ポリュビオスの『歴史2』
7章の終わりまで読み進みました。 カンネーの戦いがカルタゴの勝利で終わったことを受けての、周辺諸国の動向。 以下、心に残ったことを箇条書きに。 ・どうもマケドニアの若くてしっかり者の君主ピリッポス王が変節しちゃったらしくて かなり残念です。いい感じの王様だったのになあ…。 ・国政の部分で、どの制度を採用していても最盛期を過ぎると後は堕落して腐敗すると書いてあるのを読んで 妙に納得してしまいました。 ・カルタゴがローマに勝って、多くの都市がローマの同盟を破棄して離反した、そのなかにはカプアもあった とあって、まるでカプアが機を見て乗り換えた裏切り者みたいに描いてあるんですが ……カプアってもともとエトルリアの都市じゃなかったっけ? その後サベリ人(ウロ)に占拠された後ローマの保護下に入ったらしいけどさ。 そりゃ離反もするって!(…と、ものすごく弁護したい気持ちに駆られました) 翌日、読了。 巻末の8章に、シュラクサエの攻防の様子が載ってました。 漫画の『ヘウレーカ』に出てきたラケダイモン人のダミッポス君と アルキメデス先生が出てきましたよ。 ていうか、アルキメデスの兵器、すげー! 彼の考案した防衛用兵器の数々、そこだけなんか歴史書じゃなくてファンタジーみたい! ありえないような大掛かりな兵器ですよ! そりゃ漫画に描いてビジュアル化したくなるって! そして、そのアルキメデスの能力を看破して、兵器を作らせる気にさせた前王ヒエロンの偉大さを 思い知りました。 銀の枝 (岩波少年文庫 580) ローズマリ・サトクリフ / / 岩波書店 スコア選択: ★★★★ ローズマリー・サトクリフの『銀の枝』読み始めました。 時代は『第9軍団のワシ』のマーカス・フラビウス・アクイラと 『ともしびをかかげて』のアクイラの中間くらいの年代、 この家系の二人の青年が主人公です。 数代前にブリテンを離れた分家の子孫ジャスティンが語り手で、 彼が父祖の地ブリテンに、見習い軍医として赴任してくるところから始まります。 そこで、やはり軍人になっていた同じ家系のフラビウスと偶然出会い、 ただいま順調に友情を育み中。 『ともしびをかかげて』でアクイラの実家はブリテン南部で農場を切り盛りしてたんですが、 誰が農場を切り開いたんかと思っていたら、どうやら初代のマーカスだったらしいことがこの本で判明! そうか、やっぱりコティアと結婚して、退役年金で農場もらったんだなー! 前の主人公のことが先祖の話として出てくると、なんか得した気分で嬉しかったです。 まだまだ序盤なのでこれからを楽しみに読みます!
by mi-narai
| 2008-08-15 22:36
| 2008年8月の読書
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