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『千の顔を持つ英雄』 『デュメジルコレクション1』

見た夢メモ:
今日、なんか最初はネサフしてて推理サイトでミステリーの出題を解いてたのに、
次はその出題の舞台に入り込んじゃって殺人事件に巻き込まれ、
昨日村のえらい人の死体が見つかったとかで、
体育館に閉じ込められて村民200名余のうちの若い衆と一緒に集団生贄にされかけ、
あわやトイレの抜け道から抜け出し、電話で助けを呼んで、
なぜか繋がったのがジャコウネズミで、海辺で一緒にトイレ通って逃げ出してきたイギリス人兄弟と
震えてるところで目がさめました。変な夢だった。
多分、友達に貸してもらった推理小説読まなきゃなと思ってたのと、
講談社のムーミンのブックカバーのミィをジャコウネズミと見まちがえたのと、
百鬼夜行抄読んじゃったのと、寝る前に読んだ漫画に出てきたのがイギリス人兄弟だったので
こんな夢になったと思われます。超分かり易すぎ。

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10月の最初の土日、遠くの方でなんか鳴ってるなとは思ってました。
本屋へ行こうと家を出て、十字路を自転車で通りがかったその時、
真横から轟いた雷のような音、
なんじゃ!?と思って振り向いたらば、お神輿だった。
もう秋祭の時期ですね~



千の顔をもつ英雄〈下〉

ジョゼフ キャンベル / 人文書院

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ジョゼフ・キャンベル『千の顔を持つ英雄』(上)(下)読了。
最後の辺り飛ばし読みしてしまった。
途中でタバー・ティンタイの女王の話、という聞いた事もないケルト神話エピソードがあって
おもしろかったのと、
新たにワタリガラスの神話をゲットできたのは嬉しかったです。

ワタリガラスが鯨の腹の中に飛び込む話。
腹の中は部屋になってて、ランプが灯されてて、ひとりの少女がいるんだけど、
その少女は実は雌鯨の魂なんですよ。
その少女の言い付けを破ってワタリガラスは鯨の脂を舐めてしまうの。
ランプに供給されている油が、鯨の油で、部屋の梁のようなところを伝って
少しずつ降りてくるんだけど、舐めてみたらこれがめっぽう美味かったと。
そうなればもう、大食漢のカラスの事、一すくいでは足りず、
脂の伝う管を食いやぶっちゃって、結局鯨は死んで浜に打ち上げられるという…
(おい、カラス…)


通過儀礼 (KOBUNDO RENAISSANCE)

アルノルト・ファン ヘネップ / 弘文堂

スコア:


現在はヘネップの『通過儀礼』読み進み中。
これも有名どころなので押さえてみた。

数日後、図書館に返却。
各段階の通過儀礼について色々な例をあげながら説明していくんだけど、
面白いんだけど返却期間に間に合わなくて途中の加入儀礼、のあたりで返しちゃった…。



デュメジル・コレクション〈1〉 (ちくま学芸文庫)

ジョルジュ デュメジル / 筑摩書房

スコア:


次、ジョルジュ・デュメジルの『デュメジルコレクション1』読み始めました。
序文がまずぶっとんでました。
ざっくり要約すると
「自分のやってる学問分野、これまで誰もやった事なくて手付かずの上分野が広すぎて
きちんとまとめてたら時間がないしそもそもそんなこと生きてる間に無理かも知らんから
とりあえず研究の途中だけどもう順次書いちゃう!」
みたいな。

おい、ジョルジュ…

内容は、前の『ローマの祭』読んだ時も面白いなと思いましたが、
これも面白い…!!
言ってる事は若干こじつけっぽくて若干胡散臭いけども。
でも、読んでいてワクワクします。
ああ、この感じは内田樹の本を読んでいる時と似ている…(デュメジル先生にも内田先生にも超失礼)

一番最初は『ミトラ=ヴァルナ』に対して書いてある文章で、
主に同じ印欧語族であるインド神話とローマ神話(時々ギリシア神話)について比べながら
構造を明らかにしていこう、という趣旨です。
ギリシアよりもローマの方に比較の重点を置いてるのは
そちらの方がより印欧語族独特の神話構造が残ってるってことか?
やっぱギリシア神話には非ギリシア系の神話もいっぱい流入してるもんなそうかそうか
などと一人悦ってみたり。
ローマにあるルペルカリア祭のルペルクスとインドのガンダルヴァは同じ機能をもってるんじゃないか
というあたりは普通に読んだけど、ガンダルヴァとケンタウロスが元は一緒というのには首を傾げました。
語源は同じかもしらんが、現在値があまりにもかけ離れすぎてて…
でも、インドのブラーフマン(つまりバラモン。僧侶階級)とローマのフラーメン(国家公務員神官)は
同じ語源で同じ機能だというのは、なんか目から鱗でした。なるほど…

大分昔の本なので、現在は研究が進んで内容が180度ひっくり返ってる可能性もあるんだけど、
わたしは素人なのでそんなこたしらーん!(無責任)
興味本位で読む分にはものすごく楽しいので、この本が絶版になってしまったことが悔やまれます。
再販してくれないかしら、ちくま文庫…


数日後、頑張って読了。
紙がぺらい上、やはりページの隅から隅まで字が書いてあって
なっかなか読み進まないんだけど、これまた楽しかった…!
あとがきに、このコレクションⅠに集められた論文たちはデュメジルの割と初期のもので
だから後期のものほどちゃんとまとめられてはいないけど、その分発見の喜びとか
勢いがある、と解説してあって、

まったくその通りだった、と思いました!

おおおーこれ、これと被ってるんじゃない!?絶対こうだぜ!!発見しちゃったよ!!俺すげー!

みたいな興奮が行間から滲み出ててそれが楽しい。

延滞しすぎてペナルティをくらってしまったので、コレクション2を借りれるのは
まだまだ先なのだった…


今『僕らはそれでも肉を食う』を読み進み中。
ワタシはわかやまのイルカ漁をよく知りもせずに反対してる余所の国の人に怒ってるんだからねー!



多読

『A tale of two cities』(レベル4)やっとこさ読み終わりました。
3分の2あたりで、結末が読めたんですが、
やはり予想通りの結末に…。
やめてよ、ただでさえ振られる人に同情してしまうのに…ッ!

適当にこういうことなんだろうとあたりをつけつつ読み終わりましたが、
終わってから本屋で原作のきちんとした訳をパラ見して、
ほんとうに多読用の本というのはギリギリまで要約してあるのだな、と
しみじみ思いました。
まあ、だいたい筋はあってた。
間違ったストーリーを覚えずに済みそうです。やれやれ。


『Amazing mythology』
世界各国の神話をダイジェストでお届けする子供向け読み物。
アメリカの子供向けにかかれた本なので多分わたしには難しいだろうと構えて読み始めましたが、

…だんだん単語が分からない事にも慣れてきたというか……

文章の意味がつかめなくても適当に辺りをつけて読み飛ばす技術が向上したようです、ワタシ!
(素直に喜べん…)
まあ、神話なので元ネタを知ってるというのも大きいと思いますが、
さほどストレスなく読み飛ばし中です。
マルドゥーク神話が終わって、今エジプト中。
早く日本神話のところまで行き着きたいです。
by mi-narai | 2011-10-16 21:53 | 2011年10月の読書
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