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映画

『アデル』
前々から気になってました。
別に取り立てて監督のリュック・ベッソンが好きなわけでもないし
評価が分かれてて、どうかなあと思ってたのですが、
どちらかというと明るめの映画に見えたし、古き良き時代の冒険モノっぽかったので、
そこだけを頼りに見に行ってきました!妹と二人で!

結論から言うと、個人的にはこの映画、大好きですが、確かに人によっては好き嫌いが分かれるかなあ、と…。
なんといいますか、


クセがある。


全編に漂うブラックな感じというか。
イギリス映画などに見られる、ウィットに富んだ、さらっとしたユーモアとも違い、
なんちゅうの、こう、こてこてべたべたのくどいほどの繰り返しで笑いをとる手法というか
悪意と紙一重のネタや設定というか…

全く雰囲気も何もかも違うのに、ワタクシ、何故か吉本新喜劇を思い出してしまいました。
(これがフランスの底力……なのか?)

後、「ちょっとまって、これ、ええんかー!!!」と全力で突っ込みたくなるあたりは
『ウェイクアップ!ネッド』にも通じるものがあると思う。

大体、主人公がエジプトの秘法を手に入れようと、パリからエジプトまで駆け回るというすじは
一見インディ=ジョーンズ風ですが、アメリカ映画と違ってこの話、

登場人物のすべての人が自分の都合だけで動いてます!

なんというアッパレ。
しかも、登場人物の大半が、映画特有の、映画にしかでてこなさそうなえらい人、ではなく
その辺にいそうな、生活に追われた感満載の人間臭いおっさんおばさんなんです。
イキオイ、その行動範囲は各自の生活空間(=パリ周辺)に限定され
なので、舞台はパリからエジプトまで行き来しているというのに、まるでご町内の
どたばた喜劇を見ている気持ちでした。
主人公だけに限って言えば、お宝を狙う強い女性、というところで『トゥームレイダー』の
ララ・クロフト演じるアンジーを連想する方もいらっしゃると思うのですが、
この映画のアデルはそこまで強さが前面に押し出されっぱなしでもなく、
妹を思って気弱になったりするナイーブな部分もあり、
ちょっとおっちょこちょいな部分もあり、
そんな自分の失敗にへこたれずにやせ我慢を通す意地っ張りなところもあり、
(「失敗が続くと燃える」は名台詞)
そういう欠点の数々がたいそう魅力的なキャラクターを醸し出してました。
これまた好き嫌いがきっぱり別れるところながら、わたくしに限って申しますならば、
非常に好感度高かったです!!

文明というものを相対的に見ているのも、良かった。
20世紀初期のヨーロッパの医学で直せない怪我を、紀元前のエジプトの医学に
求めようってんだから、

いったいどれだけエジプトに頼る気だよ!(持ち上げすぎです、よ…?)


全登場人物中、一番大人だったのは、ミイラの彼、というあたりもご愛嬌。
続きが出たなら是非見に行こうと思います。




『借り暮らしのアリエッティ』
小学生の子供のいる友達と一緒に見に行ってきました。
もちろん子供も一緒に。
見る前にレビューを読んで、それが軒並み酷評だったので(曰く、薄味)
そんなに期待せずに見たんですが、そこそこ面白かったですヨ。
そりゃものすごい傑作!というわけじゃないかも知れんが
そこまで酷評されるほどの駄作でもない気がします。
特に、小人視点の世界が秀逸でした。
家の中一つとっても、広大で一大フィールドで、台所を横切るだけで大仕事なんですよ。

昔、ワタクシがまだ小学生の頃、佐藤さとるのコロボックルシリーズにはまってる頃に
小人つながりで原作の『床下の小人たち』その次の『木の上の小人たち』も読んだンだけど
あんまり昔過ぎてあんまり覚えてない…
でも、せっかく特定の人間と仲良くなったのに、結局おうちをひっこさないといけなくなるという筋で、
悲しくなって読むのを止めたような薄ぼんやりした記憶があるので
あながち今回のアニメ、原作の雰囲気をそれ程はずしてるわけでもないと思うんだけども。

しかしまあきききりんの憎たらしい事!
後、アリエッティ父がすばらしく男前だった。



『エアベンダー』
これは、児童文学とファンタジーが好きじゃ!という部分で共通点のある友達と
見に行きました。
お互い、おおむね
「映画は娯楽!別に難しい事考えたくて見るんじゃなくて、浸って現実逃避したいんじゃー!」
という鑑賞スタイルがかぶってる自覚があるんです。
なので、この友達と行くとそういうアホ映画チョイスになるのであるわたしだけのせいじゃないせいじゃない。

これまたレビューでそれなりに酷評されてる映画だったけども、
上手に空想世界で遊ばせて貰って、わたしと友達はものすごい楽しみました!
4大元素を操る動きとか太極拳チックで面白かったし!
アジアテイストだしね!
悪者の国の人が日本の鎧着てんのには吹きましたが。
主人公の故国がチベット的に描かれてて、ちょっと前にダライ・ラマ自伝なんて読んだもんだから
その故国が滅ぼされるシーンは胸が痛んだけど。

あんまり西洋的なものが出てこないと思ったら、監督、インド系の方なのですね。

それにしても、2代前のアバターの名前が「キヨシ」って…キヨシ…
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by mi-narai | 2010-08-11 11:36 | その他
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