タグ:民話・民俗学 ( 60 ) タグの人気記事

『ロロ・キドゥルの箱』 『ニッポンの評判』 『恋愛指南』、他

鷲田清一著『「待つ」ということ 』読了。



中島 成久著『ロロ・キドゥルの箱―ジャワの性・神話・政治』
第1章はいかに近現代ジャワで神話がまだ色濃く信じられていて
政治に利用されてきたか、というような筋立てでした。
1960年代の共産党がらみの騒動があまりに血腥くてどうしようかと思いました。
でも、カリスマ性のあるスルタンの行動を追うのはすごく楽しかった。

第2章の、厄落とし劇の段に入りました。
日本でも折に触れてそれなりに民俗行事があるので、厄落としのために儀式があったりすることには
違和感がないのですが、厄落としの縁起がこれまた血腥いのがジャワクオリティ…。
インドと中国の間に挟まれ、イスラムの影響も受けてる地域なので、
インド文化のジャワ化の様相なんかはとても面白いです。
2章に入ってより民俗チックになってきたので、読むのが楽しい。



シャンナ・スウェンドソン著『㈱魔法製作所 おせっかいなゴッドマザー』読了。
当たり前なんだけど、主人公視点過ぎて個人的に物足りない…

ロッドの恋愛模様をもうちょっと詳しく教えてくれーー!(心の叫び)

主人公がばたばたしてるうちに、脇キャラはいつの間にかくっついてるんですもん。
脇キャラが目当てのわたしのような少数派読者は痒いところに手が届かなくて
じりじりするんですよ!

……スピンオフで書いてくれないかなあ。書いてくれないよネ…



今井 佐緒里著『ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート』読了。
さらっと読み終えました。とりとめもなく思ったことメモ。

・トルコ人はやっぱり素敵です。(欲目)

・意外と倹約家のオランダ人。思えば長い付き合いですよね!(江戸時代からだもん)

・あと、フィンランド人、思ってたより態度がでかくてビックリです。
(いやまあ、著者の主観だからコレばかりを信用は出来ませんが)

・フィンランド人で「おいおい」と思ったわたしですが、イギリス人の段で
「おい待たんかい!」とさらにツッコむ声を大にしてしまいました。
イギリスの場合レポートを書かれた方が他のレポート著者に比べて年配であることも
その一因であるかもしれないのですが、
イギリスの地で日本人であることがいかにつらく苦しいかという例がたくさん載っていて
うっかりイギリス人に殺意を覚えかけました。いかんいかん。

・その後に続くフランスレポートがうってかわって日本人に好意的なフランス人について
多く書かれた物だったので、これまたうっかり惚れそうになりました。いかんいかん。

人の体験話として面白く聞くのはいいけど、全体的なことをこの程度の数の話から判断しては
いけませんよね!
反面、自分が日本人以外の人と接するときは数を頼みに強く出たりしないで、
謙虚で誠実であらねばならぬなあ、などと珍しく真面目に思いましたですはい気をつけます。



恋愛指南―アルス・アマトリア (岩波文庫 赤 120-3)
オウィディウス / / 岩波書店
スコア選択: ★★★★



オウィディウス著『恋愛指南』読み始めました。
まずは後書きから。
この著書は、オウィ先生によって書かれた恋愛に関する教科書なのですが、
一種のハウツー本であり、パロディ本でもあり、本自体がオウィ先生による
冗談みたいなものであるらしいです。
本の各所で、先行する真面目な先輩方の真面目な文学作品をパロってあるようで、
当時のローマ人は当然それを全て承知の上で「オウィディウスめ、やるな」
にやにやしながら読んでいたようです。
大体、恋の技法を手ほどきしてやろう、という本の設定自体が当時の文学の世界では
目新しいじゃないですか。真面目な教訓詩の体裁で、このふざけた主題!
オウィ先生のこういう人をくったところ、大好きです!

本文は3部に分かれていて、
・いかに目当ての女を見つけるか
・口説く手練手管
・長続きさせる方法
という構成らしい。
今、女を漁るにはこういう場所がいいんじゃないか?というオウィ先生の提案を
拝聴しているところです。

「やっぱ男はあんまり手入れしすぎるもんじゃないよな。自然にしてる方が男らしくて
好感度高いもんだぜ。でも!清潔さは別!これだけは気をつけるように!
女の子にとっちゃここははずしちゃならないポイントだからな」

「暗い場所、酒の席じゃ、大体どんな子も可愛く見えるからな。品定めは昼にしとけ」

などなど、今の日本人が読んでも「ははあ、まあ、そうかもなあ」と笑ってしまうような
提言が並んでて、読んでて面白い。
ところどころ挟まれてるギリシア神話ネタも、その場面を生き生きと描く筆致がすばらしくて
つい引き込まれてしまいます。
アマゾンレビュー読むと、さらにきわどいシーンとかもあるみたいだし、
続きが楽しみです!
[PR]
by mi-narai | 2008-08-28 22:04 | 2008年8月の読書

『ロロ・キドゥルの箱』 『㈱魔法製作所 おせっかいなゴッドマザー』

この日曜、京都の国際マンガミュージアムというところで開催している
『少女マンガパワー』展を見に行ってきました。
こんな酔狂に付き合ってくれた中村師匠、どうもありがとうございます!
初期の頃の少女マンガかも、母方の叔母の影響でかなりの確立で知ってるんですが
お目当てはそこではなく、よしながふみさんと今市子さんの原画でした。

今市子先生のカラーのなんと美しいことよ…

(さすがに原稿展示は『百鬼夜行抄』のみでBL関係はなかったけど)


しかしこんなミュージアムが京都に出来ているということがビックリ。
日本文化なら古いものから新しいものまで取り揃えますよ!
…という京都府の意気込みに感嘆いたしました。
大人500円の入館料で一日館内に納められた膨大なマンガ読み放題なので
暇なときに行くにはいいかも。

ついでにお茶に「都路理」に寄ったんですが、
相変わらずスゴイ込み具合ですね、あの店は…。


ロロ・キドゥルの箱―ジャワの性・神話・政治
中島 成久 / / 風響社
スコア選択: ★★★★



中島 成久著『ロロ・キドゥルの箱―ジャワの性・神話・政治』読み始めました。
時々思い出したように東南アジアの歴史とか神話って読みたくなりません?
そういうわけで、手にとってみたこの本。
神話そのものでなく、神話と政治の関係といった歴史・政治史も色濃く反映した本でした。
コレはこれで面白い。

ロロ・キドゥルって、ジャワの南の海に住む美貌の女神なんですって。
その女神が王権と結びついて今でも信じられてるあたり、
さすがに周囲を海に囲まれてる国だけあるなあ、と妙に感心しました。
同じく周囲が海の日本はそうでもない気がするんですが…
(どうなんでしょう。わたしが知らないだけで、実は日本でも海神信仰は
盛んなのかしら…。住吉くらいしか知らんなあ)
後、ジャワ語の語感が素敵です。
まだまだ序盤なので楽しみに続きを読みます。



おせっかいなゴッドマザー (創元推理文庫 F ス 5-3 (株)魔法製作所)
シャンナ・スウェンドソン / / 東京創元社
スコア選択: ★★★★



シャンナ・スウェンドソン著『㈱魔法製作所 おせっかいなゴッドマザー』
創元推理文庫から出てるロマンティックファンタジーの第3弾。
ファンタジーの振りをしてますが、どちらかというとロマンス寄りだと思います。
友人に「今回ロッドにもいい人が現れる予感☆」という情報を聞き、
居ても立ってもいられなくなって読み始めてしまいました。
(※ロッドは、主人公ケイティの片思いの相手の幼馴染。
あんまりハンサムじゃないんだけど、いい人なんだ!)
まだ序盤なんですが、前の巻でようやくオーウェンと両思いになれた主人公ケイティ、
今度はクリスマスに彼の家に行くことになって大慌て。
(やっぱりアメリカでも相手のご両親に会うのは一大イベントなのですね。)
これまたまだまだ序盤なので、早くロッドが出てこないかなーと期待しつつ
読み進みたいと思います。
[PR]
by mi-narai | 2008-08-25 22:01 | 2008年8月の読書

『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』 『この恋はめっちゃ本気』 『「待つ」ということ 』


日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)
内山 節 / / 講談社
スコア選択: ★★


内山 節著『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』読了。
妹がある日「お姉ちゃん、コレ買った?」と持ってきたのがこの本。
「買ってへんけど、買うかどうか迷っててん!」
「やと思った。かぶらんで良かった。読む?」
という流れで貸してもらいました。
…なんというか、どういう位置づけに持ってくればいいのか悩む本です。
もっと民俗学的観点から書かれてるのかと思って読んでみればそうでもない。
著者は歴史哲学というか、民衆の意識からたどる歴史、みたいなものを目指してるような気がします。
しかし、簡単な日本語で書いてあるに関わらず読んでる間中眠くて仕方がない本でもありました…。
とりあえず、1960年代を境に狐に騙される日本人がいなくなった、という事実は良く分かった。


この恋はめっちゃ本気 (白泉社花丸文庫)
長江 堤 / / 白泉社
スコア選択: ★★★★



長江堤著『この恋はめっちゃ本気』読了。
前々から一度読んでみたくて探していた本著を幸運にも古本屋で探し当てたワタクシ、
ほくほくしながら読んでみました。
まずは後書きを読んで作者が生粋の関東人であることを確認。
(親戚が大阪に多いのでこういった話を書くに至った経緯も一緒に確認)
その事実を踏まえた上で読み始め、明るいコメディだったのであっという間に読み終えました。

以下、あらすじ紹介
同じ会社の東京支社の同じ部署に勤める篤樹と敬一郎は恋人同士、同じ部屋をシェアまでしてる
熱々の二人である。
(BL小説なので、なんでわざわざ男同士で恋人だという事実がスルーされてんだとか
そういった瑣末なことには突っ込んではいけません。BLはファンタジーなのです)
大阪の実家から呼び戻され、一足先にお盆休みをとった敬一郎の帰りを今か今かと待ちわびる
篤樹。そんな篤樹の耳に、「大阪が独立した」というとんでもニュースが飛び込んでくる。
現にその頃大阪では祝☆独立のお祭り騒ぎが繰り広げられていたのだが、
東京では「ヨシモトの新手のジョークか?」としらけムード。
(このあたりの温度差がいかにもありそうで笑っちゃった)
だが、西日本の各県が大阪側に寝返りだし、大阪勢力圏とその他の境界に検問がもうけられ
自由な通行が阻害され始めるに至って、大阪が本気であることを関東側も認めざるを得なくなり、
関東勢も慌て始める。

…それはいいとして、すっかり独立騒ぎにノリノリな敬一郎、
篤樹からの「大阪と俺とどっちが大事なんだよ!」という電話に
「大阪にきまっとるやろ、ボケ!」と即ツッコミで返してしまう。
敬一郎の方は、ボケツッコミの習慣から反射的にそう返してしまったに過ぎないのだが、
そんな関西人の習性など分からない篤樹は本気でそれに傷つく(当たり前です)。
入る深い亀裂。一体二人の若者の恋の行方は!?

…などという冗談8割のあらすじが前半の1篇。
後半は前半で出てきた上司達の恋が成就するまでの素敵なお話になってました。
いや、この後半のおそらく40の大台には乗ってるはずのおじさん二人のラビュに大いに
萌えてしまいました。いいものですね、素直になれない大人って。
大筋の大阪独立については
「兵庫は大阪につくだろうけど、政令指定都市神戸は京都と一緒にごねると思うよ?」とか
(はっはっは、関西ってばまとまりがありませんよね~。みんなテンでバラバラ)
「愛知は東京寄りじゃないかしら…」とか
「関東人の目から見ると大阪の人はこんなにバカっぽいのかしら…」とか
(意外とその裏で冷徹な計算が働いてたりもしますよ?ものすごい素なこともあるけど)
細かいツッコミはありますが、おおむね面白かったので気にしないことにしときます。


「待つ」ということ (角川選書)
鷲田 清一 / / 角川学芸出版
スコア選択: ★★★★



鷲田清一著『「待つ」ということ 』読み始めました。
『哲学個人授業-<殺し文句>から入る哲学入門』が面白かったので、もうちょっと鷲田先生の
本を読んでみたくなったのです。
本の装丁や帯を見た感じでは、エッセイ本のように思ったのですが、
ふたを開けてみれば「待つ」という一件単純で簡単なことに関するとてもとても奥深い
考察が少しずつ角度を変えながら述べられた、真面目な哲学本でした。
途中から考察が深すぎてワタシのようなあんぽんたんにはついていくのがやっとの状態に
なってしまうのと、
読みながら「待つ」間の期待や不安といったあのじりじりする感情を思い出しちゃって
胸苦しい気持ちになってしまうのが困ったテンなのですが、
それでも面白い、読み応えのある一冊です。買ってよかった。
真ん中を越えたあたりで、介護の現場を通して「待つ」ということの姿が述べられているのですが
ばあさんを思い出してそれもまた苦しかった。
父方の婆さんはいい加減高齢なので当然それなりに呆けてんですが、呆け特有の困った症状
(人に物を盗まれたと言い張ったりとか、ありもしない話を捏造したりだとか)も持ってて、
これまでわたしはそんなばあさんの強情さに若干腹を立ててたんです。
(亡きはにーが穏やかで心の強い優しい人だったので余計に)
しかし、このたび、本を読んでそれらの諸症状が、呆けつつある老人が自分をなんとか
保とうとするギリギリの防衛手段なのだと分かり、ものすごく反省しました。
ワタシが悪かった。ゴメン!

しかし、著者名確認するためにAmaz●nでチェックしたんだけど、
書評がオール☆5つになってたのにはビックリ。さすが権威だなあ。



ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート (新潮新書 276)
/ 新潮社
ISBN : 4106102765
スコア選択: ※※


今井 佐緒里著『ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート』読み始めました。

……人間、疲れてるときに本屋へ行ってはいけません……。

正常な判断力が失われているせいで普段なら買わないような高額な本やおバカ本を買ってしまうからです。
これは、そんな状態で本屋に行った挙句、疲れた頭でも読めるようなごくごく軽い本を
チョイスした結果うっかりまかり間違って購入してしまったそんな1冊です。
大変に分かりやすいタイトルが全てを説明しているので内容については割愛。
相手の評判を気にするなんて、愚かしいことだと分かっていても、
それでもつい気になりますよね~この手の本って!出版社に乗せられた!(がくり)
3分の1ほどさらさらっと読みました。

一般の日本人への好感はおおむね諸先輩方の努力の賜物だと思います。
「アピール下手でも正直で誠実に相手に接すれば意外と分かる人は分かってくれるものなのだなあ」
と大いに安堵しましたが、
でも、日本のエロアニメやAVを見て日本人女性を都合よく解釈するのだけはやめといた方が
いいと思います。
ほほほほ、バカね、現実が甘くないからフィクションには夢をみるんじゃないの。
(アニメやAV女優の女性像が一般日本女性像と同じなわけないだろ!!)
……まったく、男って奴は……(ブツブツ)



映画
『ダークナイト』
最近良くテレビで予告を見かける映画です。
顔にメイク施したピエロみたいな悪役、てっきりジャック・ニコルソンみたいな
中堅どころの俳優さんがやってるのかと思ったら

故ヒース・レジャーらしい!!

ええー!そうなんだ!とびっくりした一件でした。
ブロ山での役どころといいチャレンジ精神旺盛ないい役者さんだったのになあ…
見に行くつもりはありませんが、びっくり加減がでかかったのでとりあえずメモ。

『幸せの1ページ』
ジョディ・フォスター主演のハートフル・コメディ。
これも最初知ったときは「ふーん」くらいの印象だったのですが
ジェラルド・バトラーがちょっと出演していると知って俄然興味が出てきました。
これは気が向けば見に行くかも。
※ジェラルド・バトラーとは
…「300」や「オペラ座の怪人」に出演してるナイスガイなスコティッシュである。
個人的には上記2映画以外の出演作の方が男前度が高いと思う。
[PR]
by mi-narai | 2008-08-19 22:40 | 2008年8月の読書

『神話・伝説の成立とその展開の比較研究』、他

神話・伝説の成立とその展開の比較研究
/ 高志書院
ISBN : 4906641644
スコア選択: ※※※



鈴木佳秀編『神話・伝説の成立とその展開の比較研究』読み始めました。
最初は聖書におけるカリスマ的指導者、と思われるモーゼについて。
モーゼのエピソードはざっと通り一遍しか知りませんでしたが、実はモーゼって
聖書の中で何度もダメ出しされてたのね…。
そんでもって、ちょっと前に読んだロマンス小説(確か11冊目)で
「エルサレムで発掘された古代の神殿にはヤハウェの祭壇の隣に女神の祭壇跡が発見された」
てな記述があったのを思い出しました。

次、アリストテレスの『アテナイ人の国政』において、
そこから史実を汲み取ろうとする場合にいかにして作者の創作や意図的でないにしろ事実を
曲げている部分を処理するか、というものすごいド・マイナーな主題について読んでます。
返却日来週です、頑張れ私!


次のホメーロスにおける神々と人間の違いがどうとかいう論文をさらっと読み飛ばし、
さらに次の楽しそうな「叙事詩ベオウルフと日本の妖怪」という論文を読んでいるところで
時間が切れました。返却した。



パトリック・オブライアン著
『新鋭艦長、戦乱の海へ―英国海軍の雄ジャック・オーブリー (下)』読了。
まあ、一度読んだことがあるので、最後のオチは心安らかに読めました。
ジャックの航海はまだまだ続きますよ~


ロマンス小説13冊目
これまたペラい本だったので、日曜トイレにこもってるときにほぼ読破。


ロマンス小説14冊目
これも古本屋で買った200円の本だったんだけど(ていうか、ロマンス小説はほぼ古本屋)
これが思ったより面白かったのです!
前にも一回似たようなの読んだけど、これもまた逆マイ・フェア・レディものでした。
時代はナポ公が失脚したくらいの英国海軍全盛期のころ、
ヒーローがなんと陸軍ライフル連隊あがりの軍曹でさ!(負傷して退役した)

陸軍ときたら!

アーサー・ウェルズリー将軍(=ウェリントンのことです)!!

ライフル旅団!!!(グリーンジャケット)

シャープ!!!!

(スミマセン、ワタクシ、この頃の英国は陸軍も海軍も美味しくいただけてしまうのです)
その上、今回は、ロマンス小説にごろごろしているえらそげで傲慢でわからずやでフェロモンダダ漏れの軽くむかつくヒーローでなく,ものすごい察しがいい上にお茶目で分をわきまえてるいい感じに男臭いおっさんが相手役だったので非常に楽しく読めました。
[PR]
by mi-narai | 2008-07-07 22:34 | 2008年7月の読書

『骨が語る古代の家族』 『城南旧事』、他

田中良之著『骨が語る古代の家族』読了。
途中ところどころ眠くなりつつも無事最後まで読み終えました。
親族論(新進化主義)として、

血縁を核とした小集団(父系・母系共にある)→
父系・母系・双系がありえる氏族からなる部族社会
首長という指導者・支配者が出現することが特徴の首長制社会(父系優先だが、母系・双系もありえる)→
親族関係ではなく官僚制を基礎とした国家社会

という流れがあって、縄文から弥生、古墳時代、律令国家へと時代が進む中で
親族関係と社会のあり方の移り変わりがきれいにリンクしている、というまとめは美しくまとまってました。

しかし、父系に傾く原因として上げられるのが、戦争や農作業など腕力が必要となる事態の勃発(男性が婚姻によって集団の外へ出ることを嫌って父系に傾く)、という記事を読んだときはものすごい納得しました。
腕力か…。
事情説明としては納得するけど、なんか理不尽だよなあ…。




林海音著『城南旧事』
序文の、本著をべた褒めしてある推薦文の部分を読み終わり、
たくさん付してある白黒写真とソレに対する説明を読み終わり
(昔の話なので現代の読者の助けになるように作中で出てくる昔の風景など
一緒につけてあるんです。白黒写真って風情があるよなあ…)
ようやく作者による序文を読み終えました。
あいも変わらずノロノロ読書。
でも『エトルスキ国制』の時よりは進んでる手ごたえがあります!(ソレが基準か)

序文の

「季節が移り行き、また冬が来て駱駝の隊商がやってきても、幼かった日々は戻らない。日差しを浴びながら駱駝の咀嚼の真似をするようなバカな真似など、もう出来なくなってしまった。
 それでも、子供の頃の風景や人々のなんと懐かしいことか。現実の幼年時代は過ぎ去ってしまったが、心の中のあの日々を永遠に留めておくために、書き残しておこう。」

てな部分を読んでうっかりじわっと来てしまいました。
年かしらねえ…


ロマンス小説9冊目読了。
良かった、ちゃんと助かった…。
(いや、フリーザーに閉じ込められた話です)
あくまでもロマンティック部分主眼の話なのでサスペンス要素は
やや薄めなのですが、ヒーローのがっちがちの理系っぷりがカワユらしかったです。


ひょんなことから北京の城門の写真を見ました。
わたし、これまで①遠い方が自分と関係ないこととして楽しんで見れる
②漢字の名前を覚えるのが苦手
(世界史が苦手な方に、カタカナ名がみな一緒に見える、と仰る方がいらっしゃるのですが
わたしは全くソレと同じ感じで漢字名を識別するのが苦手なのです。
あろうことか最近まで職場の山田さんと池田さんを混同してた。全然違う名前やんか~)
などの理由で、世界史の中で中国及び漢字文化圏の歴史のみ苦手だったんですが
北京の城門の写真を見て、単純にその大きさと壮麗さに感動してしまった。
わたし、中国史も好きになれるかも…!!(短絡的すぎます)
東アジアオッケーになれば全世界オールコンプリートなんだもん(なんのこっちゃ)。


パトリック・オブライアン著
『新鋭艦長、戦乱の海へ―英国海軍の雄ジャック・オーブリー (下)』
映画ではジャック役はラッセル・クロウがやってたんですが、
ユアン・マクレガーあたりがやった方がいいんじゃないかなあ、と思います。
前者の方が、ジャックのしぶとさとか俗人振りが出るけど、
天真爛漫さやチャーミングな魅力は後者の方が合ってると思う。

それはさておき、
人妻と逢引する気満々でわざわざ遠回りして島に寄ってうきうきした顔で船を出て行ったのに
げっそりやつれてものっそいくらーい顔で戻ってくるジャック(言わなくても振られたことは一目瞭然!)。
お前、バカだなー(大笑)!
[PR]
by mi-narai | 2008-06-10 21:22 | 2008年6月の読書

『骨が語る古代の家族』

骨が語る古代の家族―親族と社会 (歴史文化ライブラリー 252)
田中 良之 / / 吉川弘文館
スコア選択: ★★★



田中良之著『骨が語る古代の家族』読み始めました。
まず、最初に親族論、民族史学の説明、次に日本の考古学、史学は親族論をおろそかにしすぎ!
という喝が入って、今、で、結局昔の日本の家族の形ってどうだったの?というあたりを
いろんな手がかりをもとに推測しているところです。
どうだったんでしょうねえ。

翌日もうちょっと読み進む。
なんとなく、縄文時代は双系(=父系と母系の並立した)社会、
弥生時代も大体そんな感じ?、古墳時代は支配者階級は父系に傾きかけてたけど
そのほかのパンピーはまだ双系…てな説が展開しとります。
双系だったから、命令系統というか、意思決定機関がルーズで寛大だったので
弥生時代、半島から渡ってきた稲作をする人々と大きな衝突もなく緩やかに
共存・混血が進んだ、という推論を読んで
「…もう、日本は双系社会で行っといた方がいいんじゃないの?」などと
短絡的に思いました。
一応真面目な本なので、どうして父系よりの双系社会だと判断できるのか
という根拠がきちんと述べてあるんですが、ごめん、気を入れて読んでない。



林海音著『城南旧事』読み始めました。
著者の自叙伝っぽいもので、
小さな女の子英子ちゃんの目から見た大人の世界を淡々と語った物語です。
昔一度読んだはずなのに余り覚えてません。
まだ序文部分。頑張れ、わたし。


ロマンス小説9冊目
またもジェイン・アン・クレンツ
気に入ったわけではなく、古本屋で100円で売ってたので…
今度も現代モノ。
ものすごい理系の彼と情熱的な彼女の話です。
理系の彼が朴念仁過ぎてフィアンセに結婚式すっぽかされるところからスタートですよ-


数日後、半分ほどまで読み進む。
おお、この本でも何たることか殺人事件が!!!
今ヒロインが死体と一緒に冷蔵庫に閉じ込められてるところ。
誰か助けてやって~~~
[PR]
by mi-narai | 2008-06-04 21:09 | 2008年6月の読書

『古代の都と神々』 『日本語の森を歩いて』

榎村寛之著『古代の都と神々―怪異を吸いとる神社』
律令国家と神社の関係などについてなかなか楽しい説明が
続いててすいすい読めるんですが(読んだそばから忘れるけど)、
引用が多いなあ…。



フランス・ドルヌ+小林康夫著『日本語の森を歩いて』
今最初のあたりの空間把握の話。
普段何気なしに助詞の「に」とか「で」を使ってるし
「先」「奥」といった言葉も感覚で使ってるけど、
いざ使い方の説明をしろといわれると難しいものですね。
でも確かに、いざ自分の言いたい事を外国の言葉に翻訳しようとした時って
そういう些細なところが分からないんですよね。
そういった外国語習得時の困難を覚えているだけにフランス人の困惑もものすごく分かるんです。
で、分かるだけに共感してしまう。そのフランス人の目を通して日本語を見たら
なんか、普段親しんでる日本語が見たこともない言語みたいに思えてきた。

この本はそれなりに根性入れて読まないと、わたしの頭では理解が
及ばないんですが(うかうかすると字が上滑りしそうになる)、
面白いので頑張って気合いいれて読みます。



もういいとか言いながらロマンス小説8冊目読み進み中。
今度は、ジェイン・アン・クレンツ。
ロマンティック・サスペンスみたいな感じで
海辺の小さな町に都市開発業者とか、
カルト集団とか、集まっとります。
今からきな臭い事件が起こりそうな感じです。
 

数日後、殺人事件が起こったとこまで読み進んだ。


『相棒』
公開中の映画、見に行きました。
ドラマ版も時に意外とずしりと重いテーマを扱ってたりしますが
映画版も、一見アクション寄りで、次々と波乱が続いて飽きさせないつくりながら
テーマは重い…。見ごたえがあってわたしはたいへん満足いたしましたが、
楽しくて軽い映画を見たいときにはチョイスしない方がいいかも…。

そんでもって個人的には
今回もI刑事のカワユらしさに身もだえ、
右京さんのてんねんっぷりに震撼しました。
いっとくは、回るすし屋で皿をもどすの、わざとやってると思う。
右京たんにツッコミいれられたくて仕方ないんですよ。あの人。
[PR]
by mi-narai | 2008-05-27 21:51 | 2008年5月の読書

『古代の都と神々』 『日本語の森を歩いて』

古代の都と神々―怪異を吸いとる神社 (歴史文化ライブラリー 248)
榎村 寛之 / / 吉川弘文館
スコア選択: ★★★



榎村寛之著『古代の都と神々―怪異を吸いとる神社』を読み始めました。

これも読みやすいなあ。
とりあえず、「神社」と言われてぱっと思いつく神社って、
意外と成立は新しいのだなあ、ということに驚きました。
しかし、古代の「カミ」について書かれた本は多い気がするけど
神社のなりたちや昔の形について書かれた本は始めてお目にかかった気がする。
神社なんてそのへんにたくさんあるけど、意外と知らないものなんだなあ。
楽しみに続きを読みます!


日本語の森を歩いて (講談社現代新書)
F. ドルヌ / / 講談社
スコア選択: ★★★



フランス・ドルヌ+小林康夫著『日本語の森を歩いて』を平行して読み始めました。
これ、『中国語は』と同時に買ってたんですが、
こっちは発話操作理論の観点から書かれた普通に言語学の本。
初めて発話操作理論なるものを知りましたが、この観点、面白いなあ。
うまく説明できませんが、言語は切り離せる道具ではなく、あくまで
発話する主体を軸に、主体が他と関係する上で張り巡らされる網のようなものだ
…みたいな見方がまずあって、だから、どんな言語でもその関係だけとりだせば
一般化できるんじゃない?みたいななんかそんなん。

…うむむ、わたしもまだまだ理解が及んでません。勉強しまっす!

しかし、言語学者夫婦のフランス人の奥さんが、日本語を母語とする人間では
とうてい気づけない日本語のローカルな部分を丁寧に指摘して、一つずつ
検証していくのはとても面白いです。
まだまだ序盤なので、頑張って理解しつつ読み進もうと思います。
[PR]
by mi-narai | 2008-05-23 21:29

『グリムにおける魔女とユダヤ人』

奈倉洋子著『グリムにおける魔女とユダヤ人 メルヒェン・伝説・神話』読了。

こりゃまた極端にあっさり読み終えてしまいました。
大体他の本で読んだことがあったような内容だったので余計理解が楽だったのかも。
後半のユダヤ人部分は

…ユダヤ人、大変やったんやなあ…

と思いました(えっ、それだけ!?)。
国に危機が起こって民族主義が燃え上がるとそれのとばっちりで他民族の排斥運動が起こる
→グリムにおけるユダヤ人の扱いにはそういったグリムの生きた時代背景が反映してるんじゃないか。
という考察はなるほどなあと思いました。



新井 一ニ三著『中国語はおもしろい』 (講談社現代新書)
を読み始めて、あんまりムカムカしたので途中でやめました。
ワタクシ、自分で言うのもなんですが、どっちかというとちょろい読者だと思います。
大体どんな本読んでてもそれなりに楽しいし、すぐ感動するし。
本を読んでてイラっとくることなんて滅多にないのですが、
それでもこの本には珍しくそういった感情を揺り起こされました。
(帰りの電車で読んだのもまずかったかも。眠いし疲れてるしな)

ちょっとは中国語にも親しまねばならんかなと思って手に取ったこの本。
本屋で中身もぱらぱら見たので語学の本でなく、半分ほどはエッセイだと
分かってはいたのです。それは別に構わない。
中国語でエッセイ集を11冊も出している作者のこと、中国を絶賛するのも
微笑ましくていいです。
でも、中国を持ち上げたいばかりにやたら日本を貶めるのが許せん!
(※ワタクシは右●でも国粋主義者でもありません)

あんまり腹が立ったので、帰宅するやいなや妹にまくしたてたんですよ。
「なんかな。この著者って日本がダメや、中国と比べてこうやとかやたら非難するばっかりやねん。
ナニを他人事のように言うてんねん。そういう自分も日本人やろが!
何自分は違います、みたいな顔してんねん。
もちろん、日本人の特性って国際社会を生き抜くには随分不利やろうし
この作者の言うように色々困った面もあるんやろうけど、何っかさ、
ホンマ腹立つ!」

妹は「へー、ふーん」と聞いてんのか聞いてないのか分からんような顔で
適当に相槌打ってたんですが、
「でな、この作者親の代からの東京生まれの東京育ちらしいねんけどな。
『中国人は、まず自分の出身地、たとえば広東やったら広東人やて意識があって
次に中国人って意識がある、アイデンティティが多層構造になってる、でも
日本人は自分は日本人やという意識しかない』て言うんやん」
と言った途端

「あっほっちゃうん!!」
急にかっ!と目を見開いて怒り出したのです。

「何ソレ、あたしらかてまず関西人や、いう意識があって、それからもっと小さい郷土
意識もあって、日本人やいうんはその後やわ!何言うてるん!!」
いや、もちろん、アタシだってそう思うけど、
お姉ちゃん、アンタの剣幕の方にびっくりしたよ…。
食いつくポイントそこなんだ……。

とりあえず、この本は捨てるともったいないので古本屋さんへリサイクルに出そうと思います。
いい人に買ってもらってね~。


5/25にK南大学で田中修先生のミニ講演が45分だけあるらしい。
ちょっと前に上司にただで本もらって読んだとこだし、
別段植物に興味はないけど行ってみてもいいなあ…。
[PR]
by mi-narai | 2008-05-21 21:45 | 2008年5月の読書

『エトルスキ国制の研究』 『グリムにおける魔女とユダヤ人』

平田隆一著『エトルスキ国制の研究』読了。

……な、長かった…(ばたり)。

岡先生の著書を読んだとき以来の燃えつき感です。
随分長いこと平田先生とお付き合いしていたのでお別れするのが寂しいくらい(嘘)。

先生のお陰でエトルリアの官職についてちょっとは詳しくなりました、サンキュー、サー!
(実生活に役立たねえ~!)


しかし、最後のページ開いてびっくりしましたよ、この本


13,000円


もするんですね。(1,300円の見間違いかと思った)
やっぱり一般に売れない本は高いのだなあ(笑)。


グリムにおける魔女とユダヤ人―メルヒェン・伝説・神話
奈倉 洋子 / / 鳥影社・ロゴス企画部
スコア選択: ★★★



奈倉洋子著『グリムにおける魔女とユダヤ人 メルヒェン・伝説・神話』を読み始めました。

すごいよー、すいすい読み進むよおかあさーん!

朝の電車の中で5分の2読み終えた時には我が目を疑いましたもの。
(『エトルスキ国制』とえらい違いだ・笑)
旧友にあったような気持ちで、リュティとかトンプソンとか懐かしいな~などと思いながら、
グリムの童話や伝説集に出現する魔法使いのおばあさんの傾向について楽しく読んでます。
さほど努力しないでも内容が理解できるって素晴らしい(笑)。
しかし、民話における魔女・女神に関する論文は多いけど、ユダヤ人について書いてある本は始めて見ました。
ユダヤ人部分は後半なので、楽しみに読もうと思います。



ロマンス小説6冊目読了。
これは現代モノ。
恋愛の他にドラッグや人身売買といった犯罪が絡んでて
それがスパイスになってて意外と面白かったですョ。
そして、それ以上に、ヒロインとヒーローの掛け合い漫才が
予想以上におかしくって。
電車の中でまたも怪しい人になってしまいました。
まさかロマンス小説読んでて吹きだしそうになるとは思わなかった。

次に読んだ7冊目はぺらかったのであっさり読了。
ソロソロもういいかなという気になってきた。



超絶30分時代劇『オトコマエ!』
なんとなく見てます。
逸馬は憧れの宿屋の女将ではなく、寺子屋の娘さんにもっと優しくすべき。

…と、ふつうに男女の恋愛にやきもきしつつ見ていたのに、
前回、主人公が自分の親友について語るときの台詞にやられました。
アンタたち…(げんなり)。


ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
ジョージー・ヘンリー / / ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
スコア選択: ★★★★



『ライオンと魔女』
いや、もちろん公開中に見たし、その後DVDでも見たんですが、
今回テレビで地上波初放送なのでまた見ました。

ピーターの勇姿を拝むためにな!

わたしと妹は姉妹揃ってピーターのファンなのです。
エドモンドも可愛いけどね。
もちろんスーザンとルーシーもカワイイ。
あの、美形でない普通っぽい顔が庶民ぽくて好きです。
相変わらず、小さい子が見ても大丈夫な安心設計。
裏に色々キリスト教的なアレコレはあれど、表向きは子供向けの、良心的なお話です。
原作を読んだときはさほど面白いと思わなかったんですが、
映画で見ると面白いので不思議です。やっぱりピーター効果?
[PR]
by mi-narai | 2008-05-20 21:51 | 2008年5月の読書