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『母権論解読』 『勅任艦長への航海』、他

『母権論解読』読了。
母権論を読んだので補強で。
最初のあたりの“母権論が女権運動にどう使われたか”の部分はすんません、
どうでもいいです。
一番最後の論文『梟の女神アテーナー』は文句なしに面白かった。

最近似たような女系継承の本ばっか読んで、ほんとにこの本だったか忘れたけど
一連の『オレステス』関連伝承における、ネメシス側の古い社会制度にてらして見た
クリュタイムネストラーの行動が説明してあるのを読んだんです。
それでいくと、クリュタイムネストラー、全く悪くないんですよ…。
なんか、初めて、新旧対立の深刻さを実感できた気がする…。
(アポロンもネメシスもどちらも自分の正しさを主張するわけだよ…)
とはいえ、オレステス自身は新体制側のコマとして利用されただけじゃない?
あまり彼に罪を帰すのは気の毒だなあという気がします。
どうもオレステスに同情的な見習いですが、ベースがホメロスだから仕方ないんですよ。
そもそも『オデュッセイア』では姉のことは一切出てこず、母殺しは言及されず、
ただ父の敵を取ったあっぱれな息子としてしか出てこないんじゃなかったかしら
まあアレはテレマコスを激励する文面で出てくるのでホメロスが
あえて母殺しの一面を無視した可能性もあるんですが、それはそうとしても、
オレステスの母殺しってどのあたりで発生したエピソードなのかなあ…


閑話休題
前からいろんなとこでチョコチョコ色んな説を読んで
アテナはもともと古い女神だったんかもしらんが、社会が変化した結果父権的な世相に迎合するように
その性格を変化さえていったんだろうなあとは思ってたんですが、
再びなんか、自分のアテナ解釈を反省したくなりました。
いや、
「原型は古代の大女神の系譜なのかもしれんし、女神の皮をかぶってはいるけどその実中味ほぼ男神」
ってのはあながち外れてはいないと思う。
ただ、それって、要するに男性が権力を持つ社会に都合良い性格付けなわけだから、
そのアテナ様をかっちょ良く描くことが女性への裏切りのように思えて…


    や、まあ、いいか。


どうせそっからさらに脚色してて中味男でもその上ガチで総攻めだしな!
(マジで腐っとる。スンマセン)


次、古典つながりでフレイザーの『金枝篇』(上)を読み始める。
原価じゃとても手が出ませんが(文庫のクセに…)、古本屋で出てたので
買い求めたもの。グッジョブ、古本屋!
まだまだ序盤なのでゆっくり読みます。


『人狼伝説』も並行して読み始めました。
これまた図書館で新書の棚に並んでたので焦燥感に駆られて。
詳細はもうちょっと読み進んでから。


勅任艦長への航海〈上〉―英国海軍の雄ジャック・オーブリー (ハヤカワ文庫NV)

パトリック オブライアン / 早川書房

スコア:


パトリック・オブライエン著『勅任艦長への航海(上)』読了。
職場の知人Yさんが、オブライエンが読みたいから貸してくれ、と
若い女の子には珍しいことを言ってきたので、
おばちゃん嬉しくて1も2もなく貸し出す約束をしたのですが、
貸し出す前に、まず自分で読まなきゃね!
(※3作目以降は未読で積読本の山に埋もれてます)

…ってことで、既読部分から再読中。
しばらくは海軍月間になりそうです。

読み直すと、意外と西洋古典に対する言及がチョコチョコはいります。
西洋古典が当時(ナポレオン時代のイギリス)の一般教養だったのだなあ、と
さりげなく察せられ、嬉しくなったり、作者自身の教養の深さにビックリしたり。

最初のほうに出てくる記述にも、
「父親の若い後妻に悩まされるギリシア神話の登場人物ってなんだっけ??」
と主人公のジャックがぐるぐるするシーンがあるんだけど、
それが、その時代の雰囲気と、主人公の大雑把な性格のどちらもを
読者に分からせる上手い道具立てになってて!

ちなみに、そこでジャックが思い浮かべた名前は

アクタイオン、アイアス、アリステイデス


全部違うよ?

最後の名前はギリシア神話でもないよ?

(ナイスボケ、ジャック!)

しかものっけから落馬するジャック。
飛ばしてるなあ…。


勅任艦長への航海〈下〉―英国海軍の雄ジャック・オーブリー (ハヤカワ文庫NV)

パトリック オブライアン / 早川書房

スコア:


『勅任艦長への航海(下)』
日記をアップしないでいるうち、下巻も読了。

面白かったー!

同じ面白くてもサトクリフはもっとずっしりと感動するような面白さなのですが
このオーブリー&マチュリンシリーズは、爽快感と高揚感がウリ、
ワクワクするような面白さなんですよ!
とはいえ、最後に盛り上がってフィナーレを飾るため、途中には
主人公と読者の忍耐期間も盛り込まれてます。
(でもこれがないと最後の大団円が輝かないので、これはこれで仕方ない)

海軍冒険ものの定石として、このシリーズも時代はナポレオン戦争真っ只中、
しかも、この回では一時英国とフランスが停戦し
→職にあぶれたジャック、親友のスティーブンと半給で陸暮らし、
→二人のお嬢さん方との出会い、展開される四角関係
(まるでジェーン・オースティンの世界)
→自分のせいじゃない多額の借金が発生し、逃亡生活開始
→戦争の再開と敵国横断逃避行
→やっと英国に帰り着いたと思ったら変な船を押し付けられ、
しかも上司は無能な上嫌なやつ

この辺りまでは、女を取り合って親友とギクシャクするし、仕事もなかなかうまくいかず、
艦上でも、昔馴染みのプリングスが有能で意欲があるのはプラス点としても
副長や乗組員には問題があるし、
いくら能天気でからっと明るいジャックとはいえ落ち込んだりもするんです。
が、ご安心を!上に書いたとおり下巻中盤でどんでん返しが!

あー、スッキリしたー!

訳が微妙なんで若干読みづらいんだけど、
(自分は気にしなくても人には薦めづらい)
やっぱりこのシリーズ大好きです!


『じゃじゃ馬グルーミンUP』全巻読破!
主人公カップルはわりとどうでもいい。
セイジさんがイーグルを勝たせてくれたのが嬉しかったのと、
悟さんとあぶみさんがうまくいったのでそれで満足です。
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by mi-narai | 2009-07-18 10:27 | 2009年7月の読書

『魔法昔話の研究』 『母権論』

読みづらかったんでちょっと書き直したぜ!

ウラジミール・プロップ『魔法昔話の研究』
異常誕生の昔話に対する考察の次は
笑わない王女の昔話に対する考察、
口承文芸におけるオイディプスについての考察、
と来て、その後は口承文芸全体に対する意見が述べられてます。

いや、どの章も面白いんだこれが!

では、以下、特に心に残ったことを。

・「笑わない王女の昔話」部分では、笑う、という動作に含まれる民間伝承における意味なんかが
面白かった!
例えば、死者の国に行ったら笑ってはいけないんです、
反対に、死から生き返るときは笑わないといけない。
そのことについて各地の風習や伝承を例に出して説明してあります。
また、男女の性交(聖婚)とともに「笑い」の力は大地の力を活性化させると
考えられていたという説も興味深い。

この作者、ひと世代前の人なんで、やっぱりその説には今では古くなった部分とか、
打ち消されている説なんかもあるんじゃないかと推測するのですが、
それでもその言葉や考え方にはいちいちについてそうだなあ、と納得してしまいます。
(わたし、騙され易すぎ!)

・「オイディプス」
オイディプス型の伝承について。
ギリシャ古典の悲劇ジャンル(つまり文学)のすじではまず予言があるところに悲劇の予感があるんだけど、
昔話群の方では予言はおそらく後付けだろう。→つまり、余所からやってきた男が娘と結婚し、その父を
殺して王になる、というプロットがあり、予言は、その主人公が旅立つための理由付けだと。

これだけ読むと、ああそう、と思いはすれ、どうという感慨も沸かないと思うのですが、
各地の伝承を比較した上でその根拠を説明されると、納得させられてしまうんですよね、これが。
この「オイディプス」型と考えられる伝承の諸要素を、残っている伝承間で比較しつつ、
父殺し、王女との結婚、などの諸要素を中心に考えていくのが面白かった。
その過程で、この王を殺して王女と結婚する、というすじの裏には、
王女によって王権が委譲される原初の権力移行形態が透けて見えることが指摘されるのですが、

…もともとギリシャ神話を読むうちに、娘婿に王国を譲り渡す話があんまり多いので
「ギリシャ神話の世界って割と母系継承なのかナ?」
ほどには思ってたんです。
このプロップさんの著作にズバリそうかいてあったのを見て、
鬼の首を取ったような気持ちになりました。
(やっぱそうやんなー!みんなそう思うやんナ!)

そうそう、ロシアのネズナイカ(知らない男の意)、
どっかで聞いた事があると思ってたら、
この人ってロシアのオイディプス型昔話におけるオイディプスにあたる人!?
パルナース!モスクワの味ー!(関西近辺の人にしか分からないネタです)

日記をアップできないうちに読み終わってしまいました。
面白かった!


母権論

J.J. バッハオーフェン / 三元社

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バハオーフェン著『母権論』読了。
母権論、と書いてはあるけど、厳密には「母権論序説」と自叙伝です。
有名な古典。
よく名前を聞く書名&著者なので、「とりあえず拾っとくか」ほどの軽い気持ちで読み始めました。
なので、最初は「父系社会の前には母方の血筋で財産や権力がが継承されていく母系社会があった。
それは結婚形態とも関係があり、父系への変化にはそれなりの社会の変化を伴った」と聞いても、
今更なあ、そんなこと知っとる知っとると思ってましたが
読み進むにつれ、その説を唱えた最初期の人の一人だと分かってきて、
著者の偉大さが徐々に分かってきましたですよ。
確かに、それまでヨーロッパって、キリスト教の父系説にどっぷり浸かってたんですよね。
その社会風潮の中でこのひと、一番最初にその説を唱えたんですよ!
しかも、このバッハオーフェンさん、法学者で、裁判官で、ものすごい真面目な
キリスト教徒だったらしいじゃないですか!
そう考えると、やはりすごい人だったのだなあと。
ただ、この「母権論序説」、
母権(=古代の社会体制)に対する憧憬があるようにも
父系社会が進化の最終形態であり、より素晴らしい形態と位置付けているようにも
なんとでも読めるんです、そのせいで色んな団体に担ぎ出されたりしてきたらしい。

それはさておき、
『母権論』の観点からみた『イーリアス』のリュキア勢に対する言及は面白かった。
もともとリュキアって国、ヘロドトスの『歴史』でも、女権的な国だと紹介されているのですが、
そのことと、『イーリアス』でも父方のグラウコスでなく母方の血筋をたどってサルペドンが
リュキア王に即位していることなどから
バッハオーフェンは“リュキアは母系社会だったんじゃないか”と位置付けていて、
だから、グラウコスとディオメデスのあの場面も
グラウコスがディオメデスの名乗りに対して

「そらまあ聞かれたから答えるけど、そんなことどうでもいいことじゃないの?
なんでそっちが父親の名前なんてそこまで聞きたがるのか分からないね」

的な返答を返したのも、グラウコスにとっては父系なんてマジでどうでもよかったからだ
と解釈してるんです。
全面的にそれを信じ込んだわけではないのですが、
なんかそんな解釈初めてだったので、やたら印象に残りました。
面白かったー!裏にそんな意味付けがあると思えば、あのシーンを見る目が変わっちゃうなあ!

後、このバッハオーフェンさん、海を越えたアメリカかの民族学者
モルガンと仲良くお手紙交換などして、親交&知識を深めてたらしく、それがなかなか微笑ましい。
ちらっとみた書簡内容で、バッハオーフェンさんたらモルガンの著書をべた褒めしてんの!
しかも、このモルガンさんの影響を受けて、晩年のバッハオーフェンさん、かなり民族学のほうへ
踏み込んでらっしゃったらしいし

…モルガンやキャンベルも読むべきかしら…
(どこへ向かっている、見習い)

長くなったので続きは明日!
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by mi-narai | 2009-07-17 06:49 | 2009年7月の読書

『重力ピエロ』 『狼の民俗学』 『都市国家アテネ』 『魔法昔話の研究』他

映画『重力ピエロ』井坂幸太郎好きの友人が見たそうにしてたので行ってきました。
もともと自分で期待して見に行った映画ではなかったので期待はずれということもなかったけど
思ってたより気に入った、ということもなく、なんというか、想定内でした。
(もともと、ものすごく娯楽目的で映画を見てるところがあるので
わざわざ日常と近い映画を見たいとは思わないのですよ。
食わず嫌いは良くないとは思うのですが。
かといって、展開がご都合主義的すぎても興ざめなので、どのあたりを見るかのチョイスはなかなか難しい…)
途中で出てくるわたべあつろうの役がものすごいむかつくんですが、
最後の結末を考えると、あの役は誰が見てもむかつくように
もっていかないと展開に納得できないので、まあ仕方ない。
後、オートピペットとか、あれ恒温震とう槽じゃねえの?と思うような機械とか出てきてニマニマしちゃった。
文系のわたしには、あれらをどうやって使うのかまでは分からないのですが、
遺伝子の話だし理系の人にはニヤッとするアレコレが詰まってるのかも。
(誘ってくれた友達も、自分が大学の時やってた分野と近いから興味を持った、とか言ってたし)

も一つ、子役がものすごい成長後の役者と似てて、上手い子役見つけてきたなと感心しました。

なんというか、本筋と関係ないところばかり見てるなあ…


重力ピエロ (新潮文庫)

伊坂 幸太郎 / 新潮社

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井坂幸太郎著『重力ピエロ』読了。
見終わってから、原作の方も借りてきました。
文章は読みやすいのですが、若干会話が鼻につきます。
特に兄と弟の会話が。
(兄弟であんな持って回った言い方すんナ!)
どうもかっこつけ感知センサーが過敏反応しちゃって…
でも、貸してくれた友達が言ってたとおり親父は終始かっこよかったです。

しかしこれ、筋を知らずに読んだ方が良かったかも…。

先に映画を見ちゃったものだから
「ここはアレの伏線だな」
「普通に行くと無理が出るから、ここで理由付けして補強してやがるぜ…」
などと、いちいち作者の意図を類推しちゃって
面白いんだか面白くないんだかよく分かりませんでした…。


古代ギリシア遺跡事典

周藤 芳幸 / 東京堂出版

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周藤 芳幸 沢田 典子共著『古代ギリシア遺跡事典』読了。
(クレタ、ミュケーナイ、アテナイ部分のみ)
いや、これは最近アテナイづいてるんで、アテナイ市の概観をおさらいしたく
なっただけです。クレタ、ミュケーナイはついで。



同じように、もういちどギリシャ服のおさらいをしておこうと思って
(何回目のおさらいだ!大事なことさえ定期的に忘れ去る鳥頭です)
『服飾の世界史』を古代部分だけ読みました。
エジプト部分で、「ピラミッドは奴隷を使って建設された王の墓」なんていう
大時代的な記述があったので「ん?」と違和感を感じてよくよく見たら、
大昔に出版された本の復刻版だった…
まあ、ギリシャの服飾がここ数年の研究で大幅に見直されたって話も聞かないのでいい事にしました。

ところで、この本を著された先生、
ドレーパリー至上主義者です!ギリシャのキトーン、ヒマティオンを大絶賛ですよ!
(ローマのトーガは巻き方が規定されちゃっててお気に召さないらしい)

ここにも襞マニアが!!!


狼の民俗学―人獣交渉史の研究

菱川 晶子 / 東京大学出版会

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菱川 晶子著『狼の民俗学』読了。
図書館の新刊コーナーに並んでたので
「コーナーから下ろされて一般書架に配架されちゃったらどこにいったか分かんなくなる!!今借りねば!」
という、わけのわからん危機感に突き動かされて借りてみました。
日本に伝わる様々な狼像から、人と狼との関わりなどを読み解こうとした意欲作。
大陸の虎が日本に入って身近な狼にすりかわった、
狼は山の神の使い、もしくは神そのもの、という見解や、
時代が下るにつれ、変化する伝承の中での狼の位置付けなどが面白かった。


都市国家アテネ―ペリクレスと繁栄の時代 (「知の再発見」双書)

ピエール ブリュレ / 創元社

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ピエール・ブリュレ著『都市国家アテネ―ペリクレスと繁栄の時代』読了。
テミストクレス熱が冷めないうちに、もういっちょアテナイもの。
歴史関連の本は楽しいなあ♪
この作者のペリクレスへの入れ込みようも相まって読むのが快感でした。
しかし、この知の再発見シリーズ、さらっと読めすぎちゃうのが玉に瑕。。
もうちょっとペリクレスの男前さを堪能したいのに、と後ろ髪引かれつつ
あっさり読み終わってしまいました。


古代ローマ軍団大百科

エイドリアン ゴールズワーシー / 東洋書林

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エイドリアン・ゴールズワーシー著『古代ローマ軍団大百科』読みかけ。
これは、いつの日かサトクリフの『辺境のオオカミ』紹介ページを作るぞ、という
野望の元、辺境の砦の構造が知りたいという理由のみで図書館から借りてきました。
もう返却期限過ぎてるっちゅうねん。
大急ぎで読みたいと思います。


魔法昔話の研究 口承文芸学とは何か (講談社学術文庫)

V. プロップ / 講談社

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ウラジミール・プロップ『魔法昔話の研究』途中まで読みました。
これは別に読まないといけない理由なんてものはなく、単なる個人的な趣味です。
 
最初の、レヴィ=ストロースの批判に対する反証部分から、飛ばしてます、プロップ先生。
この二人、ソ連時代、鉄のカーテンが厳然としてあった頃の
西側と東側の人なので、そもそもお互い言葉足らずなんですよ。
普通なら、純粋に学説の違いやら見解の相違やらで意見を戦わせるところを
お互いの論文のみをたよりに

「あなたがああいっているのは、わたしのこの言葉を誤解したからだと思う。
わたしはこういう意味で言ったのであって、概ねあなたの意見には賛同できる」

この二人はそれ以前のところでじたじたしてる…!!!

(同じ国に生まれてたら、ものすごいいいライバルとして切磋琢磨しつつ
一時代を築けたんじゃないのか…?)

後、トロイア詩圏を考える時、勿論全時代のそれぞれのエピソードの学問的価値は
同じだと思うけど、それを全く同列に取り扱うことに関しては、ホメロス大先生信者としては
ちょっと避けたいかなとつねづね思っていた見習い、
プロップさんが、個々のプロットの歴史や成立過程を無視してはいかんよ、
無視したら形式主義に陥るよ
と言っているのに都合良く共感してしまいました。
(しかし、歴史や成立過程を調べるのはまた一苦労ですヨ)

今、昔話の異常誕生の個々の事例についてプロップ先生の意見を拝聴しているところ。
再三言うように歴史好きで、来歴やら成立過程やらがやたらと気になって仕方ない
見習い、言語にしても神話にしても、もちろん昔話にしても、
これこれこういう理由で現在のこういう形になったんじゃないか、
などという推論を聞くのがとても楽しいのです。
これまた概ねニマニマしつつ読んでます。
シンデレラが炉辺で生活してんのは、魔法昔話の伝統にのっとった由緒正しい形なんじゃないか!?と大興奮。


『プラトンの描いたソクラテス』なんか、思ってたのと違った…。


『パトレイバー』
全巻読破!
最初はどうかと思っていた内海さん、メロドラマ辺りからドキドキワクワクしつつ読みました。
終盤黒ちゃんがタケオさんを撃ち殺そうとした時にソレを止めた内海さんの台詞が一番のお気に入り。
わたしも大概メロドラマ体質です☆


続きで『じゃじゃ馬グルーミンUP』少しづつ借りてます。
早く悟さんとあぶみさんがくっつかないかちら。
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by mi-narai | 2009-06-30 23:18 | 2009年6月の読書

「よみがえる黄金文明展」図録 『K-20』

「よみがえる黄金文明展」図録読了。
最初と最後にブルガリアの歴史など載っているのですが、
あの辺りはほとんどさらったことがなかったので新鮮でした。
でもって

オスマン帝国の文字にときめいた。

トラキア、すごいですよ!
最初の辺りにばばーんと黄金製品の写真があった時は
「まあ、つかみだしな。最初は派手なあたりをもってこなきゃな」
思ってたんです。
でも、めくっても、めくっても、めくっても黄金。

黄金率高ぇ!!

さすが金の産地です。

後、当時のトラキアの生活や文化とか、風土とか、微妙に垣間見える宗教観などが面白かったです。
(復活祈願で死体バラバラとか。)
葬送競技→火葬→埋葬&塚作成 のくだりは、『イーリアス』でもそうだったので、
トラキア独自の風習みたいに説明されてるのが不思議な感じでした。
そうなの?
いや、23歌辺りのアレが『イーリアス』成立当時のギリシャの埋葬の風習とは
違うと聞いたことはあったので、過去の風習が叙事詩の形式の中に生き残ったのかと
思ってたんですが、それより周辺諸族の風習を反映させてたのかしら。
それとも、あの一体に広く行われていた埋葬の風習がギリシャでは廃れて
トラキアでは残ってたの?
(どうでもいいといえばどうでもいい話題)


金細工に関して言えば、金粒細工の装飾品に、エトルリアを思い出しました。
エトルリア展の図録にも、似たようなデザインのものがあったからさ。
地理的にも遠くないので、技術だけ伝播しただけかもしれないのですが、
ギリシャ経由でエトルリアの文物が伝わったのかな、などと想像するのも
また楽しかったです。

心の師匠K様。お貸しくださってありがとうございました!
(2番目に心に残ったことは、ブログの方に!)


『K-20』
妹が1月いっぱいまでしか使えない映画のチケットがあるというので
急遽申し合わせて見てきました。
以下、例によって見終わったあとの姉妹の会話。
(ネタばれ注意)



























私「かねしろくん可愛かったな~」
妹「一直線に駆け寄ってくる犬のようなかわいらしさやったな!」
(またこの姉妹はのっけからこんなことを話してます)
私「かねしろくんは『Lovers』の時といい、シリアスな役よりちょっとコミカルな方がイイよ」
妹「そうやなあ。今回も純朴な感じが良かったよな」
私「タイトルロール見たら今回監督さん女の人みたいやな」
妹「そうなん」
私「道理で女子的にかゆいところに手の届く演出やと思った」
妹「たとえば?」
私「『へいきちサマー!』とか『良家の子女のたしなみです』とか」
(※どちらもヒロインの決まり文句)
私「繰り返しが面白かった。それに、ヒロイン、もっとウザい女かと思てたけど
意外とへこたれへん嫌味のない仕上がりやったやん」
妹「あの味はまつたかこにしか出されへんよなあ」
私「確かに、かわいくてもあほそうなアイドルには無理かもなあ」
妹「平均年齢高かったけど」
私「主人公カップルはええけど、最後、怪人二十面相が可哀想やったわア」
妹「そうやな」
私「あの人、きっとツンデレやで。でもって、最後の最後、
なけなしのデレで手を差し出したのに素で振り払われてもてんで。うう、気の毒に」
妹「お姉ちゃん…(かわいそうな人を見る目で)」
私「でもよう考えたら怪人二十面相は…」
(以下、ひとしきり事件の結末とそこにいたる推理について会話)

妹「…結局あの後どうなるんやと思う?」
私「さあ。小林君が頑張るんとちがウ?小林君といえば、わたしチラッと小林君が黒幕かと思ったわ」
妹「わたしも!だって、あんな邪悪そうな顔で絵を眺めてんねんもん」
私「アレは単なる機会オタの血が騒いだだけやったんやな」
妹「紛らわしいわあ」
私「地味にアクションシーンも面白かったなあ。泥棒練習で街中走るシーンとか」
妹「途中でかねしろくんごく自然にジョギングでもする感じで「行ってくる」って出かけてたやん?
実はあの練習 ま い に ち してるんかと思って、ものすごい興奮した。すごいすごい」
私「そういえばな。わたしかつて『バットマンビギンズ』という映画を何かの間違いで見た事あるねんけどな」
妹「ふーん」
私「バットマンって、全部スーツの力やねん。でも、怪人二十面相って全部怪人本人の力やん。
めりか人め!見たか東洋の底力!」

あー、毎度馬鹿ですね。
「おーるうぇいず」には別段そそられないんですが、金田一とか二十面相とかの
レトロな日本はとても好きなので、個人的にはとても楽しかったです。
かねしろくん可愛かったしね!(その話はもういい)
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by mi-narai | 2009-01-08 22:00 | 2009年1月の読書

『気流の鳴る音』 『ギリシア文化の創造者たち』

・この週末はスケート観戦で大いに楽しみました。
男子シングル3位のフランス人カワイかったな~。

・日曜深夜になぜかN●Kで漫才をやっていました。
フットの見たこと無いネタを拾えてしまった…♪

・本屋で岩波書店からまたもギリシア本が発売されているのを見つけてしまいました。
新シリーズ「書物誕生 新しい古典入門」ですってよ。
買っちまったわよ!金無いってのに!
でもって今後の発売予定ラインナップを見て気を失うかと思いました。
アエネーイスとか、ホメロスとか、色々素敵なタイトルが綺羅星のごとく並んでるの。
岩波さんはいくらわたしの金をむしりとれば気が済むと……


真木悠介著『気流の鳴る音 交響するコミューン』読了。
いやあ、面白かった。
作者が本書で目指していた<近代の後の時代を構想し、切り開くための比較社会学>、
という大きな仕事には正直あんまり興味ない(ごめん!)のですが、
折々に展開されるイメージが美しくてどきどきしました。
(……むむ、この感じは中沢新一を読んだ時と似ている…。)
特にインディオの呪術師の語る「心ある道を歩む」ことについて書かれた部分がとても魅力的でした。


でもって、本書の一番最後の章題が「プロメテウスとディオニソス」で吹いた。


ギリシア文化の創造者たち―社会史的考察 (1985年)

藤縄 謙三 / 筑摩書房

スコア:


藤縄謙三著『ギリシア文化の創造者たち 社会的考察』読み始めました。
これまでもホメロス関連の著作を楽しく読ませていただいていた藤縄先生の本。ワクワクしつつ読んでます。
構成は4章仕立てで、第一章ギリシア文化の基礎的構造 は読み終えました。
今第二章の芸術家の社会的地位 を読み進み中。
第一章は要約すれば、ギリシア文化に見られる、緊張した対立関係を内に含んだ構図は
父権的体制と母権的宗教が両立した社会であるからではなかろうか、という話。
悲劇に焦点を当てて見ると、アテナは大体両者(父権的体制と母権的宗教)の
橋渡し的な役割を果たすんだけどアテナイ以外には冷たい、というのを読んで笑ってしまった(笑)。
(アテナイが舞台の場合はデウスエクスマキーナで登場して助けてくれるのに
舞台がテーバイだと悲劇のまま放置)
まあ、三大悲劇詩人みんなアテナイ人だもんな。
後、アテナイは実はスパルタについて大きな領地を持っていたってのもトリビアでした。
スパルタが武力で強引に支配したのともまた違う統合の仕方らしくて、
そう考えるとなんか不思議なポリスだよなあ、アテナイって。

第二章は、芸術家、というか、職人というか、そういう手に職のある人の地位について。
藤縄先生は考古学や美術の人ではないので、壷絵はややスルー気味で主に文献から
研究してらっしゃるのですが、そうなると当然『オデュッセイア』が取り上げられる率が高くなるんですよ。
(作中で吟唱詩人が二人も出てくるから)
ちょっと嬉しいな。
今アテナイとスパルタの職人への待遇の対比部分を読み中です。
軍人より商人が好きなので、なんとなくスパルタよりアテナイを贔屓して読んでしまう。


DVD
『BONES シーズン1』7巻
さらっと見終わる。
南米人のヘクターさんというのが出てきました。
なに?番組制作者の方針か何かなの!?
出てくる南米人には神話名をつけるのが。
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by mi-narai | 2008-12-01 23:57 | 2008年12月の読書

『ギリシア・ローマ神話物語』 『気流の鳴る音』 『ブーリン家の姉妹』

ネットで本を注文したら、『エトルリアの歴史』を頼んだのになぜか
『アインシュタインfor Biginers』がきやがりました。何故だ!



黄さんという方の編集した『ギリシア・ローマ神話物語』アウリスを出航したあたりまで読み進む。
黄さんは、悲劇の『イピゲネイア』を参考にしているのだと思うけど

アガメムノン可哀想だよ!!!

ギリシア全軍のために自分の可愛い娘を差し出さねばならないはめになった
親父の葛藤や板ばさみの苦悩などが読んでてツライ。
でもってここでのアキレウスはひたすらさわやか。
イピゲネイアは可憐で凛々しく潔癖です。

毎回、このエピソードを読むたびに「アルテミスのバカ~~~」と思うのですが
今回ふと、アルテミスの思惑など思いついてしまった。

アポロン、アレスとともに小アジア系の女神であるアルテミスは当然トロイアに肩入れする側じゃないですか。
だから、アルテミスはギリシア軍の出航を阻止しようと総大将のアガメムノンに
難癖つけたって線も考えられると思ってさ。
アガメムノンが娘を可愛がってることも知ってるから、これで出兵を断念するだろうと期待したのに、
まさかのアガメムノンの決断。
そらアルテミスもイピゲネイアが気の毒になるって。

とはいえ、"イピゲネイア"ってアルテミスの異名だとどこかで聞いたことがあって、
ホメロスではアガメムノンの娘は別の名前だったし、
なんか、裏にアルテミスがらみの別の伝承があるんだろうなあ、とも思う。知らんけど。


気流の鳴る音―交響するコミューン (ちくま学芸文庫)
真木 悠介 / / 筑摩書房
スコア選択: ★★★★



真木悠介著『気流の鳴る音 交響するコミューン』を読み始めました。
妹が「おもしろかったで」と貸してくれて、1年くらい経った本。
さすがに読んで返さねば、と一念発起してページをめくったのですが、確かに面白い!
著者いわく、彼がやりたいのは
<コミューン論を問題意識とし、文化人類学・民俗学を素材とする、比較社会学>
なんだそうで、時々哲学っぽい小難しい話など入ってきちんと理解できてるか
自分でもやや不安ですが、おおむねにやにやしながら読んでます。
ソレが正しい、と思うことについて、ほんとうに正しいのかと常に問いかける姿勢には
とても共感できます。
そういや、ソクラテス大先生にもそんなところがあったなあ…。
今、インディアンの呪術師とその弟子のやりとりなど追いつつ「世界を止める」ことについて考察中。
楽しい。


TV
『ローマ発掘緊急中継』とか言うのを見てしまった。
…なんか、目新しい情報があるかと思って見てたのにあんまり無くってがっかり…。
そして、途中ではさまれてたミニドラマの家族の名前はどうやって決めたんだろうとか
そんな些細なことばかり気になってました。


DVD
『フットボールアワー08 ドレキグラム』
新作コント集。面白かった。
演歌の花道と人魚が特に良かったです。


映画
『ブーリン家の姉妹』
先々週のレディースデーに見てきました。
さほどネタばれはしてないけど、一応下げときます。























全体の雰囲気としては大体想像していたとおりでした。『エリザベス』的な感じ。
筋立てに関しては、アン・ブーリンがヘンリーとどうこうなった経緯について
初めて知ったのでその点は興味深かったです。
ですが、もともと知ってたとはいえ、死刑のシーンは見るのが辛かった。
(見終わった後、一緒に見た友達との間で『斬首!』がブームを引き起こした)
後、もっと姉妹の確執がどろどろに描かれてるのかと思ったら、
意外とアンもメアリーもどちらにも好感が持てるように描かれてて好印象でした。
ヘンリーがイマイチだった分、ライバルであることよりも強く、姉妹である二人が結末に来てて
ちょっと救われた。

ヘンリーに対しては、ごめん、わたしのヘンリーのイメージって『イ/ブの息/子たち』のてんてん眉毛なの…。
それに比べたら(←比べる時点で終わってる)魅力的には描かれてたと思う。
でも、意味の無い愚かなことだとは分かっていながら、
ついヘクトールと比べてしまって、心の端っこの方でがっかりしてしまいました。
仕方ない、ヘクトールはほんとうに良い男ですもの。
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by mi-narai | 2008-11-26 23:51 | 2008年11月の読書

『ホメーロスの英雄叙事詩』 『メタモルフォーシス』

ホメーロスの英雄叙事詩 (1966年) (岩波新書)
高津 春繁 / / 岩波書店
スコア選択: ★★★★



高津春繁著『ホメーロスの英雄叙事詩』読了。
以前古本屋で105円で買った本。今回新幹線の中で読み終わりました。
これまでいろんな本で断片的に読んだホメーロス大先生のアレコレについて
(たとえば、ホメロス伝についてだとか、ホメロス問題だとか、両叙事詩の
成立はいつだとか、叙事詩の世界と実際の歴史との開きだとか、
理想化されたホメーロスの世界はどういったものだとか)
ぎゅっとまとめて書いてある感じの本でした。
おお、こりゃ便利。コレ一冊あれば大体網羅できちゃいそうです。
とはいえ、刊行年月日が1966年なのでそれ以降の研究については当然
言及されていないのですが。
楽しく読み終わりました。特に高津先生は統一論支持派らしいから
その観点で書いてあるのが。
(ワタシも統一論もしくは百歩譲って分析派でも新の方を支持しますもん)
あー。高津先生の比較言語学も読みたい。


後クレイパスのロマンス小説一冊読み終えた。めずらしくコンテンポラリー。


アントニーヌス・リーベラーリス著『メタモルフォーシス』3分の2ほどまで進んだ。
注釈がやたら詳しいのと、このアントニーヌスでしか見ないような伝承が
思ったより多いのが面白いのとで進むことは進むけど、字が小さいから時々眠くもなります。
以下、「へー」と思った伝承メモ。

・白鳥になったキュクノスの話、傲慢な難題を出しては愛を試す姫とその姫に求婚している騎士
の話みたいでした。キュクノス=姫 ピューリオス=騎士(おホモだち…)
でもって、最後、愛想尽かした騎士に無視されて傷ついて身投げってどうなのよ…

・テイレシアース(テーバイの良くあたる占い師。オデュッセウスもお世話になりました)が盲目になった理由、ヘラを怒らせたから、というものの他に、アテナの水浴びを見たから、というのもあるらしい。

・ポセイドンとアポロンが子供を孕ませる話が多いなあ。コレ自体は意外でもなんでもないんですが、ゼウスより名前の出てくる回数が多いのは意外。

・ヘルメスがアポロンの牛を盗んだ時の話。ちょうどアポロンが美少年に見とれていた隙をついて盗んだって小話が載ってて笑いました。

・悲劇で有名なイピゲネイアが実はヘレネーとテセウスの間に生まれた娘だという説が載っていてビックリしました。アントニーヌスだけの説かと思ったら、注釈に
「まあ一般にはクリュタイムネストラーの娘ってことになってるけど、当時そういう説もあった」
みたいに書かれててさらにビックリ。テセウス、犯罪ですよ。
ちなみに、その説によるとアキレウスは死して後「白い島」でイピゲネイアと結婚したんだって。


DVD
『BONES シーズン1』4巻
死刑囚の冤罪を晴らす回、まさかの大どんでん返し+主人公の初ヌードで色々と印象深い回でした。

『ローズマリー&タイム』4巻
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by mi-narai | 2008-11-05 23:27 | 2008年11月の読書

『ロロ・キドゥルの箱』 『花と緑のふしぎ』 『ギリシア・ローマ世界における他者』

中島 成久著『ロロ・キドゥルの箱―ジャワの性・神話・政治』読了。
4章の日・月食の話の次は、5章は「スケルト」の話。
スケルトというのは、厄払いをしてもらわないといけないカテゴリーに入っている人の総称です。
二人姉妹とか、二人兄弟とか、すり鉢を壊した人とか、色々条件があって、
その条件に当てはまる人は、人食いの神様ブトロ・コロに食べられちゃうんだって。
そうならないように、ルワタンという厄払い劇をプロの人に演じてもらって、
「真の知識」に開眼しないといけないんだって。

外からこういう風習を除き見るのはとても好きですが、
自分が暮らしていたら、ちょっと大変だろうなあ、と思いました。
わたし、めちゃめちゃスケルトに当てはまってるやん。
ルワタン上映中は寝てはならぬという約束事さえ守れそうにないですし。

それはさておき、面白かった。
ギリシア神話では既に「神話」として整えられてるような伝承が
泥臭いまま残ってたりするのが特に面白かったです。


花と緑のふしぎ―おどろき?と発見!の
/ 神戸新聞総合出版センター
ISBN : 4343004791
スコア選択: ※※※



『おどろき?と発見!の花と緑のふしぎ 田中修×道上洋三』読了。
またも職場の上司がただでくれたので。
田中先生とラジオの司会者「おはようパーソナリティ」の道上洋三の
対談形式で書かれてます。同上のラジオ番組での対話の採録のようです。
内容に関しては、他の本で読んだネタが重複していた部分もあって
まあ、読みやすかった。
なんか、だんだん植物関連のトリビアが増えていきますよ…。
(トマトの種は、ぬるぬる部分をきれいに洗って乾かしてから植えたら
芽が出るそうですよ!!
あと、イチゴの種は、あのつぶつぶの中にさらに小さなのが入ってんだって!!
マツタケ菌はナガイモが好きらしいよ!!)


ギリシア・ローマ世界における他者
/ 彩流社
ISBN : 4882028271
スコア選択: ※※※※



次のまじめな本として、
地中海文化を語る会編『ギリシア・ローマ世界における他者』を読み始めました。
タイトルにもなっている大きなテーマをめぐって、各著者が自分のフィールドで
展開する論文を集めたもの。
最近、ギリシアとは関係ない本ばかり読んでたので、
なんとなく古巣に戻ってきたような気持ちです。
1の『<ダイモーン>の顕現』
2の『「オデュッセイア」におけるフェニキア人』
3の『ギリシア悲劇にみるギリシア的なものと非ギリシア的なもの』
4の『「バッカイ」における<他者>』
まで読み進んだ。
いやあ、自分のわかる話題を読むのって楽ですね!
苦もなくスイスイ読めますよ~。

いろんな研究者が集められてる一冊なので、
悲劇や叙事詩についての解釈が、各人まちまちなんですが
わたしは専門家でもなんでもないので、ものすごく人事で面白くその解釈の違いを読んでます。
オイディプスの目をつぶす行為ひとつにしろまあ千差万別なこと。

後、改めてアイスキュロスの時代はアテナイの民主主義の夜明けだったんだなあと。
社会的背景を踏まえた上で悲劇を読むと面白さ倍増です。

続きも楽しみに読もうと思いますが、
惜しむらくは、もうちょっとローマ関連の論文が多かったら良かったのにな…。


『デイ・アフター』
こないだテレビでやってたイギリス映画。
ロバート・カーライルが好きなので何の気なしに見てましたが、面白かった。
どえらい嵐のせいでロンドンが水没する話でした。
あまり災害ものやパニックものは怖くて見ないのですが
一度見始めると、ちゃんと災害が納まるところまで見ないと気持ち悪くって
つい最後まで鑑賞。
しかしロバート・カーライルはなんで出る役出る役で離婚してたり
家族とうまくいってなかったりするんかしら…
(あの普通に悲しそうな顔が悪いんか?)
ポワロ役をしていたデビッド・スーシェがちょっと慎重だけど、
良心的な副首相役をしていて、これもまた嬉しかったです。
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by mi-narai | 2008-09-17 22:56 | 2008年9月の読書

『ロロ・キドゥルの箱』 『銀の枝』

中島 成久著『ロロ・キドゥルの箱―ジャワの性・神話・政治』4章まで読みました。
4章の日食と月食の神話が目的でこの本を借りたので
今スゴイ楽しい!



ローズマリー・サトクリフの『銀の枝』読了。
ローマ時代、ブリタニアが属州だったのは知ってたけど
一時期ローマの支配を離れて独自の皇帝が立ち、
その後すぐにローマの支配下に戻った事件は
知りませんでした。
解説を読むと、3世紀のことらしい。
第9ヒスパニア軍団がヒベルニア(今のスコットランド)で
行方不明になった事件もサトクリフで知ったし、勉強になります。
わたしがイギリス史を面白いと思ったのはサトクリフのおかげといっても過言ではありません。

それはさておき。

とても面白かったです。
…と書くと、なんだか書き足りない気持ちがします。
普段軽く「あー、面白かった!」と書く時の数割り増しで心に残りました。
サトクリフ作品だから、多分そうなるだろうとあらかじめ覚悟(期待)していたのですが、
やはり終盤はドキドキしながら一気に読み進めてしまいました。
左遷されてからの展開が息もつかせぬジェットコースター(意味不明)。
でも、今回はサトクリフ作品には珍しく、親友と二人して試練に立ち向かう筋なので
いつもと目線が違って目新しくてよかったです。

いや、友情っていいものですね☆

どうしてわたしは読んだはずのこの本の筋を忘れてられたんかしら…
(10年位前に一度ハードカバーの方で読んでいるはずなのです)
お陰でもう一度最初から新鮮な気持ちで楽しめたのでいいといえばいいのですが。



『光車よ、まわれ!』が再販されるらしい。
なんか、わたしの中で『クラバート』と同じカテゴリーに分類される本。
こういう土臭い、闇の匂いの濃厚なお話って、普段好んで読むわけではないのですが、
一度読んでしまうと、心のどこかに独特の雰囲気が引っかかって
なかなか忘れられないのです。
今度の再販はハードカバーなのでさすがに買うつもりはありませんが、
図書館で探してもう一度読もうかしら


以下、雑記
・次あたり、またアホいネタをアップするつもりなので、途中に真面目な記事を挟んでみました。
妄想過多な人間なのでやりたいことやネタだけが鬼のようにどんどんたまってしまうという悲劇…。

・某Yさんとこで公開していた「ギリシア神話ソート」やってみました。
この日記、折りたためないので「更新履歴」の方にでもこっそり乗っけときます。

…うん、なんというか、予想どおり…(視線そらし)
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by mi-narai | 2008-09-09 22:23 | 2008年9月の読書

『ロロ・キドゥルの箱』 『銀の枝』 『大阪人、地球に迷う』

中島 成久著『ロロ・キドゥルの箱―ジャワの性・神話・政治』3章に突入。
2章のジャワの王権神話も面白かったけど、
3章のジャワ神話の世界観も面白そうです。
ところで、ジャワとは関係ないのですが、
作中で日本語の「鼠」の語源が「根棲み=根の国に棲む者」ではないかと
書いてあって、ちょっと面白いなと思いました。
確か、狼の語源として有力なのは「大噛み」だっけ。
(うまいこと言ってるなあ)

動物名詞の成り立ちはそれでいいとしても、
根とか、大とか、カム、スムといった基本的な語彙はどうやって
出来たのかなあ…などと考え出すと止まりません。
世の中分からないことがまだまだいっぱいです!


ローズマリー・サトクリフの『銀の枝』
親戚かつ親友になったジャスティンとフラビウスの二人の若者が、
皇帝に対する謀反を察し、告発するものの、謀反人に先手を打たれて
無念の左遷をされてしまったところ。
いや、でも、皇帝はどうも謀反人の真意も分かってそうなんだよな…。
どうなるのかしら…

わかぎゑふ著『大阪人、地球に迷う』読み始めました。
もっとはっちゃけてるかと思ってたら、
意外と普通の旅エッセイでした。
同じ著者の大阪弁エッセイの方を買えばよかった…。

数日後さらっと読了。
上にも書きましたがわざわざ「大阪人」とする必要は全くないと思う。
でも、エッセイとしては普通にさらっと面白かったです。


『のだめカンタービレ』21巻

つづき、つづきををおおおおお

…というところで終わってた。早く続きを読みたいです。
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by mi-narai | 2008-09-05 22:07 | 2008年9月の読書