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最近の事 『妖怪文化入門』 『100年前の日本語』

クシュラル (Feelコミックス オンブルー)

えすとえむ / 祥伝社

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えすとえむさんの『クシュラル』読みました。
『働け!ケンタウロス』以来好きなので、作者買いしたのですが、
買って吃驚。全部

トルコの話だった

のですよ……!!
日本でトルコが舞台の漫画(しかもBL)を読める日が来るなんてねぇ…。
最初の2編はしかもオスマン時代のトルコで、衣服とか小物とか、
涎ダラダラ垂れそうな気持ちで舐めまわすように見ましたとも!
最近ちょっとあの時代のイスラム世界、マイブームなもので。
この方、スペインもお好きだし、なんか、正道からちょっと離れたところを選ぶ
チョイスセンスが好きです。ノーモア金髪!
(話の内容は、時々重すぎてついてけないこともありますけども。
ああ、どうせアタシはシリアスになりきれない女さ…!)
話は戻ってタイトルのクシュラル。
トルコの話だと知る前は、語頭にアクセントを置いて、シュラルと読んでました。
でも、「クシュ(鳥)」というトルコ語名詞に、複数を表す接尾語「ラル」が付いてるんだから、
語の最後の母音にアクセントをつけるというトルコ語の法則に則って
クシュ
だよな。と思い至りました。「いちびり」と同じ抑揚で「クシュラル」…でファイナルアンサー?




三つほど前の日曜、隣の祖母がどうしても行きたいと言ってせがむので
二つ隣の駅前でやってた吹奏楽の演奏を一緒に聞きに行ってやりました。
楽しかった!
やっぱりいいよね、楽器の生の音は!
散々何度も書いてますが、あの沢山の種類の音が重なって一気に聞こえるのが気持ちいい!!
音が天井や床に反射して跳ね返って、全身に降り注ぐのが、
マッサージ受けてるみたいで!超癒されました。
場所も、ホールじゃなくて、商店街のアーケードの下というロケーション。
ちょっと風が冷たかったけど、格式張らなくてわくわくする雰囲気で却って良かった。
その演奏会は、
『かつて吹奏楽部にいたり、楽器を触ってたりした人、久々に楽器吹いてみたくないかい?
一般公募するからみんな集まれ!』

みたいな趣旨で催されたので、演奏者は中年の方が多かった。
さすが皆さん大人ですね。中学生などの演奏に比べ、音を揃えようという意思が見えるというか、
音楽の解釈が深いというか。指揮者の意図をちゃんと汲んでるというか。
とにかく安定感がありました。
皆さん社会人で練習時間があまりない、という理由からか、
今回のラインナップはマーチ10曲で(金管と打楽器はお疲れ様)、
吹きやすかったというのもあるかもしれないけど。
(司会の人が、アメリカのマーチとイギリス、ドイツ、日本のマーチの特徴とか
説明してくれたのも良かった。定番の海兵隊、士官候補生、カピタン、星条旗、双頭の鷲の他、
ナイルの守りや祝典行進曲があったのも嬉しかった。祝典、かっこいいよね~!)
聞いてる方も楽しかったけど、あれは絶対吹いている人が一番楽しんでたと思います。
いいじゃない。楽しそうに吹いてるのを見るのも良いものですよ。
わたしの住んでる地方は、大概田舎ですが、吹奏楽が盛んなのは素晴らしいです。
ああ、久々に気持ちの良い休日だった!
次はコンクールの課題曲特集とかやってほしいわ~!
「風紋」「カタロニアの栄光」「架空の伝説への」「ナジム・アラビー」とか。いい曲揃ってますよ!
今流行りの海男とかヴァンデルローストとかアッペルモンドとかも一押し。
でも、難しいと練習時間が取れないか・



こないだの土曜日日曜日、なんか屋外で太鼓の音がすると思ったら、正体は町を練り歩く神輿だった。
今年も秋祭りの季節でした。土曜日は宵宮で、日が落ちてから家の前まで神輿が来てましたよ。
しかし、こういう風習には慣れてるけど、いったいどういう意味があって何の神が
あの神輿に乗ってるかは知らないんだぜ…。
「あれ、なんの神さんなん?」
「住吉さんとちゃうの?」
くらいのアバウトさ。
正月の意味とかも大人になってから知ったし、
その辺もうちょっと布教した方がいいんじゃないのかね、神道は。
と思った次第であります。



先日の日曜、隣の祖母を誘って酒蔵巡り試飲ツアーに繰り出しました。
そしたらば、祖母の妹、わたしにとっての大叔母も加わり、
80過ぎのシルバー二人を引き連れての旅路になってしまった…。
お年寄りなんで歩くのを嫌がるのを、無理やり引っ張りまわしてしまった鬼か私はおばあたまとおおおばたまにはほんとすまんかった。
しかしいい天気だったし、とりあえず菊正宗と白鶴の二大酒蔵は抑えたし、
なかなか楽しかったですよ。秋を満喫致しました。



北森鴻著『深淵のガランス』読了。
なんか、あんまり覚えてない。


虚栄の肖像 (文春文庫)

北森 鴻 / 文藝春秋

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北森鴻著『虚栄の肖像』
幡師?というのが、他のシリーズの人なのかな?というのがぼんやり分かる。
相変わらず息のつまりそうなアレですが、だいぶ慣れてきて
読み進めるようになりました。
でも、一番心を動かされたのは、解説の友人による作者の訃報のくだりかも。
(この作者、若くしてお亡くなりになったんですってね。
その友人(解説の著者)、職場で号泣したらしい。もらい泣きしそうになったぜ…)


妖怪文化入門 (角川ソフィア文庫)

小松 和彦 / 角川学芸出版

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小松和彦著『妖怪文化入門』
日本の学問の世界における妖怪というものの定義の方法とも連動させつつ、
妖怪について、妖怪を作り出し今のような形にした人間のこころについて書いてある本。
妖怪って最近サブカルチャーの方ではもてはやされてる感じだけど、
研究の方は意外と歴史が浅いのね、と。
妖怪なんて「その時の科学では説明できない現象に一応の説明を与えたもの」かと思ってたけど、
確かになんでそうなったか分からない(とっかかりと過程の部分が失われた)妖怪は
最終形態をそれだけ取り出して見るとなんとも意味不明で不思議だよなあ。
まだ半分ほどなので、続きも読みます。

読了
ページ数が少なくても、ぎっしり字が書いてあったり、内容をじっくり読んでたらなかなか進まない。
結構読み終わるのに時間がかかってしまいました。
最後のあたりの、異人論とか境界論が面白かった!!
ネタがひとつ浮かびましたよ~(わー、不純な理由)


百年前の日本語――書きことばが揺れた時代 (岩波新書)

今野 真二 / 岩波書店

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『100年前の日本語』読了。
昔の文豪の書いた本て、まあ、滅多に読まないのですが、
読むとその日本語表現の美しさに目を見張るじゃないですか。
日本語を操るというスキルにおいて、感性においても、
なんか、どう考えても昔の人には勝てる気がしないな、と、
常々思っていたので、この本を気まぐれに手に取ってしまいました。
大筋をざっくり言うと、
100年ほど前、明治期を境に、日本語は表記において、なるべく分かりやすく、
漢字も一つの意味に一つの字を当てるように、収束の方向へ向かっている、
その理由は、メディアの拡大に伴う読書人口の増加による一般への浸透によって、
書かれる言葉を目にする人の数が爆発的に増えたことによる。

みたいな。
(要するに、書き言葉を読む人が増えたから、表記もより分かりやすい方向へ向かったと。)
明治期までの日本語って、例え音が違っても同じ意味なら、
どの漢字を当てても良かったみたいですね。
たとえば「はたらき」という和語ひとつ例に出してみると、
現代なら「働き」一択なのですが、明治期までなら意味が同じなら何を使うのも自由で
「才幹」「才能」「才覚」「労働」「動作」とか、漢字をあてた上に、
「はたらき」とルビをうってりゃ良かったみたい。
なんか、今の若い親の名づけ方にも通じます。
けったいな当て字名前つけた親に対してはこれまでは「お前は思春期の子供か!!」という
こっぱずかしさを覚えていたものですが(大きな世話です)、
意外とこれは伝統的な日本語の使い方だったのかもしれん。
他の本で、
日本人が日本語の書き文字を読むとき、仮名は表音文字として読み、
その中に散らばる漢字は絵のように理解していて、
漢字を見た瞬間意味と直結している、
漢字を混ぜて理解の手助けとして使ってる、
というような意見を読んだ気がしますが、
なんとなくそれを思い出しました。
途中、事例を出して細かく説明する記述続くので数度眠りかけましたが、
日本人の言葉の扱い方に関して興味深い一冊だったと思います。
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by mi-narai | 2012-10-28 22:36 | 2012年10月の読書

『ミレニアム3』 『はじめての民俗学』 『アーティスト』 『ヒューゴの不思議な発明』

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

スティーグ・ラーソン / 早川書房

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『ミレニアム3 狂卓の騎士(上)』読み始める。
とんでもない2巻のラストからの続き。
続き、といっても、やはり2巻のメインテーマだった事件は一応ケリが着いており、
3巻はまた目先を変えた展開になりそうな予感です。
最初の辺りはリスベットがほぼ動けなかったり、
新登場人物の紹介があったり、相変わらずのスロースタートですが、
今回は思いがけない展開が割と早目に起こって、ちょっとびっくりさせられます。
上巻の最後の辺りの今現在は、リスベットがいつもよりはひどい目に遭ってない感じなので、
このままあまり不幸に出会わずに下巻を乗り切って欲しいと、もう、願いはそれだけです。
ちなみに3巻上下はスパイ大作戦な感じ。
シリーズ通じて、出てくる男性は半分は普通の善人だけど、半分はろくでなしのカスです。
そんなアホは早急に滅ぶべき。
登場女性は大体が個性的で素敵な方ばかりなんですけどねえ。
アホどもが3巻の下巻の最後でちゃんとギャフンと言ってくれたらいいなあ。


ミレニアム3  眠れる女と狂卓の騎士(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

スティーグ・ラーソン / 早川書房

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『ミレニアム3 狂卓の騎士(下)』読了。
今回も一気読みしてしまいました。
今更言うまでもないことを言っても良いでしょうか。

面白かったです!

1巻が古典的本格ミステリー調だったのに対し、
2巻は警察小説、3巻はスパイ大作戦でもって法廷もの。
2巻はハラハラしながら読んで、
3巻はワクワクしながら読みました!

3巻で2巻からひっぱってきた事件はきれいに片がついたんだけど、
主人公二人の関係とか、リスベットの成長とか、
これからまだまだ発展しそうだったのに、
本当に、本気で、作者の急死が悔やまれます。
続き読みたかったよー!!


はじめての民俗学: 怖さはどこからくるのか (ちくま学芸文庫)

宮田 登 / 筑摩書房

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宮田登著『はじめての民俗学 怖さはどこからくるのか』読了。
まずは、日本の民俗学がどのように発展してきたかという、流れからスタート。
定石どおりです。
で、柳田國男が『遠野物語』を書いたのは明治時代だったと知ってちょっとびっくりしました。
よくよく考えたら、そのくらいの時期の方が民間伝承もたくさん残ってただろうし、
作者の生年月日から言っても全くおかしくは無いんだけども、
未だに『遠野物語』って各出版社が夏になったらやり始める
販売促進イベントの一環としての夏向けの読書用文庫100冊とかのラインナップに入ってるからさ。
そんなに古いイメージが無かったんですよね。

続いて、田舎の伝承から都市伝説まで、主に怖い話中心に語られてました。
口裂け女とか、久しぶりに聞いたわ~!

最後のあたりで、新来の神が伝播する時には、歌舞音曲が伴う事が多い、
みたいに書いてあって、もちろんそれは日本の明治ごろの流行神に関する叙述だったのですが、
それを聞いて真っ先に連想したのは

ディオニュソス

でした。
そういやローマ時代のキュベレーとかイシスとかも楽器かき鳴らして伝道してたんだっけか??
うろ覚え。
新しく入った神がそんな感じに派手派手しいのはいつの時代もどの土地でも
似たようなもんなのかしら、と思いました。



映画

見てない方にはネタバレになるかしら、とも思ったんですが、
結末が分かって駄目な類いの映画でもないし、一般上映も大分前だしで、
もう、畳まない事にしました。
でも、ちょっとだけ下げとくなー。














久々に映画に行ってきました。
『アーティスト』と『ヒューゴの不思議な発明』の二本立て。
この映画館に来たの、前回の『ジェイン・オースティン』と『ある晴れた日に』の二本立て以来です。
この映画館安いんだけど、必ず二本立てだからどちらも見たいってのに
なかなか当たんないんだよな~。
しかも、おじちゃん(多分経営者)の趣味でチョイス&カップリングされてるからしっとり系が多いしね。
(ちなみに次回のラインナップは『おとなのけんか』と『ヘルプ』。
これもちょっと面白そうではあるんだけど。)


『アーティスト』
結論から申しますと、

ジャン・デュジャルダンの笑顔にノックアウトされました。

この人、写真だけ見たら、別にさほどハンサムでもないし、
ふっつーーーーの顔なんです。
でも、笑顔が超好みだったの!
まず、ちょっと可笑しそうな顔になって、
その後、楽しくてたまらないみたいに、顔中に笑顔が広がるんだけど、
それが本心からだと観客に信じさせるような、
見てる方まで楽しくなりそうな笑顔なんですよ。
(例えば、K川景子さんとか、ああいう顔なんだろうけど笑顔が作り笑いにしか
見えない人っているじゃないですか。そういうのと真逆なんです。
スポーツ選手が、力を出し切って勝ったときの、
体の中から喜びがあふれ出た!!みたいな笑顔なの。)
役柄も、大御所のサイレント役者のはずなのに、茶目っ気があってカワユらしい。
後半に入ると大分落ちぶれるんですが、不遇な境遇にあってもどこかお育ちの良さを感じさせる
坊ちゃんキャラで、そのキャラクター設定も意外とツボでした。
相手役のぺピー(役名)がまた可愛いの!
元気で陽気で善良で、投げキッスは全速力!
二人のカワユらしさにハァハァしながら見たので個人的にはとても楽しかったんだけど、
他の人がどう思うかにはまったく確信が持てません(キッパリ)。

サイレントだからそんなに複雑な筋は立てられないし、色々と制約があるんだけど、
その制約があるからこそ為し得ている表現などが大変鮮やかで
おお、こういうのならサイレントもいいなあ、などと思いました。
しぐさとか、視線一つでその人物の感情がこうも表現できるものかと感心したヨ。
後、サイレント役者が落ちぶれる一方、彼が目をかけた若手女優が
トーキー役者として駆け上る、というあらすじから
ド・暗い展開を想像してたら、そこまででもなかった。
(確かに後半、これでもか、というくらい落ちぶれるけどね。)
キュートな映画でした。

しかし、見てる間はすっかり忘れてたけど、これってフランス映画なんだよな。
うむむ、そんなにフランス映画見慣れてるわけじゃないけど、
大体見た映画には毒があって、あるいはけっこうコテコテで、
好き嫌いが分かれそうな感じだったんだけど、
これはいい意味で古き良き時代のハリウッド映画って感じだった。
なんか、そのあたりもよくよく考えるとすごいなと思いました。



『ヒューゴと不思議な発明』
時計塔に住んでる少年がオートマータの秘密をめぐって冒険する、
みたいなあらすじを読んで、ファンタジーかと勝手に思っていたら
そうではなかった。
普通に古き良き時代の話だった。
時代的には、『アーティスト』のちょっと前のサイレント中興時代かな。
途中中だるみしたように感じたし、
このシーンはもっと巻いていかれへんもんかとも思ったし、
しかも予想と違う方向へどんどん突っ走っていき始めたので、
どうしようかと思ってましたが、

最後は老人が報われたので良かった(なにその結論)。

わたしは善良な老人の味方です。ええ。
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by mi-narai | 2012-09-08 23:27 | 2012年8月の読書

『世界神話事典 創世神話と英雄伝説』 『ミレニアム』 『イブン・バットゥータの世界大旅行』

世界神話事典 創世神話と英雄伝説 (角川ソフィア文庫)

角川学芸出版

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『世界神話事典 創世神話と英雄伝説』読了。
読み始めてから気づきましたが、『世界の神々の誕生』よりこっちの方が先なんですね。
序文が載ってた…。
『世界の神々』の方は、神話を地域別にまとめたもの、という感じでしたが、
こちらの『創世神話』の方は、神話をテーマ別にまとめたもの、といった体でした。
これまた色々と興味深かった。
異類婚とか、異界への旅とか、どうだ!面白そうだろう!!
でも、一番印象に残ったのが愛媛県の由来だったり…。
(『古事記』に伊予の国の別名はエヒメという女神だ、てなことが
書いてあるらしくて(ちなみに、四国それぞれに、女神と男神がいる。)
ああ、廃藩置県で愛媛って県名つける時ここから取ったのか!という驚きと、
『古事記』の昔から四国は四国だったのだな!!!という驚愕と
二重にびっくりしましたよ。すごい、歴史の古い土地なんだなあ…)

歴史が古いといえば、某N○Kの『大英博物館』のドキュメンタリーシリーズの3作目、日本の古墳の回、
エジプトとか、ギリシャとか、軒並み昔の建築物が、遺物扱いなのに、
日本の古墳は宮内庁のお達しで立ち入り禁止とか、

未だに墓扱い、だと…!?

と改めて驚愕しました。そりゃものはピラミッドほど古くはないけど、
その代わり、日本の場合断絶せずにずーーーーーーーっと歴史が繋がってんだなと、
震撼した。これまでなんとも思わなかったけど、ちょっとすごいな…!!


ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

スティーグ・ラーソン / 早川書房

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『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上)』読了。
北欧、暴力がひどすぎる…!

いきなりすみません。
いや、前回読んだカミラ・レックバリの『氷姫』もDVとか性犯罪とか
出てきてた気がしたので…。
これだけ見たら北欧の男はみんなろくでなしみたいに思えてしまうけど
多分、多かれ少なかれアホたれはどこにでもいるんですよね。きっと。
あと、前回のスウェーデンミステリーでも思ったけれど、
北欧の人、激しいな(エロ方面が)と思いました。
いくつになっても女性が求められるのはある意味素晴らしいのかもしれんな。

シモい話はさておいて、内容の方ですが、
肝心の、横溝ばりの、“古い一族の確執、孤島の殺人、因習”みたいな本題に入るのが
1巻目の半分を過ぎた頃なので、そこに行き着くまでがなかなか大変ですが、
ミカエルとリスベットという主人公二人が出会ってからは加速度的に面白かった。
この勢いのまま下巻に突入したいと思います。


ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

スティーグ・ラーソン / 早川書房

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『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(下)』読了。
相も変わらず、ところどころに暴力描写が。
(こんどは男の人もひどい目に!!)
けど、読みながら、単純に北欧の暴力がひどいのかというとそうでもなく
(男女間の体格差は大きそうですが)、
それに触れてもいい社会的なバックボーンがあるからこそ
おおっぴらに問題として取り上げる、という側面もあるのかな、などと思ったり。

しかし、これだけ途中目を覆いたくなるような犯罪が挟まれるのに、
下巻を最後まで読むと、意外にも清清しい読後感だったり。びっくりです。

面白かった!

ワタシ、すっかりリスベットのファンになってしまいました。
彼女は泣き寝入りしませんよ!!やったれ!!!

とりあえず、1の最後で2に続いていきそうなネタは仕込まれてますが、
1巻の最大の謎であった事件はきれいに解決するので、
文庫6巻一気に読むのは辛いという方はとりあえず1巻上下を読んでみてください。
原題は『女を憎む男たち』らしいので、覚悟を決めて読むべし。
途中の描写にくじけずに、最後まで頑張れ!

ワタクシ自身はというと、口直しに軽めの他の本を読んで、
その後おもむろに2巻に取り掛かろうと思います。



高田崇著『カンナ』読了。
友達が貸してくれたので。
他シリーズの『QED』は、探偵役のたたるさんが鼻についてたので、
今回のちょっととぼけた感じの主人公は意外といいかも。
でも、相変わらず歴史部分は面白いけど、ファンタジーなので、
読んでもまるまま信じないようにね!


イブン・バットゥータの世界大旅行―14世紀イスラームの時空を生きる (平凡社新書)

家島 彦一 / 平凡社

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家島 彦一『イブン・バットゥータの世界大旅行―14世紀イスラームの時空を生きる』
こないだジュバイルの旅行記を読んだので、その流れて本書も読み進み中。
おおお、なかなか面白いですよ!!
イブン・バットゥータの『三大陸周遊記』を訳した方が、
紙面がなくて説明できなかったあれこれを、その時代背景からなにから丁寧に説明した副読本のようなもの。
当時の汎イスラム的な広域のネットワークがおぼろげに分かり、わくわくします。
ホント、この時代のイスラム世界って、かっこいいよなあ…。
とりあえず、続きを読みます!


数日後、読了。
面白かった。いやはや。
マルコ・ポーロの東方見聞録と同じで、本人が帰ってきてから思い出を頼りに
口述筆記で書かせたものなので、若干記憶のあやふやな部分(推定)とか、
話を膨らませて面白おかしく語ってるとことかあるけども
(特に、東南アジア以東が怪しい。ほら話的な様相を呈してる)、
逆に、記憶だけでようもここまで正確に覚えてたな、という部分もあり、
本気でイブン・バットゥータの『三大陸周遊記』(本編の方)が読みたくなりました。
ちなみに、前回読んだイブン・ジュバイルの旅行記の方は、
旅日記をつけてたから記述が細かで正確っぽい。
バットゥータさんも、最初は日記つけてたらしいんだけど、途中何度も
盗賊に襲われたり嵐にあって九死に一生をえたりしてるうちに、
手荷物も何もかも失っちゃったらしい。
その状態でも、旅が続けられるあたりが、当時のイスラム・旅行ネットワークのすごいところです。


イタリア使節の幕末見聞記 (講談社学術文庫)

V.F. アルミニヨン / 講談社

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V・F・アルミニヨン著『イタリア使節の幕末見聞記』読み進み中。
古本屋で100円ほどで売っていたもの。
ロシア人とか、イギリス人の幕末見聞記は良く名前を聞くけど

「えっ、イタリア人!?」

とびっくりしたので買ってみました。
幕末、めちゃくちゃ商業販路拡大目的で日本政府と条約結びに来たイタリア公使の旅日記。
当時のイタリアってヴィットーリオ・エマヌエーレの治世だったのね。
名前に聞き覚えあるよー!!確かこの頃ようやっと全国統一できたのよね、イタリアって。
そのせいか、他の植民地支配を目論む西洋諸国と比べて
日本&日本人に比較的同情的です。西欧至上主義思想には毒されてるけどな。
このアルミニヨンさん、公使である前に、エンデミオン号の艦長で、
艦長好きのわたしには二度美味しい仕様です。
上からの通達で作戦行動とったり、補給したり、上陸したがる船員たちを押し留めたり、
なんか、どこの艦長も似たようなシステムで似たような苦労もって動いてるんだなあと。
今、横浜から江戸に行ったとこ。
確か、フランスが幕府側に近くて、イギリス側は倒幕藩と連絡とってるんですよね。
ちょうどそんなわけでアルミニヨンさんが横浜に着いたとき、イギリス公使パークスは
長崎方面に行ってて留守でした。(そのことは幕府の不況を買ってる)
アルミニヨンさんはもっぱらフランス公使に頼ってますよ。
ちなみにこの時期日本にはアメリカ公使とオランダ公使も居たみたいですね。
この二国って幕末のドラマなどではあまりスポットが当たらないので、
ちょっと言及されてるのが新鮮でした。

日本人については、
アルミニヨンさんの対応に当たったお役人たちは、割と頑張ってる。
庶民については、勤勉で大多数の人は貧乏そうだけどお互いに助け合ってるから
なんか、他の国の貧困層みたいな悲惨な感じはせず、幸せそう、みたいに書いてある。
しかし、衣服をめったに洗わないから不潔、というのは、

イタリア人にはいわれたくねーよ。

後、外国人相手の商人が、値段ふっかけて、結局半額くらいい売り逃げる、みたいに
書いてあって、昔は日本もそんなんだったのか、と、ちょっと驚きました。



数日後、読了。
最後の辺りは西欧至上主義キリスト教絶対視丸出しの物言いが目立って若干腹が立ちましたが、
全体的に、日本見聞記と海軍日記を混ぜたみたいな感じで面白かったです。
日本が幕府による長州攻めとか色々やってた裏側で、
イタリアはイタリアで隣国のオーストリアVSプロイセンの戦争が勃発しそうな欧州情勢に
ハラハラしてたみたいですね。
極東で勢力が強いのはイギリスとフランスで、
オランダ、イタリア、アメリカの傍観っぷりがパねぇ…(ゴクリ)
当事者より、ちょっと脇から眺めてる、位のスタンスが好きなので、
そういう意味でも面白い読み物でした!


ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

スティーグ・ラーソン / 早川書房

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『ミレニアム2 火と戯れる女(上)』読み始める。
序盤は、前作の1年後のそれぞれの状況なんかが語られて、スロースタートな感じなんですが、
1巻の真ん中過ぎた辺りで急展開があってハラハラして目が離せなくなり、
一気に読み終わってしまいました。
うう、読んでて悪い予感で胸が痛くなるなんて久しぶりです。
多分、読みながらものすごい形相してたろうなあ…。

次ィ!


ミレニアム2 火と戯れる女(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

スティーグ・ラーソン / 早川書房

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『ミレニアム2 火と戯れる女(下)』
あっという間に読了。
1巻から出てくる、ファステという刑事がもうウザくてたまらん。
このセクハラ親父めが、あー、もう、イーっっってなるわ!!!

それはさておき、上巻の真中辺りから始まったハラハラ展開が
そのまんまのイキオイでもって持続、ずーっとハラハラしどおしです。

読むのをやめられない…(ガクブル)

ものすごいスピードで謎は解け、話は超ド級で展開し、あれよあれよという間に驚愕のラストへ。

これで、すぐに『ミレニアム3』を読むこと確定です。
(つづきーー!!!!ってとこで終わってたの)

ところでこの作者自身にも色々逸話があるみたいですね。
そのうち最大のものが、5部まで考えてたけど、3部書いたところで急死したということ。
(当然、この本がこんなに売れた事も知らない)
続きがあったなんて!!
読みたかったなあ!!!!
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by mi-narai | 2012-08-15 20:18 | 2012年8月の読書

『聖徳太子の密使』 『世界神話事典 世界の神々の誕生』 『イブン・ジュバイルの旅行記』

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こないだ生田神社で酒の試飲会があったので行って来ました。
小さなプラスチックコップ1杯100円。
まあ、大体一瓶2800円前後の酒を振舞ってくれてたので、
コップ1杯50mlだとして、180円ちょい…と思うと、割とお得かな。
(値段換算するのやめなさいよ、ほんと)
いろんな味が楽しめますし、楽しかったですよ。


聖徳太子の密使 (新潮文庫)

平岩 弓枝 / 新潮社

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平岩弓枝『聖徳太子の密使』読了。
軽い話が読みたかったのと、こないだ読んだ『平安妖異伝』が意外と面白かったので。
『平安』よりさらに御伽噺風です。
あんまり昔過ぎて詳しい風俗が残ってないせいかもしれませんが
記述がごくごくあっさり風味。
聖徳太子の娘が大和のために見聞を広げに旅に出、
行く先々で怪異にあってはそれを解決し、
とうとうエジプトまで行き着くという、
びっくりファンタジーです。
そんなに登場人物の感情描写もなく、クライマックスもさらっと流れるんだけど、
それが却って童話読んでるみたいで、けっこう楽しかったかな。
絶対主人公たちがひどい目にはあわないと予感させる
予定調和みたいなのもあって安心して読めましたし。
ものすごい感動とかはありませんが。


世界神話事典 世界の神々の誕生 (角川ソフィア文庫)

角川学芸出版

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『世界神話事典 世界の神々の誕生』読んでます。
なんと、事典なのに文庫というリーズナブルさ。
ありがとう、角川!普段めったに買わないけど!
よくあるなんちゃって神話本と違って、編者に
大林先生や、吉田先生、松村先生などが名を連ねるちゃんとした本。
とはいえ、網羅的に集めてあるので、さすがにひとつの地域に
そこまで詳細な記述は求められないんですが。
でも、普段めったに目にしない、中央アジア、北東アジア、オセアニア、
北アメリカ、アフリカ、なんかの神話も載せてあるのは嬉しいところです。
後、その地域の神話全体を概観した上での特色とか、その地域の神話学の
現状とか、ちょこちょこ入れてあるのも楽しい。

最初から順調に読み進んで、今メソアメリカの神話を読み中なんですが、
なんか、いろんな地域の神話を読みすぎてごっちゃになってきた(笑
でも、その地域の自然環境とやっぱり神話ってリンクしてるもんなのだな
とは思いました。面白いなあ。
今のところ、中央アジアの冥神エルリクがお気に入りかも。
あかん、言われてるのに、しつこくしつこく悪いことするの。この神様。
This is THE 悪神。

数日後、読了。
アフリカ神話で締め。
どこも大体大地が母神で天空は男性なので、エジプトは変わってるなあと思ってたんですが、
オシリスが植物神で大女神イシスの配偶神なのだとしたら
(⇒定型の大地母神はこっちなのかしら)
…まあ、そんなもんなのかもしれん、などと思い直しました。

次、英雄神話編をそのうち読む予定。


イブン・ジュバイルの旅行記 (講談社学術文庫)

イブン・ジュバイル / 講談社

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『イブン・ジュバイルの旅行記』を読み中。
12世紀のイベリア半島(今のスペインがあるとこ)はグラナダに住んでた
イスラム教徒イブン・ジュバイルが、
ひょんなことからメッカ巡礼に行くことになったんだけど、その日々の記述が本書。
こいつ、筆まめですよ。
もともと興味のある時代ではあったのですが、今回急遽読むことにしたのは
別件というかなんというか(ムニャムニャ)。

今、グラナダ
⇒セウタ
⇒カイロ
⇒ナイル川をさかのぼって、砂漠を突っ切り、紅海を横断し、メッカ(滞在8ヶ月)
⇒メディナ
⇒巡礼路をたどってそろそろバグダード、
という部分に差し掛かってます。
さすがに、メッカの微に入り細をうがった記述にはほとほと疲れて
大分飛ばしましたけども、道中のあれこれなんかはなかなか楽しいです。
読んでて思ったのですが、この時代のイスラム世界ってのは、ホント、先進国だったんだなあ。
当時のムスリムが、イスラム世界が先進地域過ぎて、
“イスラム世界とそれ以外(興味なし)”、と思ってたのも納得です。
個人がスペインからエジプトに入って紅海渡って、アラビア半島横切って、
チグリス遡って、ぐるっと回って地中海東岸南下して、
ジェノバ人の船でスペインに帰りつくなんて、
この時代、他の地域じゃ出来そうに無いよなあ…
(この頃ヨーロッパはまだまだ未開の地だしな。
当時の中国だったら出来たかもしれん。
日本は鎌倉時代が始まるか始まらんかくらいの頃なので、多分無理)
おまけにこの時代、あの!稀代の男前!サラーフ・アッディーン
エジプトを治めてた時代なんですよね。
イブン・ジュバイルもべた褒めですよ。
余程しっかりした人だったんだな。
この後モンゴルの襲来があって、一時混乱、その後オスマン帝国が席巻する予定であることを思うと、
なんか諸行無常を感じてしまいます。


数日後、読了。
日記の最後の辺りは、当時十字軍に占領されてた地中海東岸を通るので
フランク人(西ヨーロッパの人間をざっくりこう呼んでいた。
ちなみにビザンツなど東ヨーロッパの人間は“ルーム人”らしい)
に関する記述も多かったのですが、
定例句のようにフランク人の町は不潔で臭い、という叙述があれば
(当時イスラム世界にはどこの町にも沢山の風呂があったみたいだし、
そら一般キリスト教徒よりよっぽど清潔だったろうよ)
フランク人の領主の方が地元のムスリム領主より公平に土地を治めてる
という記述もあり、なかなか面白いです。
十字軍中なので上の方の騎士や兵士たちはどんぱちやってたけど、
一般ムスリム&キリスト教徒は意外にもさほど障害もなく行き来してたみたいだし。
(キリスト教徒圏ではムスリムが通行料を支払い、
イスラム圏ではキリスト教徒が通行料を支払ってそれで良かった)

後、よく知っている地名のアラビア語読みが思いのほか素敵で
それも楽しかったです。


椿姫 (新潮文庫)

デュマ・フィス / 新潮社

スコア:


デュマ・フィス『椿姫』
職場の同僚の人が貸してくれたので読み始めました。
あの有名な椿姫。

椿姫なんて、ガラかめ1巻で、マヤちゃんがどうしても行きたかった
舞台のチケットが椿姫だった、くらいの知識しかないですよ!!

読み始めると、いきなり椿姫、死んでた。
死んだ彼女の遺品の競売に、主人公が赴いたところから始まって、
そこから芋づる式に彼女の生前のことを知っていくという、
遡り形式です。なかなか面白そう。
舞台は1800年代後半で、なんか、なじみがある、と思ったら
よく読むロマンス小説と時代がかぶってるからでした。
要らん知識ばっかり増えていきますよ…
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by mi-narai | 2012-07-01 13:50 | 2012年6月の読書

『アンティキテラ』 『世界史の中のアラビアンナイト』 『落下する緑』他

トゥルグット・オザクマン著『トルコ狂乱』
2センチくらいまで読み進んだ(センチ換算すな)。
感想は読み終わってから纏めて書きます。


アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ (文春文庫)

ジョー マーチャント / 文藝春秋

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ジョー・マーチャント著『アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ』読み終わりました。
確か数年前に相互さんのshocacoさんも読んだと仰ってたようなないような…(ウロ)。

めっちゃ面白かった…!!

アンティキテラの謎が解明されていく過程に、それに関った人間たちのドラマが
重なって、二重に面白い出来に…!

第1次世界大戦前後、ギリシャのアンティキテラ島の近くで、
海底の海綿採集を生業とする漁師さんが沈没船を発見したところから物語りは語り始められます。
当時、トルコから独立したばかりで国民の民族意識を高めたかったギリシャ政府は
この発見に飛びつき、大掛かりな引き上げ調査を断行。
知らんかったけど、それまで沈没船が学術調査用に引き上げられた事とかなかったんだってね。
その過程で、当時の技術が未発達だったせいで引き上げに関った漁師さんが何人も潜水病に
掛かった件などを交えつつ、
話は引き上げられた一つの小さな箱に集約されていきます。

この箱、なんだか、なにかの機械に見えます。
内部には、当時の技術では考えられない歯車の組み合わせが。
一般向けにはさほど注目されず、最初は博物館の収蔵庫に超適当に放置されていたんだけど、
ごく一部の学者や技術者などの間では議論が巻き起こったみたい。
わたしなどは全くの文系で見ても良く分かりませんが、
多分、技術者が見たら、その機械の仕組みがもうちょっとで分かりそうに見えるんだろうなあ。
そのあたりの逆転裁判の仕様にも似た、丁度いい難易度が、
解明してやろうという意欲を掻き立てたんだろうなあ。
色んな人が『よっしゃ!ワシこそがこのからくりの仕組みを解き明かしてみせよう!』と
この謎にのめりこんで、それぞれ説を立てていくけど、正解には到達しえず、一生を終えます。
そうこうするうち、科学技術の発達によってもう少し内部構造なんかが分かるようになって

近年ようやく全貌が見えてきた…!

という、実はけっこうホットな話題なのでした。

アンティキテラ島の機械の謎に夢中になった人々の中には、高名な学者の他に
一介の学芸員さんもいて、わたしはすっかりその人びいきになってしまいました。
学者の人が特権としていろいろ優遇される中、その人は自分の出来る範囲の事を頑張ってこつこつやり、
時にはライバルの学者に研究成果を盗まれたりしつつもひとつひとつ機械の仕組みを解明していくの。
友人面して近づいてきてそ知らぬ顔でその学芸員の研究を盗んだ学者たちに憤り、
大学教授との待遇の差にも憤り、
アメリカのプロジェクトチームに負けるな!と心の中で応援しつつ読んだもんね!
最後、ほぼ全ての謎が解き明かされた暁には、なんだか読者にまで
「やったったで!」という達成感が。


世界史の中のアラビアンナイト (NHKブックス No.1186)

西尾 哲夫 / NHK出版

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西尾 哲夫著『世界史の中のアラビアンナイト』読了。
アラビアンナイトそれ自体の学術的な解説というよりは、
歴史の中でアラビアンナイトが現在のような形にどのようにしてなったのか、を丹念に追った本でした。
そもそも、この千夜一夜物語(原題はアルフ・ライラ・ワ・ライラ)、
ご存知のシェヘラザードが命をかけて王に物語を語る、という枠物語があるので、
その形式に則ってれば内容はどんなものも入り得るというアバウトな作り。
おそらく、アラブで、公式の場じゃなくて(内容がエロと魔法に溢れておるからな)
家の中とかで語られて楽しまれてたんじゃないかと推測されてます。
そんな物語が記された本を見つけたヨーロッパ人がヨーロッパで出版し、
タイトルが千夜一夜なもんだから、やはり物語り1000夜分ないといかん!などと
1000夜分のお話を内包する正典(そんなもんそもそも存在するのか?)をさがし、
欧米が産業革命を経た辺りからはそのアラビアンナイトに描かれる官能的な中東のイメージが
征服の対象としてのアラブという帝国主義の政策に利用されていく過程が説明されていました。
ちなみに、日本には西欧から伝わったので、アラビアンナイトイメージは
モロ西欧視点のものらしい。なんだか反省。

それにしても、最初のさわりの辺りで、日本のアラビアンナイトマンガとして
『月光条例』と『マギ』が取り上げられていてちょっとビックリしました。
どうせなら『遙か遠き国の物語』も付け加えといたらよかったのに。


現代政治学入門 (講談社学術文庫)

バーナード・クリック / 講談社

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クリック著『現代政治学入門』
お気に入りの

「政治と愛とは自由人の間で可能となる束縛の唯一の形式である」

というフレーズの載っている本。
結構ところどころで使ってるので、使っている以上原本も読んどくか、と。
薄くて字も大きいのになかなか進みません。これは訳が悪いからだ!(責任転嫁)
でも、おバカなりに、これ、という信念に固執せず、状況に応じたフレキシブルな
対応を心掛けるべきだという著者の意見には大きく頷いたりも。
この本、書かれたのが若干昔なため、作中にソ連とかゴルバチョフという単語が
何度か出てきて、時代を感じさせます。
ようやく半分過ぎた辺りまで読み進みました。
とりあえず、上のフレーズ目ざして頑張ります!


落下する緑―永見緋太郎の事件簿 (創元推理文庫)

田中 啓文 / 東京創元社

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辛い飴 (永見緋太郎の事件簿) (創元推理文庫)

田中 啓文 / 東京創元社

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田中啓文著『落下する緑』
『辛い飴』
娯楽本その1その2。
宣言どおり、田中本ミステリーを読んでみました。
とりあえず、ジャズミステリーです。
他の出版社から出ている落語本に引き続き、ミステリー要素はごくごくあっさり。
それより、ジャズに関する記述が大変に秀逸でございました。
ジャズなどほっとんど聞いたこともないこのわたしが
「聞いてみても良いかな」などと思ってしまう恐るべし田中マジック!
ミステリー要素はなくてもいい、という気持ちになる本です。
(ミステリー本としてそれはどうなのか)。

語りはワトスン君的な、穏やかな中年トランペット奏者。
探偵役は年若いサックス奏者。
この探偵キャラ、音楽と演奏にしか興味がない変人、という記述があったから
さぞかし気難しい眉間に皺寄ったタイプかと思ってたら
期待を裏切る天真爛漫な明るい子でした(でも音楽知識以外は大分欠けてる)。
この辺りが大分好感触。
だって、いい演奏聞いたら、素直に感動して滂沱するんよ、この子!
対人スキルに関しても、人見知りでもなく、常識ある反応を返せる子ですヨ!
ええ子やん(探偵役なのに!いいの、こんなに善人で!?)!!

さらっと読めました。


茶坊主漫遊記 (集英社文庫)

田中 啓文 / 集英社

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田中啓文著『茶坊主漫遊記』読了
新しく本屋で出てたのでなんとなく買ってみた、時代物。
ちっこいしわくちゃの坊さんと、御付のガタイのいいお侍と、口達者な商人のチン道中。
水戸黄門的なものを目ざしたようで、行く先で事件が起こり、
一行が解決する、という筋立てです。
これまたミステリー仕立てで、それに老僧の正体とか、商人の正体とか、
一行を追う(老僧の命を狙っている)柳生十兵衛の事情とか絡められてて
これまた、さらっと読めてそこそこ楽しめるエンタメでした。続きを望む。



多読
『The Wind in the Willows』レベル3くらいのやつ。
要するに、楽しい川辺。
ねずみくんともぐらくんはいい人です。
カエル君は、ほんっま、こいつ人の言う事聞かんどうしようもないやつやけど、
最後にいいカエルになっちゃうと、なんか、物足りなかった…。


ケイ・ヘザリの『Humberger』(レベル4かな)
日本に14年間住んで、今はテキサスに帰国したアメリカ人のエッセイ集。
分からない単語を読み飛ばしつつざっくりしか内容がわからないという
オノレの相変わらずの英語能力の低さを自覚しつつ
でも面白いです。
テキサスってロマンス小説で、マッチョな男の典型が良く出てくる舞台なんですよね。
THE西部、というか。南の方で、アメフトとかスポーツが人気で、兄ちゃんは
すべからくカウボーイハット被って、分厚いステーキ貪り食ってるイメージ。
(※超個人的な印象なのでみなさんは鵜呑みにしないように)
ロマンス小説のおかげで自分の中にたいへんに偏ったアメリカ地域イメージが定着しつつある
今日この頃です。
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by mi-narai | 2012-03-03 12:06 | 2012年2月の読書

『天岩屋戸の研究』 『アスディワル武勲詩』 『仮面の告白』『美徳のよろめき』 『トルコ狂乱』

ロジャー・パルバース著『日本ひとめぼれ』読了。
大体、はいはい、そうやな、と思って読めましたが、
ところどころものすごい腹の立つ記述もあったので、
絶対自分では買わないぜ(心狭ッ)。
でもまあ、読み応えは合ったので、ほんとに最近出た方の本も
読んでみたいです。図書館で借りてな!


天岩屋戸の研究 (講談社文庫)

田中 啓文 / 講談社

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田中啓文著『天岩屋戸の研究』読了。
シリーズ最終巻。
若干この作者の持ち味(であるらしい)エロでグロい感じが仄見えました。
子供向けの本でそれはどうなのか…。
でも、それにも関らず、おまけに相変わらずのアホいノリにも関らず、
ちゃんと最後は青春・ラブコメで締めるあたり、流石です。
3冊目がどぎついのであまり人にはオススメできない感じになってしまいましたが
個人的にはまあ、アリかな。
とりあえず、この人のミステリーにも手を出してみるつもりです。


アスディワル武勲詩 (ちくま学芸文庫)

クロード レヴィ=ストロース / 筑摩書房

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レヴィ=ストロース『アスディワル武勲詩』読了。
本屋を通り掛かったら出版されていたので購入してみた。
カナダ北西部の部族の神話を2つの川沿いで収拾し、比較したもの。
神話がその部族の生活とどう関ってるか、というか、
神話の各要素を取り出して、その対立項から部族の生活習慣や
居住地域がどう神話に影響してるかを読み解く手法が
ものすごく面白かったです!
短いから読みやすいし。
しかし、アスディワルの神話自体は、
「この男、大概やな…」と思った。


仮面の告白 (新潮文庫)

三島 由紀夫 / 新潮社

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美徳のよろめき (新潮文庫)

三島 由紀夫 / 新潮社

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三島由紀夫の
『仮面の告白』『美徳のよろめき』読了。
友達が古本屋で100円で買ったはいいけど
「…あかん。無理でした。何が言いたいか分からん」
と言ってバトンタッチしてきた本たち。
予め読みづらかった、という情報を得ていたため、心構えが出来ており、
そのおかげで思ったよりもスムーズに読み進む事が出来ました。
で、確かに、どっちも、主人公の心の動きが微に入り細を穿って書かれていて
(その上主人公はちょっとの事にものすごく心が揺れる)
よく三島レビューで聞く、『読んでて凄く疲れる』、というのは実感として分かりましたが、
でも思ってたより面白かった、の、です…。なんだか、意外。
自分には文学作品を読む能力が決定的に欠けておる、と思っていたので…。
これが文豪の実力か…!?
『仮面の告白』…男色の気のある主人公が、一生けんめい普通になろうと頑張って、
頑張って、頑張って、やっぱりあかんかった…という話。
つい主人公に引き込まれて一緒に心痛を感じてしまい、なかなか心休まりません。
開き直っちゃえよ!と何回思ったことか。
(でも開き直れない主人公はとてもリアルだとも思う)
『美徳のよろめき』…最初は主人公の節子さんがエキセントリックすぎて
ついていけない、と思ってたんですが、読み進むうち、どんどん変化するにも関らず、
もとの清潔感を失わない節子さんが興味深くなってきました。
で、けっこうワクワクしつつ読み終えた。
なんか面白かった。

他の三島作品を続けて読むか、と問われれば、微妙に躊躇してしまうのですが
それでも思ってたよりそこまで読むのが苦痛でもなくて、
忘れた頃に気が向けば読んでもいいかな、という気にはなりました。
この文学苦手なワタシが(笑)。


トルコ狂乱 オスマン帝国崩壊とアタテュルクの戦争

トゥルグット・オザクマン / 三一書房

スコア:


トゥルグット・オザクマン著『トルコ狂乱』
TVドラマで坂の上の雲を見終わって、なんかそんな感じの話が読みたくなって
以前に購入したままあまりの分厚さに(10㎝くらいある)積んで置かれていたこの本を
とうとう未読本の山から引っ張り出してきました。
20世紀初頭の、列強に分割統治される危機に直面しながら
なんとかソレを回避して独立を勝ち得たトルコについて書いてある本らしいとは
分かってたので、とりあえず、爽やかな読後感は期待できそうです。
(ちゃんと独立出来て終わる事は分かってるからな!)
ケマル・アタテュルクに対する興味もあり気合を入れて読み始めました。

とりあえず、序文部分の感想を書きます。

最初、序文で作者がこの物語を書くに至った経緯が書いてあり
(長い間掛けて資料を集めたらしい)、
その流れでちょろっと、トルコ国内でも独立については色々と意見があることなど
触れられていて、実に意外でした。
全トルコ国民が自分たちの努力で征服の憂き目に遭うことなく独立を
守った事を誇りに思ってるのかと思ってたらそうでもないみたい。
イスタンブルの皇帝と袂を分かったアンカラ政府に懐疑的な意見とか、
色々あるらしく(そんな本も出てるみたい)、
作者はそんな意見が大勢を占めるのも間違ってると思うし、
アタテュルクたち先人の尽力を知らずにいる若い人たちに本当のトルコ近代史を
知ってもらい、誇りを取り戻してもらうために書いたのだって。
(幕末の志士たちみたいに良くやったーて思われてるのかと思ってた。)
でもまあ、よく考えたら、そんなもんなの、かなあ…
近い歴史であろうと、まだまだハッキリしてない事はありますよね。
むしろ近い方が冷静に見れないというか。
日本人だって、太平洋戦争あたりの事に関してどれだけの人が当時の事情に詳しいのかと
問われれば答に窮するしなあ…(ワタシ含めて)。
アルメニア人虐殺問題とかにしても、お隣と色々歴史問題抱えてる日本人としても
なんか、そのあたり、人事じゃないよなあなどと思ったりしました。

後、トルコにも西欧コンプレックスがあって、
やたら欧米がキラキラしく見えてたりした事情も、なんかものすごい共感したわあ…。
(日本でも、日本語やめようか、て言い出す人もいたしね)
よくまあそんな土壌の中でアタテュルクは粘り強くトルコという国民性とか、
言葉とか、守りきったなあ…。

とりあえず、そんな風に、西欧列強に抵抗する非西欧人として、1920年代のトルコには
ものすごく共感があるのですが
(東で日本が足掻いてる時に西でトルコも頑張ってたんだなー、みたいな)
近隣諸国の方がコレを読むと、多分抗日とダブらせるんだろうなと思うと
なんとも複雑な気持ちに…なるけど、とりあえず、それはひとまずおいておいて
純粋に楽しみたいと思います。



『アンティキテラ』も読み始めました。
こっちはもうちょっと読み進んでから感想書きます。



多読
再びゼンダ城の囚人
今度は二つほどレベルを上げたので、書いてある字が小さくなりました…!
真中辺りの、成り行きで国王の身代わりをする事になって、
国王の婚約者フラヴィア姫に恋しちゃって、でも叶わないので
早く国王を助けに行こう、とゼンダ城へ向けて旅立ったあたりで期限が来て返却しました。
恋の行方も前回読んで分かっちゃってるからなあ…。他の本読もうかな。


『Marco Polo and the Silk Road』
流石に最近のレベルの上のほうの多読本が若干難しいので
(アレを難しいと言うとんでもなく英語能力の低いワタシ)
久々にレベル2の本を借りてみた。
上記の『ゼンダ城』の5分の1ほどしか字がありません。
なので、さらっと読み終わりましたよ~。
クビライ・ハンは器のでかい人物だぜ…
後、財産もなんもかも失って晩年牢に入れられた時に
旅の思い出を語ったのかと思ったら、
どこかと戦争中に捕虜になったときに牢の中で語ってたのか。
ちゃんと商人として一生を終えれたようで、ほっとしました。
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by mi-narai | 2012-02-05 23:49 | 2012年2月の読書

『千の顔を持つ英雄』 『デュメジルコレクション1』

見た夢メモ:
今日、なんか最初はネサフしてて推理サイトでミステリーの出題を解いてたのに、
次はその出題の舞台に入り込んじゃって殺人事件に巻き込まれ、
昨日村のえらい人の死体が見つかったとかで、
体育館に閉じ込められて村民200名余のうちの若い衆と一緒に集団生贄にされかけ、
あわやトイレの抜け道から抜け出し、電話で助けを呼んで、
なぜか繋がったのがジャコウネズミで、海辺で一緒にトイレ通って逃げ出してきたイギリス人兄弟と
震えてるところで目がさめました。変な夢だった。
多分、友達に貸してもらった推理小説読まなきゃなと思ってたのと、
講談社のムーミンのブックカバーのミィをジャコウネズミと見まちがえたのと、
百鬼夜行抄読んじゃったのと、寝る前に読んだ漫画に出てきたのがイギリス人兄弟だったので
こんな夢になったと思われます。超分かり易すぎ。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::

10月の最初の土日、遠くの方でなんか鳴ってるなとは思ってました。
本屋へ行こうと家を出て、十字路を自転車で通りがかったその時、
真横から轟いた雷のような音、
なんじゃ!?と思って振り向いたらば、お神輿だった。
もう秋祭の時期ですね~



千の顔をもつ英雄〈下〉

ジョゼフ キャンベル / 人文書院

スコア:


ジョゼフ・キャンベル『千の顔を持つ英雄』(上)(下)読了。
最後の辺り飛ばし読みしてしまった。
途中でタバー・ティンタイの女王の話、という聞いた事もないケルト神話エピソードがあって
おもしろかったのと、
新たにワタリガラスの神話をゲットできたのは嬉しかったです。

ワタリガラスが鯨の腹の中に飛び込む話。
腹の中は部屋になってて、ランプが灯されてて、ひとりの少女がいるんだけど、
その少女は実は雌鯨の魂なんですよ。
その少女の言い付けを破ってワタリガラスは鯨の脂を舐めてしまうの。
ランプに供給されている油が、鯨の油で、部屋の梁のようなところを伝って
少しずつ降りてくるんだけど、舐めてみたらこれがめっぽう美味かったと。
そうなればもう、大食漢のカラスの事、一すくいでは足りず、
脂の伝う管を食いやぶっちゃって、結局鯨は死んで浜に打ち上げられるという…
(おい、カラス…)


通過儀礼 (KOBUNDO RENAISSANCE)

アルノルト・ファン ヘネップ / 弘文堂

スコア:


現在はヘネップの『通過儀礼』読み進み中。
これも有名どころなので押さえてみた。

数日後、図書館に返却。
各段階の通過儀礼について色々な例をあげながら説明していくんだけど、
面白いんだけど返却期間に間に合わなくて途中の加入儀礼、のあたりで返しちゃった…。



デュメジル・コレクション〈1〉 (ちくま学芸文庫)

ジョルジュ デュメジル / 筑摩書房

スコア:


次、ジョルジュ・デュメジルの『デュメジルコレクション1』読み始めました。
序文がまずぶっとんでました。
ざっくり要約すると
「自分のやってる学問分野、これまで誰もやった事なくて手付かずの上分野が広すぎて
きちんとまとめてたら時間がないしそもそもそんなこと生きてる間に無理かも知らんから
とりあえず研究の途中だけどもう順次書いちゃう!」
みたいな。

おい、ジョルジュ…

内容は、前の『ローマの祭』読んだ時も面白いなと思いましたが、
これも面白い…!!
言ってる事は若干こじつけっぽくて若干胡散臭いけども。
でも、読んでいてワクワクします。
ああ、この感じは内田樹の本を読んでいる時と似ている…(デュメジル先生にも内田先生にも超失礼)

一番最初は『ミトラ=ヴァルナ』に対して書いてある文章で、
主に同じ印欧語族であるインド神話とローマ神話(時々ギリシア神話)について比べながら
構造を明らかにしていこう、という趣旨です。
ギリシアよりもローマの方に比較の重点を置いてるのは
そちらの方がより印欧語族独特の神話構造が残ってるってことか?
やっぱギリシア神話には非ギリシア系の神話もいっぱい流入してるもんなそうかそうか
などと一人悦ってみたり。
ローマにあるルペルカリア祭のルペルクスとインドのガンダルヴァは同じ機能をもってるんじゃないか
というあたりは普通に読んだけど、ガンダルヴァとケンタウロスが元は一緒というのには首を傾げました。
語源は同じかもしらんが、現在値があまりにもかけ離れすぎてて…
でも、インドのブラーフマン(つまりバラモン。僧侶階級)とローマのフラーメン(国家公務員神官)は
同じ語源で同じ機能だというのは、なんか目から鱗でした。なるほど…

大分昔の本なので、現在は研究が進んで内容が180度ひっくり返ってる可能性もあるんだけど、
わたしは素人なのでそんなこたしらーん!(無責任)
興味本位で読む分にはものすごく楽しいので、この本が絶版になってしまったことが悔やまれます。
再販してくれないかしら、ちくま文庫…


数日後、頑張って読了。
紙がぺらい上、やはりページの隅から隅まで字が書いてあって
なっかなか読み進まないんだけど、これまた楽しかった…!
あとがきに、このコレクションⅠに集められた論文たちはデュメジルの割と初期のもので
だから後期のものほどちゃんとまとめられてはいないけど、その分発見の喜びとか
勢いがある、と解説してあって、

まったくその通りだった、と思いました!

おおおーこれ、これと被ってるんじゃない!?絶対こうだぜ!!発見しちゃったよ!!俺すげー!

みたいな興奮が行間から滲み出ててそれが楽しい。

延滞しすぎてペナルティをくらってしまったので、コレクション2を借りれるのは
まだまだ先なのだった…


今『僕らはそれでも肉を食う』を読み進み中。
ワタシはわかやまのイルカ漁をよく知りもせずに反対してる余所の国の人に怒ってるんだからねー!



多読

『A tale of two cities』(レベル4)やっとこさ読み終わりました。
3分の2あたりで、結末が読めたんですが、
やはり予想通りの結末に…。
やめてよ、ただでさえ振られる人に同情してしまうのに…ッ!

適当にこういうことなんだろうとあたりをつけつつ読み終わりましたが、
終わってから本屋で原作のきちんとした訳をパラ見して、
ほんとうに多読用の本というのはギリギリまで要約してあるのだな、と
しみじみ思いました。
まあ、だいたい筋はあってた。
間違ったストーリーを覚えずに済みそうです。やれやれ。


『Amazing mythology』
世界各国の神話をダイジェストでお届けする子供向け読み物。
アメリカの子供向けにかかれた本なので多分わたしには難しいだろうと構えて読み始めましたが、

…だんだん単語が分からない事にも慣れてきたというか……

文章の意味がつかめなくても適当に辺りをつけて読み飛ばす技術が向上したようです、ワタシ!
(素直に喜べん…)
まあ、神話なので元ネタを知ってるというのも大きいと思いますが、
さほどストレスなく読み飛ばし中です。
マルドゥーク神話が終わって、今エジプト中。
早く日本神話のところまで行き着きたいです。
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by mi-narai | 2011-10-16 21:53 | 2011年10月の読書

『哲学者とオオカミ』 『オオカミと神話・伝承』 『オオカミと神話・伝承』

マーク・ローランズ 著『哲学者とオオカミ』
読み終えてしまいました。
昔の京大の哲学の先生方も破天荒な方が多かったと訊きますが
この作者も大概やな。
ものすごい引越し&転職ですよ。
大学教授ってこんなもんなの?それとも海外スタンダード?
後、同じ英語圏なら国を越えて引越し出来るのがちょっと羨ましいなとは思いました。

別に英語が母国語やのうて残念やとは思わへんけどな(日本語を愛してますから)。

長年住んでたアメリカからアイルランドに移った直後の、
まだアメリカ気質が抜けきってない作者とご近所さんとの常識の齟齬のエピソードが面白かった。
(自宅の庭に入り込んだ不審者を、オオカミと一緒になってボッコボコにタコ殴って
「よっしゃ!ふんじばってやった!」と得意になったものの、直後
「しまった、ここはアイルランドだった、やりすぎた…。ご近所トラブルになってしまう」と
青ざめたというエピソード。もしアメリカでこれをやったら、周囲から拍手喝采で一躍ヒーロー)

いやいや、この本の本質はそこではなく、作者が彼のオオカミと暮らすうちに色々考えた事
(主に哲学的…というよりは、ちょっと踏み込んだ人生についてのアレコレ)です。
最初読み始めた時は、随分この作者、人間に対して否定的だなあ、と思ったものですが、
読み進むうちに、そうではなく、人に対する嫌い、という気もちよりも、
オオカミとイヌが好き過ぎるんだな、と感じ始めました。
この人、イヌが好きすぎて、そことの対比でサル(人間に対するメタファー…らしい)を
汚らしい、醜い、と感じてしまうのだなあ。
そう考えると、著者の極端な物言いもちょっと愛おしくなってきました。
(北欧のフェンリル神話に対する、フェンリル側に立っての強力な弁護とか面白かった。
いや、わたしも常々神々には共感力が欠けてるよな、とは思ってましたとも!

後、イヌ好きが講じて、この人、ベジタリアンにまでなってますよ!!
食肉用に育てられてる動物が、食べられるために育てられて殺されるなんて、
あまりに酷い、と思う気持ちはものすごい分かるけど、植物だって生きてるから、な…?
でも、普通に生きてるのを食べるために殺して食べるのと、殺して食べるために育てるのは
こう、相手に対する尊敬度合いが違うねん!!…という主張は分かる。
普段何も考えないで美味しく御飯を頂いちゃってますが、命を頂いている事をもうちょっと
自覚して、ありがたいと思わないとなあ…)

著者が生まれたのは、家族でイヌ(それも大型犬)を何匹も買ってた筋金入りのイヌ好き一族なので
そのイヌ科の動物に対する視点は信頼できるし、作者がブレニン(オオカミ)の視点で
思考しようとする試みも、ものすごいそれっぽくて、
オオカミがどう考えてるか、世界を見てるかなんて、本当は人間には一生わからないんだけども、
著者が描いたオオカミの世界を見ると、多分こんな感じなんだろうなと
読者に思わせるリアリティがあるんですよね。
オオカミ界を垣間見れた気分になって面白かった。
最後のあたりの、ブレニンがとうとう年老いて死んでしまう箇所では、
作者の痛みが垣間見えて(分かる、などとおこがましい事は言いませんけども)
不覚にも泣いてしまいました。

作者の問いかけの根底には「結局、幸せってなんなんだろう」という普遍的なものが
あるように思うのですが、そういったおそらく哲学的な部類に入るのであろう問いかけも、
ものすごく噛み砕いて分かりやすく書いてあって
(作者曰く、この本は学術書じゃなくてエンタメの部類)、たいそう分かりやすかったです。
この理解力の乏しいわたしの頭で分かったのだから、多分誰でも分かる。

作者の個性が強いので、鼻についてダメな人はダメかもしれないけども、
個人的には面白かったです。
後、イヌ好きさんにもオススメ。


オオカミと神話・伝承

ジル ラガッシュ / 大修館書店

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『オオカミと神話・伝承』
オオカミ関連第2段。
読み終わりました。
最初にさらっと世界各地のオオカミ神話など並べてありますが、
(中央アジアのオオカミ神話とかは興味深かった)
作者がフランス人なので大体ヨーロッパのオオカミ事情についての話です。
おおざっぱには知ってましたが、あらためてヨーロッパの農村の、
農業に比べた牧畜の割合の高さとか、人里とオオカミの生息地の近さとか、
そういったものからオオカミが西欧であれほど憎まれるに至った過程などが分かりやすく
説明され、良かったです。
宗教や童話が人々に与えたイメージなんかも絡めて書いてあったしな!
ヨーロッパで大きな戦争が起こったり、ペストが流行ったりしたときには、
オオカミが死体を食べるので個体数が増えたとか、そういうのも生々しいけど納得の事実。
この本の出版年は20年ほど前なんですが、本出版の時点ではまだイタリアにもオオカミが
いたみたいで、その事にもビックリした。
イギリスでは大分早くにオオカミが絶滅したのは知ってたけど、イタリアはいたのか…!!


千の顔をもつ英雄〈上〉

ジョゼフ キャンベル / 人文書院

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ジョゼフ・キャンベル『千の顔をもつ英雄〈上〉』読み中。
とりあえず、有名な本なので押さえておくか、と。
世界各地の英雄物語の要素を主に心理学的側面から説明したような本、だと思います。
(アホゆえに理解が浅くてスマン)。
あんまり神話を心理学的な要素のみで説明してしまうのは好きではないので
(だって、読んでて「いやいや、昔の人そんなこと絶対考えてなかったって!」と思いません!?)
へー、ほー、ふーん、と面白がりつつあまりコテコテの部分は流し読みしてるんですが、
この著者、具体的な神話を引いてきて、事例を説明するんですよね。
その具体的な神話部分がとても面白い!
知らなかったような神話がうんとこさ出てきて、目新しいですヨ!
それにこの著者、キリスト教圏の人なのに、ものすごく他の宗教にも公平で、
(というか、キリスト教にも仏教にもその他宗教にも全て客観的)
キリスト教徒の陥りやすい弊害などもちゃんと自覚していらっしゃって、
そのあたりは大変好感が持てました。
早く読んで下巻に進まねば、返却期間が来てしまう。




多読

『A tale of two cities』(レベル4)を読み中。
まだ読み終わらんヨー!(もうちょっと!)
ページの半分ほど知らない単語でも、適当に話をつなげられる自分の妄想力には感謝したい。
革命期のパリが超怖いっス!
正確に文章が分からない故に、ものすごい怖い想像をしてしまって、
多分、本当の話の筋を読むよりビビリながら読書してます。
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by mi-narai | 2011-09-06 22:55 | 2011年8月の読書

『木馬と石牛』 『プラトンに関する十一章』

新編 木馬と石牛 (岩波文庫)

金関 丈夫 / 岩波書店

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『木馬と石牛』読了。
様々な物語の源流について考えたエッセイ風の本。
色々とネタ満載の本です。
表題の「木馬」からして、トロイの木馬の事ですから!
ギリシア関連のことは、またサイトのコンテンツの方で述べるとして、その他のコボレネタを。
わきがのこととか、シモい話題も満載で、不肖ワタクシ、大分笑いをこらえつつ読んでしまいました。
欧米人の100人に99人は体臭がするって、マジっスか!?
(でも確かに、ロマンス小説なんか読んでると必ずといっていいほど相手の匂いについて言及が
あるんですよね)

後、「杜子春」の話って、初めて知った。



プラトンに関する十一章 (ちくま学芸文庫)

アラン / 筑摩書房

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『プラトンに関する十一章』アラン著。森進一訳
このアランさんって、『幸福論』とか書いた方でしょうか。
読んでませんが。
ほんとはこの本、買うつもりはなかったのですが、一章目の『ソクラテス』の項を読んで

ものすごい共感してしまったもので…!

アランさんがソクラテスに対して思うことにはいちいち頷いてしまうっス!
ていうか、アンタも相当のソクラテスファンっスね!?
師匠!!

真面目な哲学についての話には、時々ついていけないこともあるのですが
(理解するまでゆっくり読めばいいんですが、そんなきっちり読み下すつもりはもともと
ないからなあ…。だって、楽しみのために読んでるもん)
アランさんのプラトンとソクラテスに寄せるまなざしがものすごく好意的で
読んでてニマニマしてしまうのです。
うひひ。

あとちょっとで読み終えちゃうので、ゆっくり読みます!



数日後、読了。
「国家論」は、政治について書いてあるのではなく、正義について書いてあるのだ、
とあって、「国家論」を読む勇気をもらいました。
(あんまり難しい話はよう読まん、と思っていたので)
解説も詳しくて良かったです。
そうじゃないかとは思ってたけど、アランさんのプラトン解釈は
もっとシビアな人から見ると、独自解釈過ぎて役に立たん、と思われることもあるとか。
別にいいじゃない、わたしは研究者じゃないしアランさんの解釈もイイと思いますよ~。
でもアランさんの解釈だと、プラトンってものすごく純粋で峻厳だよなあ。
多分アランさんはプラトンがお好きなんだろうけど、わたしはその脇で語られる
アランさんのソクラテス解釈がとても好きです。

訳者の森先生は、新潮版のわたしが一番読みやすいプラトンの『饗宴』の訳をされた方なんですが
アランを訳した経緯のくだりに、これまた訳が好きな田中美知太郎先生が出てきて、
ひとりニヤニヤしてしまいました。



『月のたまご』3巻まで。
いや、面白いんだけど、ダマーニナ(三郎さんに横恋慕するまゆみのライバル)が
後々振られるのを見るのが忍びなくて、とりあえず、ここまで読んで良しとしときました。
どうしても、振られるほうに過剰に同情してしまうのよ~~~



後、『生物と無生物のあいだ』読み終えて、今『街場のアメリカ論』読み進み中。
感想は後日!



多読
『Sherlock Holmes and the mystery of Boscombe Pool』(レベル3)読了。
いわゆるボスコム渓谷の謎.
シャーロック・ホームズシリーズは全部読んだはずだけども、
NH●でやってたドラマも見たはずだけども

さっぱり覚えてませんでした。

推理モノなので、「…えっと、この登場人物がなんだっけ??」と
混乱する事もありましたが、おおむね楽しく読みました。
ワトスン君はええ人や~


『The young king and other stories』(レベル3)読了。
オスカー・ワイルドの童話たち。
幸せな王子とか、わがままな巨人とか、有名な話も含まれてます。
…なんか、ものすごく面白くて、苦痛も読まされてる感もなくさらさら読めました。
嘘みたい!
これが名ストーリーテラーの実力か!?

いや、話の内容は、ハッピー・エンドよりは、悲しい結末の方が多いんですけどね。
大体最後、登場人物あまりの悲しみに心臓が「ぱきっ」って割れちゃうし。
ああ悲しい。


『The return of Sherlock Holmes』(レベル3)
「シャーロック・ホームズの帰還」のなかから、「6つのナポレオン」を含む3篇。
ちょっと読みづらい、かな。
しかも、『ナポレオン』の他は、タイトルから内容が全く推測できん!(ダメダメです)


『O・ヘンリー傑作集』(レベル3)
英文だけど、講談社から出てる多読用の本なので、日本語タイトルなのだ!
なんか、皮肉な結末のものが多くて(そうなのは承知で読み始めたんだけども)
辛くなってきて、3分の2ほどで返却した。
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by mi-narai | 2011-03-06 22:30 | 2011年3月の読書

『銀河の道虹の架け橋』 『ローマの祭』

大林太良著『銀河の道虹の架け橋』読了…。
長かったぜ…。
でも、面白かったー!

いやもう、世界の虹伝説にビックリですヨ!
普段虹なんて、「綺麗だな~」くらいにしか思ってなかったんですが(現代の日本人って大体そうですよね)
虹に対する印象って、世界的に見ると「不吉」な場合の方が多いんですね!!!
虹を見たら死ぬとか、悪い事が起きるとか、指差したら指が曲がるとか、腐れ落ちるとか、
千切れるとか。
虹はあの世への橋だとか。

後、虹が蛇で、水から出てきたり、天から首を伸ばして地上の水を飲んで、
空中で「うえ~」って吐いたら雨になるとか、

面白すぎだろお前ら!!(誰に向かって…)

勿論ヨーロッパの辺りでイリスについても書かれてたんだけど、
その他の伝説が強烈過ぎて大体忘れた。
でも、「イーリアス」では虹は橋であるという観念があったけど、
その後は虹=弓の表象も出てくる、という示唆はなるほどと思いました。
最後に、全体についてまとめてあって、
各伝承の分布について、どういう経緯で広がったのかの推測がなされてたんだけども
これが面白かったのです!
最後にちょろっと、太陽と月の話も載ってたんですが、
月息子が姉の太陽娘に懸想して近親相姦に及んで怒られる話には
ちょっと笑ってしまった。
(アポロンとアルテミスで考えちゃダメだめ!)


ローマの祭―夏と秋 (叢書・ウニベルシタス)

ジョルジュ デュメジル / 法政大学出版局

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ジョルジュ・デュメジル著『ローマの祭』読了。

ローマの祭暦に付いては、1年の前半部分はオウィディウスが『祭暦』に書いて残ってるんだけど
後半が分からん。
その後半部分を、色々残ってる資料をもとに、再現してみよう!
と、デュメジル先生が一念発起して書いた本です。
いや~、これがめっちゃおもろかってん!!
もともとローマの暦に興味があったってのもあるけども、
それより、デュメジル先生の推理がミステリー小説読んでるみたいで!

全体的な面白さは、読めば分かるので割愛して、以下、ところどころ特に心に残った点を箇条書きで。

・ギリシアのデメテルに当たるローマのケレス女神、
彼女が農作業(特に麦)の栽培の過程全てを守護する、という説明までは、これまでも聞いてて
知ってたことなんですが、
なんと、ローマには彼女を補佐する補助神たちも一緒にわんさか考えられていたらしい。
(でもって、ケレスの儀式で、「彼女を助ける神はこれこれ」、と補助神名を読み上げたらしい)。

まあ、ケレスはわからんでもない。


しかし、ギリシアのディオニュソスに当たる、ローマのリベルも負けず劣らず働き者ですヨ!!
葡萄酒による酩酊とか、そういった神がかった飲み物を司るという職能だけでなく!
葡萄酒つくりの全工程も、この神が見守り、手助け、成功を後押ししてくれてるらしい!!
(ケレスのように補助神群は持たないし、出来上がった葡萄酒はユピテルに捧げられたらしいけど)
もともと、ギリシアでもヘパイストスとかアテナは手工業や鍛冶業に携わってたし、
メルクリウスはローマで商業の振興に頑張ってるなとは思ってましたが、
今回知った農作業方面でのケレスとリベルの頑張りには頭が下がる思いが致しました。
見直したよー!


・『ローマの祭』後半部分。
ジョルジュはものすごいイキオイでマルス=農耕神説を否定してます。
わたしもなんかマルスは農耕神ではない気がするので概ねジョルジュの肩を持って読んでますが、
どっちでもいいと言ってしまえばそうなんですよね~。


・ホラティウスの書簡の一説が載ってて、不覚にも胸を衝かれてしまいました。
田舎にいるホラティウスが、町が好きで町で暮らす仲のいい友人のフスクスに宛てた手紙の一文

「わたしはこのことをウァクーナの荒れ果てた聖所の後ろで、君に語っていた。
君がここに共にいないのを除けば、後は幸せなのだが」


ウァクーナというのがどうも、一時的に居ない人を連れ戻してくれる女神みたいなんですよ。
つまり、ホラティウスは何重にもかけて、友を思ってるの!
なんか、こういう文章やらシチュエーションに弱いよなああああああ!!!
(『サファイアの書』の、絶体絶命の危機の中、数十年前に別れた親友に書き残した遺書の

友よ、君が恋しい。
友情が愛情の一つの形だとして、今ほどそれを実感した事はない。

の一文にも、やたら執着してしまったし。中二です)
あの人が今ここに居てくれたら!…と思える友達が居るというのは幸せな事ですヨ。
ホラティウスめ、羨ましい…!!

や、まあ、自分もどっちかというと人間関係には恵まれてる方だと思ってるんですけども。
それでもわたしの愛が相手に伝わってナイということもありうるしな。
精進しよう(何をだ)。


今は『近代大阪経済史』を読み中。


多読
『Five famous fairy tales』(レベル2)
グリムとアンデルセンとアラビアンナイトからちょっとづつ妖精譚。
昔に読みすぎて、忘れた。

『SAMURAI』(レベル2)
これは、上記のペンギンブックスとは違う出版社のもの。
レベル1で読んだ「ロビン・フッド」と同じ出版社のもので、
挿絵がいっぱいあるんだけども、
矢張りアレと一緒で、内容は簡単なのにわからない単語がいっぱいあって
読みづらい…
で、出版元がどこの国か見たらアメリカだった。

ちっ(心の中で舌打ち)

や、まあ侍が題材で、大体わが国の歴史を語っているので、
単語が分からなくても内容は大体わかるんですが。
(でも、英語が分からない人の立場がまるきり分かってない、というかそもそも分かる気がない感じなのです。
英語習得のための教材なんじゃないの?きちんと察しろとはいわんがその努力は見せてくれよ~)

後、挿絵が大分残念な仕様になってました。

(妹と二人で突っ込みながら大笑いしました。
ええと、左前、ですよ、着物…。
でもまあ、わたしも大分ギリシャの衣服には適当な自覚があるので、あんまり笑うと悪いかな)
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by mi-narai | 2010-09-26 12:40 | 2010年9月の読書