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『夜のフロスト』『宇宙137億年の歴史』『宰相の二番目の娘』

TVから

あさどら
意外に楽しく見てます。
商人好きなので、今週の話は楽しいなあ。
(そうなんですよ、武士目線だと蔑まれてばかりだけど
どっちかいうたら無体なんはあっちの方やんなぁ。
物理的な力を持つものは倫理観も持たんといかんという意味で
武士道は武士には必須だと改めて思った次第)

しかし、こんどうまさおみよう出るなあ(好きだから良いけど)


コズミック・フロントNEXT 反物質の回
下記の物理本を読んでるおかげで

すごい分かった!!!

や、普通の人レベルに達してるかはおいといて、
以前の自分と比べて、って意味ですよ。
対生成と対消滅とか、対象性の崩れとか、
素粒子がどうとか、本を読む前より格段に理解できてる、という手ごたえがありますよ!!!!
おおおお有難い、有難い(拝みつつ土下座)。
なにより、スーパーカミオカンデやCERNの映像見れただけで
テンション上がりました。


ここから本

夜のフロスト (創元推理文庫)

R・D・ウィングフィールド / 東京創元社

スコア:


R・D・ウィングフィールド著『夜のフロスト』読了。
この第3話の「夜のフロスト」までは、以前読んだことがある筈なんですが。

まったく覚えていませんでした。

面白かった!
今度の新人部下は(どうやら、毎回他の署からの新人がフロストの下に付くのがお約束らしい)
奥さんとラブラブの若いフランク・ギルモア部長刑事。
今度こそ定時で帰って、夫の不在を嫌う奥さんを安心させてあげたいのに
折しもデントン署は悪質な風邪で署員の半数が欠勤、ただでさえ手が足りない上に
ワーカホリックなフロストの下になんか付けられちゃったせいで自宅滞在時間が一日数時間、なんてことに。
どうなるギルモアの夫婦生活!?
(その裏で、女子高生殺人事件の捜査、悪質ポルノヴィデオの取り締まり、
連続老女殺人事件の犯人割だし。、脅迫文書の謎、脅される若夫婦の警護その他諸々が
同時進行で発生しててんやわんやに)

今回は、人手が足りないのも相まって、所長のマレットのお荷物っぷりが際だつこと!
ほんま腹立つわ、あのクソ上司!本人は有能なつもりやけど、部下の足引っ張ることしかしてへんし!
もうお前が風邪引いてやすめ!(でもバカだから風邪引かない)
と、読者はマレットへの怒りを募らせること請け合いです。
でも、フロストがめげないおっさんで、事件がコメディタッチで進むのでマレットの無体も笑い話で済むし、
事件自体は陰惨なのに、そんな印象はさほど受けないので安心して下さい。
ものすごいテンポよく話が進みます。
今回も、危ない綱渡りを繰り返したあげく、なんやかんやで最後には全ての事件は
解決するので、これまたお見事と言うほかありません。
読むのにものすごい時間かかるけど、読んでる間一度も退屈しなかった
コストパフォーマンスの見本のような本ざます!


妖奇庵夜話 魔女の鳥籠 (角川ホラー文庫)

榎田 ユウリ / KADOKAWA/角川書店

スコア:


榎田 ユウリ著『妖奇庵夜話 魔女の鳥籠』
お借りした本。犯人に関しては、
「またお前か」を、通り越して、
「うん、分かってた」という、
ある種悟りのような気持ちになる本です。
いい加減登場人物は最初からあいつの仕業だと気付け。
普通の小説だと思うと、会話が冗長だしツッコミどころも多々あるのですが、
ホモ本だと思うと気になりません。
とりあえず、脇坂君が今回も可愛かったからいいや。
(ずっと脇田だと思ってたら、今回ようやく自分の勘違いに気づきました)


宇宙137億年の歴史 佐藤勝彦 最終講義 (角川選書)

佐藤 勝彦 / KADOKAWA / 角川学芸出版

スコア:


佐藤勝彦先生著『宇宙137億年の歴史』
オススメされたので読んでみました。
(理系の本は自分では何がいいのか分からないので助かります!)
おおお、すごい、インフレーション理論を提唱した方なのか!!
先生がこれまで研究をどのように進めていらっしゃったのかと、
その研究内容が交互に語られるスタイルです。
結構踏み込んだ内容になっているので、相変わらず理系の素養のないわたしは
視線が上滑りしそうになりますが、
いや、ここできちんと理解しておかねば、後のページがさっぱり分からんことになってしまう!
と己を戒めて、なるべくゆっくり読んでます。
これ、この感じはどこかで…!と思っていたら、そうそう、
『エピジェネティクス』読んだときもこんな感じだったわ~!
とりあえず、宇宙の4つの力とか、聞き覚えのある辺りは最近馴染んできたのでいいとして、
これまで「そういうものなのか」と読み飛ばしてきた、
ミクロ→インフレーション→ビッグ・バンの流れがなぜこうなのかとか、
対象性のくずれの例えとか、細かいところが
「ああ、そうやったんか!」と膝を打つ感じで分かって、ちょっと気持ちよかったです。
カミオカンデとニュートリノの話も最初の方で説明してあって、
ニュートリノ振動の発見がいかにすごいかが分かった(気になった)よ!
後、ヒッグス粒子!この御本を著された時点では未発見だったけど、
今は発見されてるし!これもまたいかにすごいことか!!
(とはいえ、記述の7割ほどは、まだ理解できてないけど。わたしのバカ…)
純粋に宇宙論の記述より、先生の研究過程のアレコレはさすがに大分読みやすく、
やっぱ論文は先に発表したもん勝ちなんだな~、とか、
京大すげー!とか、
宇宙の歴史とはあんまり関係ないところでいろいろ思ったりもしました。

毎日1ミリくらいずつしか読み進みませんが、ようやく5分の4くらいまで読めた。
後ちょっと頑張ります!


宰相の二番目の娘 (創元SF文庫)

ロバート・F・ヤング / 東京創元社

スコア:


ロバート・F・ヤング 著『宰相の二番目の娘』
いつもの、アメリカ人男性と少女の話。
ほんまこの作者少女好きやな。
で、男性が少女に好かれるねん。
いや、別に性的なにおいはしないし(終始すごい清々しい関係で終わる)
ええんやけどな。ええんやけどな。

…などと若干冷めたことを思いつつ読み進んだのですが、
最後でやられました。
ハッピーエンド好きですまんな!
またこのパターンかと思いつつ、予定調和ににやにやしてしまいました。

こう、なんでしょう、オズの魔法使い、的な雰囲気の、古き良きアメリカのおとぎ話、
という位置づけで読むとそういうものだと思えるので、ストレスフリーかも。
これから読む人はそう思って読んで下さい。


映画
『第9軍団のワシ』
通りすがりの親切な人に映画化してますよ、と教えていただいて以来気にはしてましたが、
さすがに日本で上映はしてなくて臍をかんでました。
それを、某N○KさんがBSで放送してくれてたので!
ここぞとばかりに見てみました。
とはいえ、レビューを読むとイマイチの反応なんかもあったのであまり期待はしてなかったんです。
それが良かったのか、思ったよりも面白かったです…!
確かに、原作とは違う部分も多々見られましたが
(隣のお家の女の子との淡いラブとかやりとりとか端折られてたし、
ワシがローマの象徴であり、それを失うとほんま面目を失うことがいまいち伝わりづらかったし、
ギリシャ人の医者に化けて北に潜入ってネタも不採用だったし(ローマ人のまんまやったら即バレやんけ)
ようやくワシを見つけた局面は、ああくるか、と思ったし、逃避行は短かったし)
まあ、主人公のローマ青年と、ブリガンテス氏族の青年の友情に絞ったつくりになってて
良かったんじゃねーかと。
最後の、なんか、バディもののエンディングみたいな終わり方は、
賛否両論あろうがわたしはなんか好きでした。
今から彼らは諸々冒険するんだろうな~みたいな期待を臭わせててさ。
後、当時の砦の様子とか、食卓風景とか、お家のつくりとか、非常に参考になりました!
エスカ役の子、かわいかったしね!

しっかし、主人公役の役者さん、首太かった…
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by mi-narai | 2015-10-25 20:53 | 2015年下半期の読書

雑記と映画メモとゲームメモ

とんび
こないだ最寄駅の隣駅で久しぶりに降りたら、駅の上を大量の鳶が飛んでました。
数えたら32羽も居たよ!何事!
しかし、鳶はカッコいいですね!ほとんど羽ばたかないの!
グライダーみたいに円を描きながら長い間滑空してるのですよ。
上手に上昇気流を掴まえて省エネしてんだなあ…。



ロクム

ロクムが買えなかった…。

いや、故あってロクム菓子を手に入れたいと思い、久々に足を伸ばしたんスよ。
生田署の北に売ってるとこあったよな~確か、とか思って。
(通りがかったらちょうどエザーンが流れてました!
町中なのでだいぶ抑え目だった、配慮ありがとう!
しかし、拡声器の声というのは内容がなんであれ全て「石焼~き芋~」に聞こえてしまう罠…)
幸い店はすぐに見つかったのですが、ちょうど品切れで、片言の日本語を話すお姉さん曰く
「夕方の宅急便で届く」

そうか…。

仕方がないので、もう一軒、トルコ料理の店でも売ってたはずだからそっちに回ったら
「2月××日までトルコに帰ってます」の張り紙が。

そうか………。

あんなクセの強い菓子を人に送りつけようとするな、というどこかの神のお告げかもしれん、と思って気を取り直しました。



映画

「風立ちぬ」

映画館に行くほどでもないなあ、と思って上映時期をスルーしたジブリ作品。
テレビでやってたので見てみました。
ええっと。
なんでしょう、この後味。

…普通…?(可もなく不可もない感じ)

映画って2時間の間に色々詰め込んで起承転結はっきりさせて、盛り上げて締め、
みたいな作りの物が多いと思うんだけど
なんか、そういうのと違って、「朝ドラの総集編見た!」みたいな印象だったなあ。
まあ、わたくし、エースコンバット好きなのでそのつながりで戦闘機好きだし、
それが飛んでる映像見るの、不謹慎だけどちょっと胸躍るし、
飛行機を作るくだりとか、一つの目標に向かってみんなでわーっと盛り上がってるとことか、
プロジェクトXみたいな部分は面白かったです。

などと思い、どっかで全く同じ感想を聞いたな、と思ったら妹でした。
(妹は映画館に見に行ったのだけれども、「どうやった?」と聞いた時に全く同じような感想を漏らしておりました。姉妹だな…)

ぶっちゃけ恋愛部分はたるかったっス。
というのも、ヒロインの女の子に対して

あんな都合いい女おるかい!


と思ってしまったもので。史実なのかな。すみません。
仕事に理解あって、無理も言わないでただ耐えるような、しかも無様なところ見せないよう自分から去る女なんて

何を女に夢を見ているのだと言いたい。

いや、まさに夢、なのかな。あのお嬢さんは主人公の飛行機に対する夢と同じくくりなのか。
最初は生身の人間として出てきたのに、どこからそうなったんだ???
病気を知ってから?
えげつないくらいありえない都合のいい女に描いてあるのはわざとか。
いやそれでもほんまふざけんなよ。
そういう視聴者の苛立ちは主人公への妹からの非難である程度は吸収されるんかもしらんが、
あかん、わたしはあかんかった。なんか、もやもやとした腹立ちが残ってしまいました。

ドイツとイタリアの対比は面白かったですよ。
あの辺り宮崎節っすね。
後、紅の豚に出てきた空の上の飛行機の墓場、みたいなの、また出てきましたね。
設計図から飛行機を頭の中で描いて飛行シーンを想像する場面とか、そのスムーズな流れと迫力は、
流石だなあと思ったけど、録画するほど好きか、と言われたら、そこまででもないかも。
毎度のことながら、アホな感想ですまん。


めぐり逢わせのお弁当 DVD

東宝


「めぐり合わせのお弁当」
久々に二本立て映画館に行ってきました。
1本目は独仏印合作映画。
舞台はインドの都会、弁当配達人が弁当を間違えたところから起こる見知らぬ男女のやりとり、みたいな話。
そもそもあそこの映画館のチョイス、しっとり系多めなので。これもそんな感じの映画です。
でも、弁当を介してのお手紙での、淡々としたやり取りなのに、なぜか飽きずに最後まで見てしまいました。
手紙の返事が、毎回ほんのちょっとだけ観客の予想を裏切る内容だったり、
こうだ、とはっきり説明せずに、間接的な動作や背景や台詞のやり取りで言いたいことを描いているシナリオとかが
なんちゅうかものすごい大人で、その辺りは好みだった。
しかし、最後、奥さんブータンに行ったんか??
一体ブータンってインド人にとってどんな位置づけなの!??


小野寺の弟・小野寺の姉 特別版 [DVD]

ポニーキャニオン


「小野寺の姉、小野寺の弟」
片桐はい/りの弟が向/井理などということはありえないのですが、
そういう設定の映画でした。
優しい姉弟の話。
結末は納得はいくけどせちがれぇなオイ。
後、クリスマスのくだりは身につまされた。


京都ゆうても端のほう 1 (プリンセスコミックス)

二星 天 / 秋田書店


漫画『京都いうても端の方』
前回に引き続き、またも掟破りの漫画の感想。
京都府の行楽課に配属になった新社会人君が主人公のオカルトファンタジー(嘘ではない)。
いや、これは、話も普通に好きですが、なにより

京言葉が!

萌えたので!
作者によると、「京都風関西弁」なのだそうですが、
関西いうても端の方(すなわち田舎)に住まっておるわしからすると
なんか、京言葉はすべからく雅に響きます。
ちなみに大阪弁もちゃきちゃきと都会っぽく響くんだぜ。
自分の話してる言葉は、なんていうの、いかにも野暮ったい田舎っぽい方言だもの。
いや、まさに田舎もんなんで、自分にはそのくらいがちょうど合ってると思いますが(なので直さないぜ!)。

後、「府庁」ってのもカッコいいよね。なんか、冥府の法廷みたい。

最後のおまけページの、京都住まいの登場人物の「買い物するのは大阪」、って返答が可笑しかった。


以下、『無双orochiZ』『無双orochi2Ultimate』のレビュー。
微妙にネタバレってるので念のためたたんでおきます(今更の配慮)

アホ感想
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by mi-narai | 2015-03-08 10:23 | その他

ダウントン・アビー 『ジョナサンと宇宙クジラ』 『もっとにぎやかな外国語の世界』

TV
『ホワイトカラー』
録りだめてたのを5話くらいまで見た。
主人公が頭脳派詐欺師で、自由と引き換えに警察に捜査の手伝いを強いられる話。
主人公の詐欺師の男の子、アウトリュコスみたいで(大胆かつお茶目)カワイイよ。
捜査官との間にじわじわ育まれる友情も良いです。


ダウントン・アビー [DVD]

NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

スコア:


『ダウントン・アビー』
父が、「『トンイ』が終わっちゃって悲しい」と嘆くので、
次は何かと思ったらなんと英国ドラマ。
珍しい、と思って見てみました。


おおおお!
ロマンス小説の世界ですよ…!

舞台は当に、貴族の領地にあるお屋敷。
貴族の結婚制度とか、跡継ぎ問題とか、培った無駄知識をここでフル活用です。
その上、このドラマでは小説では見過ごされがちな使用人たちの日々の仕事と生活が
割と細かく描かれてて、使用人側の言い分とか、感情も拾われてて
それがなかなか面白いのです…!

今回、冒頭でタイタニックが沈んだニュースが館を駆け巡るんだけど、
なんと、その船に、館の主人の相続人が乗り合わせてて、爵位継承が宙に浮いちゃうんですよね。
同時進行で、旦那様が昔戦地で部下だった旧知の男を従者として雇い入れたところから
召使たちの間での順位争いとか、いじめとかが発生して、新人従者が窮地に陥れられる筋が進みます。
おりおりでご主人方の事情と、壁一枚隔てたみたいに別世界の召使たちの事情が語られ
(旦那は爵位持ちだけどどうも貧乏貴族だったようで、持参金つきの金持ち女を娶ったけど、
今は二人ともお互いを気に入って意外と幸せに暮らしている。娘は三人。
使用人は、執事と家政頭が気心の知れたしっかり者同士で(『日の名残り』か)
第1フットマンは野心家で、奥さま付き侍女としょっちゅう悪だくみしてて、
第2フットマンはいい子。女中頭は新人従者に同情的)
淡々と日常を描いているだけなのに、抑えた感情表現の中に喜怒哀楽がしっかり読み取れ、
池井戸原作のドラマ的な起伏はないけど、その代わりじわじわくる…!
英国で人気なのも分かる気がします。
いや、わたしは池井戸的なラストスパートでどんでん返し、大盛り上がり!も好きですけども。
こてこてだけど、低俗かもしらんけど、そういうのが見たい時だってあるじゃない!
とりあえず、残りの数話は録画して保存することにした。


日記をアップせずにいるうちに第3話まで見ましたよ。
ベイツさんはいいやつだなあ。
相変わらず淡々と日々が過ぎますが、
新しくやってきた遠縁の後継者親子と伯爵の母親のバトルとか、
色々あって結構乗ってきた。
3話目ではまさかのミステリー展開だし。
しかし、なんでデイジーはトーマスに憧れんの?
どう考えてもウィリアムの方がいい子なのに。
後、別段メアリーが美人に見えない問題。
とりあえず、次回が楽しみです。



ジョナサンと宇宙クジラ (ハヤカワ文庫SF)

ロバート・フランクリン ヤング / 早川書房

スコア:


ロバート・F・ヤング著『ジョナサンと宇宙クジラ』
普段あんまり短編集は読まないのですが(基本長編が好き)、
『時が新しかったころ』が面白かったので買ってみました。
なんか、O・ヘンリーの短編集と感じが似てるかなあ。
いや、短編を読み慣れてないだけで、読書家の方から見ればまったくの別物なのかもしれんが。
短編って、悲劇で終わるにしろ大団円で終わるにしろ、結末を匂わせた辺りで
大体話は終わっちゃうじゃない。その余韻の漂わせ方が似てるかなと。

本作については、
最初のあたりはなんだか悲しくなっちゃうような結末のものがあったりしましたが、
表題の『ジョナサンと宇宙クジラ』の他、『リトル・ドッグ・ゴーン』、
『いかなる海のほこらに』、『ペネロピへの贈り物』『ジャングル・ドクター』
『空飛ぶフライパン』が良かった。…おっと、ほとんど6割やん…。
突っ込みどころはたくさんあるけど、
大体主人公が悪意のあんまりないお人好しなのがいいです、読んでて安心します。
その善意が作中でちゃんと評価されるから安心する。
あとがきに「ヤングの作品は好きだと公言するには少々気恥かしい」と書いてあって、
まあ、確かにな、と思いましたが。もう公言しちゃったけども。
あんまりストレートにいい話過ぎてこっばずかしい感じはするかな。
甘く切ない、もしくはちょっぴり救いのある、おとぎ話みたいな話なんです。
実際の世の中はもっと世知辛いかもしらんが、でもこんな小話があっても
良いよな、などと、読んだ後はちょっとほのぼのしました。
『たんぽぽ娘』も探してみようかな。
ところでこの『たんぽぽ娘』、聞き覚えあるなと思ったら、わたしの好きなマンガ
『わたしを月へ連れてって』でちらっと出てきてたのでした。
『わたしを月へ』も読み返したくなっちゃうなあ…。


白戸修の事件簿 (双葉文庫)

大倉 崇裕 / 双葉社

スコア:


著『白戸修の事件簿』読了。
貸してもらったので読みました。
貸してくれた友達が「そのままあげても良い位っす」とか言うから
どんだけおもんないんかと思ってたけど、意外と面白かったですよ。
主人公はもう、どこをどうみても完全なる巻き込まれがたの主人公で、その上
小心なくせに人が困ってると放っておけない超のつくお人好し。
毎回毎回本人が意図したのでも望んだのでもない軽犯罪に巻き込まれ
(殺人とか、本格的な犯罪でないのがまた)
周囲の思惑に振り回されて右往左往するのが涙を誘います。
結構、主人公の困惑と狼狽にこっちまで巻き込まれたハラハラしながら読み終えました。
トリックとか、静謐な筆致とか、推理物っぽい雰囲気とはかけ離れてたけど、
これはこれで面白かったけどなあ…。
白戸君は毎回かわいそうだったけど。でも、彼、愛されてるよね。


もっとにぎやかな外国語の世界 (白水Uブックス)

黒田 龍之助 / 白水社

スコア:


黒田龍之助著『もっとにぎやかな外国語の世界』読了。
語学エッセイ集。
また買っちゃった…。
いや、この方の書く語学の素敵ポインツがいちいち分かるというか、
そう、そこ!!そこ素敵ですよね!!!とつい手に汗握って共感してしまうので
読んでて楽しいんですよ…。
今回は、ロシア語の名前の話とか、文字の形の話とか、ちょう面白かった。
アイスランド語とかアラブのあたりとか、名字がなくて父称じゃない。
ロシア語ではどっちも使うんだってさ。
プーチンさんなんて、ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン、
なんとお父さんの名前もウラジーミルらしい。
で、父称付きで呼ぶのって、ものすごい堅い、真面目な場面で使う印象なんだって。
イーリアスの10歌あたりでアガメムノンがメネラオスに「失礼がないように父親の名前付きで
呼ぶのだぞ」といい含めていたのを思い出します。

歴史言語学とか比較言語学的なところに興味がある点もものすごい共感率高いです。
グリムの法則とか、懐かしいなあ…。
日本語はクレオールなのかなあ…。東のどんづまりだから、
いろんな人がちょぼちょぼ入って来て、あんまり上下なく混ざりあうと、
こんなよう分からん言語になるんじゃないかという気がします。
この辺りは比較神話学と並べて考えると更に真相の解明に近付くんじゃないかと。
いや、神話の残り具合と言語の混ざり具合は完全に一致するわけじゃないから過信は出来んけども
参考程度にはなるんじゃないの。
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by mi-narai | 2014-06-01 17:44 | 2014年上半期の読書

ドはまり続行中&『きっと、うまくいく』

後一回だけエースコンバット話を続けさせてください。

『5』と並行して、『3D』をやり始めました。
というのも、妹が一時帰省中なんだけど、3DSも一緒に持って帰ってきたから!
『AceCombat』シリーズは、現実世界を舞台にしたものと、架空の世界を舞台にしたものが
あるんだけど、どうやら『3D』はこれまでやってきたシリーズにつらなる架空世界の物語
らしいからさ。(PSで出てた『2』のリメイクらしい)
勝手にコンピュータがバレルロールとかインメルマンターンして
敵の後ろについたり、ミサイル避けてくれる「アタック・エスケープマニューバ」という
システムが導入されてて、楽チンでいいんだけど、普通の操作がものっそいしづらい。
すぐにストールするし、なにより曲がりにくいんですよ…!!
実際の飛行機の操作ってこんなもんなんだろうけど、『X』『ZERO』『5』のスムーズ操作に
なれちゃってると、ものすごいやりづらい。

お話は、これまでの中で一番淡々としてるかなあ。
ベルカ戦争後のクーデターを鎮圧する側のパイロットとしてゲームをスタートして、
ストレートに鎮圧が完了したらクリア、みたいな。
けどその分敵が濃いです。敵エースたちがよう喋る。
コクーン隊のクイーンとか、結構好きです。
でもって、

AWACSが初顔出し…!(いかついおっさんです)

でもって遼機がオッサン…!!(みたまんまマッチョです)

濃いわ~…。

ミッション全体を通して、マニューバのおかげで大体楽ちんなので、
その分濃さを楽しめました。
しかし、一回だけ、発射されたミサイルおっかけて機銃で打ち落とせ言われたときは

無茶言うな…!!

と声に出してツッコんでしまいましたが。
毎回一カ所は詰まる場所が出るよなあ。
(ミッション成功出来ないかと思った。
ずるをして至近距離でSASM打ち込んでやった)
でもってトンネルも健在。今回は1発クリアできましたよ。
(そんなに長くなかった)


平行してプレイしている『5』ですが、
すげー面白くなってきた!!!
ドラマがありますよ!!
各所で評価高い理由がようやくわかってきました。
エスコンの中では『ZERO』が最高かと思ってましたが『5』もいい…!!
これはこれでいい!!先の展開がものすごい気になる!!!
登場人物のキャラがたっとる。仲間と飛んでる、という気になる。

…それはさておき。おっさんです。
おっさんが、わたしを洞窟へ誘い込もうとするんです。

で、たいてい洞窟で壁に当たって大破します。
これまたトータル4時間ほどは落ち続けました。
ナガセやグリムの「隊長が墜落」とか「ブレイズが墜落した」のセリフはもう聞きたない。
もういやや、もうトンネルはいやなんや(ガクガクブルブル)
(こないだなんか、なんもないところで墜落したから何かと思ってたら
後ろ飛んでたグリムの機体に追突されてたんスよ!?
おちおち減速もできやしねぇ…)
この後にシリーズ最難の呼び声高いハミルトンネルが控えているというのに
既にしてその前でくじけそうです。




翌日、続きからやろうと思って立ち上げたら、

3つ前の要塞攻略戦からスタートだった…!!

セーブポイントが前過ぎる…!!
とりあえず、うん、昨日よりは上手になってます。
でも、わたしはしがない社会人、あまり遅くまでやってるわけにもいかず
この日は4回くらい洞窟(ていうかアレ、鉱山跡か?)で躓いたのち
中断することにする。

その翌日、今日も時間無いし、たぶんまた墜ちるだろう、
でも毎日ちょっとでもさわっとかないと腕が鈍るしな、
と練習のつもりで3回ほど洞窟に挑戦しました。

3回目で通り抜けられましたーー!!!!

あまりの感激に、隣の部屋の妹に
「洞窟抜けたー!」
と報告に言ったほど(夜中に何やってるねん)。
翌日は一日「(わたし、洞窟抜けた!!)」と仕事中も嬉しかったです。


毎回このシリーズは後半になるほどアクロバティックな飛行を求められたり
無理無茶なミッションを用意されたりするんですが、5でもその傾向は顕著です。
でも、ミッションがバラエティに富んでるのはちょっと楽しい。難しいのには閉口するけどな。
今回も、谷間ミッションあり(グリムに対するいらいらが溜まりました。おのれグリム…)、
まさかの写真撮影ミッションあり…
いちいち何度もやり直す羽目になるのでナメクジのようなのろのろした進捗状況ながら
ようやく次はミッション24です。
話は佳境に入ってきて、ものすごい引き込まれますが、
この先ハミルトンネルが待ちかまえていると思うと、若干鬱ッティ…


あれから数ミッションこなし、有名な「イエス、ケストレル」も聞き、
とうとう来てしまいましたMISSION27

ハミル…トン…ネル…(かく、パタッ)

いや、トンネル自体はちょっと広めだし、明るいし、飛びやすいんだけど、後ろから迫るハミルトンがな…。
ちょっとでも遅いと容赦なくシャッターは閉まっていくし、挙げ句の果てにあの段違い平行棒!!
未だ、連敗中です。
平行棒さえ抜けることが出来るようになれば、あたし、行ける気がする…!
頑張ります!
しかし、トンネル部分だけやり直させてほしいところなんだけど、
その前からやり直しなのがメンドクサイ。トンネルINまでが長いからなあ…。
後、前方から来た味方機とすれ違うときは毎度ハラハラします。
ああ、あん時に奴がハミルトンを撃ち落としてさえくれれば…。


このまま永遠にクリアできないかに思われたハミルトンネルですが、
翌日、諸先輩方のアドバイスを胸に刻み、段違い平行棒はどちらも下をくぐる!と
心に決めて挑んだところ、

あっさり抜けれました…!!!

ひゃほー!!

セーブなしで次の面が続いてたので、
(ここで投げ出したらまたトンネル前からやん!)
根性で最後までプレイしきってやりました。
続きの面は、
一回はコースアウトし、一回はグラーバクを追い回すのに夢中になって海面に激突し、
一回は時間が足りなくなり、一回は落下物に当たり、二回破壊対象に正面衝突して、
ようやく7度目でクリアできました。
はー、やれやれ。
(早めにグラーバク隊を全滅させたら、対象物までの飛行中、グリムとナガセとスノーが
喋るのですね。ごめん、聞いてる余裕なかった…。)
その後はエンディング見て、最後の家族連れは誰だろうなあ、などと思いつつ、
感無量のクリアセーブへ。
ようやくこれでムービー解禁、1周目の金と機体を引き継いで2周目ができます。

これで手持ちのシリーズは全部やりきったことになるのですが、
せっかく操作に慣れたのをこのまま無駄にするのは惜しくて、
また『ZERO』を始めてみました。
初回は金になるイエローターゲットを狙う余裕がなくて必然的に「ナイト」エースに
なっちゃったけど、今度は「ソルジャー」あたり目指してみようかなと。
見れるムービーが違うらしいので。
後、単純にPIXY不足。

腕慣らしに『AceCombatX』も合間にプレイし続けてるんだけど、
とうとう噂の機体ファルケンを手に入れることができました。
中和剤散布ミッションには泣きましたが。
首都解放時に義勇軍と関わるミッションは面白かった。
あいつら、ノリノリやな。でもメゾン・ビーム押さえてくれたのは助かったよ!
最近ユジーン(※『X』の通信使Cruxの本名)がかわゆーて仕方ありません。
PIXYとどっちか選べと言われたら迷うくらい。(※言われません)
後、グリム。
『ZERO』で落とした機体の乗組員にGrimmという人がいて、
ひょっとして『5』のグリムの親戚かと思ってしまいました。軍人一家か。



きっと、うまくいく [Blu-ray]

Happinet(SB)(D)

スコア:


『きっと、うまくいく』

インド映画です。
コメディです。安定の3時間です。途中でトイレ休憩を挟みます。
勿論歌って踊るよ!

ネタバレは書いてないと思うけど、念のため続きは折りますよ。

3IDIOTS
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by mi-narai | 2014-04-08 22:53 | その他

映画『相棒 X-デイ』 『探偵はBARにいる2』 『ウォリスとエドワード』 『最強の二人』 

数日前の新聞に、欧州数か国でアンケートを取ってみた、みたいな記事があったんです。

対象の国は、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ギリシャ、スペイン、ハンガリー、チェコだったかな。
この国の人に、互いに、
信用できる国、信用できない国、傲慢な国、冷たい国
を選べと。
その回答が面白かったので、ちょっとメモっておきます。

イギリスの回答
信用できる国…ドイツ、信用できない国…フランス、傲慢な国…フランス、冷たい国…ドイツ
とりあえず、自分の名前を出さない奥ゆかしさはさすがです。

でも、ドイツとフランスの名前しかないよ…?
それに、他の国が経済破綻おこしそうな国を信用できない国に選んでるのに対して(除くギリシャ)
イギリスはまさかのフランスチョイス。なんなの?なんでそんなに気にしてるの!?
愛なの!?


フランスの回答
信用できる国…ドイツ、信用できない国…ギリシャ、傲慢な国…フランス、冷たい国…英国
傲慢な国に注目。自覚はあったんだ…。それともこれがエスプリってやつなのか?


ドイツの回答
信用できる国…ドイツ、信用できない国…ギリシャ、イタリア、傲慢な国…フランス、冷たい国…英国
最もわたしの印象と近い解答例がここに
(別にギリシャ、イタリアを信用できないとは思いませんが、 ユルそうだよなとは)。
しかし、自分で自分の事信用できるって言っちゃったよ…。
よく見れば、フランス人のイメージと大体同じでした。意外と価値観が一緒です、この仲良しさん!
後、イギリスとお互いに冷たい、と思ってるのが笑った。


イタリアの回答
信用できる国…ドイツ、信用できない国…イタリア、傲慢な国…ドイツ、冷たい国…ドイツ
信用できない国で、涙がちょちょぎれそうに。
いたりああああああああ!!!!
自虐されると慰めないと!ていう義務感に猛烈に駆られるやんか!!
それにしても、それ以外全部ドイツて、あんた、ドイツに頼りすぎですよ。
信用できるけど冷たいって思ってるってことは、もっと優しくしてほしいというメッセージなのか!?


ギリシャの回答
信用できる国…ギリシャ、信用できない国…ドイツ、傲慢な国…ドイツ、冷たい国…ドイツ
イタリアと逆に、おいこらーーー!!!と思ってしまったギリシャの回答。
ええもう、このくらいポジティヴになってみたいものですよ。
いっそ清々しい!
しかし、ドイツは財政再建策の件でえっらい恨まれてんな…。
(どっちの言い分も分かるけどなあ…)


以下、映画の感想。
そんなにネタバレてないけど、一応下げるだけ下げとく。




















































『相棒 X-デイ』
いたみんだらけの2時間。
至福の時でございました。
ああんもういたみんったら、99%がかわいらしさから成り立ってるんだから!
丁度、うきょうさんの相棒がミッチーからなりみやくんに変わる間の出来事で、
うきょうさんが有給とってロンドン旅行中、という時間軸の上で、
いたみ刑事がサイバー課のメガネ君と一緒に活躍する話だったのですが、
割とオールキャスト、フルメンバーが総出演する中、
燦然と今も心に輝くのは9割方がいたみんの様々なカワユらしい表情やら仕草だったといいます。(何故伝聞調)
(ちなみに残り1割は、かくた課長と監察官の珍しいツーショット)
熱き萌え魂を滾らせながら画面に食いついていたことは、隣で鑑賞していた母には内緒です。
(↑妹が遠くにいっちゃったもんだから仕方なく母と一緒に映画鑑賞していたのであります)
見終わった後、
「いやー、怖いな~」
「あんなんなったら預金がパーやで」
「でもマジで起きそうやんなあ」
などとガクブルしながら映画館を後にしました。



『探偵はBARにいる2』
これまた母と映画鑑賞してきました。
何故ならば!我ら母子はオノマチファンだからだッ!!!

というわけで、『1』を見てないくせに、『2』を見に行くという暴挙っぷり。
北海道のススキノの街を舞台にしたハードボイルドなアレコレ。
推理はほとんど出てこないので、ミステリーを期待して見ちゃだめだよ☆

主役のおおいずみさんは、ルパン三世的な役どころを好演していらっしゃいましたが、
個人的にはもうちょっと、もうちょっとだけ三枚目に近い方が好みです(お前の好みはどうでもいい)。
「こう行動してる俺、かっこいい」的な自意識が見えちゃうとねえ。
いや、そういう自意識が見えちゃうとこも、年若い男の子みたいでかわいいっちゃかわいいけども。
ハードボイルドって、そういうものだしな。
(とことんかっこつけるのが特色。我に返っちゃだめだ!自分に酔え!!)
相棒の高田役のまつださんは、なかなか良かった。
中の人じゃなく、役どころを、まるで本人のように見れました。
肝心のオノさんは、出番が思ったより多くなくて残念でしたが、
期待通りの安定感でした。
この人、ものすごい内面が読み取りやすい表情、見せるよな~。
見てる観客が強引にオノマチが演じている登場人物の感情に巻き込まれちゃうような。

以下、見終わった母と私の会話。
「おねえの人がガレッジセールのゴリやったねえ」
「最近お笑いの人、よう出てるよね」
「ほら、龍馬伝でも」
「ミヤサコ?」
「そうそう」
「ツカジとかもなあ。芸達者やんな」
「最後、オノマチコさんの泣き顔にやられたわぁ」
「もらい泣きしてもたよね」
「いっつももらい泣きしてまうのよねえ」
「せやけど、最後のオチ、『I棒』でようあるよな、ああいうの」
「そうやなあ」

以上。



久々に職場の人と二本立て映画見てきました。
今回は『ウォリスとエドワード』と『最強の二人』のセットだった。
いや、同僚の人が「王冠を捨てさせたウォリス・シンプソンンに興味がある」て言い張るからさ。
わたしは『最強の二人』が気になってたので。ちょうど需要と供給が合致したのですよ。


『ウォリスとエドワード』
20世紀最大のスキャンダル、
アメリカ人の人妻に横恋慕して王冠を蹴ったエドワードの話を、
横恋慕の相手、ウォリスの視点から描いた映画。
語り手は、現代のアメリカ人ウォリーで、
このウォリーの現状と、過去のウォリスの事件が交互に重なるように書かれてて、
最初は若干戸惑いました。

見終わった感想は、

ちょっと!!!
ウォリスの元旦那、アメリカ人のミスタ・シンプソンが気の毒すぎるやろ!!!!


・現代のウォリーの方の最終的な相手の人、ロシア系だと言ってたけど顔濃杉です。
最後の最後まで実はこいつは悪者なんじゃないかとはらはらしました。

・なんや、結局、ウォリーとウォリスは子ども出来ない繋がりで交感があったんか。
それとも全部ウォリーの妄想か?

最初の夫がダメすぎる…。

・ウォリスはプリンスを捕まえたけどそのせいで大変なことになった、でも添い遂げた。
ウォリーはウォリスのようにプリンスを捕まえる事を親兄弟に期待されてそうしたけど
うまくいかず、普通の人と幸せになった。
みたいな対照があるのかな。

・デイヴィッド(=エドワード皇太子)役の人、なんか見覚えがある、と思ってたら
お前、お前…

プリングス副長!!!

わたしの心の名作『マスター・アンド・コマンダー』で副官のミスタ・プリングス役をやってた
ジェームズ・ダーシーさんでした。
一介の士官から国王て、えらい出世やなあ!!

なんだかんだいって、結構楽しかったです。
あの時代のファッションとか小物もものすごくかわいらしかったしね。


『最強の二人』
わたし、この映画、好きかも。
あらすじ読んだ時点では、社会問題を見据えた、重い映画なのかな、と思ってたら、

コメディ

ですよ、これ。
笑わせて、泣かせて、スカッとさせてくれる、ものすごい気持ちのいい映画でした!
やるな、フランス人…!
ジェフリー・ディーヴァーのライムシリーズの主人公、リンカーン・ライムと同じく、
頚椎(?)の損傷で首から下が麻痺してしまった大富豪と、
彼を世話することになった下町出身の黒人の兄ちゃんの話。
なんと、これ、実話をもとにしてるらしい。
出自は違えど、この二人、なんか気が合って、
べたべたに友情を押し付けたりはしないんだけど、
相手のことが気に入ってんのは伝わってくる感じ。
大富豪は、わがままですぐに使用人を解雇する、という設定だけど、
この人、いい人だよ。大人ですよ。
あの黒人の兄ちゃんの悪乗りを、面白がって笑える度量がある
心の広い人ですよ。
また笑顔が素敵なの。
黒人兄ちゃんは兄ちゃんで、最初はちゃらんぽらんなダメ男かと思いきや
意外と面倒見のいい、人の痛みの分かる善良な人でした。
最後のあたりになると

「天使や…黒い天使がおる…!」

と思い始めてましたもの。
で、こういうヒューマンドラマにありがちな
最後は死にネタとか、そういう暗い落ちかと思ったらそうではなく、
ちゃんと二人とも無事でピンピンして終わるので、
その辺が心配な方は安心して見てください。

もうね。友情モノはほんと、やめてほしいんですよ。
のべつまくなし弱いんだってば!
そんな友情モノに弱い私が、友情にやられて良かった、と言ってるだけかも知れんので、
その辺は皆さん3割ほどさっぴいて考えてくださいね。
他の人が見てもそこまで良かったと思わんかも知らん保証はせんぞ。

パンフレット買って、読んだら、実際には
フランスの大富豪と、アルジェリア系のアラブ人(?)の話だった。
うん、わたしも、フランスの貧民層といえば、アルジェリア系じゃねえの?って
見ながら思ってた。やっぱりな。
黒人兄ちゃんが朗らかで明るくって素敵だったんで、文句はないんですが、
最初の通りアラブ系の配役でも良かったのに…。
(なんや?政治的もしくは宗教的な問題があったんか?)
と、ちょっと思ってしまいました。
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by mi-narai | 2013-05-26 16:15

『女盗賊プーラン(上)(下)』 『オオカミと生きる』 『月光亭事件』その他

ほんとは9月の読書分なんですが、カテゴリ作るのめんどくさいので8月分に入れといてください。


女盗賊プーラン〈上巻〉

プーラン デヴィ / 草思社

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女盗賊プーラン〈下巻〉

プーラン デヴィ / 草思社

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プーラン・デヴィ著『女盗賊プーラン(上)(下)』
これまた職場の同僚に貸して貰ったもの。
大体のあらすじは知ってたので、途中の悲惨な目に遭ってる部分で
読んでるこっちまでつらくなるんじゃないだろうかと思って、
これまで読むのを敬遠していましたが、気にはなっていたのですよね。
貸してもらったのもなんかの縁かと思って観念して読みました。

1巻の前半は、もう、ものすごい勢いでフラストレーションが溜まります。
インドのカースト制って厳しいわ…。
日本社会も大概息苦しいところがあるよなと思ってましたが
(でも全体的には嫌いではないっスよ。母国だしな)、
ソレとは別種の息苦しさがここに。
小さな村の中で、ほとんど教育も受けず従ってその村の中のことしか知らないまま、
やりたい放題やる厚顔無恥で欲深なやからに虐げられて暮らすって、
考えただけでつらくなりそうです。
もともとそういう社会に住んでてそういうものだと思ったら
多少は慣れもするかもしれんが…いや、やっぱ嫌なものは嫌だよな。
普通に通りを歩いてただけの女の子が
カーストがちょびっと上なだけで生殺与奪権をまるまま握ってる若造どもに
白昼堂々レイプされて、でもどこにも言えず泣き寝入りし、
まともなおうちに嫁にいくあてもなくなり、
文句言いに行った両親が逆にそのお家の主人に殴り殺されてしまうんだけど、
それでもどうしようもない、法も助けてくれないって
どんだけ理不尽なのさ!!!
(しかもこの理不尽なしうち、主人公の知り合いの話で、
こんなエピソード珍しくも無く、主人公はもっと悲惨な目に何度も遭うんですよ)

で、そんな目を疑うような仕打ちがこれでもかと続いて
まあ、読んでるこっちまでモヤモヤするのはそうなんですが、
最初予想したほどでもなかったのは、
思うに主人公が一貫して怒りを持ち続けていたからだと思うんです。
くじけて絶望して自分を責めさいなむ方向へ進むと、読者もどんよりしますが、
この物語の主人公の場合はひどい目にあっても、嘆くけど、怒ることをやめない。
で、1巻最後辺りでどんでん返しがあって、何でか盗賊団にさらわれて
恋っぽいものも経験し、団員になって、今度は主人公が
虐げた奴らを虐げ返すだけの暴力を手に入れるわけ。
なわけで、上巻後半から下巻前半の復讐の辺りはたいへん気持ちよかったです文明人らしからぬ
感想でスマン。
しかし、女性をレイプしたアホどものあそこを叩き潰していくくだりは
本当にスッキリしました。ズボンの股が血に濡れて云々みたいな生々しい記述もあったけども。
わたくし、割とハムラビ法典の支持者ですもの。
女性たちが味わった苦痛をそっくりそのまま味わってもらったらいいと思います。
で、下巻では恋人が死んで、警察と司法取引をして刑務所に入ったくだりが
淡々と続いて、出所した辺りでラスト。
しかし、この主人公はものすごい運命の変遷で反撃する力を手に入れたけど
大体の人は泣き寝入りだもんな…。ソレを考えると気が重いです。
まあ、プーランの姉や妹みたいに、いい旦那さんにとついでそのまま幸せになる人もいるんだろうけど。

本自体は読みやすかったです。3日ほどで読み終えました。
貸してくださった同僚の方は主人公が強くて勇気を貰うと仰ってましたが、
ワタシは自分が頑張ろうというよりは、なんか社会について考えてしまいましたよ。
それに、強い、というのかなあ…あれは。単純さはある種の強さではあるとは思うのですが、
人の思慮深さとか折れない強さとかでなく、野生の生命力みたいなのを感じました。
なんというか、よく小説とか少女漫画で出てくる
「落ち込むよりは怒ってる方が生きる力が湧く」とかなんとかいうあの台詞が
ものすごい実感として感じられる本でした。


オオカミと生きる

ヴェルナー フロイント / 白水社

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ヴェルナー・フロイント著『オオカミと生きる』読了。
以前古本屋で購入して積んであったやつ。
読んでみました。
一番の感想を述べます。


おっさん、よっぽどオオカミ好きなんやな…!!!



このドイツ人のおじさん、研究の一環としてだけど、
ドイツ郊外に囲いつくってそこにオオカミの群れを離して、
そこでアルファオオカミとして暮らしてますよ…!!
これが動物行動学の方法なのか!!
イロイロ驚いたけど、まずは、人間がアルファオオカミとして君臨できるもんなんだな、
ということに素直に感心した。
軍隊に入ったこともある腕っ節のある人間なら大丈夫なんだな…
(仲間だと思われてる限り獲物に対するような致命的な攻撃は無いとは言え、
順位争いには容赦なく巻き込まれ、時々取って代わろうとする若手に攻撃されてますよ)
めちゃめちゃオオカミ目線で述べてあるので、へー、と目から鱗の落ちることが多かったです。
当たり前だけど、オオカミの世界もシビアだなあ…。
アルファの雄と雌しか番えないとか、知ってはいましたけど
これってつまり、アルファ以外の雄雌オオカミは
生涯純潔を守ったまま生きていくわけですヨ!!

聖 人 か (C・ローマじいちゃん)

後、順位争いが激しいとかさ。
その順位は体の強弱で無しに、生まれ持った強気さで決まるとか。
(人間もそういうとこあるよな)
描かれているいろんな事が大変興味を持って読めました。
このおっさん、ヨーロッパオオカミの他、シンリンオオカミとホッキョクオオカミの群れの囲いも
観察してるんだけど、野生では人とほとんど触れ合うことの無いホッキョクオオカミが
一番性格的に穏やかでのんびりしてるんですって。
(このことからもヨーロッパオオカミがどれほど人間に迫害されてきたかが知れる)
その部分のホッキョクオオカミの記述でちょっと和みました。
ああ、どうして日本オオカミは滅んでしまったのかしら…


歴史学の名著30 (ちくま新書)

山内 昌之 / 筑摩書房

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山内昌之『歴史学の名著30』読了。
ラインナップにヘロドトスとトゥキディデス(後『ガリア戦記』と『アルファフリー』)
があったから買い求めてみた。
この方のご専門って、イスラム関連じゃなかったかなと思うのですが、
その他の歴史本も沢山お読みになっていらっしゃるのだなあと感嘆いたしました。
(個人的にはもっとイスラミックな書物をバンバン紹介してほしかった、ぜ…)
1冊分を少ないページ数でさらっとまとめていらっしゃって分かりやすかったですよ。
正直言って日本史と中国史にはほかの地域ほどの情熱は湧かないけど、
それでもちょっと『漢書』とか読んでみたくなりました。読まないけど。
ああ、後、ブルクハルトのイタリア関連の本も読んでみたい。こっちはいつか。


月光亭事件 (創元推理文庫)

太田 忠司 / 東京創元社

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太田忠志著『月光亭事件』読了。
シリーズ5冊を古本屋で大人買いしてみました。
とりあえず、その1巻目。

語り手の職業探偵が40代のおっさんなのにちょっと忍耐が足りなくて若干苛々しましたが、
(ちょっと馬鹿にされたくらいでいちいち反応せずにスルーしてください)
探偵役(トリック解決役)が12歳くらいの小学生と目新しく、
これまた素直なやさしい子なので、その点はポイント高かったです。

全体的な雰囲気としては、ちょっと昔のオーソドックスな推理もの、といった感じ。
探偵、豪邸、密室殺人、と三拍子揃った古き良き時代の推理小説です。
最近の新本格とか期待して読んだらあかんよ。
でも様式に則った古き良き推理物が好きな人には良いかも。
今のところ可もなく不可もなく名感じなので、続きも読んでみるつもり。


幻竜苑事件 (創元推理文庫)

太田 忠司 / 東京創元社

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『幻竜苑事件』読了。
のっけに、語り手のおっさんが、小さい女の子相手に大人げない態度に出たので(またかよ!)、
おっさん!ええ加減にさらさんかい、ちいちゃい男やのう!
と思ってたんですが、後でその女の子にちゃんと謝ってたのでよしとする。
探偵役の俊介くんのかわいらしさは相変わらずです。
この子、清々しいわぁ…・


夜叉沼事件 (創元推理文庫)

太田 忠司 / 東京創元社

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『夜叉沼事件』読了。
登場人物にすっかり馴染んだ3冊目。
おっさんのお堅い性格にも慣れてきて、なんとなくこうでないと物足りなくなってきました。
三○先生みたいな人だと思えばいいのよね。
1日で読み終えてしまいました。
真相にはわりと早目に気づいたことだけが自慢です。


玄武塔事件 (創元推理文庫)

太田 忠司 / 東京創元社

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『玄武塔事件』読了。
これまた1日で読み終える。
今度はメンバーの一人、喫茶店ウェイトレスのアキちゃんが
友人二人と海辺の村へバカンスに行って巻き込まれた
旧家の確執と古びた屋敷と殺人事件。
嵐が起こって交通手段がたたれ、村が陸の孤島と化すのもテンプレートどおりです。
今回は、脇役たちの恋模様が気になって仕方ありませんでした。


天霧家事件 (創元推理文庫)

太田 忠司 / 東京創元社

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『天霧家事件』読了。
なんと、探偵役の俊介君が、夏休みのサマーキャンプに行っててほぼ出てきません。
なので、サポート役の野上さんが一人で事件を受けて、一人で解決する、という異色作。
野上さん、ひとりでも出来るやん!と思った一作でした。
ハードボイルドタッチで意外と面白かった。


深淵のガランス (文春文庫)

北森 鴻 / 文藝春秋

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北森鴻著『深淵のガランス』読み中。
友達に貸してもらったので。
語り口調が固すぎてかっこつけすぎてて息苦しくなりそうな感じです。
裏社会の人ばっかり出てくるしさ、
いや、ワタシが著者の美学の猛プッシュについていけないのよね
つまりそれは自分もその傾向があるからで、要するに同族嫌悪、
お前も(方向性は違えど)かっこつけすぎとるからじゃと。
自業自得なのであります。ほんと、気をつけよう。
これをさらっと読める友人は心のきれいな人なのですよ。
まあ、とにかく読んでてものすごいしんどい…。
でも、絵画修復の手順とか事件とかは面白いです。
今、短編3篇のうち2篇目が終わりそうな当たり。
たぶん、登場人物に慣れてきたら楽になると思うので、
ワタシ、がんばります!(後一冊借りてるのです)



以下、映画
ネタバレはしてないと思うけど、まだ放映中なので畳んでおきます。
 

『るろうに剣心』感想
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by mi-narai | 2012-09-30 15:19 | 2012年8月の読書

『ミレニアム3』 『はじめての民俗学』 『アーティスト』 『ヒューゴの不思議な発明』

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

スティーグ・ラーソン / 早川書房

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『ミレニアム3 狂卓の騎士(上)』読み始める。
とんでもない2巻のラストからの続き。
続き、といっても、やはり2巻のメインテーマだった事件は一応ケリが着いており、
3巻はまた目先を変えた展開になりそうな予感です。
最初の辺りはリスベットがほぼ動けなかったり、
新登場人物の紹介があったり、相変わらずのスロースタートですが、
今回は思いがけない展開が割と早目に起こって、ちょっとびっくりさせられます。
上巻の最後の辺りの今現在は、リスベットがいつもよりはひどい目に遭ってない感じなので、
このままあまり不幸に出会わずに下巻を乗り切って欲しいと、もう、願いはそれだけです。
ちなみに3巻上下はスパイ大作戦な感じ。
シリーズ通じて、出てくる男性は半分は普通の善人だけど、半分はろくでなしのカスです。
そんなアホは早急に滅ぶべき。
登場女性は大体が個性的で素敵な方ばかりなんですけどねえ。
アホどもが3巻の下巻の最後でちゃんとギャフンと言ってくれたらいいなあ。


ミレニアム3  眠れる女と狂卓の騎士(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

スティーグ・ラーソン / 早川書房

スコア:


『ミレニアム3 狂卓の騎士(下)』読了。
今回も一気読みしてしまいました。
今更言うまでもないことを言っても良いでしょうか。

面白かったです!

1巻が古典的本格ミステリー調だったのに対し、
2巻は警察小説、3巻はスパイ大作戦でもって法廷もの。
2巻はハラハラしながら読んで、
3巻はワクワクしながら読みました!

3巻で2巻からひっぱってきた事件はきれいに片がついたんだけど、
主人公二人の関係とか、リスベットの成長とか、
これからまだまだ発展しそうだったのに、
本当に、本気で、作者の急死が悔やまれます。
続き読みたかったよー!!


はじめての民俗学: 怖さはどこからくるのか (ちくま学芸文庫)

宮田 登 / 筑摩書房

スコア:


宮田登著『はじめての民俗学 怖さはどこからくるのか』読了。
まずは、日本の民俗学がどのように発展してきたかという、流れからスタート。
定石どおりです。
で、柳田國男が『遠野物語』を書いたのは明治時代だったと知ってちょっとびっくりしました。
よくよく考えたら、そのくらいの時期の方が民間伝承もたくさん残ってただろうし、
作者の生年月日から言っても全くおかしくは無いんだけども、
未だに『遠野物語』って各出版社が夏になったらやり始める
販売促進イベントの一環としての夏向けの読書用文庫100冊とかのラインナップに入ってるからさ。
そんなに古いイメージが無かったんですよね。

続いて、田舎の伝承から都市伝説まで、主に怖い話中心に語られてました。
口裂け女とか、久しぶりに聞いたわ~!

最後のあたりで、新来の神が伝播する時には、歌舞音曲が伴う事が多い、
みたいに書いてあって、もちろんそれは日本の明治ごろの流行神に関する叙述だったのですが、
それを聞いて真っ先に連想したのは

ディオニュソス

でした。
そういやローマ時代のキュベレーとかイシスとかも楽器かき鳴らして伝道してたんだっけか??
うろ覚え。
新しく入った神がそんな感じに派手派手しいのはいつの時代もどの土地でも
似たようなもんなのかしら、と思いました。



映画

見てない方にはネタバレになるかしら、とも思ったんですが、
結末が分かって駄目な類いの映画でもないし、一般上映も大分前だしで、
もう、畳まない事にしました。
でも、ちょっとだけ下げとくなー。














久々に映画に行ってきました。
『アーティスト』と『ヒューゴの不思議な発明』の二本立て。
この映画館に来たの、前回の『ジェイン・オースティン』と『ある晴れた日に』の二本立て以来です。
この映画館安いんだけど、必ず二本立てだからどちらも見たいってのに
なかなか当たんないんだよな~。
しかも、おじちゃん(多分経営者)の趣味でチョイス&カップリングされてるからしっとり系が多いしね。
(ちなみに次回のラインナップは『おとなのけんか』と『ヘルプ』。
これもちょっと面白そうではあるんだけど。)


『アーティスト』
結論から申しますと、

ジャン・デュジャルダンの笑顔にノックアウトされました。

この人、写真だけ見たら、別にさほどハンサムでもないし、
ふっつーーーーの顔なんです。
でも、笑顔が超好みだったの!
まず、ちょっと可笑しそうな顔になって、
その後、楽しくてたまらないみたいに、顔中に笑顔が広がるんだけど、
それが本心からだと観客に信じさせるような、
見てる方まで楽しくなりそうな笑顔なんですよ。
(例えば、K川景子さんとか、ああいう顔なんだろうけど笑顔が作り笑いにしか
見えない人っているじゃないですか。そういうのと真逆なんです。
スポーツ選手が、力を出し切って勝ったときの、
体の中から喜びがあふれ出た!!みたいな笑顔なの。)
役柄も、大御所のサイレント役者のはずなのに、茶目っ気があってカワユらしい。
後半に入ると大分落ちぶれるんですが、不遇な境遇にあってもどこかお育ちの良さを感じさせる
坊ちゃんキャラで、そのキャラクター設定も意外とツボでした。
相手役のぺピー(役名)がまた可愛いの!
元気で陽気で善良で、投げキッスは全速力!
二人のカワユらしさにハァハァしながら見たので個人的にはとても楽しかったんだけど、
他の人がどう思うかにはまったく確信が持てません(キッパリ)。

サイレントだからそんなに複雑な筋は立てられないし、色々と制約があるんだけど、
その制約があるからこそ為し得ている表現などが大変鮮やかで
おお、こういうのならサイレントもいいなあ、などと思いました。
しぐさとか、視線一つでその人物の感情がこうも表現できるものかと感心したヨ。
後、サイレント役者が落ちぶれる一方、彼が目をかけた若手女優が
トーキー役者として駆け上る、というあらすじから
ド・暗い展開を想像してたら、そこまででもなかった。
(確かに後半、これでもか、というくらい落ちぶれるけどね。)
キュートな映画でした。

しかし、見てる間はすっかり忘れてたけど、これってフランス映画なんだよな。
うむむ、そんなにフランス映画見慣れてるわけじゃないけど、
大体見た映画には毒があって、あるいはけっこうコテコテで、
好き嫌いが分かれそうな感じだったんだけど、
これはいい意味で古き良き時代のハリウッド映画って感じだった。
なんか、そのあたりもよくよく考えるとすごいなと思いました。



『ヒューゴと不思議な発明』
時計塔に住んでる少年がオートマータの秘密をめぐって冒険する、
みたいなあらすじを読んで、ファンタジーかと勝手に思っていたら
そうではなかった。
普通に古き良き時代の話だった。
時代的には、『アーティスト』のちょっと前のサイレント中興時代かな。
途中中だるみしたように感じたし、
このシーンはもっと巻いていかれへんもんかとも思ったし、
しかも予想と違う方向へどんどん突っ走っていき始めたので、
どうしようかと思ってましたが、

最後は老人が報われたので良かった(なにその結論)。

わたしは善良な老人の味方です。ええ。
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by mi-narai | 2012-09-08 23:27 | 2012年8月の読書

『ルー=ガルー』 『平安妖異伝』 『感覚の幽い風景』

『現代政治学入門』読み終わったー!
入門、と銘打ってあるとおり、これから政治学を勉強しようという学生のための
各教科の研究の詳細と手引き、みたいな本でした。
作者はイギリス人だからか、アメリカ式のデータをそろえて分析する方式の
政治学には若干批判的で、歴史関係からひも解いていくやりかたを推薦してる感でしたが、
政治学とは何かということが平明に述べられていて良かったのではないかと。
(大体忘れたけどな!)


分冊文庫版 ルー=ガルー《忌避すべき狼》(上) (講談社文庫)

京極 夏彦 / 講談社

スコア:


分冊文庫版 ルー=ガルー《忌避すべき狼》(下) (講談社文庫)

京極 夏彦 / 講談社

スコア:


京極夏彦著『ルー=ガルー忌避すべき狼』読了。
友達が貸してくれたので文庫版で読みました。
近未来が舞台です。
人との関りや生とのふれあいが希薄で
雑多なもの(雑菌含め)を極力排除した世界で
起こった連続殺人を軸に少女たち(別ルートで大人たち)が
非日常に巻き込まれて(その過程で付随的に色々目を開かれて)行く話。

最初は世界設定だとか登場人物の淡白すぎる言動だとかに慣れるだけで手一杯で、
上巻の真中あたりまでは読みながら何度も寝そうになりましたが、
上巻の終わりあたりから加速度的に面白くなってきて、
下巻は一気読みしてしまいました。

殺人の動機に対する作者の意見、とかは、『魍魎の函』を思い出した。
いや、それにしてもこの本、
ここでこういう展開が来て欲しい!という読者の要求に
ぴったり物語のクライマックスが沿ってたというか、
ある種の爽快さがあってさ。(この読後感、佐藤賢一に似ている)

美緒ちゃんが好きだ。(いきなり)

いやあ、最後の辺りは気持ち良かった!ワクワクしました。

ちなみに、真相には、タイトルと世界設定から薄々気付いてはいたけど、
下巻の3分の1辺りで確信しました。
ちょっと「え?わたしって意外とかしこ?」などと一人悦に入りました(アホです)。

続きの2巻も借りてるので、1巻を忘れないうちに読むつもり。


分冊文庫版 ルー=ガルー2 インクブス×スクブス《相容れぬ夢魔》(上) (講談社文庫)

京極 夏彦 / 講談社

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分冊文庫版 ルー=ガルー2 インクブス×スクブス《相容れぬ夢魔》(下) (講談社文庫)

京極 夏彦 / 講談社

スコア:


数日後、2巻も続けて読了。
今度は前作で脇役としてちょろっとだけ出てきてた律子という女の子が語り役です。
前作の葉月ちゃんよりよほどしっかり者なので、
読んでる方もさほどストレスなく先へ進めます。
なによりテンポが良い。この子の関西弁は若干おかしいけどな。
(作者が不案内、というよりは、未来であることを見据えた上でわざと現在の関西弁より
標準語に近くなっている関西弁を話している、という可能性が濃い)
途中、律子が、メールより対面して話すほうが安心する、と述べるシーンがあるんだけど、
それにはものすごく共感しました。
メールとか書面とかのやり取りのほうが圧迫感は少ないんですが、
その代わり相手が自分の言葉を誤解してても分からないんですよね。
その点、顔を見て話すと、修正が効きやすいと。
それに、特に謝罪する時とか、面と向かって意を伝えることを尻込みする自分を
自覚してしまうと、却ってむきになっちゃったり。あほだよなあ。
それはさておき、

今回も面白かった!

まさか1巻のあの事件にそんな真相が!!
本編の方のネタはよくよく考えてみると笑える方向でおかしいのだけど
そのことをズバリ美緒ちゃんが言ってて、にやりとしてしまった。
後、歩未ちゃんの人外ぶりは異常。
中年の元刑事と美人元カウンセラーはくっつかないのかしら。


平安妖異伝 (新潮文庫)

平岩 弓枝 / 新潮社

スコア:


平岩弓枝著『平安妖異伝』読了。
平安時代を舞台に、藤原道長と少年楽師真比呂がさまざまな怪異(楽器関連)を
解決する、という短編集。
いや、これがなかなか面白かったのですよ。
さすがベテラン、文章がくどくもなくあっさりしてて
おまけに道長は男前!
いろいろな楽器についてさらっと書いてあるのも楽しかったです。


感覚の幽(くら)い風景 (中公文庫)

鷲田 清一 / 中央公論新社

スコア:


鷲田清一著『感覚の幽い風景』読了。
職場の元同僚が、なんども「こいつは何が言いたいかよく分からん」と
眉をしかめて言ってましたが、確かにところどころ頑張らないと
作者の意図がつかみづらい箇所なんかがありました。
でもそれは私が抽象的な事についての思考が未熟、かつ哲学的な書き方に
不慣れなせいで、清ちゃんの文章はとてもきれいな日本語だと思うんだよなあ。
普段何気なく考えてる、「五感」、触れたり見たり聞いたり、そういった、
言葉になる以前のなにか説明しづらい感覚というものについて、
その場面場面について、踏み込んで書いてある本。

これまで何も考えずに行っていた動作のアレコレを違った目で見てしまいそうになります。


今は『アステカ文明の謎』を読みかけてます。


多読
ケイ・ヘザリの『American Pie』(レベル4かな)
ハンバーガーの方が結構面白かったので、続けて他のエッセイも借りてみた。

アメリカ人は学校で個性的な人になりなさいと教わるとか、
日本食大絶賛とか、どうも日本人にはアメリカ人男性はフェミニストだと思われてるみたいだけど
全くそんな事ないぞコンチクショウ!とか、色々コメントが面白いです。
テキサスからNYに出てきたとき訛が気になって一生懸命直したとか、
どこでも事情は一緒やねんなあなどと。
違ってるところも同じところも面白い。


映画

『シャーロック・ホームズ』
1の方。
おお、思ってたより全然面白かった。
こういうのもアリかな。けっこうガイ・リッチー好きだったりします。

『情婦』
いわゆる、アガサ・クリスティの『検察側の証人』
騙された―!!

しかし、「証人」と打とうとして「商人」と変換してしまうわたしのマイ・パソコンよ…


『アメトーーーク』DVD
徹子の部屋芸人が最高でした。
徹子さん…!!
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by mi-narai | 2012-04-14 21:10 | 2012年4月の読書

テレビ、映画のこと

ドラマ
『清盛』
 けっこう楽しく見てますが、唯一の不満は、

かとうの関西弁のまずさはなんとなからんのかあれは。

演技に関しては文句ないのに、イントネーションの間違いをいちいち頭の中で
訂正してるうちにしんどくなってしまうという…
(なら訂正しなければいいってなもんですが、どうも
音程のはずれた歌を無理やり聞かされてるみたいなストレスがね…。
それ以外でもドラマの関西弁はネイティブかそうでないかがたちどころに分かって
音の狂いがもう気になって気になって仕方ないの。
実生活で、他地域出身の知り合いが親しみを込めて関西弁を話してくれたりするのは
微笑ましいし別段どうとも思わないんだけど
ドラマで無理やり喋らされてる(しかもヘタ)のを聞くと気にさわるという。
きっとどの地域にお住まいの方も同じよね!?(同意を求めてみた)
や、まあ、逆の立場に立つこともあろうし、お互い様ですけども)

主人公に関しては…

…可愛いわ、あの子。抱き起こしてあげたくなっちゃう(C・ガラかめ)

あのタイプにキュンキュンする自分にまずもってビックリです。
ものすごい裏のあるふてぶてしいタイプも見る分には好きだけど、
ああいう二心のない、まっすぐで豪快で実は繊細なタイプもいいよなあ、などと。
いやあ、年取ると、守備範囲広がりますよね~!
楽しいです。

追記:母方の叔母と清盛の話になった時に、叔母は
「清盛がアホ過ぎて腹が立つ」と申しておりました。
ええー!あそこがかわいいとこなのにー!(茨道)
叔母の好みは義朝らしい。
そういえば、叔母の娘(わたしの従妹)もカッコいい系が好きだった。遺伝か!?

ちなみに、きいちが素敵であるというのはわたくしたち二人に共通した見解です。


『カーネーション』
見つづけてますよ!
主人公のガラが悪すぎる、という意見も一部にはあるようですが、
わたしは毎回、あの主人公の度胸の良さに
「糸ちゃん、かっこええわあ…」
とうっとりなりながら見てますとも。
3月3日に主人公がなつきまりに変更しちゃうのがもう今から残念でなりません!!
おのまちのままで良いのに~~!


ドキュメンタリーの『ヒューマン』『見狼記』も面白く見ました。
前者の方は、途中途中のふじわらたつやの場面はなくてもい…(ゲフゴフ)
いやいや、大変に面白うございましたとも!
後者のほうは、かねてから狼信仰の詳細を知りたかったので。満足です。


クローズアップ現代のスピルバーグの回見ました。
スピルバーグ自身のコンプレックスが魅力的な人物造詣に繋がっている
(こんな人になりたい、こんな友達が欲しい、という思いからキャラクターが生まれる)
と聞き、ならダメな部分まみれのわたしなど、
いっくらでも魅力的なキャラが描けるじゃないの!
と都合良く解釈しました。大概おめでたい。

テレビでやってた『アバター』と『ヤッターマン』見ました。
後、『逆転裁判』見に行きました。

『ヤッターマン』と『逆転裁判』は同じ監督です。
どちらもそこそこ面白かったけど(あくまでそこそこですよ)
この監督さん、笑いの場面での間は悪いよななどと思ったりなんかも。
間延びしすぎだと思います(えらそう)。
『ヤッターマン』は、幼い頃、類似作品をみつつ、毎回のお仕置きに震撼し、
たまには悪の3人組が正義の味方に勝って、幸せになればいいのに、と
幼心に切に願っていたことを思い出しました。
ああいうのは概して悪役の方が魅力的だよね?
『逆転裁判』で一番ぴったりの配役だと思ったのはヤハリでした。ウザさまでそのまんま。
マヨイちゃんは別人。


『アバター』もまあ、話題作なので見てみた。
普通に面白かったけど、話はありきたりっちゃありきたりというか、
先の展開のすみずみまで予定調和で進む感じのアレでソレでした。
(途中の、友人の儀式の失敗も、ああ、主人公の問題の解決に対する伏線だなと。バレバレじゃよ!)
先住民のアニミズムとか、通過儀礼とか、ものすごいソレっぽいけど
結局ハリウッド映画って、『ダンス・ウィズ・ウルヴズ』にしろ『ラスト・サムライ』にしろ
欧米人主人公が未開の種族(失敬な!)のところに入り込んで共感し、
現地女性と恋に落ちたりしつつ、結局地元民に味方して戦う、みたいな筋だよなあ。
主人公が現地の人に共感するのはいいとして、
どうがんばっても自分たちを現地の人より一段上の文明人として描く立場から逃れられんちうか
入り込まれる未開人の立場にはならんのだな、と思うと

ほんま、あいつら…

と思わないでもないこともない。
恋愛も、必ず主人公=文明人男性で、相手=未開人女、なのも、女性を低く見た上での
上から目線の二重構造だよなあ…。
や、まあ、監督は売れるものを撮っただけだろうから、
ああいうステレオタイプがアメリカで受ける、ということなの、かしら。
と思うと、へー、なるほどなーなどと興味深く…

…や、素直に楽しめって話ですよね。すみません。


たけしの日本人のなんちゃらいう番組も見ました。
日本人の実に96%が不安遺伝子保持者だと聞き
嬉しくなりました。


ビビリはわたしだけじゃなかったーー!!!
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by mi-narai | 2012-02-29 00:45 | その他

映画

今年もスケートの季節になりましたねー!
スケートカナダ、新人のスペイン選手男子(20歳)フェルナンデス君、超可愛いヨ!!!!
今期のイチオシになりそうな予感ですよ!
後、アメリカのコロコロの子(その呼び方ってどうよ)が理系女子だと判明してちょっとビックリ。
ちょっと、もともと応援してたけど、わたしの中での好感度がますますアップじゃないの!
(ものすごい文系人間なので理系の人に憧れる)



以下、映画感想 見た順に。
ネタバレを含むので畳みますよ~。

More(映画感想)
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by mi-narai | 2011-10-31 00:58 | その他