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コズミック・フロントNEXT,『毒味師イレーナ』『世襲格差社会』『とりかえばや物語』

100分de名著

今月はレヴィ=ストロース大先生やないけ!!
おまけに、解説が中沢新一…だと…!?

これはもう、見るしか!!

ということで、毎週視聴してます。
難しいです、先生。
でも、構造主義のハナシは面白い。


コズミック・フロントNEXT

銀河鉄道の夜の回
「日本文学ふいんき語り」を読んで以来、宮澤先輩はちゅうにびょうの人というイメージが
勝手に付いちゃってるんですが、
銀河鉄道の夜は嫌いじゃないです。
初読の小学生の時は、よう分からんイメージがいっぱいあったけどな。
今回、天の川を白鳥座から順に下って行ってるんだよとか、
石炭袋はこれだよとか、宮澤先輩の生きてた頃に発表された物理学の発見とか、
いろいろ背景を知って、面白かったです。
昔読んだ話の内容もぼんやり思い出して、ついでに見た映画(猫のやつ)も
思い出して、あの映画、音楽が好きだったんだよな~とか、懐かしくなりました。
未だにちょっと切ない思い出なのは、あれ、男の子同士の友情の話だからなのね。
ジョバンニとカンパネルラの会話が可愛かったなあ、という薄ぼんやりした記憶がある。


ツングースカ大爆発の回
隕石衝突で決まりだと思ってたので、諸説あることにびっくりしました。
結構最近の事件なのに、分からないものなんだなあ…
いつもの物理っぽい説明よりかは、ミステリー寄りで
ちょっと面白かった!


生命のいそうな惑星を探す回
以前は太陽と同程度の恒星を重点的に調べてたんだけど、
最近は、赤色矮性を回る惑星も探索の範囲に入れているらしい。
この、赤色矮性のハビタブルゾーンにある惑星の説明がすごいおもしろかったの!!
赤色矮性というのは太陽よりもっと小さい熱量の少ない恒星なので、寿命も長いし
そんなに熱くないから、液体が液体のままでいられる範囲も、太陽系よりもっと恒星に近いの。
で、近すぎるあまり、主星による潮汐ロックがかかって、
同じ面しか恒星に向けない惑星ができあがるのよ!!
(この潮汐ロックに関しては、月もかかってて、月の同じ面しか地球に向いてない)
一日中昼の表面と、黄昏ゾーンと、裏っかわのずっと夜のエリアとがあるの!!
季節どころか朝昼晩の概念もない世界ですよ。
植物層も固定されるんじゃないかしら。
こんなの、ファンタジーの世界の話だと思ってたのに、おもしろい!!!
そんな環境で生まれた生命って、どういう進化をたどるのかなあ!
考え始めるとわくわくが止まりません。


獄門島
金田一がぶっとんでた。
ディオ様降臨やったで…
でもまあ、戦場でこれでもかという理不尽な目にあって、本心から
なんで人は人を殺すねん!と思ってた青年に、あんな理由突きつけられたら
そらまあ、切れるよな、と妙に納得させられてしまいました。


そして誰もいなくなった
さすがに放送規定にひっかかるのか、インディアンが、兵隊さんになってました。
獄門島と同じカテゴリーや。
わたし、これの原作が大好きなんですけども、
もう、ミステリー好きなら知らぬものはないっちゅうくらいの有名な古典で、
もちろんオチも衆人が知ってる有名なアレなんですが、
(オリエント急行、アクロイド、ABCと並んで)
それでもあの一連のスピード感とサスペンスはさすがです。
こわいこわい。まだミステリー黎明期なので、ミステリーという箱の中で
こねくり回された、推理のための推理、みたいな局面が少なくて、
ほんとにありそうな話っぽくかかれてるので、よけいにハラハラします。
ふつう、ああいう場面で、いきなり事件の推理に乗り出したりしないよな、一般人は。
全3話らしいので、クローズドサークルのミステリーの死亡フラグがいくつ出てくるか
数えながら楽しみにみようと思います。部屋に一人でこもった奴は死ぬとかさ。




ここから本

ばけもの好む中将 四 踊る大菩薩寺院 (集英社文庫)

瀬川 貴次 / 集英社

スコア:


瀬川貴次著『ばけもの好む中将4』
お借りしたもの。
さらっと読めて意外と楽しくて、結構好きなシリーズなので貸してもらうのが待ち遠しい。
今回は、とうとう一番下の12の姉上が出てきました。
その下の姉上へのわがまま東宮の淡い片思いの行方が気になって仕方ありません!
今回は絡繰り仕掛けとどたばた喜劇が盛りだくさんで、
んなあほな!
と突っ込みつつ、楽しく読み終わりました。


毒見師イレーナ (ハーパーBOOKS)

マリア・V スナイダー / ハーパーコリンズ・ ジャパン

スコア:


マリア・V スナイダー著『毒味師イレーナ』
各所で話題だったので中古で買い求めてみた。
法律の厳格な軍事政権下、極悪人相手とはいえ人を殺してしまった主人公が、
死刑の代わりに最高指導者の毒味役に任命されるところからスタートです。
のっけから、逃げられないように猛毒盛られてるし(毎朝解毒剤を飲む必要がある)、
なんというか、すんごいジェットコースタードラマでした。
割合おもしろかったですよ。未だに欧米系の魔法の表現に慣れませんが。
欧米の人の魔法の概念て、超能力とあんまり変わらないよね。
どうしてもわたしは陰陽道的な学問体系、みたいなのを想像しがちなので、翻訳物で
魔法が出てくると、使い方がアバウトだよなあ、と思ってしまいます。
それはさておき、じわじわ人間関係の輪を広げ、信頼も勝ち得、なんとか最初のどん底からは
這い上がった主人公が次に魔法の修行をしに故郷に赴くところで1巻は終わり。
原価で買うのはもったいないけど、中古で続きがでてたら買おうかなあ。


世襲格差社会 - 機会は不平等なのか (中公新書)

橘木 俊詔 / 中央公論新社

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橘木俊詔著『世襲格差社会』
いや、最近の格差の開きについてはいろいろ思うところがあるので!
新書で出ていたこの本を買い求めてみました。
格差というものを、世襲というポイントに絞って論じたまじめな一冊。
著者の言うには世襲も二分化してて、
まったく金にはならないけど伝統技術を守るために世襲をするパターン(無形文化財とかそういうの)と、
単純に親の地盤を引き継いだら儲かることがわかっているので跡を継ぐパターン(政治家とか医者とかな)
があるそうです。
賃金よりも、資産の方が増える率は高くて、しかも世襲で有利な人間のところには
どんどん富が蓄積されるんだから

まったく世の中不公平だぜ!!!

と激しく憤った次第。相続税で全部ぶんどってまえばええねん
後、政治家と医者は親の開業してた地域とは別地域から出馬とか開業せなあかんて
法律で定めたらええねん。
教育格差もそうですが、格差が世代間で固定されるのは許し難い!ふんとにもう!!


裏切りの月に抱かれて (ハヤカワ文庫FT)

パトリシア ブリッグズ / 早川書房

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パトリシア・ブリッグズ著『裏切りの月に抱かれて』
ずーっと前に100円くらいで買った早川ファンタジー。
なんとなく気が向いて読んでみました。
以外とおもしろかった。
ちょっと前、アメリカで狼男とか吸血鬼とか、そういう人外の妖怪と人間とのロマンスが
はやった時期があったそうなんだけど、まさにその時期にかかれた一冊で、
主人公は動物に変化する能力を持った女の人。
噛まれて感染して変化してしまう狼男や吸血鬼とは一線を画してて、
ネイティブ・アメリカン系の生まれつきそういう家系の人なの。
そんな彼女が、人狼社会のあれこれに巻きこまれ、故郷の初恋の人と、今すんでる地域の
アルファ狼の間で揺れちゃったりなんかして、ロマンス要素もちゃんとあり、
なんか、パラノーマル・ロマンスとしては、割合おもしろかったのです。
アメリカでは続きも結構出てるみたいなんだけど、日本では翻訳はされてません。
3巻で3角関係にも決着がつくみたいなのに、昨今の出版事情のシビアさよ。
(原書を読むしかないのか?)
ちなみにわたしは初恋の人サミュエルより、今の隣人のアルファ狼アダム推しです。


とりかえばや物語 (文春文庫 た 3-51)

田辺 聖子 / 文藝春秋

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田辺聖子著『とりかえばや物語』
前に『おちくぼ物語』の方を貸してもらったのですが、その流れでこの本も貸してもらいました。
これの知識といえば山内直子の『ざ・ちぇんじ』くらいですよ。
原作を読んで、さすがに「ちぇんじ」のほうは、少女マンガだけにだいぶマイルドに
してあったんだなあと改めて実感。
原作の方は、たぶん大幅に田辺聖子の手が入ってやはり抑えめにはなってると思うけど
もうちょっとえげつないというか。
宰相の息子もそうだけど(この物語では夏雲という名前を与えられていました)、
男に戻った主人公の兄も、ほんま、

どないしょうもないな!!

と男性陣にいらいらいたしました。その中でさすがに不敬に当たると思ったんか
御門に関しては、理想の男性として描かれていて、この理想の男性像が今でいうところの少女マンガの王子様的で
今も昔も女子の萌えポインツは一緒ね、とほのぼのいたしました。
主人公の、男として身を立てた女の子(春風という仮名が与えられてました)は、終始
男前で、理性的で潔く、気持ちよかったよ。
後、『おちくぼ』の方の解説は美内すずえ先生でしたが、この『とりかえばや』は
里中満智子先生だった。

まちこーー!!!!


昔ばなしの謎 あの世とこの世の神話学 (角川ソフィア文庫)

古川 のり子 / KADOKAWA

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古川 のり子著『昔ばなしの謎 あの世とこの世の神話』
角川らしく、さらっと読みやすい本でした。
昔話に出てくる登場人物を、さらに昔の文献に探し、掘り下げ、そういった登場人物が
かつての日本人にとってどういった印象と意味を持つものなのか、などを
桃太郎や浦島太郎、かちかち山といった有名昔話ひとつひとつについて考えていく感じ。
おもしろかったですよ。
桃太郎の連れてる犬、サル、キジ、がすべて境界をまたいだり、越えたりする動物だったりとか。
(鳥がそうであるのはギリシャ神話もなんだけど)
それから脱線して、日本における鳥の印象の捉えられ方とか。
ふつうは猛禽類が最強なんだけど、日本では小さいスズメ目の鳥がそれより強いことになってて、
このあたり、干支の最初になぜネズミがくるかというエピソードとも重なってて
ちょっとおもしろかった。
後、底辺に流れる世界観は一緒で、登場人物の性別、年齢、などによって結末が分かれる、という指摘とか。
異類婚のあたりは、前にも別の本で読んだことがあったのでさほど目新しさはなかったですが、
全体的に読みやすかったです(この一文に戻ってくる)。


ヒトはいかにして生まれたか 遺伝と進化の人類学 (講談社学術文庫)

尾本 恵市 / 講談社

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尾本恵市著『ヒトはいかにして生まれたか 遺伝と進化の人類学』
最近、ヒトの進化に関する本を読みあさっていたので、まだ知識を覚えているうちに、
と思ってこれも読んでおいた。
少し古くて、1995年の講演内容を文字化したもの。
今回は、日本の人類学に関する流れとかが、著者の体験にかぶせて説明してあって、
当時の雰囲気が嗅げたのは目新しかったです。
やはり、分子遺伝学の発展は、この分野を大きく変えたのだなあ!!
人類学の大まかな流れは、だいたいの本で一致してるんですが、
諸々のまだ解明されていない問題に対するその解釈はまちまちで、
この著者についていえば、人類に毛のない理由とか、独特でおもしろかったです。
後、ネオテニーについて、わたし、いまいちわかってなかったんですが、
ようやくすっきり理解できた気がします。


雑誌『EPTA』
超絶かわゆらしい上司にまたもやただでもらったので。
今回は種特集でした。
いいよね、植物は。いやされるよね。
種だけじゃなくて、和綿の記事なんかもあったんですが、
日本産のコットンって生産量ほとんど0%に近いんですって!!
マジか!
最近コットン100%の衣類の手触りの良さに目覚めたところなのでそれは残念だと思った次第。
日本産の綿の方がしっとりしてると聞いてはよけいに、ますます。
地域に根ざした野菜なんかも、育てやすい商業用苗に押されてどんどん失われて
いってるみたいだし、なんか、知らんとこで日本の植物層が消えてる、と思うと
なんか、悲しくなりました。自家農園すべきか!?
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by mi-narai | 2016-12-08 10:45 | 2016年下半期の読書

『人イヌにあう』 『二重人格探偵エリザ』 『「魔」の世界』

今年も始まりました。夏休み子供科学電話相談
しょっぱなが植物の田中先生2連チャンだったので気合い入れて聞いて、
その後ついったのまとめも見てたんですが、
田中先生の回答への数々のコメントの中にふたばさんを見つけて目を丸くしました。
同志…!(や、あの回答にだけ独立してコメントなさったのかもしれませんが)
ともあれ、リアルに田中先生の「じゃ、これ覚えとこか」「言うてみて」
矢島神の昆虫ゼリーdisを聞けて満足です。
宇宙の質問もすごーく楽しかった!!
どうして宇宙は暗いのか。深い質問やで!!


コズミック・フロントNEXT

荒ぶる木星回
「荒ぶる」ってネーミングにちょっと笑いました。
それにしても、最近分かってきた太陽系の成り立ちはなかなかすごい。
木星の暴れん坊っぷりはけた外れですよ。
ゼウスの名を付けた古代の人は先見の明があった!

宇宙ステーション回
当時のソ連の突貫工事っぷりにガクブルしました。
某お隣の赤い国と似ている…!
でも、それでも現場の科学者や技術者はものすごい頑張ってたんだよなあ。



ここから本

人イヌにあう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

コンラート ローレンツ / 早川書房

スコア:


コンラート・ローレンツ著『人イヌにあう』
人面犬の話じゃないですよ。黎明期に偉業を達成し、ノーベル賞まで受賞した
動物行動学界の重鎮が、自分ちで飼ってた犬や猫についてつれづれなるままに書いた心温まる本。
いや、もう、ほんと、行間から著者の愛がダダ漏れていて、
読み終わったら速攻なんか動物を一匹お家に迎え入れたくなること請け合い!
最近猫も良いなあと思ってたけど、本を読むとやっぱり犬も良いなあ…。
(どっちもすてきなんだもん!)
著者はその道の権威なので、飼ってる人がすぐ言いがちな
「この子、わたしの言葉が分かってる」とか
「悲しいのね~」とか
妙な擬人化は一切せず、ちゃんと動物の習性と本能とその行動を考慮に入れて
諸々の反応を判断していらっしゃるんですが、その上で、やっぱり自分の犬猫達を
深く愛してるんですよ。
時々「わたしのティトー」「わたしの雌犬スタシ」とか、名前に一人称所有詞付けるのが
きゅんときます。
「わたしの~」って何気ないけど使いどころを間違えなければ殺し文句だよなあ。
ヘクトールに「わたしのトロイア」発言されたらキュン死する(黙れ)。
もしも将来犬を飼うなら、飼う前に再度熟読しよう、と思った本でした。


二重人格探偵エリザ 嗤う双面神(双面神:ヤヌス) (ハーパーBOOKS)

ヴィオラ カー / ハーパーコリンズ・ ジャパン

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ヴィオラ カー 著『二重人格探偵エリザ』
お借りした本。
「ジキル博士とハイド氏」に娘がいたら、という設定のミステリー。
という見出しだけ見て読み始めたので、ヴィクトリア朝が舞台のゴシックミステリーなのかな、
くらいに思ってたのですが、ゴシックミステリーだけじゃなく、スチームパンクという
SF要素あり、オオカミ人間、錬金術といったオカルト要素あり、いろいろごたまぜで、
ミステリー要素もサスペンス調で、とにかく盛りだくさんじゃった。
もう、はらぁ一杯だ…
(※こんなとこで使う台詞じゃありませんすみません)
いや、でも、楽しく読みましたよ。
知的で地味なジキル博士の娘エリザは、
内っ側にリジーという大胆で奔放で気の強い山猫みたいな人格を抱え持ってて、
普段はスコットランドヤードの監察医として働いてるんだけど、
いけすかんおっさん刑事からは女だって理由で嫌がらせされるし、
ちょっと前に捕まえた切り裂きジャックは監獄の中から思わせぶりなメッセージ送ってくるし、
体の部位がぶつ切りになったホラーテイストな殺人が次々起こるし、
現代の魔女狩りともいえる、異端科学審問の最先端、王立科学院から派遣された男に目を付けられるし、
リジーはその男が大好きだし、
謎の後見人は気にかかるし、
なんかもういろいろ大変です。
大体こういうスプラッタっぽい殺人事件を扱うミステリーって、最後は探偵役が
最後の犠牲者になりかけて、間一髪助かるって筋が多いんですが、
…まあ、大体そんな感じ。
続編もあるそうなんですが、
困った男からもってもての主人公がいったい誰に惚れるのかが一番気になるところです。


化け芭蕉 縁切り塚の怪 (角川文庫)

瀬川 貴次 / KADOKAWA/角川書店

スコア:


瀬川貴次著『化け芭蕉』
これもお借りした本。
上のエリザが翻訳物の常として、一ページにぎっしり文字がつまってたなかなか読み進まなかったのに対し、
あっという間に読み終わりました!
「化け物好む中将」とは違って今回は推理ものじゃなかったけど、結構面白かったですよ。
若き芭蕉と、若い日の弟子たちが和気藹々としてて微笑ましかった。
作中ナチュラルに主人公がホモ疑惑掛けられてて笑いましたが(笑)


目白台サイドキック 五色の事件簿 (角川文庫)

太田 忠司 / KADOKAWA/角川書店

スコア:


太田忠著『目白台サイドキック 五色の事件簿』
更にお借りした本。
『北野坂』の方と設定やらなにやらけっこうかぶるのですが、
こっちの方が堅実な感じがするのはなぜなのでしょう。
いや、北野坂の方はかっこつけのにおいがしてうんざりするからかな。
語り役の若手刑事さんがものすごいいい子で可愛いし。
今回は幽霊関連の短編を連ねつつ、根底にじわじわ大きな謎が浮かび上がって
来る趣向で、けっこう次が楽しみな終わり方でした。


世界を、こんなふうに見てごらん (集英社文庫)

日高 敏隆 / 集英社

スコア:


日高敏隆著『世界を、こんなふうにみてごらん』
コンラート・ローレンツ関連で読みました。
「ソロモンの指輪」の訳の人じゃないかな。
青少年に向けたメッセージを基底にしたエッセイ、なので大変読みやすいのですが、
その簡単な文章の中に日本に新しい学問を打ち立てることの困難や
作者のだいぶ変わった人柄や
いろいろがかいま見えてなかなか面白かったです。
作者は独自に、
「もっともらしく唱えられてる科学なんてのも
暫定的に今こんな感じで考えられてるってだけの途中経過であって
絶対的な答えではない、まあ世の中大体そんなもん、
お前等、寄って立って安心してんなよ!」
というような境地に達しているのですが、
割と最近同じ事言ってる人見た、と思ったらサルトルだった。

けど「イリュージョン」という字面は、真面目に使ってあっても
ちょっと笑ってしまいますね。手品師が思い浮かんじゃって。


「魔」の世界 (講談社学術文庫)

那谷 敏郎 / 講談社

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那谷敏郎著『「魔」の世界』
古今東西の世界の妖怪、怪物、お化けについて広く、結構つっこんで書いてある本。
面白いよ!
インドとかアジアとか、普段あんまり注目しないあたりが書かれてて
読みながらにやにやしました。
特にアラビア圏の魔についてけっこう詳しく書いてあったのは嬉しかった!
あんまりないんですよね。そういう本。
ギリシャ神話の魔については、通り一遍でしたが。
「世界の妖怪辞典」とか、そういう本よりは、
項目は少ないけどもう少し系統だてて深く掘り下げてある印象。
古本屋で衝動買いしたのですが、割といい買い物だったと自画自賛しました。


ジョーカー・ゲーム (角川文庫)

柳 広司 / KADOKAWA/角川書店

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『ジョーカー・ゲーム』
お茶友に勧められてアニメを見て、割と面白かったと感想をいうと、原作本を貸してくれました。
アニメで一度見た話なので、構えずにさらっと読めましたよ。
スパイの話はもともと好きなので楽しかったですが、
D機関の人間は鼻持ちならん。
軍人もいろいろアレですが。
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by mi-narai | 2016-08-01 00:40 | 2016年下半期の読書

『人形遣い』 『政令指定都市』 『ソロモンの指輪』

人形遣い (事件分析官アーベル&クリスト) (創元推理文庫)

ライナー・レフラー / 東京創元社

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ライナー・レフラー著『人形遣い』
ドイツ発ミステリー。
ケルンで起こる血なまぐさい連続殺人を解決するため、
事件分析官(アメリカで言うところのプロファイラー)の主人公アーベルが呼ばれ、
その助手として若くて気の強い美人刑事ハンナが付けられたところから
物語はスタート。
最初はいがみ合ってた二人が事件を追うにつれ、徐々に互いに信頼を育てていくのが
王道とはいえ読み応えがありました。
殺人事件の方は、いかにもドイツらしく、臓物が派手に飛び散る系のアレでソレ
なので、グロいのが苦手な人は気をつけて。
なんで大陸の最近のミステリーはスプラッタっぽいのが多いのか…。
シリアルキラーで、幼少時の性的虐待ネタはもうええねん!!
と叫びたくなるような、どっかで見たような道具立てではあったのですが、
話のテンポがいいのと、主人公たちがなかなか魅力的だったのとで
最後まで飽きずにハラハラしながら読みすすめることが出来ました。
アイディアはふつうだけど、小説の構成とかバランスとか
人物設計はすごい堅実なイメージ。
後、登場人物同士の軽口が、イギリス小説ほどひねってはいず、
アメリカ小説ほど軽くも明るくもなく、
微妙にすべってるというか、妙に真面目っぽいのが
日本人と相通ずるな、などと変なところで感心してしまいました。


政令指定都市 - 100万都市から都構想へ (中公新書)

北村 亘 / 中央公論新社

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北村亘著『政令指定都市』
そのタイトル通り、地方都市行政の内、政令指定都市に絞って書いてある著書。
その成り立ちから、行政形態、市長の一日、この制度は今後どういう変化を考え得るか、
などをひと通りさらえてある感触です。
まずは大まかに都市政策というものの意義について。
そもそも、牽引役を期待して、国は大都市に権限を付与するらしいですね。
その地域の経済の活性化の起爆剤的な。
けど薄く広くやりすぎると、財政が続かんし効果も薄い。
なので、これ、という大都市にのみ、集中投資するのが良いとされているようです。
もともと、もっと権限を付与した「特別市」、というものに、
首都として東京都に組み込まれた東京市を抜いた、5大都市を当てはめようとしてたのが
周辺自治体の反発とか政治的駆け引きとか与党の都合とかあって、
玉虫色の「政令指定都市」制度というのに落ち着いたそう。
それが制定されたのが戦後まもなくだったから、
ひどい爆撃を受けた神戸市の人口が激減してて、
それで本来なら100万以上にするところだった人口要件が
50万以上になっちゃったらしい。
これが後々、尾を引くんです。
その後、経済成長と共に、政令指定都市になることが大きな都市のステータスみたいに思われて
なんだかんだで他の市が目指すようになって、現在その数20市。
もともとの狙いからだいぶはずれてます。
これだけ増えると、それぞれの都市間の特徴や実力の差がバラバラで、
全部を同じ政令指定都市という制度に当てはめちゃうのがいいのか悪いのか。
ちなみに、各都市の状況などをいろいろな視点から眺めて考えると、
今のところもっとも大きな政令指定都市、第一人者を自認してる横浜市って、
実のところ単なる大きな衛星都市にすぎないらしいですよ。
大都市制度を適用して効果が期待される市としては、
福岡、名古屋、大阪がその要件に当てはまるらしく、
特に大阪は大都市の中の大都市なのだそう。まだまだ自信持ってください大阪さん。
なので、横浜には、大都市としての制度ではなく、
大きな衛星都市としての別の補助を掛けた方がいいみたい。

いきなり市長の話になりますが、市長ってお忙しいんですね。
作中に、比較的情報が公開されてる広島市と大阪市の市長の一月の仕事回数、
みたいな円グラフがあったんだけど、どっちもひたすら大変そう。
でも当時の大阪市長(あの人でした)は鬼のように仕事こなしてちゃんと休暇も確保してて
すごいな、と思いました。

都市の財源の話。
一般平均としては政令指定市は固定資産税がもっとも大きい割合を占めてるんだけど、
特に京都と大阪は特殊らしい。
京都は神社仏閣と教育機関(大学)が多すぎて、固定資産税がそんなにとれない。気の毒です。
大阪も、昼間人口と夜間人口の差が、東京23区を抜いて日本一らしく、これまた固定資産税がとれない。
要するに、周辺と市から大阪に通勤とか通学してる人の割合がものすごい多いって事ですよ。
確かに。実感としてそれは分かる。
それで潤ってんだからいいだろ、と一概にも言えず、昼間の人々のニーズに合わせて
莫大な金掛けてインフラ整備しても、その人たちは大阪市に税金は納めてくれない、という悲劇。
結構気の毒な立ち位置です。
他にもいろいろ他の都市に比べて、大阪市は大都市故の不都合を
一手にひっかぶっちゃってる部分があって、
考える以上に大阪市は窮地に立ってますよ。
今思えば橋○さんはようガンバっとった。
それもこれも、そもそも政令指定都市制度が中途半端な妥協の産物だから、という
遠因があって、
前に「大阪都構想」を読んだときにも書いてあったけど、
大阪市では、大分前から(もう70年くらいも)市の構造を変えるべきじゃないか、
という案は何度も出てきてるようです。
府県側を主体にしてまとめちゃう方向に振り切ったのが都構想で
逆方向に振り切ると、大阪市独立、大阪特別市成立へ進みます。

個人的には、現代に自治都市があっても良いと思うんだけどなあ。
(自分が住んでないからって無責任なことを言ってみました)

いや、なかなか。日本の地方行政について、特に大都市の行政について勉強になる本でした。
もっと眠くなるかと思ってたけど、思いの外面白かった。


鍋奉行犯科帳 お奉行様の土俵入り 鍋奉行犯科帳シリーズ (集英社文庫)

田中啓文 / 集英社

スコア:


田中啓文著『お奉行様の土俵入り』
いつもの鍋奉行シリーズの第5弾。
今回も、面白かった。
肩肘張らず、ほどほどに時代劇で、最後は大団円なので安心しながら読めます。
お奉行様が出てきたときの安定感といったら!
しかしまあ、食べ物ネタでよくここまで続くなあ。


カラスの補習授業

松原始 / 雷鳥社

スコア:


松原始『カラスの補習授業』
こないだ読んだ『カラスの教科書』があまりに面白かったのでつい買ってしまった第二弾。
今回は、前回以上にジョジョネタ満載です。
時々挿入されるラノベネタは、詳しくないので分かりませんが、ジョジョなら分かる。よし。
内容としては、前回入らなかったネタの他、更に専門的な内容なども盛り込んであり、
より一層ディープにカラスフェチになれること必至!
今回も、大変、大変!楽しかったです!!
最近は道でカラスを見かけたら立ち止まって見とれてしまうくらい好きになりました。
こないだ、初めて威嚇されたよ!(嬉しげ)


ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)

コンラート ローレンツ / 早川書房

スコア:


コンラート・ローレンツ著『ソロモンの指輪』
「カラスの補習授業」で何回か言及してあったので読んでみた。
ご本人曰く、当時、周囲には、どう考えても納得できないエセ動物本が溢れてて、
それに我慢できずに書き上げたのが本書らしい。
どうも、動物行動学の草分け的な大御所らしいですね、この方。
まだ方法も確立されていないような頃に、動物を飼うというよりほとんど共同生活しながら
人間が陥りがちな擬人化じゃなく、その動物の行動を客観的に真摯に観察しています。
おまけに、ご本人の動物たちへの愛が随所にあふれてて、読んでてじんわり胸が温まりました。
犬、ネズミはもちろん、コクマルガラスをはじめ各種鳥、魚に至るまで、色んなものを
家の中に放し飼いにしたり庭の小屋で飼ったり。
いくら偉い教授やいうても、よう奥さん我慢したな。と一読者にまで同情せしめる変わり者っぷりですよ。
でも、逆に言えば、本当に動物のことを考えて飼うってそこまでの覚悟がいるものなのかもなあ。
もともとカラス目当てでこの本を買ったので、ワタリガラスやコクマルガラスの章は
もちろん面白かったのですが、他にもハイイロガンの章とか、アクアリウムの章、
飼いやすい動物についての章とか、バラエティに富んでて、どれも楽しく読めました。
犬についての章は、ジャッカル由来の犬とオオカミ由来の犬の違いについて書かれてて、
へー、なるほどなあ。と思ってしまった。
ジャッカル由来の犬の方が人なつっこいんですって。
オオカミの血が濃いほど、主に忠実に。日本犬はこのタイプですよね。
確かこの人、犬についての本も書いてたはずだから、
そっちも読みたくなってしまいました。
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by mi-narai | 2016-06-26 10:31 | 2016年上半期の読書

『植物学「超」入門』『世界の名前』『カラスの教科書』

今年も最寄りの博物館で古代ギリシャ展があると聞いて、うはうはしております。
K市の博物館、パイプがあるのはエジプト関連だけかと思ってたら
意外とその他の古代文明も網羅してるのね。
有難いことですよ。



逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)

渡辺 京二 / 平凡社

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『逝きし日の面影』

正直に言います。アマゾンレビューが良かったから買いました。

著者の著作目的を簡単に言うと、
今の日本は江戸時代からつながっているように見えるが
文明としての江戸とは断絶してしまっているのだ、
その滅びた江戸文明を、当時の外国人の残した記述からたどってみよう、というもの。
自文化というのは、中にいる成員にはどこが特異でどこが普遍か分かりにくいようで、
こういう時外からの視点は文化人類学的アプローチとして有効なのだそうですよ。
著作の中で、若干他の日本人学者の記述に反発するような言及が多いのですが、
…一昔前は、日本なんてダメだ、という見方が大勢を占めてたもんな、
それでなくても、あんまり自国文化を「俺スゲェ」すると下品な感じがするし。
たぶん、この方がこの本を書かれた当時は日本を見直すような言動は受け入れられなかったのだろうな。
(今は日本アゲ情報に溢れてますが)
そんな風潮の中、あえて「もっとフラットに自国文化を見て見ようよ!」
と頑張ってみたのがこの本です。
著者も再三しつこいくらい「いや、自国文化を自慢したり、やっすい愛国心に
まみれたいわけじゃないねん」と書いてて、そこは誤解してほしくないようです。
確かに褒める記述は幾分多目ですが、
大抵その頃の外国人て鼻持ちならん西洋史上主義に毒されてるから
貶す記述は今見たら鼻で笑っちゃいそうな理由だろうし、
そちらを必要以上に取り上げる必要もない気がしますもの。良いのではないでしょうか。

構成は、テーマ毎に外国人の著述が集められ、それを元に当時の文化を考察するという
形になっています。割合真面目な内容です。
面白かったよ。
繰り返しが冗長でしたが、へー、昔はそんなんだったんだな、という驚きと
昔からこんな感じだったのか、という安心感のどちらをも感じました。
特に江戸から明治に掛けての記述に「日本人は子供にメロメロだった」、という
のがあって、心があたたまりました。


植物学「超」入門 キーワードから学ぶ不思議なパワーと魅力 (サイエンス・アイ新書)

田中 修 / SBクリエイティブ

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田中修著『植物学「超」入門』
またも職場の超絶かわゆらしい上司にただでもらったので!
いつもありがとうございます!
今回は、植物についての基礎知識、そこそこ踏み込んだ内容を、
大変にわかりやすく簡単な言葉で丁寧に説明してある本でした。
ひとつのトピックに付き大体2ページほどなので、途中でなんのはなしか分からなくなる心配も皆無。
読者に優しく、植物学知識も増え、少し難しい内容やこぼれ話ににやりとし、
ひいては人々の植物に対するさらなる興味をかき立てることにも成功したいい感じの本だと思います。
流石に田中先生のご本はこれまで何冊も読んだので、これ、知ってるで、という
箇所もあるのですが、そうして少しずつパターンを変えながら繰り返して読ませ
植物の情報を人々の長期記憶に刷り込もうという、遠大なる計画な訳ですね、
分かります。理系の学生増えろ!
先生は教育者の鑑でございますよ。
知ってる知識ばかりだと思ってたらちらちら知らないネタもあったりして、
これは、好きな方の本だった!


世界の名前 (岩波新書)

岩波書店

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『世界の名前』
岩波書店辞典編集部が編纂してます。
その言語の専門家が専門言語の人名に特化して2ページほどにまとめて書いた物を
集めた新書。これが面白くないはずがない!!
世界中の地域が網羅してあって、アジアも東、東北、東南、南、西、
ヨーロッパもスラブから北ゲルマンにロマンス諸語、
南北アメリカ、洋上の島々、オーストラリア、
いろんな場所の、思いがけない名前の付け方とか知れて、
すんごい楽しかった!!
もともと名前の付け方とかにものすごく興味があるので!
例によって、ちらちら思ったことを箇条書きに。

・文字を持たない民族ほど名前が赤ん坊が生まれたときの状況説明っぽくなるのは面白い。

・カメハメハって、亀はめ波では勿論無く、カ+メハ(×2)だったよ!衝撃!!
しかも、長い王名の真ん中変の一部だった!(これは良くあること)
カが名詞に付く定冠詞っぽいなにかで、メハが一単語で、繰り返して「寂しい」って意味なんだって!

・現在の名前の混交具合から、過去の歴史をひもとけるのは面白いなあ。
系統の違う名前が一定の割合で混じってたりするの。

・宗教力も半端ねぇ。特に一神教。聖書の名前が世界には溢れすぎ!

・スラブの辺りの、名字の語尾で国が分かるってやつ、面白い。
~ヴィリだとグルジアとか。スケート選手でゲデバニシヴィリっていたなあ。

・父称を使うのは、スラブとアラブとアイスランドくらい?

・時々文学上の名付けの話も載ってて、これまた興味深く読みました。

・最後の辺り、母校の先生の寄稿があって吃驚した。おおっと。

・日本でも昔は7歳くらいまでは神の子、みたいに考えてたっぽいけど、世界各地で
この風習はあったのね。乳幼児の死亡率の高さの問題でしょうか。

・スーザンって名前がエジプト起源て、マジか!

とりあえず、いろんな先生のネタ話をつまみ食い出来るおもしろさがあって。
お勧めです。


外国語を学ぶための 言語学の考え方 (中公新書)

黒田 龍之助 / 中央公論新社

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黒田龍之介著『外国語を学ぶための 言語学の考え方』
「世界の名前」が2ページにぎゅっとエッセンスを詰め込んだ本だったので、
それに比べたら内容が薄いと感じてしまいましたが、
著者に失礼ですよね。わかりやすく、読みやすく、とっつきやすい語学本です。
これまではもっと具体的な言語について書かれてた印象なのですが、
今回は一瞬それとは分からないものの最後まで読み終わると、言語学の大枠や
重要な用語についてざっと分かるようになってるんだなあ、と思いました。
読まされてる感はないのに読み終わるとちゃんと言語学の用語やその用法が
ざっくり頭に入ってるのはすごい。


カラスの教科書 (講談社文庫)

松原 始 / 講談社

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『カラスの教科書』
動物行動学カラス専門の著者による、
まるまる一冊カラスについて書かれた本。
あー。楽しかった!!
狼好きであると共に、カラス好きでもある私、
大変に楽しんで読んだことを告白します。
全てのページをドキドキしながら目で追いましたよ。
ワタリガラスの神話を知って以来カラスファンなので!
朝道で見かけたら、今日一日良いことありそうだな~と思うくらい好きです。
で、この本、カラスの種類から一生、習性、縄張り、対処法など
項目別に書いてあるのですが、例によって思ったことを箇条書きに。

・ハシブトガラスとハシボソガラスが日本に多い種類なのは知ってましたが、
ようやくきちんとした違いが分かりました。
鳴き声がクリアなのはハシブトらしいから、家の近所、職場の近所にいるのはハシブトだな。

・都市にこれだけカラスがいるのは日本くらいで、海外ではもっと小さいカラスがいる程度らしいよ。
特にハシブトはもともと熱帯の森に住んでたらしく、東南アジアの人にとっては
今でも森にいる鳥なんだとか。

・生ゴミを漁るカラスですが、中南米ではその役割をコンドルが負ってると聞いてふるえました。
パネェ…

・カラスの名前の根拠が「カー(鳴き声)」+「ス(鳥につける語尾)」というのも書いてあったよ。

・ワタリガラスって、全体が大きいのもあるけど、羽も細長くって、他のカラスと違って
滑空するように飛ぶんですってね。カッケェ…!!!!!

・カラスと猛禽の関係の項では、猛禽の能力値の高さに震撼しました。

・カラスの子供愛に頭が下がります。攻撃してくるのは大体子供を守るときだけで
それも足で蹴るくらいらしい。

・昔、友達から「小さい頃カラスに口にくちばし突っ込まれてから怖い」という話を聞きましたが、
今思えば、子ガラスに餌やる感覚だったんじゃないかなあ。
赤い色とか見ると、鳥的には餌をやりたくて溜まらん気持ちになるらしいので。

・鳥には紫外線が見えてるらしい。鳥の目には世界はどんな風に見えているのかなあ。

・反対に嗅覚はほとんど効かないらしいですよ。

他にも、ページをめくる度にいちいち「へー」と思いにやにやしたものですが、
にやにや回数が多すぎて全てを書き切れません。
自分の子供間違えた話とか、著者がカラスの親にめっかって肝冷やした話とか
面白かったです。カラス万歳!


もう年はとれない (創元推理文庫)

ダニエル・フリードマン / 東京創元社

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『もう年はとれない』
異色の後期高齢者ハードボイルド
主人公はなんと87歳です。
でもハードボイルド。
人物設定としては、ユダヤ系のアメリカ人で、第二次世界大戦にも従軍し、
その際捕虜収容所ではドイツ人看守のせいで酷い目に遭い、
その後は殺人課で刑事一筋うん十年勤め上げた叩き上げのマッチョなんですが、
寄る年波には勝てず、今ではただのよいよいのおじいちゃんです。
たいてい、年寄りが主役の場合、二流の物語だと、年寄りのくせに強いとか、
スーパーじいちゃんになってて、加齢によるデメリットをファンタジーで打ち消すのですが、
この物語では、じじいはじじいです。
銃に撃たれることと、転倒して骨折って死ぬことが同列だからね!
めちゃめちゃ無力だからね!!
武器は刑事次代のノウハウと修羅場をくぐり抜けて培われた胆力のみ。
そんなじいちゃんが、知り合いの臨終の際、
捕虜収容所で自分をいたぶってくれた憎いドイツ人が実は生きてて
しかも金塊を隠し持ってるという隠し情報を聞いちゃったところから物語はスタート。
今時の若者である孫と二人、ドイツ人の追跡に乗り出します。

あんまりハードボイルドは得意じゃないけど、意外に面白かった。
次々と起こる殺人とそれに関する推理がテンポよく進み、飽きずに最後まで読みました。
アメリカにおけるユダヤ教徒の視点も興味深かった。
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by mi-narai | 2016-05-14 17:09 | 2016年上半期の読書

『中国の神話』 『リヴァイアサン』 『折れた竜骨』

年末にネットでお買い物をしたんだけど、年が明けて届いたものの消印が
片っぽが広島、片っぽが帯広になってて、超テンション上がった!
(遠くから何かが来るとすごい嬉しいな~!
これ、それぞれの地域の郵便局を経由してきたんだなぁ、と思うと感慨深い)
送って下さってありがとうございます!


初夢
なんかよう分からん夢をみました。
わたしは文学部にいるんだけど、理工学部がどうなってるのかしりたくてしりたくてたまらないの。
特に、コンピュータを扱ったり機械を作ったりする学部、情報工学部が。
で、ある日思いあまって突撃するわけ。
入り口入ったところで早くも職員らしき女の人に誰何されるんだけど、もうここは正直になろうと思って
「文学部のものですが、どうしてもこの学部が気になって、今日は見学にきました。
見て回ってもよろしいでしょうかッ!」
と頼み込んだら、割とあっさり許可が出ました。

中に入ったら、学生の7割が何故かケンタウロスだった。

で、わたしは驚きもせずに「ああ、昨今少子化で大学も生き残りをかけていろいろ変わった取り組みしてるもんな。確か、この大学、ケンタウロスの入学を受け入れる、ていうユニーク策打ち出してたわ」とか思い出すわけ。

しかし、何故情報工学科にケンタウロスが集まる結果に???

根っからの文系人間であるわたしには理系の学部が何をやっているのか想像がつかなかったようで、
研究室等は夢に出てこず、何故かそこでレクリエーション中のケンタウロスの一人に、
手作りパンを振る舞われたりしました。
それが、めっちゃ!うまかってん!!!外はぱりっとしてて、中はふわっふわやねん!
もちもち、じゃないねん。ふわふわやねん。ぱさぱさでもないねん。
あの感動をどうお伝えすれば…
、「おおお!!オラ、こんなうめぇもん食ったことねぇだ!」などと
たず役演じてるマヤちゃんみたいに感動してたら目が覚めた。
いったいなんだったのか…


大阪古墳ハイキング
半年ほど前の奈良古墳ハイキングに引き続き、大阪での古墳ハイキングも催されたので
素知らぬ顔で参加してきました。
たぶん、主催者にはまた妙なのが混ざってると思われてたに違いない…(ごめんなさい)
前回の奈良と違って、今回の大阪は、大きな古墳が多かったです。
ニントク天皇陵とか。ミサンザイ・ニサンザイ古墳とか。
前は人んちの畑とか人んちの庭とかに踏み込んで墳墓に上り、
中にまで入れる古墳の未発掘・放置ぶりが目立ちましたが、
さすがに今回ほどの大きな古墳になるとちゃんと観光地として囲われてて、
堀にも水が入ってて

THE古墳

という感じでした。
しかし「墓」扱いの古墳が多く、入り口に宮内庁の立て札が立ってて墳丘の中には入れなかった…。
後、堀の水、あれ、江戸時代にはため池として使われてたと聞いて、ずっこけそうになりました。
ま、まあ、水がためられそうな堀が目の前にあったら、使うよな。合理的ですよ。


第九
久々に生第九が聞きたくなって、行って参りました!
貧乏なわたしにしては大枚張り込んだんですが、その甲斐あってか
これまで聞いた第九の中で最も演奏が素敵でした。
そう!第九の最後の部分は庶民としてはがーっと盛り上がったまま
突き進んで高らかにファンファーレを響かせるように終わってほしいの!
小難しい曲の解釈はいいから、変にゆっくりひっぱったりしないで欲しいのよ!

値段は伊達じゃなかった…!!!

その前に見た佐渡ゆたかの第九番組で、
「ベートーベンは人の声でしか表現できないものがある、と考えて
第九の第4楽章に合唱を入れた」と聞きましたが、
歌詞や、和音からもたらされる重厚感、クライマックスへの盛り上がりを併せて、
全くその通りだ、とベートーベンの正しさを痛感しました。
あの合唱が入ったところで、感動で泣きそうになるもん、毎回。
一つ一つの音ってのは波長じゃないですか。
人間がそれをとらえる気管は鼓膜しかないとしても、物理的な影響を体を構成する
素粒子に及ぼしてないとは言い切れないじゃない。
あの、すごい数の楽器の、しかも全部が違う動きをしてる音と、
更にその上に、4部構成の人の声60人分くらいが加わって、
本当に、音を浴びている、という感じになるのですよ。
気持ち良かったー!!
やっぱり拡声器を使わないたぐいの楽器の演奏は生と録音じゃ全然違うよ!
劇場に直接行くのと録画を見るのじゃ全然違うみたいに、違うんですよ!!

また何か演奏会に行きたくなりました。
でも
・あまり金がかかるとつらい
・演奏会のプログラム曲をそれほど知らず、行く気にあんまりならない。
という二つの阻害要因が。曲の方は、わたしの不勉強が悪いのよね。
ストラヴィンスキーとか聞いてみるべき…??


映画
『SW エピソード7』
スターウォーズも行ってきたよ!
楽しかったです。
いろいろ前作をふまえての小技が利いてて、前作も好きな私は
にやにやしながら見てしまいました。
前作と言えば、正月辺りにやってた古い方のスターウォーズ見てると
毎回トンネルミッションがあるんですよね。
戦闘機で狭い通路くぐり抜けてターゲットに命中させ、
更にヒットエンドランで一目散に逃げないといけないアレ。
エスコンのすべてのトンネルに泣かされてきたへっぽこプレイヤーの身としては
「ああああ、いやだ、トンネルはもういやだ、あんなトンネル絶対無理」
と人事でなくガクブルしながら見ていたのですが、

エピソード7でもありましたよ、トンネルが!!!

今回は主人公サイドは、腕利きのパイロットがその難ミッションを軽々こなす様を
見ほれる側だったんですが、そちらの視点に立って初めて、

真のエースがどういうものかが分かりました…!!!

すっごいよ!!すっごいパイロットですよ、ダメロン!!
正確に敵だけをねらい打つ対地スキル、ミサイルの命中精度、なのに落ちないスピード、
追撃をスレスレ交わす飛行技術の絶技、どれをとっても神業ですよ!!!
レジスタンス一のパイロットと自称してもこれなら納得。
呼び捨てなど恐れ多い。これからは尊敬を込めてダメロン先輩と呼ばせていただきます。
今回一番感動したのは、なのでダメロン先輩の腕前に対して、なのでした。

いや、大筋の方も、楽しく見終わりましたよ。
結構謎が残ったままなので(主人公の出自とか)、
次のエピソードが待ち遠しいです。


テレビ
「プロファイラー」という番組の「ミケランジェロ」回、

ゲストが荒木先生だった…!!!

ミケランジェロもすごかったけど、荒木先生にすべてのインパクトを
持って行かれました。
先生は、紳士的な素敵な方でしたよ。



ここから本

カンナ 戸隠の殺皆 (講談社文庫)

高田 崇史 / 講談社

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高田崇著『カンナ 戸隠の殺皆』
お借りした本。第二段。
相変わらずのウザい歴史観なのです。
本気で言ってる風なのがいたたまれませんが、
この本はとんでも歴史ミステリーとしてかっとびっぷりを楽しむものだと思えば、まだ笑えるかな、と
最近達観してきました。
うん、あの発想は無かった(笑


中国の神話 (1980年) (中公文庫)

白川 静 / 中央公論社

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『中国の神話』
読み始めて随分立ちますが、まだ半分くらいまでしか進んでません。
タイトルの通り、中国の神話について書かれた本。
著者が漢字の研究や辞書で有名なあの白川先生です。
中国の神話を系列とか無視してズラズラ並べる子供向けのアレではなく、
亀甲占いの象形文字まで持ち出して、
中国の文字資料に現れる神や古王の伝承が、
どの系統の民族のいつ頃のどういった分野の神話なのかまでを
細かく検証して述べてある風の、大変読み応えのある一冊です。
面白い!
でも、進まない…
ええ、毎回言うように、漢字がネックなのです。
そんなに漢字苦手なら中国モノは読まなきゃいいのにと自分でも思うんですが、
世界中の神話を網羅したいという野望を持つ身としては
やはり中国神話も避けて通るわけにはいかんと言いますか…・

今回、特に理解の妨げになっているなと思う点は

・白川先生の使用する漢字の熟語に馴染みがなさ過ぎて、人物の名前なのか一般名詞なのか
はたまた古代中国の役職なのかがさっぱり分からない
・引用部分がまるまる漢文の書き下し文で、素養のない私には読みづらい
・日常使う漢字ではないまるで見覚えのない複雑な漢字が固有名詞などに当てられていて、
読み方が分からず、まるで絵を丸ごと覚えるような仕様になってて記憶力を試される

この3点です。

特に、最後の、漢字の読みが分からない、というのは、今回しみじみ思ったのですが、
意外に覚えにくさを助長させているものだなあと。
言葉はやはり発音と連動して記憶するものなのだな。
現代日本語の常用漢字ならだいたい読み方は調べたら分かるし、
読みの候補もそう多くないのですが、
ものが古代の中国語ですよ。現代中国語での読みなら見当はついても
当時はどう読まれてたかなんてまるきり分かんないですよ。
古代エジプトの王名をとりあえず母音にEを当てはめて借り読みしてるみたいに、
とりあえず日本語の音読みで覚えるしかないのか…
絶対そう発音していたわけないのになあ…

漢字の話はおいておいて、
感じたことを箇条書きに

・中国には神話がないと言われるけど、そうでもないらしい。
最初は、「状況はローマと似てるのかな。
歴史の方に神話的要素をぶっ込んじゃったというか」ほどに感じていましたが、
もちろんそういう要素はあるのですが、それだけでもなく、
流石に中国の方が初期ローマの何倍も広いだけあって、事情は更に複雑でした。

・当たり前だけど、中国大陸をいくつもの民族が席巻してたんだなあ。
で、それぞれが独自の神話体系を持ってて、移動や勢力争いで接触する度に
少しずつ影響を与えあってきた、と。

・それぞれ民族の洪水神話を考える段で、大体が龍タイプの水神を設定する中、
どっかの民族だけ、

魚人

だったのには吹きました。
シュール過ぎる…!!その発想は無かった!

・イ系の民族の、ゲイ(どちらも漢字が出てこない!!)の神話、
これもシュールで好きです、ほれ、太陽を射落とす男の話。
これに絡めて、かつてインでは、10個の太陽を設定し
この10個はすべて個々の性質と祭祀を持っていたんじゃないか、みたいな
説が語られてて、これまた想像もしてなかった説にときめきました。
10個の太陽が、かわるがわる順番に毎日上がってくるのって、
ちょっと面白いですね。
マジでその発想は無かった!


リヴァイアサン: クジラと蒸気機関 (ハヤカワ文庫SF)

スコット ウェスターフェルド / 早川書房

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ベヒモス―クラーケンと潜水艦― (ハヤカワ文庫SF)

スコット ウエスターフェルド / 早川書房

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ゴリアテ-ロリスと電磁兵器- (ハヤカワ文庫SF)

スコット ウエスターフェルド / 早川書房

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スコット・ウェスターフェルド著『リヴァイアサン』
『ベヒモス』
『ゴリアテ』
三部作。
面白かったです!!!
『白金の王冠』を読み終わった後は、これから何を楽しみに生きていけばいいんだろう
と本気で悩みましたが、
この本を読み始めてその悩みはあっという間に解消されました!!
1巻の最初の導入からワクワクしたよ!!

ジャンル的にはスチームパンクで、物語の始まりは1914年から。
そう、第一次世界大戦です。
あの発端になった、セルビア人青年に暗殺されたオーストリア大公夫妻に
実は息子がいたって設定で、
このオーストリア公子が主人公の一人、アレキサンダー(アレック)。
で、世界は産業革命に始まる工学技術を発展させていった人々の陣営(クランカー)と
ダーウィンに端を発する遺伝子工学を発展させていった人々の陣営(ダーウィニスト)に分かれて
縄張り争いをしているわけ。
ちなみに、オーストリアを含むドイツ側がクランカーサイド、
イギリスを中心に連合側がダーウィニスト陣営です。
クランカー側は、8本足の陸上戦艦はじめ、モビルスーツ的なモノを開発するところまで
技術開発が進んでいるし、
ダーウィニスト側は遺伝子操作した動物を機械の代わりに日常に取り入れ、
主に海洋生物を操作して航空機を創造してるの。
第一部のタイトルになった「リヴァイアサン」は
クジラをベースに何百という生物の遺伝子を複雑に組み合わせて作った
生きた飛行戦艦の名前で、
英国海軍はその空飛ぶクジラでクランカー側の機械と戦うのよ。
ちなみに、女の子であることを隠して英国空軍に入隊したディラン・シャープ、こと
デリンがもう一人の主人公なんですが、このデリンが本当にかっこよくって!!!

とにかく!
・追われる貴族の坊ちゃん
・意地悪な剣術師範
・空飛ぶクジラ
・男装の女の子(ただし、中身はヘルメス。すっごい頭の切れる士官候補生)
・英国海軍モノ(実際には空軍だけど、戦艦なので序列は海軍)
・美人女科学者
・2本足のレイバーを操縦
・激動する世界情勢
・若い二人の陣営を越えた友情
・クランカー側でいう機関長が、ダーウィニスト側では主任生物博士なんだぜ!
・ロシアの戦闘熊超こえぇ!!
・日本も出るぞ!
と、もう出てくるキーワードがすべからくすべてツボで(冒険活劇大好き!!)、
しかもジュブナイルなのでえげつないやりきれない描写はなく、全体的に清々しく、
淡いラブなんかもあったりして、
読んでる間もうほんと、楽しくて楽しくて!!
第1巻は、ほぼリヴァイアサンに乗船してる状態で話が進むんですが、
この生きた戦艦がまた、ね!!素敵でね!!
甲板作業してるとき、足の下でクジラの繊毛がわさわさ揺れんのよ!!
バラストはクジラの排泄する汚物だし(笑)。
攻撃手段としてのコウモリとか鷹とかがクジラの一画で飼われてたりするのよ。
最初は、クランカー側のメカメカしさが素敵だなと思ってたのに、
読み終わる頃には、クジラに首っ丈になってました。リヴァイアサン万歳!

あー、楽しかった!

ジブリの「ラピュタ」がお好きな方には問題なく楽しめると思います。
あんな感じの、ワクワクするテンポのいいスチームパンクですよ。
シータみたいな、女の子っぽい女の子はあんまり出てこないけどね。
(ディランが男前過ぎて、途中、男の子同士の友情的に燃えた。
2巻の途中で、二人は喧嘩するんだけど、ちょうど仲直りの部分読んでるときに、
出先だったので1ダイレクションの曲がかかってて、それがまさに
場面にマッチしてて、すごい盛り上がった!!!)


折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)

米澤 穂信 / 東京創元社

スコア:


米澤 穂信著『折れた竜骨』
お借りした本。
歴史ミステリーファンタジー風味。意外にちゃんと推理ものです。
最終的な犯人の処理とか、ちょっとご都合主義かなと思う箇所は無いこともないけど、
ジョン欠地王時代のイングランドの僻地の島という舞台設定や
魔法が存在するパラレルワールドというファンタジックな世界観が結構楽しく、
気軽にさくさく読みすすみました。
上巻の最初の辺りは4回ほど寝落ちしましたが、殺人が起こってから犯人捜すくだりは
普通に推理小説っぽく、面白かったです。
でも、一番盛り上がったのは、バイキングが攻めてきた辺りです。
(それ、推理関係ない。)
あんまり日本人作家の本は得意ではないけど、最後の犯人当ての辺りなど
ワクワクしながら読んでしまいました。

いや、後書きに、修道士カドフェルの名前が出てきたのをみつけた時が一番ワクワクしましたけどね!
作中の地の文で「モード女帝のすぐ後の時代」、って記述読んで、カドフェルを思い出してたけど、
意識して書いてたんか。そうかそうか。
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by mi-narai | 2016-01-24 22:30 | 2016年上半期の読書

『夜のフロスト』『宇宙137億年の歴史』『宰相の二番目の娘』

TVから

あさどら
意外に楽しく見てます。
商人好きなので、今週の話は楽しいなあ。
(そうなんですよ、武士目線だと蔑まれてばかりだけど
どっちかいうたら無体なんはあっちの方やんなぁ。
物理的な力を持つものは倫理観も持たんといかんという意味で
武士道は武士には必須だと改めて思った次第)

しかし、こんどうまさおみよう出るなあ(好きだから良いけど)


コズミック・フロントNEXT 反物質の回
下記の物理本を読んでるおかげで

すごい分かった!!!

や、普通の人レベルに達してるかはおいといて、
以前の自分と比べて、って意味ですよ。
対生成と対消滅とか、対象性の崩れとか、
素粒子がどうとか、本を読む前より格段に理解できてる、という手ごたえがありますよ!!!!
おおおお有難い、有難い(拝みつつ土下座)。
なにより、スーパーカミオカンデやCERNの映像見れただけで
テンション上がりました。


ここから本

夜のフロスト (創元推理文庫)

R・D・ウィングフィールド / 東京創元社

スコア:


R・D・ウィングフィールド著『夜のフロスト』読了。
この第3話の「夜のフロスト」までは、以前読んだことがある筈なんですが。

まったく覚えていませんでした。

面白かった!
今度の新人部下は(どうやら、毎回他の署からの新人がフロストの下に付くのがお約束らしい)
奥さんとラブラブの若いフランク・ギルモア部長刑事。
今度こそ定時で帰って、夫の不在を嫌う奥さんを安心させてあげたいのに
折しもデントン署は悪質な風邪で署員の半数が欠勤、ただでさえ手が足りない上に
ワーカホリックなフロストの下になんか付けられちゃったせいで自宅滞在時間が一日数時間、なんてことに。
どうなるギルモアの夫婦生活!?
(その裏で、女子高生殺人事件の捜査、悪質ポルノヴィデオの取り締まり、
連続老女殺人事件の犯人割だし。、脅迫文書の謎、脅される若夫婦の警護その他諸々が
同時進行で発生しててんやわんやに)

今回は、人手が足りないのも相まって、所長のマレットのお荷物っぷりが際だつこと!
ほんま腹立つわ、あのクソ上司!本人は有能なつもりやけど、部下の足引っ張ることしかしてへんし!
もうお前が風邪引いてやすめ!(でもバカだから風邪引かない)
と、読者はマレットへの怒りを募らせること請け合いです。
でも、フロストがめげないおっさんで、事件がコメディタッチで進むのでマレットの無体も笑い話で済むし、
事件自体は陰惨なのに、そんな印象はさほど受けないので安心して下さい。
ものすごいテンポよく話が進みます。
今回も、危ない綱渡りを繰り返したあげく、なんやかんやで最後には全ての事件は
解決するので、これまたお見事と言うほかありません。
読むのにものすごい時間かかるけど、読んでる間一度も退屈しなかった
コストパフォーマンスの見本のような本ざます!


妖奇庵夜話 魔女の鳥籠 (角川ホラー文庫)

榎田 ユウリ / KADOKAWA/角川書店

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榎田 ユウリ著『妖奇庵夜話 魔女の鳥籠』
お借りした本。犯人に関しては、
「またお前か」を、通り越して、
「うん、分かってた」という、
ある種悟りのような気持ちになる本です。
いい加減登場人物は最初からあいつの仕業だと気付け。
普通の小説だと思うと、会話が冗長だしツッコミどころも多々あるのですが、
ホモ本だと思うと気になりません。
とりあえず、脇坂君が今回も可愛かったからいいや。
(ずっと脇田だと思ってたら、今回ようやく自分の勘違いに気づきました)


宇宙137億年の歴史 佐藤勝彦 最終講義 (角川選書)

佐藤 勝彦 / KADOKAWA / 角川学芸出版

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佐藤勝彦先生著『宇宙137億年の歴史』
オススメされたので読んでみました。
(理系の本は自分では何がいいのか分からないので助かります!)
おおお、すごい、インフレーション理論を提唱した方なのか!!
先生がこれまで研究をどのように進めていらっしゃったのかと、
その研究内容が交互に語られるスタイルです。
結構踏み込んだ内容になっているので、相変わらず理系の素養のないわたしは
視線が上滑りしそうになりますが、
いや、ここできちんと理解しておかねば、後のページがさっぱり分からんことになってしまう!
と己を戒めて、なるべくゆっくり読んでます。
これ、この感じはどこかで…!と思っていたら、そうそう、
『エピジェネティクス』読んだときもこんな感じだったわ~!
とりあえず、宇宙の4つの力とか、聞き覚えのある辺りは最近馴染んできたのでいいとして、
これまで「そういうものなのか」と読み飛ばしてきた、
ミクロ→インフレーション→ビッグ・バンの流れがなぜこうなのかとか、
対象性のくずれの例えとか、細かいところが
「ああ、そうやったんか!」と膝を打つ感じで分かって、ちょっと気持ちよかったです。
カミオカンデとニュートリノの話も最初の方で説明してあって、
ニュートリノ振動の発見がいかにすごいかが分かった(気になった)よ!
後、ヒッグス粒子!この御本を著された時点では未発見だったけど、
今は発見されてるし!これもまたいかにすごいことか!!
(とはいえ、記述の7割ほどは、まだ理解できてないけど。わたしのバカ…)
純粋に宇宙論の記述より、先生の研究過程のアレコレはさすがに大分読みやすく、
やっぱ論文は先に発表したもん勝ちなんだな~、とか、
京大すげー!とか、
宇宙の歴史とはあんまり関係ないところでいろいろ思ったりもしました。

毎日1ミリくらいずつしか読み進みませんが、ようやく5分の4くらいまで読めた。
後ちょっと頑張ります!


宰相の二番目の娘 (創元SF文庫)

ロバート・F・ヤング / 東京創元社

スコア:


ロバート・F・ヤング 著『宰相の二番目の娘』
いつもの、アメリカ人男性と少女の話。
ほんまこの作者少女好きやな。
で、男性が少女に好かれるねん。
いや、別に性的なにおいはしないし(終始すごい清々しい関係で終わる)
ええんやけどな。ええんやけどな。

…などと若干冷めたことを思いつつ読み進んだのですが、
最後でやられました。
ハッピーエンド好きですまんな!
またこのパターンかと思いつつ、予定調和ににやにやしてしまいました。

こう、なんでしょう、オズの魔法使い、的な雰囲気の、古き良きアメリカのおとぎ話、
という位置づけで読むとそういうものだと思えるので、ストレスフリーかも。
これから読む人はそう思って読んで下さい。


映画
『第9軍団のワシ』
通りすがりの親切な人に映画化してますよ、と教えていただいて以来気にはしてましたが、
さすがに日本で上映はしてなくて臍をかんでました。
それを、某N○KさんがBSで放送してくれてたので!
ここぞとばかりに見てみました。
とはいえ、レビューを読むとイマイチの反応なんかもあったのであまり期待はしてなかったんです。
それが良かったのか、思ったよりも面白かったです…!
確かに、原作とは違う部分も多々見られましたが
(隣のお家の女の子との淡いラブとかやりとりとか端折られてたし、
ワシがローマの象徴であり、それを失うとほんま面目を失うことがいまいち伝わりづらかったし、
ギリシャ人の医者に化けて北に潜入ってネタも不採用だったし(ローマ人のまんまやったら即バレやんけ)
ようやくワシを見つけた局面は、ああくるか、と思ったし、逃避行は短かったし)
まあ、主人公のローマ青年と、ブリガンテス氏族の青年の友情に絞ったつくりになってて
良かったんじゃねーかと。
最後の、なんか、バディもののエンディングみたいな終わり方は、
賛否両論あろうがわたしはなんか好きでした。
今から彼らは諸々冒険するんだろうな~みたいな期待を臭わせててさ。
後、当時の砦の様子とか、食卓風景とか、お家のつくりとか、非常に参考になりました!
エスカ役の子、かわいかったしね!

しっかし、主人公役の役者さん、首太かった…
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by mi-narai | 2015-10-25 20:53 | 2015年下半期の読書

TV、『古代文明アンデスと西アジア』『アステカ王国の生贄の祭祀』『フロスト日和』

最近のテレビ

『経世済民の男 小林一三』
期待に応えてくれました。面白かった!
コミカルで、ダメなところもたくさんあるけどなんとも憎めないチャーミングな
一三に仕上がってました。脚本と演出と役者の力ですね!
後半駆け足だったのが心残りですが。
作中の、「豊かな社会とはなんだね」的なことを尋ねられた主人公が
「みんながこの国に生まれて良かった、と思えるような社会」
と答えたのが印象的でした。
全くな。金持ちや偉い人だけじゃなく、どんな状況で生まれても、
なるべく多くの人が「日本に生まれてよかったー!」と思えるのが良いよな。


「世界入りにくい居酒屋」
ファーストシーズンの総集編を見ました。
(弱いくせに)酒好きの身としては、毎回楽しみに見てたんですよね。
この番組、まさしくタイトル通り世界の色々な町の、地元民でなければ大変に入りづらい
居酒屋に取材したものなのですが、
映像を見ながら大久保さんやいとうさんといった飲兵衛のお姉さん方が
感想とつっこみをいれてくれるのも楽しいポイントです。
セカンドシーズンが始まるようなので、嬉しいな~!
見てるとみんな楽しそうでやたら酒を飲みたくなるのは困ったもんですが。


『山賊の娘ローニャ』
楽しく見てたんですが、山賊団がまとまったところで終わっちゃった。寂しい。
あの主人公の子供たちの友情は「探しに行こうよ」みたいで一貫して好きだったなあ。
大きくなって男女の仲になるのが楽しみなような惜しいような。
それにしても、最後の辺りの数回は、主人公の子供たちよりも
お父さんたち二人のやりとりに目が釘付けになってたなんて言えやしない、言えやしないよママン…
マッティスがあまりに可愛らしくてさ…。


ここから最近読んだ本

古代文明アンデスと西アジア 神殿と権力の生成 (朝日選書)

朝日新聞出版

スコア:


『古代文明アンデスと西アジア 神殿と権力の生成』
ちょっと前に、
エジプトとか恐竜とかインカ・マヤ・アステカはものすごい面白そうで誘惑されるけど、
これ以上手を広げると大変だから断固として屈さない!

…と言った舌の根も乾かぬ内に買っちゃいました。アンデスもの。
読み終わってだいぶ経つのでうろ覚えなんですが、
大まかに言えば、経済偏重の歴史観を反省しつつ、神殿形成時期の社会の動きを
違った目で考えてみよう!という趣旨の論文集ではないかと思います。
メソポタミアは若干少な目でしたよ。
で、トルコのBC9000年期辺りの宗教施設がどう考えても狩猟・採集時期のものだったり
(これまで、神殿というのは農耕に移行してから建てられたと思われてた)
内っ側やら、上からどんどん神殿が更新されて大きくなっていったり
新しくなっていったりする様が語られたり、面白かったです。
メソポタミアって、都市国家系なのね。
でも、面白かったのに、何回も寝落ちしちゃった…。
発掘現場の報告書、みたいな淡々と事実を述べる記述が続くと、つい、眠気がね…


アステカ王国の生贄の祭祀: 血・花・笑・戦 (刀水歴史全書)

岩崎 賢 / 刀水書房

スコア:


岩崎賢著『アステカ王国の生贄の祭祀: 血・花・笑・戦』
アメリカ大陸づいてる時に本屋で見つけて買ってしまったもの。
主にアステカの神話について述べてあります。
正直な感想をまず一言。


血生臭SEEEE----!!!


いや、前々からマヤやインカに比べて生け贄儀式の規模と回数が多いよな、とは思ってましたが、
一月に一回必ず生け贄儀式があるんかい!!!
比喩でなくマジで心臓捧げちゃってますよ!(神に!)
しかし、話を聞いてみると、どうやらアステカ文明は、ちょうど南アメリカ全体が
好戦的になっていた時代の国家だったんだそうな。まあ、それなら分からんでもない。
ずーっと血生臭いわけじゃなく、その時期が特に戦国時代だったから好戦的だったんだよね。
生まれた男子はすべからく良い戦士になるよう、厳しい訓練が課された、てあるし、
往事のスパルタやローマのようなものだと思えばいいのでしょうか。
歴史を見ても、アステカ帝国の母胎となった部族は、もともともっと北に暮らしてたのが、
寒冷化のせいでメキシコ盆地に南下してきた一派で、
すでにその辺りで栄えてた他の大帝国の周辺でいいように使われる辺境民族だったっぽいし。
良くありますよね、大帝国の周辺国が実力を付けて侵略してくるパターン。
マケドニアとか。ゲルマン民族とか、オスマン・トルコとか、モンゴルとか清とかさ。
まさしくアステカもあのパターンです。
なので、大帝国になってからも軍事色が強かったっぽいよ。


それにしてもこの本、アステカの神々がものすごいよく分かります。
さすがちゃんと研究なさっておられる方の本だぜ。神さまの名前の意味もちょこちょこ載ってて楽しい。
これまでは、アステカの世界は機械仕掛けの時計みたいなもんで、
人間の血液を定期的に与えないと動力が枯渇しちゃって動かなくなる、みたいな理解だったらしいんだけど、
筆者は、もっと循環型の世界観だったんじゃないかと思っているようです。
神々の血もまた生命力や作物として地上にもたらされるんです。
それによって人々も他の神々も潤い、巡りめぐって人間も神々に血を返すと。
神々の血をいただいて、人間の血をあげて、こう、生命力がぐるぐる世界を回ってるイメージ。
なんか、その方がいいですよね。
多分、欧米の研究者よりは地理の近い日本人の方が絶対古代アメリカ人の気持ちは分かるはずですよ…!
アメリカ大陸へ渡った人々は東北アジア出の筈だし!
桃太郎の出生に激似の神話とか、天の岩屋戸の話にくりそつな神話とかあって
大変にシンパシーを感じました。
ギリシャ神話と日本神話の類似はさすがに偶然かな、と思うけど、
南米だったら、ひょっとすると神話の源流は一緒かもしれませんよね。


田中啓文著『イルカは笑う』
ブラックなネタが多くて、買って読んだことを後悔した。
いや、そこまで嫌いでもないが、手元に残しておくほどのものでもないので
売ると思います。


フロスト日和 (創元推理文庫)

R・D・ウィングフィールド / 東京創元社

スコア:


ウィングフィールド著『フロスト日和』
面白かった!
1作目を読んでから大分間が空いたので、今回フロスト警部の相棒役になってる
若いウェブスター刑事、前回からの出演だとばかり思ってたら

初登場だった…!

相変わらず次々と起こってはどんどんと積み重なっていくフロスト担当の諸事件に
働いても働いても終わりの見えない一日のことですよ。
章のタイトルが最初の頃延々「火曜日―夜勤」で(「火曜日―夜勤」の次の章も
「火曜日―夜勤」その次も「火曜日―夜勤)
「あああ、夜勤が終わらねぇ~~!!」という気になりました。
こういう小さな事件が畳みかけるように同時に起こるのって、モジュラー型と言うそうで。
なので、フロストシリーズはモジュラー型警察小説。なのかしら。
で、作中上司やウェブスターさんからさんざん小汚いだのだらしないだの行き当たりばったりだの
下ネタ好きの親父だの、頭が悪いだのこき下ろされる主人公フロストですが、
この人、でも、すごい良い人なんですよ。人の痛みの分かる人というか。
決して奢ったり人を見下したりしないのよね。自分を過信しない。
なので、読み進む内このどうしようもないグダグダのおっさんにいつのまにか肩入れしてしまうという。
上司にいたらほんとうにたいへんだけど、わたしは好きだなあこの人。
おまけに、読み進むにつれ、あんなに錯綜していた事件の数々は、全て解決し、
全ての複線は回収されるんです。お見事!
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by mi-narai | 2015-10-04 01:56 | 2015年下半期の読書

雑記、『ヴァイオリン職人の探求と推理』『植物はすごい 七不思議編』『こなもん屋うま子』

「トロイラスとクレシダ」また見に行っちゃった。
演出上の変更とかは別になかったんだけど、より慣れて間の取り方とかが巧くなってた気がします。
前回はアガメムノンにハァハァしながら見ましたが、今回はアキレウスから目の離せませんでした。

かわいいわ、あの子…。抱き起こしてあげたくなっちゃう

という、マヤちゃん演じるヘレンケラーを目の当たりにしたお客さんのようなことを
胸に思いつつアキレウスを愛でてしまいました。
アガメムノンは相変わらずスマートかつジェントリーで素敵だったわよ!
終幕後、脚本家と役者数人によるアフタートーク(楽屋裏話)みたいなのが企画されてて、
思いがけずそれも聞けて(主役の子、役柄は好みじゃないけど、
役者さん本人は礼儀正しいいい子だったので好感度アップしました)
なんだかお得感いっぱいの2度目でした。楽しかったです、押忍!


神戸どうぶつ王国
新聞に夏休み期間の土日と盆の間だけ夜間も開けて夜の動物たちを満喫してもらう企画やってるって
書いてあったのでまったく気のすすまなそうなお茶友を無理矢理誘って突撃してみました。
だって!
ハシビロコウさんが来たんだもの!
これは行くしかッ!
夕方の6時過ぎに入園、すでに辺りは暗くなり掛けてます。
あんまり煌々と電気つけすぎると動物たちの体内時計が狂うからか、ライトは最小に押さえてある
…のはいいんですが、薄暗い上に放し飼いなのでうっかりするとその辺を歩いてるちびっちい動物を踏んづけそうに。
いや~、意外に楽しかった!
狭いし、動物園ほど数も種類も多くないけど、ほぼ放し飼いのフリーダムさはいいかも。
気をつけてないとオオハシに糞を落とされちゃったりするんだぞう!
花鳥園だったときは鳥オンリーだったのが、4つ足の動物も増えて、よりお子さま向けに。
夜だというのに、小さいお友達で案外にぎわってました。
放し飼いっていっても、ちゃんと飼育員のお兄さんお姉さんが付いててくれるので安心です。
(糞もこまめに掃除してくれる)
お茶友は実は動物苦手だったらしく
「ちょっとさわってみて、これ、もっふもふやで!」と進めても
「だが断る!」
と断固拒否されましたが。
急に突進してくるカピバラに3回も飛び上がってたしな…(なんか、すまん)。

わたし、犬と猫とウサギとモルモットとカピバラとなんやようわからんでかいネズミとカンガルーとリクガメさわったよ~!
思う存分モフってやりましたよ!
リクガメの足は、イグアナの背中と似ていました。
カピバラは案外毛が固くて、畳の表面撫でてる感じ。
カンガルーが一番気持ちよかった!!もっふもふよ!
しかし、カピバラは近くで見るとけっこうでかいですね。
お茶友ほどではないけど、走ってこられたときにはわたしも大概ビビりました。
ちなみに、さわりはしませんでしたが、ハシビロコウゾーンも放し飼いッス。
夜だったので流石に寝る準備に入っていらっしゃいましたが、昼でも動かんしなあの鳥。
誘導役のお兄さんにコアなハシビロコウファンの話とか聞けて楽しかったです。
今度は昼間に行こう!と心に決めました。
池の魚(NOT餌)を食べちゃうハシビロコウ先輩が見たい…!


ここからテレビ
放送90周年記念番組の「経世済民の男 高橋是清」、見ちゃった。
思ってたより軟派寄りの人に書かれてて、
これまでのイメージをぶちこわされました!良い意味で!
面白かった…!
ぜんぜん期待してなかったのに面白かった!
次は小林一三なのでこれまた楽しみです!
ちなみに、サイトに行ってよくよく見てみたら、
高橋是清が東京局、小林一三が大阪局、松永安左エ門が名古屋局制作みたい。
カラーの違いにも注目したいと思います。


「昔話裁判」白雪姫の回
これまた気になってたのをみちゃった。
15分なんですが、大まじめに弁護側と検事側に分かれて殺人未遂の罪でお后を裁いてますがな。
その上弁護人の主張によると、すべてはお后に恨みを抱く白雪姫と王子の陰謀だったりして、
それぞれそれっぽく証人尋問があって
確かに、最後まで見終わると、どっちが正しいのか全く分からん感じに。
結論を視聴者に投げて番組は終わるんだけど、確かにシュールでした。。


ヴァイオリン職人の探求と推理 (創元推理文庫)

ポール・アダム / 東京創元社

スコア:


ポール・アダム著『ヴァイオリン職人の探求と推理』『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密』
前々から気になってたミステリー。
舞台はイタリアですが、書いてるのは多分イギリス人です。
主人公(探偵役)は、まさしくイタリアはクレモナに住むヴァイオリン職人のジョヴァンニさん(推定60歳)、
腕のいい職人で、ヴァイオリンを自作する傍ら、修理も手がけます。
趣味は近所の友人たちとの弦楽4重奏セッション。
その手足となるワトスン役は、4重奏でチェロ担当の地元警察の刑事さん。
(やたら長い名前の地元民で、ぐ、 グァスタフェステ ? なんか、こんな名前だった。)
『ヴァイオリン職人の探求と推理』では、のっけに、主人公の幼なじみにして親友のアントニオが殺されます。
名前の長い刑事と生前の彼の足取りを追う内、
幻のヴァイオリンの存在が浮上し、殺人事件の真相とヴァイオリンの謎が平行して進む筋。
以下、思ったことメモ。

・まず、殺された友人と主人公の友情が良かった。
50年来ずーっと友達、って良いよなあ…。
良いときも悪いときも同じ時間を共有してきたその蓄積に憧れます。羨ましい…。
彼のことを思い出すときの主人公の心情に過剰に感情移入しちゃったよ。
老いも若きも関係なくわたしはのべつまくなし友情に弱い。

・主人公が初老なので、落ち着いていて良い。
酸いも甘いもかぎ分けた良識ある大人ななので、各所での落ち着きが光ります。
こんな安定した常識的な探偵役も珍しい。

・やたらとヴァイオリンの知識に詳しくなります。
ストラディヴァリとグァルネリ、アマティの音色の違いなんか初めて知ったわ!

・かつてクレモナに天才ヴァイオリン職人が生まれたのは、たまたま天才が出現したのではなく、
職人としての積み重ねに加え、そう出来る環境のたまものだ、
つまり、若い頃からヴァイオリン作り一筋にひたすらいそしみ、
それをこつこつと何十年も続け、またそうして生きていける環境があったからだという指摘になんか納得した。

・音楽っていいよね、と随所で思う仕掛け。
主人公がセッションしてるのがすごい楽しそうなんだもん!

・ヴァイオリンの行方を追う辺りは歴史ミステリっぽくてそれも面白かった。
(しかし、イギリスのクダリは要ったか、あれ)

・ヴァイオリン・ディーラーが悪どすぎるw

・最近のミステリには定番、主人公のほのかなラブもあるぞ!
(もうお年なんで、おだやか~な友人づきあい、程度ですが)

全体的に見て、面白かったです!
たいてい洋ものミステリー読んでると、途中の微細な描写でダレるんですが、
意外にこの本それがなかった。ミレニアムとかアメリカのサスペンスものみたいに
力業でせかされるようにページをめくる、みたいな激しい切迫感はないけど、
普通に続きを楽しみに読み進めることが出来ました。
ようし、次!

ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密 (創元推理文庫)

ポール・アダム / 東京創元社

スコア:


『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密』
こっちは、パガニーニの残したかもしれない楽譜の探求の話。殺人事件もあるぞ!
主人公は、弦楽器のことに関しては玄人だけど捜査に関しては一般人な素人ので
グァスタフェステ(多分)刑事の邪魔をしたり出しゃばったりしないのが好感度高いです。
今回は、シャイで感受性の強い青年演奏家とか、「大砲」と呼ばれる
グァルネリ・デル・ジェスの名器など、素敵なアイテムも山盛りだくさん!
読み終わる頃には、ミステリーを読んだ満足とともに、
やたらパガニーニの生涯に詳しくなってること請け合いです。
2作目も面白く、出来れば続きも出版してほしいけど、
必ずヴァイオリン関連の音楽的な探求が絡むからネタが続くか心配です。


望郷 (角川文庫)

森 瑤子 / KADOKAWA/角川書店

スコア:


森遙子著『望郷』
職場の同僚から貸してもらった本です。日本人作者の本なのでサクサク読み終わりました。
なかなか面白かった。
前半は、若草物語、みたいな感じで、欧米の女性作家の書いた小説っぽい内容で進み、
後半は竹鶴政孝と結婚してからの日本での苦難の話。
主人公と妹の軋轢も書かれていましたが、わたし、妹の気持ちも分かるわぁ…。


植物はすごい 七不思議篇 (中公新書)

田中 修 / 中央公論新社

スコア:


田中修先生著『植物はすごい 七不思議編』
またもチャーミングすぎる職場の上司にもらったもの。
今回は、7つのメジャー植物を選び、それについて7つの不思議に答える、という趣向のもの。
とはいえ、7つの不思議といっても、さすがに途中ネタがなかったんか、
力業で「これも不思議といえるでしょう」的にねじ込んでるのもありますが。
その辺りの田中先生の意外な強引さを楽しむのもまた一興です。
今回は、対象植物に対するまじめな疑問も小ネタも全部ひとところにぶっ込んでるのでまとまりが良く、
知識としてちゃんと記憶に定着しそうな感触。
意外に知らなかったネタとか混じってて、楽しく読めました。
田中先生のご本の読みやすさは、長年子ども電話相談室でちびっこ相手に分かりやすく伝えようと
心砕いてきた実績があるからなのだなあ、と今更実感。
簡単すぎるなんて思ってごめんなさい!


こなもん屋うま子 (実業之日本社文庫)

田中 啓文 / 実業之日本社

スコア:


田中啓文の『こなもん屋うま子』読了。
古本屋で200円ほどで売ってたので買ってみた、ネタ小説。
でもこの作者は真面目な推理ものより、このくらい色物の方が面白い。
蘇我野馬子っていうけったいな名前の強烈なおばはんが、
イルカっていう女の子と二人できったない粉モンの店やってるという設定がまず胡散臭い
そこへ客が訪れて、という毎回同じ形式の導入部が語られ、
簡単な日常系推理が繰り広げられるという筋なのですが、
なにより

料理がおいしそう…!

鍋奉行の時も美味しそうやなあ、と思ったけど、今回は現代物で料理が想像しやすいので余計に。
読んでて唾が沸きます。
毎回、舞台は天満だったり、天神橋筋だったり、梅田だったり
(大阪の地理が分からんのでそれがどこかはさっぱりですが)し、
出てくる粉モンも、お好み焼きからたこ焼き、おうどん、ラーメン、ピッツァまでさまざまですが
そのどれもがほんとに美味しそうなのです。
後謎のおばはん馬子ですが、これまたデリカシーないわぶよぶよだわきっついわ、
インパクト抜群、本当にこの作者はこういうダメ人間を魅力的に描くよなあ、
読み終わる頃にはすっかり馬子さんにも馴染んでます。
冗談で買ったのに、意外と楽しめた本でした。


ばけもの好む中将 参 天狗の神隠し (集英社文庫)

瀬川 貴次 / 集英社

スコア:


瀬川貴次著『ばけもの好む中将3 天狗の神隠し』
またもお借りしたので。
これもさらっと読めて面白かったですよ!
とうとう1番目のお姉ちゃんまで登場した。
主人公の12人いるお姉さんたちは、居すぎて誰が誰かよう分からんことになってます。
4の姉上が魔性の女で
10の姉上が謎の多い家出娘で
11の姉上が出仕中、
8の姉上は帝の嫁、
後学者の嫁と、尼と、こないだ浮気されてたのと
夫と一緒に地方転勤に行ってんのと、
伊勢神宮に行ってんのと、
強烈な1の姉上と、
…えーと、これで何人だ。

とりあえず、探偵役の中将が今回も素敵だったので何もかも良しとします。
こきでんの女御は琵琶盗人とくっつけばいいのになあ。
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by mi-narai | 2015-09-06 22:00 | 2015年下半期の読書

『経済学に何が出来るか』 『極楽のあまり風』 『ばけもの好む中将』 『トロイラスとクレシダ』

最近のテレビ

「山賊の娘ローニャ」 「あわれな山賊たち」回。
もじゃ率の低さに衝撃を受ける。
いや、北欧だし、8割もじゃだろう!!
一人くらいは腕にも背中にも足にも腹にも毛が生えてて
「毛ガニ!」とか呼ばれててもいいじゃない!
そんな中アッティス親分だけつるっつるで気にしてて
ロビスに「シラミが沸かなくていいじゃないのさ」とか
言われてたらいいじゃない!

…などと思いながら見てました。
みんなのプリけつは美味しく鑑賞させていただいたわよ!ごち!


コズミック・フロント・NEXT 「ガガーリン」の回
これまた歴史の話っぽい回。

ソ連が、怖すぎる。

初の宇宙飛行生命体である、ライカ犬、
実は打ち上げて数時間後に死んでたらしいですよ。
ちょっと悲しくなりました。
しかし、最初の有人飛行は1時間ちょい、位だったのだなあ。
今なら一般人でも金を積めば出来ちゃう時間ですよ。
このまま科学が進歩し続けたら、この宇宙の外側にも行けるかな。


こっから読書

歴代首相の経済政策 全データ 増補版 (oneテーマ21)

草野 厚 / 角川書店(角川グループパブリッシング)

スコア:


草野 厚著『歴代首相の経済政策』読了。
日本の肖像を見た後だったので、それとシンクロしててちょっとわかりやすかったです。
日本の政治家はろくな事してないと思ってたけど、それでもそれなりに
頑張ってたんだなあ。

もっと頑張れ。給料分働いてくれ。

後、予算における近年の借金の割合の増えっぷりが恐ろしいよ…
(年毎の予算額と振り分けが載ってるんですよ)


経済学に何ができるか - 文明社会の制度的枠組み (中公新書)

猪木 武徳 / 中央公論新社

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猪木武徳著『経済学に何が出来るか』
大真面目に経済学に何が出来るかについて考えた本(タイトルまんまやがな)。
いや、一般的には経済学というと机上の空論で実際の役には立たんと思われてるけど、
それに対しての経済学者からの真摯な反論ともうしますか。
大真面目に経済学の方法を説明しながら、現代政治の瑕疵を論じてます。
読んでからだいぶ経ったからもうあんまり覚えてませんが(だめじゃん!)。
しかし、経済学で理論を論ずる時、どうしても単純化、普遍化するけど、
実際の社会ではもっとさまざまな要因があるわけじゃないですか、
そのせいで、理論と同じようには展開しないんですよね。
その辺りのズレが経済学が役に立たんと言われる所以なのだが、
だからといって理論自体が間違えているわけではない、
という著者の主張は、まあ、そらそうだなと思いました。


この辺りで、そろそろ政治・経済関係の本はいいかな~と思って
趣味の本を読み始めました。


ばけもの好む中将―平安不思議めぐり (集英社文庫)

瀬川 貴次 / 集英社

スコア:


瀬川貴次著『ばけもの好む中将』
お借りした本。軽い読み物なんだけど、意外と面白かった。
タイトルを見れば、
舞台が平安時代で、物の怪とか、妖怪が好きな中将が出てくるのだな
という大体のコンセプトは分かると思うのですが、
その中将が意外に好みの男前だったのですよ。
なので、それだけでわたくしの評価は跳ね上がっております。
ワトスン役の右兵衛佐が上にお姉ちゃんが12人も居て、
おまけに怪異が大嫌い(怖いから)というネタキャラで、
いちいち驚いたり怖がったりしてくれるのでまた楽しい。
続きも貸してくれるそうなので楽しみです。


京へ上った鍋奉行 (集英社文庫)

田中 啓文 / 集英社

スコア:


田中啓文著『鍋奉行犯科帳 京へ上った鍋奉行』
相変わらずのお奉行様の喰いっぷりのことよ。
主人公の同心の恋もほんのすこしだけ進んだかな。
4冊目にもなると、お奉行様が出てくるとほっとするというか、
あんなどうしようもない人なのに愛着がわきまくってます。
『ハナシがちがう!』シリーズの梅寿師匠もどうしようもない人なのに
そこがやっぱり良くて、たまらん感じに書いてありましたが、
この作者、こういう欠点たっぷりの人間を魅力的に描くことに関しては天才的ですね。
次の巻も楽しみです。


極楽のあまり風―ギリシア文学からの眺め

中務 哲郎 / ピナケス出版

スコア:


中務哲郎著『極楽のあまり風』
この本、ウッカリ2冊買っちゃって(マイナー出版社の本だったからさ…)
某方に無理矢理一冊押しつけたというアレな本(ほんと、その節はスミマセン!)。
さすがに、押しつけてから数ヶ月たつのに未読とか、ないよな、と思って
ようやく読んでみたんですが

面白いな!これ!

のっけの
「アイスキュロスは禿頭にカメ落とされて死んだ」ってネタに
悪いけどリアルに笑ってしまいましたよ。
ツルぴかの禿頭見て、飛んでた鷲が「岩はっけーん!」と思って
甲羅割るつもりで持ってたカメ落としたら、
アイスキュロスの頭蓋骨の方が割れちゃったっていう、ね。
ひとしきりニヤニヤしてから、そう言えば、他のなんかの本でも
同じネタ読んだな、と思い出しました。
しかし、あんなシリアス悲劇書いた詩人にしては
突飛なエピソードですね。
まあ、有名人は軒並み伝説級の死に様エピソードを後から創作されたらしいから
実際にこうやって死んだと信じ込むのは早計ですが。
オマケに、なんと、夏目漱石の小説にこの逸話が!載ってるらしいよ!!
漱石、博学だなあ!!
先生は、漱石が何をソースにそのエピソードを知ったかってとこまで
追跡してらっしゃるんだけど、そんなこぼれネタ知ってる先生の方が博学ですよね。

かように、この本は、
長年西洋古典文学に携わってこられた中務先生が、折々に思ったことなどを
チラシの裏にメモるみたいに綴られた雑学満載のエッセイ集、なのです。
ネタの宝庫ですよ!
先生はさすが長年生きてきただけあって、西洋古典だけでなく、
他の時代、他の地域のこぼれネタもたくさんご存知で、
(それをこの金額で教えていただくのが申し訳ないくらい)
西洋古典のエピソードと絡めて縦横無尽に空想なさる様を
こうして興味本位で気楽に読むのがまた楽しい!
ほんまに、極楽の余り風やなあ…。
(※極楽から漏れいでたような涼風、転じては良き品、良き事を指す)

以下、読みながら特に思ったことメモ。

・初潮の話と出産姿勢の話。
「初潮」が、色んな地域の色んな時代の文学の中でどのように表されているかを
西洋古典から、古事記から、アラブ文学にまで広げてピックアップ。
アラブの表現の美しさに瞠目したよ。
出産姿勢の方は、膝立ちとか、立ち姿勢が多かった件について。
確かに、その方が楽そう。

・牛の皮で囲える土地をくれ、と頼んで了承を得てから、
皮を細く裂いて広大な土地を囲う、というこすからい伝承について。
色んな民話に出てくるのは知ってましたが、そうや、ディードーも使ってたわ、この手!

・間男はビーツをケツにツッコまれて、毛を焼かれたてエピも載ってますよ!
わははは!なんやその刑罰!
まあ、女性だけが責められて、宗教裁判で処刑とかよりは
ぜんぜんいいですよ。もっとやれギリシャ人。
でも痔には気をつけて。

・喜劇詩人のメナンドロス、いつか読もう、読もうと思ってまた未読です。
いつか読もう。

・難しい漢字が沢山。
普段使わないような美しい言葉をさらっと普段使いで使ってあるのがかっこいい。
なんか、昭和期を生きた方って、下地でかなわない気がします。

・アイリアノスの『ギリシア奇談集』からの引用が多数でてくるんですが、
わたしこの本読んだはずなのに、全然覚えてないよー!

・最後の後書きが、京都の人っぽくて、ニヤニヤしました。


ばけもの好む中将 弐 姑獲鳥と牛鬼 (集英社文庫)

瀬川 貴次 / 集英社

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瀬川貴次著『ばけもの好む中将 弐 姑獲鳥と牛鬼』
短編、短編、中編で1冊の、ちょっと変わった編成の本。
でも全部バラバラのハナシなのかと思ったら、最後でちゃんと一つにまとまって
ちょっと感心してしまいました。
今回も中将のはじけっぷりがきらりと光る良い1冊。
中将のセレブなお友達たちや、主人公のお姉ちゃんたちにもスポットが
あたって、楽しかった。お姉さんたちの個性が強すぎる(笑


シェイクスピア全集 (〔24〕) (白水Uブックス (24))

ウィリアム・シェイクスピア / 白水社

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ウィリアム・シェイクスピア『トロイラスとクレシダ』
読み始めてすぐに思ったことは、

シェイクスピアやなあ!

ということ。
舞台がトロイア戦争なので、勿論なじみ深くて、登場人物もよく知ってる人
ばかりなのに、言い回しや筋立てがものすごいシェイクスピアっぽくて
なんか、不思議な感じです。
あんまりシェイクスピアに詳しくないわたしが言うのも何ですが、
シェイクスピアの喜劇って、道化が出てきて狂言回しをするイメージが強くって、
このトロイラスとクレシダにおいては、テルシテスがその役回りなのですね。
タイトルロールの二人の恋愛に関しては、マジでどーでもいいですが、
アキレウスがみんなにさんざん「あいつ高慢すぎる」てぶつぶつ言われたり、
アイアースがからかわれたりする件はちょっと面白いです。
しかし、英語読みだから、それが誰かをいちいち頭の中で変換するのは面倒。
 ・
 ・
 ・
翌日読了。
後書きで「カテゴリー分けに困る作品」とあったけど、確かに。
途中喜劇っぽいけど、全編喜劇ではないし、大団円ではない、
かといって、史劇ほどの重さはなく、
悲劇といっても、ロミオとジュリエットのような完璧な美しさにはほど遠く、
ハムレットのように最後全員死ぬわけでもなく、
「なんやこの話???」
と思ってる内に終わるという…
何がねらいなんだ???とそりゃ学者連中も頭をひねるわな、こりゃ。
とりあえず「問題劇」というカテゴリーに今は入れられてるらしいです。
でも面白くないかと言えばそうでもなく、さすがシェイクスピアというか、
舞台転換とか場面の見せ方とか秀逸で、飽きずに最後まで読めちゃいました。
(もともとシェイクスピア(の喜劇)が好きなので、だいぶ点が甘いかもしれん。)
もちろん、元ネタのイーリアスや他のトロイア関連叙事詩とは、だいぶ
筋立てを変えてきてるんだけど、
その辺りはシェイクスピアの構成手腕の見せ所ってやつで、
むしろどう組み立ててるかの方に剋目しました。
ちなみに、タイトルロールがトロイラスとクレシダなので、
一応その二人中心に話が回ってて、
他のアキレウスとヘクトールの因縁とか、
パリスのくだりとか、その辺はわりとさらっと流されてます。
ヘクトールの死はさすがに確定済みなんですが。
(シェイクスピアは、同時代のトロイア戦争に題材をとった劇脚本だけでなく、
一応イーリアスの翻訳も参考にしたらしい。)
かといって、別にトロイラスとクレシダがいうほど純愛な訳でもないし、
他の作家の作品みたいにクレシダに納得できる要素があるわけでもなく
ううむ、マジで、何を主眼に描きたかったのか悩むな。
ざっくり一回読んだくらいじゃ分からんのも当然かもしれません。
時代背景とか、シェイクスピアの劇作手法とかに無知なので、それがネックなのかもしれません。
手強いぜウィリアム!(わたしがアホなだけか?)
とりあえず、劇を見て、演出家がどういう風に結論づけてるか、
(それともシェイクスピアの原作通りなのか)、を
確認してこようと思います。

ていうか、新幹線、動くのか?(動いてくれよ)
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by mi-narai | 2015-07-17 00:03 | 2015年下半期の読書

ミステリー、『外国語をはじめる前に』 『開国の使者 ペリー遠征記』 『日本の統治構造』

本を隠すなら本の中に (創元推理文庫)

ローナ・バレット / 東京創元社

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ローナ・バレット著『本を隠すなら本の中へ』
本屋コージーミステリー第3弾。
今度は部屋に泊りに来てた旧友を「ちょっと、いつまでいる気よ、いい加減帰ってくれない?」
って追い出したその日にその旧友が死体で発見されて、またもや犯罪に巻き込まれるという筋。
前回仲が深まってた事件記者と今回はぎくしゃくし、相手が原因で一度は別れます。
それと同時進行で、今回天敵保安官の代わりに事件の捜査についたイケメン副保安官と
お互いに意識し始めました。
この辺りは少女マンガのノリに近い。
(いかにもコージーミステリーですよ。大体イケメンとくっつく主人公)
後、フリーガンについての叙述が興味深かった。
動物保護の時も思ったけど、アメリカ人、極端だよな…。



田中啓文著『ウィンディガール』
日本人の娯楽本はあっという間に読み終えますね。この本もしかり。
主人公は高1で吹奏楽部でサックスを吹いてる女の子。
でも、吹奏楽部の描写があまりにも中学生っぽいよな~と思ってたら、
案の定あとがきで著者の中学生の娘の部活動の話を参考にした、と書いてありました。
せやんなあ。高校生にもなったらもっと大人やんなあ。
おまけに、あまりにもジャズ>>吹奏楽的に書いてあるので若干腹が立ちます。
大編成の欠点ばかり書いてあるけど、大人数ゆえの喜びや感動だってあるんだぞー!
まあ、作者はこれまで数多く書かれた青春小説としての吹奏楽ものではなく
音楽を通して主人公が成長する話を書きたかったようなのでいいんだけどさ。
でも2巻は買わない。


呪いの時代 (新潮文庫)

内田 樹 / 新潮社

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内田樹著『呪いの時代』読了。
古本屋で100円の本がさらに半額になるというので50円で買いたたいた本。
これもさっくさく読み終えました。
なんか、毎回そうやねんよな~て思う個所と、いや、それはどうかと思うぞ内田さん、と思う個所
半々くらいなのですが、今回は若干それはどうやねんと思うことの方が多かったかな。
草食男子については厳しいと思ったけど、近年の若年層全体に対する目線は優しいな、この人。


ポアロとグリーンショアの阿房宮 名探偵ポアロ

アガサ クリスティー / 早川書房

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アガサ・クリスティー著『グリーンショアの阿房宮』
これまで未出版だった中編の初翻訳という触れ込みだったので買ってみました。
もともと、教会のチャリティーの為にポアロものの舞台設定とトリックを考えてたところ、
話の長さが中途半端すぎてお蔵入りになった一作。
でもこのタイトルで書くって雑誌に予告入れちゃってたもんだから
タイトルだけ同じのミス・マープル物のまったく違う筋の短編を書きなおしたらしい。
ちなみにトリックと話の筋は、ポアロ物の『死者のあやまち』という長編に描きなおされたらしいです。
こっちは舞台は違えど話の筋はくりそつだそうで。

そんな紆余曲折を経た今作。
最後まで犯人はわからんかったけど、
トリックがトリッキー過ぎる気がしました。それに手がかりが薄すぎる気がする。
なんか、途中で4回くらい寝落ちしてしまいましたよ。
後、ポアロが敬語じゃなくてそこが不満!


外国語をはじめる前に (ちくまプリマー新書)

黒田 龍之助 / 筑摩書房

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黒田龍之介『外国語をはじめる前に』読了。
また買ってしまいました…この方の語学エッセイ。
そしてまたおおむね楽しく読み終えてしまった……。
タイトルの通り、外国語を始める前にしておいた方がいい心構えの本。
著者は外国語習得には忍耐も努力も時間も必要だとご自身の経験から実感していらっしゃるので、
昨今の“すぐ身につく英語”、みたいなキャッチフレーズに違和感を覚えているわけですよ。
なので、生半可な気持ちで初めても続かんよ、という警告も込めて書いてるはずなのに
読み終えるとやっぱり語学がしたくて仕方なくなっちゃう罠。
知らない言語を学ぶのって楽しいよね~
(楽しいのはかじりかけの頃だけなんだけどね。じわじわ難しく、辛くなってきます)
各章、「基本」「発音」「単語」「文法」「意味」「系統」「歴史」「方言」など、語学をやってると
まあ、毎日のように目にする項目に分けられてて、
大変読みやすく、外国語学習の実際の風景が想像しやすいつくりになっています。
各章末に、著者が講師として働いてた頃に講義で出した質問と、
それに対する学生の回答が書いてあるんですが、これが面白いんですよ!
外国語学習中の悩みとか、自分の学んでる言語の難しい所とか、
感じたことが生き生きと書いてあって、時々声に出して笑ってしまいました。
ただ、「方言」の項目では著者の物言いにはところどころカチンと来ましたが。
(ちっ、共通語話者め)
それ以外は面白かった。


その女アレックス (文春文庫)

ピエール・ルメートル / 文藝春秋

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ピエール・ルメートル著『その女、アレックス』
話題の本です。買っちゃった。
読んだ感想としては

なんか、いろいろ、すごかった…

最初から謎とサスペンスの連続でぐいぐい引き込まれ、また叙述も詳細だけどくど過ぎない
ちょうど良い塩梅で(当社比)、最後までだれずに読み切れました。
最初は、アレックスという女性が誘拐されて大変な目に合ってるところからスタートで、
その誘拐の目撃情報をもとに、カミーユという警部を中心としたチームが捜査を開始するんですが、
これが誘拐事件のまま全然終わらん。
ちゅうか予想外のところに着地するんですよ。
あんまり言っちゃうとこれから読む人の邪魔だから事件についてはこれ以上はやめときます。

ところでこの探偵役のカミーユさん、推理小説史上最も背の低いキャラクターなんじゃないかと。
145センチくらいしかないの。なのに、性格は、2時間推理サスペンスで出てくるような
たたき上げのベテラン刑事なのよ。ギャップが面白い。
この小さい警部さんと、彼の部下
①ハンサムでセレブで洗練されてて優しいルイ
②めちゃめちゃケチで癖のあるアルマン
の掛け合いがまたいい感じです。
なにより白眉がタイトルロールのアレックス。
読むうちにこれほど印象の変わった女性も初めてです。
最後の最後、カミーユのセリフにはにやっとしました!
面白かった。

でも、手放しに称賛ばかりしづらい、矛盾点なんかもあります。
定期的に繰り返される残虐描写もダメな人にはだめだろうなあ…。
(わたしも「ひー」と思いながら読みましたもの)
最近の推理小説の流行りなんですかねぇ。ショッキングな場面を挿入してそれのショックで読者をひっぱるの。
オチもありきたりだし。(すまん、「またソレか!」とは正直思った。あと「なんでやねん!」)
でもまあ、フランス人作家だから、こんなもんかな、とも思いました。
けっこうえぐい&感情的に振れ幅の大きい&こってこて、の作品が多いよな、という印象があるので。
理性に感情が克つ感じが、イギリスとかドイツとかのアングロ・サクソン系の小説にはない印象で
面白いなと思うんですけど、理性的かつトリック重視のミステリーが好きな人がいきなり読むと
拒絶反応起こすかもしれないなあ…


大阪商人 (講談社学術文庫)

宮本 又次 / 講談社

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宮本 又次著『大阪商人』
もともと経済畑の著者らしいんですが、経済は人間が動かしているものであるから
人間に焦点を据えて経済史を書きたくなったそうで。
なので、著名な商人個人を描きつつ当時の経済活動を説明する流れになっております。
大阪の地理には疎いので、地名が出てもさっぱりわからないのですが、
商人好きゆえ、商人の話は楽しいな~!
まずは江戸時代の貿易商人について説明してあります。
江戸に幕府が移ってしばらくした頃、なんか2年ほど生糸が売れなくて困ってた外国人に頼まれて
幕府が大商人数人に打診して買い取らせたんだけど、
なんとそれが外国貿易の独占契約の始まりだったらしい。
最初は長崎、堺、京都の商人が外国商品を専売してたんだけど、そのうち大阪と江戸が加わり
この5か所の選ばれた商人たちにのみ外国品の取り扱いが許されてたんだって。
で、鎖国中なんで外国との貿易って長崎が中心に行われたのかと思ってたら、
輸出品も輸入品も一度大阪に集積されてたそうですよ。(堺港が土砂で寄港が困難になってからは特に)

大阪が中心だったのか…!!(天下の台所ー!)

なんかそれがすごいびっくりした。
後、外国人と直接取引する大店に(現地駐在員に地元の取締役とか役がちゃんとついてる)、
仲買商、小売商と綺麗に役割分担が出来てて見事なもんだなあとも思いました。

まだ途中なんですが、ちょっと休憩して他の本を読み始める。


開国の使者 ペリー遠征記 (角川文庫)

佐藤 賢一 / KADOKAWA/角川書店

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佐藤賢一著『開国の使者 ペリー遠征記』読了。
作者買いしてみた一冊。上記の『大阪商人』からの江戸繋がりで、同時に読み始めてみました。
徹頭徹尾ペリーさんの目から見た、日本遠征記。
ペリーさんは、海軍の軍人さんなので、海軍好きのわたしはウハウハです。
超楽しい!いや、流石に海戦シーンはありませんが。
何度もペリーさんのフルネームが出てくるから、彼の名前は
マシュー・カルブレイス・ペリー
って覚えちゃいましたよ。夭折したお兄さんはオリバー・ハザード・ペリー。
途中で、アメリカが中国の利権を手に入れようと思ったら日本の位置が重要になって来る、
(それまではイギリスやオランダと同じく、まずは大西洋を渡って、アフリカ西岸を南下、
喜望峰を回ってインド洋へ、マレー半島をぐるっと北上してマカオ、香港、上海へ、と
こういう航路を取ってたらしいんだけど、日本に寄港地が出来たら
インド洋航路じゃなくて、太平洋を渡って直接中国に行ける)
という著述があったのですが、
それにものすごい納得しました!
そりゃそうやで。なんでアメリカから中国に行くのにわざわざぐるっとアフリカ方面から回らなあかんねん。
後、日本人作者なのに(だからか?)、ものすごいアメリカ人目線なのが面白い。
毎回アメリカ人である主人公がヨーロッパ人(特にイギリス)に馬鹿にされて
イライラする感じがよくわかります。
日本人に対しては、割と好意的なのですが、日本人に好意的な外国人を日本人が書くという
遠まわしな自画自賛になっとります、わはは!
最後、ペリーさんが任務完了後、自分で日本遠征記を執筆しよう!と心決めたところで話は終わるのですが、
調べてみたらホントにこの人、遠征記著してるのね。
ちょっと読んでみたくなりました!


日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書)

飯尾 潤 / 中央公論新社

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『日本の統治構造』読了。
定期的に、商人本及び政治関連の話は買いたい気分になって買うものの
なかなか読む気にならず積んで置かれているのですが、
今回某●HKの白熱教室で今話題のぴけてぃさんの回見たし、
(こっちはこっちでものすごい面白かった!やっぱり講義方式で話してるの聞くのは分かりやすいしね!)

「今ならイケんじゃね?」

などという根拠のない自信に押されてひも解いてみました。
読み終えた。

面白かった…!!!!

いや、わたし、理数もそうだけど、政治・経済・法律に関する知識もザルなんですよ。
ほっとんど知らないの。
そんな一般人以下の知識しか持たぬ私が読んでもちゃんと理解でき、
なおかつ「なるほどー!」と膝を打つ感じの分かり易さ!
大変に親切な作りでございます。
内容は、もう本当にタイトル通り、いったい現在(この本の出版が2007年なのでその当時の現在ですが)
日本がどのような形態で統治されてて、どんなシステムで国家が運営されているかを
説明・検証し、問題点を洗い出したもの。
色々目から鱗でした!
アホ故に上手に説明出来ないので目から鱗ポイントを箇条書きで行きますよ!

・大統領制の方が分権的だった!
 いや、わたし、首相(総理大臣)より大統領の方が権限が大きいと思ってたけど
 本来は、大統領は立法府と行政府両方の長を兼ねる首相のように
 権力が集中しないよう分権を重ねた役職らしい!
 アメリカはイギリスから独立した経緯があるし、やはり権力が一人に集中する事に抵抗があったのだな。
 日本はなぜかあまり首相が権限を持ってるように見えないんだけど、
 イギリスはその力の集中がうまく働いてる例で、立法府と行政府が半一体化していることが
 スムーズな国家運営に生かされているらしい。
 フランスは議会が割れすぎて国家運営がままならんところを
 半大統領制にしたことでまとまりができてうまく行った例らしい。
 この辺りは国によってカラーが大分違う…

・官僚内閣制。
 日本の首相があんまり権力なさげに見えるのは、議院内閣制じゃなくて官僚内閣制になっとるせいじゃないか。
 というのが著者の指摘。最近は徐々に変わりつつあるらしいけど、著者の指摘がいちいちもっともで
 なるほどなあ、と思いました。
 もちろん官僚の権限が大きい(日本の場合は立法計画の立案までやっちゃうとかそういうあたり)ことには
 利点もあるらしいけども。

・族議員がなにかようやく分かったー!
 うむ。癒着はいかんよ。

・あと、小選挙区制と大選挙区制、比例代表制の違い、効果の違いもようやく分かったー!
 小選挙区制だと小さな政党に入れた票が生きなくていまいち有権者の意向が反映されにくい面はあるけど
 与党の次に強い党の勢力を伸ばす効果はあるわけなのだな。2大政党制を目指す向きには最適。
 比例代表制は逆に有権者の意見はきっちり吸い上げられるけど、第一党が議会で過半数を占めるのは
 まあ無理なので、連立内閣になりがち。

・各国の制度も載ってて、これも面白かったです。やっぱ国が違えば大分違ってくるんですね。
 規模が小さいとはいえ、「金の無駄やし」と1院制+比例代表制を選択したスウェーデン(ノルウェーだっけ)は
 ある意味清々しいな…!

・官僚の出世コースについての説明もあったけど、過酷だなあ。
 国家公務員も大変ですね…。

・一党優位の功罪について。
 確かに、ずーっと同じ党が優位に立つと、有権者の希望が通りにくいよな、と思いました。
 もう高度成長期も終わったし、国の予算も限りがあるから、無制限に政策立てられんし、
 要るもの要らないもの取捨選択して、その選択は国民の大意を勿論見つつ、
 なるべく大多数が(金持ちや国会議員だけじゃなくな)納得できる政策を
 きちんと実行するとこまでやらんといかんのに、一党優位で縦割り行政だとなかなか
 迅速に行かなくって、それってどうなのよ、という指摘も分かる。

・選挙公約ちゅうか、マニフェストちゅうか、やっとそれの存在意義も分かりましたよ!
 どうせそんなん立てても、選挙の前に口で言うだけやろ何のために毎回出来もせん約束してんねんと
 これまで話半分に聞いてましたが、
 本来は、有権者は議員個人じゃなくて、政党のそういった選挙公約を見て、
 それを元に選挙先を選んで、もしその党が政権を取ったらちゃんと公約が果たされるか見て、
 果たされなかったら次に選挙で落とすものなのだな。と分かりました。
 そんなシンプルなことだったんだなあ…。
 なんで口先公約がまかり通ってるんだろう。次回有権者が落とさないからかな。
 やっぱりちゃんと選挙に行かないとだめですよね。
 いや、投票に行くの、個人的には面白いと思うんですけどね~。
 
・しかし、この本読んでつくづく思ったんですが、こう言った国の仕組みとか、選挙の意義とか、
 義務教育でもっとしっかりやっとくべきなんじゃないだろうか…
 実はみんなちゃんと知ってんのか?
 わたしが無知過ぎただけっスか?
 いやしかし、学校の政経の授業の時に通りいっぺん説明されただけじゃ
 いまいち実感湧きにくいというか、もうちょっと踏み込んで教えておいて欲しかったという願望も含め…
 
で、読み終わって、今投票率低いけど、残りが全員投票したらすごい力になるんじゃないかな、
たとえば、女性候補に入れて、女性議員が3分の1ほどに増えたら、
国会でアホなヤジ飛ばすおじさまとか、もっと居づらくなるんちゃうかな、
とか、おバカな妄想を繰り広げました。
いや~、ほんとにすごい面白かった!この本おススメです!


浪花の太公望 (集英社文庫)

田中 啓文 / 集英社

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『浪花の太公望 鍋奉行犯科帳』
大阪西町奉行所シリーズ第3段。
なんか、がっちがちの東町との対比で西町奉行所がゆるーい感じで好きです。
毎回食にからめて事件が起こるので、お腹が空きます…。
今回はやたら鱧料理が食べたくなりました。
主人公をめぐる二人の娘さんも微笑ましくて良かったです。
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by mi-narai | 2015-03-22 23:37 | 2015年上半期の読書