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『本の町の殺人』 『古代エジプト』 『エトルリア学』

エクソダス。
わたしのアイドル、ラムセス2世に失礼な映画作んな~~!!!!
そもそもモーゼの映画作る言うなら当時のエジプト語とヘブライ語喋るくらいの根性見せてみんかいゴルァ!(無茶ブリ)



萩尾望都著『マージナル』『バルバラ異界』
いや、手持ちの萩尾望都本を読み返したら、持ってないのも読みたくなって
思わず買い求めてしまったのです。

マージナル (1) (小学館文庫)

萩尾 望都 / 小学館

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『マージナル』は一度貸してもらって読んだことがあったんだけど、
今回改めて買ってみた。マルグレーヴ(メイヤードさん)がなんか好き。
(毎回アシジンと彼のシーンだけ何回も読みなおしてしまう)
昔読んだ時も今回も読み終わった後も、サトクリフ読んだあとみたいに世界から戻ってこれずに
ぼんやりしちゃいましたが、今回は特に最後の辺りのナースタースの嘆きが心に響いたっちゅうか。
後、解説のおかげで「あー、なるほど!」とようやく話が分かりました。アホですまん。


バルバラ異界 1 (小学館文庫 はA 41)

萩尾 望都 / 小学館

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『バルバラ異界』
いや、これも、面白かった…!
最初はよう分からんまま読み進めてましたが、ストーリーテリングの巧みさや場面の切り替わりのうまさ、
単純に画面の美しさに引っ張られて結局一気読みしてしまいました…。
(で、読み終わった後は世界から戻ってこれずry)
すごすぎて正しく語る言葉を持たないので、感動の合間にちらっと思ったよしなしごとをメモ書きします。
・ヨハネが意外といいやつだった…。
・確かに、移植した場合は他人の肉は拒絶反応起こすのに、食べた場合は大丈夫なのは、言われてみれば不思議だなあ…
(消化器官と酵素さんのおかげか?)
・妹に、最後のタカとキリヤの顛末がどういうことなのか分からんと言われて、わしもよう説明できなんだ。
「えーと、なんか、そういうもんやねん」(幼稚園児レベル)


猫mix幻奇譚とらじ(8) (フラワーCアルファ)

田村 由美 / 小学館

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田村由美著『猫mixとらじ』8巻
※こんなタイトルですが、よくある飼い猫との日常本ではなく、ファンタジーです。
ネズミに子供を誘拐されたお父さん(職業:英雄)と、ネズミに人型にされちゃった仔猫とらじの旅の話。
前から宣言してるとおりマンガとロマンス小説はよほどのことがない限りレビュー書かないんですが
(消耗品だから。キリがないもの)
この1年に1回しか出ない本が、去年よりちょっと早めに出版してたのが嬉しかったので。
相変わらずのとらじのかわゆらしさですよ!!!!
猫好きさんは必読の書ですよ!!!!!
中盤の銀ちゃんに追いすがるとらじのシーンであまりのかわゆらしさにキュン死するかと思いました燃え滾った!

この『とらじ』の他に、2冊ほど長いこと続きを待ってるマンガがあって
『やぎさん郵便』と『10ダンス』(いずれもホモ)なんですが、
『やぎさん』の方はつい最近ようやく続きがでましたが(完結は次巻にもちこされたけどな!とほほ…)
『10ダンス』の方はいつ出るんでしょうか。続きが気になって気になって気になって仕方無いよ~~


本の町の殺人 (創元推理文庫)

ローナ・バレット / 東京創元社

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サイン会の死 (本の町の殺人2) (創元推理文庫)

ローナ・バレット / 東京創元社

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ローナ・バレット著『本の町の殺人』、『サイン会の死』読了。
表紙からも分かるように、かるーい口当たりのコージーミステリー。
本格ミステリがお好きな方からは眉を顰められるかもしれませんが、
わたしはジル・チャーチルの主婦探偵シリーズとか、
アメリカ産のこういう、女性主人公で地域密着型で日常満載の
明るいミステリーが結構好きなのです。
なので、割と楽しんで読み終わりました。
いや、最初のあたりはいまいち乗れないというか、『ゴッサム』に引き続き
「失敗したかな、これ」と思ってましたが、
姉のアンジェリカと和解したあたりから面白くなってきた。
外国産ミステリーってその国の日常が垣間見えるのが楽しいですよね。
女性作家だとそれが顕著な気がします。主人公に共感もしやすいですし。

『本の町』は、まず、本屋を営んでる主人公の元に、最近離婚した姉が転がり込んでくるところから始まります。
この姉とは小さい頃から折り合いが悪くって主人公は最初辟易としてるんだけど、
同時期に主人公が意地の悪い保安官に殺人容疑(濡れ衣)を掛けられて、
一緒に無実を晴らすために捜査するうちに
結局仲直り出来て良かった良かった、みたいなドタバタコメディタッチの筋。
『サイン会の死』は、その半年後、店でサイン会やったらその作家が店のトイレで死んじゃって、
捜査のために店をまたもや天敵の意地の悪い保安官に封鎖されちゃって、
なんとか店を再開するために犯人探しに乗り出す主人公、みたいな筋。
1巻目は若干グダグダするけど、2巻目は最初から大半の登場人物に馴染んでるし
より楽しく読み終えた気がします。けっこう姉のアンジェリカが好きかも。

でも、言っておきますが、この本に大層な人生の意味とか、文学的な面白みとかを
求めてはいけませんよ。純然たる娯楽作品だからね!
後、1巻目でいけすかない事件記者として出てきた男と2巻目冒頭でいきなり
良い仲になってて、びっくりした。あれ?あたし、何か見逃した??


古代エジプト 失われた世界の解読 (講談社学術文庫)

笈川 博一 / 講談社

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笈川 博一著『古代エジプト』
エジプト展に行ったし、昔読んだエジプト本の知識も薄れかけていたので
知識の補強もかねて、本屋で新発売されてたものを買い求めてみた。

そもそもわたしの歴史への嗜好って、小学校の時分のマヤ・アステカ・インカそれとエジプトへの
興味が元になってるんです。もともと好きなのよ、あの辺り。
(いや、子供って一回はその辺りに憧れるもんじゃない?後恐竜と。
謎とか古代とか滅亡とか、そういうワードに無闇に目を輝かせるというか。
自分がそうだったからみんなそうなんだと思い込んでるだけなんかしら…)
しかし、長じて、知識というのは一度知りたいと思いはじめると際限ないと痛感してから、
なるべく喫緊に知りたい範囲以外に手を広げるのはセーブするようになって
(ただでさえ、広く浅くの傾向があるのに!)
マヤ・アステカ・インカ・エジプトに
関しては、すごい好きなんだけど、
「あかん、そこにまで密に手を出し始めたらマジでキリないで」
と我慢してたんですよね。(それでも時々我慢しきれなくてポロポロ読んじゃうんですが)
なので今回のこの本もよっぽど買わないでおこうかと思ったんですが、
ぱらぱらめくった時の「この本良さそう」という直感とか、
某方がお好きだからもうちょっと知っておくと次回話のネタになるかしら、という下心とか、
最近いろんなエジプト展に行ったせいで妙な親近感があったりとか、
色々相まって買っちゃったんですよ。

結論としては、買って良かった。

面白かったです!

出版されてるエジプト本って、発掘とからめてごくピンポイントなことを中心に掘り下げて書いてあったり
後はエジプト王の事績を拾った歴史本だったりするけど(勿論そういう本も大好物!)
この本は、「これ一冊読めば古代エジプトの地理、歴史、宗教、言語などが総括的に概観できるように」
という目論見の元書かれただけあって、総合的に分かりやすくまとめてあります。すんごい親切!!
いや、エジプトの歴史って鬼のように長いから、詳細は書ききれなくって、
ホントに大事なところだけざっくり、なんですが、
特にわしのようなあんまり知識のないアホには、まずは大まかな把握が大事なので有難いことこの上ない。
では、以下、特に思ったこと



地理の話
・エジプトって地図で見たら範囲が広そうに見えるけど、
人が住んでたのは本当にナイル流域だけで、
それも上流に行き過ぎると滝が連なっててそれ以上進めないし、
川の両側は砂漠でやっぱり住めないし、
正味の居住地だけ集めたら、四国分ほどしかないんだって。
意外と狭い!
相手の方も人口密度が低かったのだろうとは思うけど、それでも大帝国のヒッタイトと
互角に戦ったりしてたのかと思うとちょっと凄いですね!

宗教の話
・日本などは当時の政権によって雑多な神話が一つにまとめられたし、
ギリシャ神話だって、ばらばらだった各地の神話が歴史時代には大まかには系統だてられ済みだったと思うけど
エジプト神話の場合はそれに比べると統一性が薄いというか、地域によって信じられてる神話が
わりと地方色を残したまま同じ価値で並行して信じられてたそうです。
(そういえば以前そうお聞きしたな!このことか!)
現代日本でエジプト神話を読むときはそれらをあたかも一つの神話系統のように並べて書いてありますが
実はアレ、この神々はオンで伝えられてきたもの、このエピソードはテーベ系、とか
系統がバラバラで、思いのほか繋がりが薄いみたいです。
あんまり統一しようという機運もしくは必要性がなかったのだろうな。
時代によってテーベ勢力が強くなったりしてたみたいだけど。
例外的にアテンに統一しようとしたアメンホテプ4世(イクナートン)がいるけど、失敗したしなあ。

イクナートンと言えば、今ウォークマン入れにつかってる袋の模様、イクナートンだわ~。
(出っ張ったおなかとお尻が特徴☆アテンの手もバックに描いてあるし)

・ウセルが太陽神と聞いてニヤニヤしました。
確か、エトルリアにも、カタの他にウセルっていう太陽神がいた気がするんですよ。
偶然かもしらんが、ギリシャからもアポロンを直輸入してたエトルリア人なので
エジプトから直輸入、という可能性も捨てきれないぞ!
(あれ?でもそれならラァを輸入する方が自然か??やっぱ偶然かしらん)

・言語の話。
セム語と同じで子音しか記してないから
意味は分かれど正しい読み方がさっぱり分からない古代エジプト語※。
(アラビア語で痛感したが、この系統の言語ってホントに意味は子音が担ってるらしいんですよ、
日本語みたいに母音が変われば語の持つ意味が大幅に変わるってことがほぼないらしい。
なので、子音表記のみで当時の人は全然事足りてたんだなあ。
ひょっとすると、アラビア語みたいに、母音は名詞から動詞への変化とか、そういうのを担ってたかも知らんが。
言われてみれば日本語は上記のような事情から、自然、子音と母音がワンセットになった仮名が発達したのだろうし。
昔の人はそれぞれよう考えて仕様文字を決定してるなあ)
(※エトルリア語と逆バージョンですね。エトルリア語は読みは完璧にわかるのに正確な内容が分からない。
言語系統も不明)
古代エジプト語の直系の子孫としてコプト語があるし、ロゼッタ文書もあるから文章の意味はほぼ分かるのに、
コプト語は、現在日常では使わないし、それ以外にあんまり発音を類推できる資料もないようだし
発音の復元は難しいのですって。
とりあえず、読み下す時には「E」の母音を形式的に足してるらしいんだけど、

だから、本とかで説明されてる王名とか名詞とか、あれ、便宜上ああ読んでるだけなんだって!

なんとなくその辺りの事情は知ってたけど、改めて説明されるとそれなりに衝撃でした。
当時のエジプトにタイムマシンなんかで行けたとしても、会話どころか王名さえ通じないんですよ!
ホントはどう発音されてたのかなあ!気になる!
ホレムヘブとか、ホントはホラムヒーボ、みたいな発音だったかもしれないんですよ。オモロすぎる。

・エジプト文学の話。
まだホメロスも生まれてない頃に文字で文学を記してたってのがすごいですね。
流石エジプト!!
古代の中国もすごいと思うけど、エジプトも突き抜けてんなあ!
なんかもうこの辺りの古代文明って桁違い!
日本が余裕で縄文ってた頃なんで、それを考えるとちょっとときめきます。かっこいい!
(いや、辺境好きなので日本の立ち位置も大好物ですが)
紹介されてる文学は「二人兄弟の話」と「シヌヘ」と「書記の話」、「ホルスとセトの争い」
「アヌビスとバタ」など。
この「アヌビスとバタ」はタイトルロールのアヌビスとバタ兄弟の話で、
アヌビスの方はあの有名なジャッカルの頭部をもつアヌビスなんですが、
バタの方をこれまで聞いたことなかったのでびっくりした。
ちなみに、これまたヒッポリュトスタイプの話ですよ。
弟が兄嫁に陥れられる話。

「ホルスとセトの争い」は、タイトルから、有名なプルタルコスが伝える、
セトがオシリスを殺してホルスに仇を討たれるあの筋かと思ってたら、同じ主題を扱ってるものの

法廷ものだった…!!

オシリスの死後、ホルスとセトが神々の法廷でそれぞれの弁護人を従えて自分の王権を主張する話だった…!
なんか、ちょっとこれ、面白かったです。
それ以前に、イシスがまんま息子命のおかん過ぎて読んでてドン引きしましたが。
(娘に対するのと息子に対するのではどうしてこれほどあからさまに態度が違うのか!
…という娘側からの訴えをあまりに多く耳にするもので。)
後、セトにもちゃんと味方がいるのだな、と思ってほっとしました。
プルタルコスの伝えるオシリスとイシスの神話に関しては、わたしはセトの味方ですよ。
(これには、上下エジプトが統合される前、上下で争ってた時に、セトの守護する側の勢力がホルスの守護する側に
負けたからだという説があるそう)

・ファラオ=ペル+アア(大きな家)

・ラアメス2世の話
一番最後の章を丸々使って、ファラオのテンプレートとしてラムセス2世の半生について書いてありました。
ひゃっふう!
ラムセスというのは、ギリシャ語読みらしく、エジプト語では
ラア(太陽神ラア)+メス(産む、生まれる)でラアメスらしい(もちろんこれも便宜上の読みですが)。
あれ?じゃあ、トトメスは、トト+メスか!!!
ラムセス2世の半生や嫁、子供についてはあまりに有名なのでここでは割愛するとして
一つビックリしたことをば。

名前がめっちゃ長かった…!!

聞くところによると、ファラオの名前って5つに分かれてるそうで!
(だから、ラムセスだけじゃなく、全てのファラオの名前がたいそう長い)
時期によってまた変化したりして大変そうです!!


『エトルリア学』
日常生活の項は、どうだったか、というだけではなく、どこの遺跡や遺物から
どのように割り出されたかまで事細かに説明してあって相変わらず楽しいです。
武器から始まって日常の衣服についても記述があるんだけど、衣服の変遷のところで

「全裸はギリシアにおけるよりはるかに少ない」

って書いてあって笑った。


エトルリア語の方は、まずエトルリア語がどういった資料から判じられているか、
それを元にどういった説を唱えた人がいたか、今現在(勿論著者にとっての)の判明度合などが
詳しく説明してあって、その後おもむろに分かってる範囲での文法とか語の説明に入ります。
以下、思ったこと箇条書き

・著者はじめエトルリア学者はほぼ印欧語族の言語話者だからしゃーないけど、
印欧語の文法に則して考え過ぎじゃね?
流石に最近は「膠着語っぽいな」って思われてるみたいだけど、性とか語の屈折とか、格変化とか、
いちいち印欧語の変化モデルに対応して説明するのがうざい。

・訳者の方が膠着語の説明として、日本語、韓国語、フィンランド語を例に出して説明していらっしゃるんですが、
今んとこ、ものすごいトルコ語に似てる感じがするんですけど…。
(勿論、文法的にですよ。語彙は似てない)
しかし、ウラル語族のフィンランド語も膠着語だというのは知らなんだ。へー。
じゃあ、エストニア語とハンガリー語もそうなのか???

・母音調和が起こりがちというか同じ語の中で母音がそろいがちなのもトルコ語と似てますよね。
言われてみればフフルンス、って全部母音Uやんけ。すっげー。

・フフルンスといえば、フフルンスの町だからフフルナなのかと思ってましたが、ひょっとして逆なのでしょうか。
Sが属格(ていうか所属を示す接続語尾)らしいんだけど、フフルナの神だから、フフルンスなのかな。

・薄ぼんやり、「印欧語族侵入前は、方言はあろうけどうっすら膠着語を話す人々があの辺一体に広がってたとしたら
面白いな」ほどに思ってましたが、エトルリア語に特有の発音(もともとのラテン語ではないエトルリア起源の語として)
nθ
についての言及があり
「あれ?これギリシャにおけるインド・ヨーロッパ語以前の言葉にもこの発音なかった?
コリントスとかラビリントスとかってギリシャ語以前の言葉の残滓なのよね?」
などと夢が膨らみました。まあ、実際は関係ないでしょうが、線文字A時代の言語とエトルリア語に類縁関係があったら
ホント面白いのにな~。
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by mi-narai | 2015-02-03 18:05 | 2015年上半期の読書

『要塞島の死』 『エトルリア学』

要塞島の死 (創元推理文庫)

レーナ・レヘトライネン / 東京創元社

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レーナ・レヘトライネン著『要塞島の死』
自称小柄(身長165センチ)な女刑事マリア・カッリオシリーズの3作目。
前回、妊娠10ヶ月目くらいだった主人公、今作では子供がもう
1歳になってます。

ちょうど、1年の育児休暇が終わって仕事に復帰したところからスタート。
やっぱり育休とか女性が働くことについて伝統的な価値観との対立とか
保守的な男性陣からの反発があったんだな、とか
相変わらず、フィンランドの子育て、すげぇな…(授乳中も酒飲んでるぜ!)とか、
北欧の小説は男女関係が赤裸々だよな、とか、
サウナの登場率半端ねぇ!とか、
フィンランドの名前が面白すぎる!とか、
読みながら本編とは関係ない所に色々ツッコミましたが、
本篇も意外と面白かったですよ。
ヘルシンキ沖の小さな島で起こった事故が発端となって、
エコ実業家一家の内情、社長の死、同僚の問題、いろんな要素が絡まって
終盤は一気に事件の解決へ。
今回、犯人は割と早めに察しがついたんですが、この小説の肝はトリックでなく、
犯人像に迫る推理に主人公の日常とかその時その時考えたこととかが肉薄して
なんか、主人公の目を通して自分もそこにいるような臨場感があるところだと思います。
疲れて帰ってきてまとわりつく子供にイラっとする自分に凹んだり、
旦那以外の男性にときめいて「や、まあ、鑑賞するだけだしいっか」と思ったり、
昔の自分を思い返して穴に入りたいような羞恥心を感じたり、
わりと等身大のヒロインですよ。

今回も楽しく読み終わりました。続きはよ!


妖奇庵夜話 人魚を喰らう者 (角川ホラー文庫)

榎田 ユウリ / KADOKAWA/角川書店

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榎田ユウリ『妖奇庵夜話 人魚を喰らう者』
借りたので読みました。
BLっぽいラノベ第3弾。流石に3冊目になると登場人物にも慣れてきて
結構楽しく読み終わりました。
またお前か!とか
なぜBLで書かなかったー!とか
いろいろツッコミどころはありますが、とりあえず脇田が可愛いから良い。


QED 伊勢の曙光 (講談社文庫)

高田 崇史 / 講談社

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QED最終巻。これもお借りしたもの。
とうとうQEDシリーズも最終巻ですよ。
相変わらずこの作者の民族学的考察にはツッコミどころ満載ですが
語り手の奈々ちゃんと探偵役のタタルさんがうまくいったから全て許します。
ここまで長かったなぁ…


エトルリア学

マッシモ パロッティーノ / 同成社

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『エトルリア学』
たまたま本屋で発売されているのを見つけてしまったのが運の尽き、
買いましたとも!当然ですとも!!だってエトルリアだもの!!!
1冊まるまるエトルリアについて書いてある本なんて、しかも啓蒙書じゃなくて
ちゃんとした学術書なんて、そうそうないですよ!
これは買うしかないじゃない!
そんなわけで、買って、大事にカバーを2重にかけて、今現在舐めるように読破中。
本当にまじめに学術的に書いてあって、しかも半世紀前のイタリア人の
学者先生の著作なので、語り口がものすごく回りくどく、
その上、概説書と違って、一つの説を述べるにしても、その説の根拠、別の反論、
説がどう推移したか、とか、丁寧過ぎるくらい掘り下げて書いてあって
ぶっちゃけ、読みにくいことこの上ないんですが、

でも超楽しい!

ずーっとエトルリアについて書いてあるよ!(当たり前です)
やはり、一番最初は起源問題が来て、その後いろいろな切り口から
エトルリア問題を眺める構成になっています。

以下、思ったことを箇条書きに。

・歴史時代
うっかりエトルリアでひとくくりにしがちですが、よくよく考えると1000年近く長いスパンがあるんだから
そりゃ前期と後期じゃ文化の様相も社会制度も違うよね。
エトルリアといってもいつの時代か、ということをちゃんと考慮に入れないとな、
と反省しました。

・地理の項
ギリシャ諸都市やマヤ諸都市みたいにその都市ごとに行政も別なら大分カラーも違いますよ。
エトルリア、とその地域を指して呼ぶ言葉はあれど
ゆるーくまとまってるだけなんですよね。
各々の都市のことが書かれてて楽しいな~。
(ここにははっきりファレリィはエトルリアの影響下にあるファリスキ人の町って書いてある)
ウォルシニィ問題も書いてあった。現オルヴィエートと現ボルセーナのどっちだったかで
イタリア人歴史家の間にも論争があったんだって。
日本だって飛鳥以前の都の場所とかものすごいざっくりだもんなぁ…
そりゃわかんないよね。
ヤマタイ論争的なものがイタリアにもあったのかと思うと妙に親近感。

・出土地や、出土品を所蔵している美術館の紹介にも頁が裂かれてて、大変に有り難い。
地元のトスカーナに数多くそれ系の美術館があるのはいいとして、
ルーブルと、大英とメトロポリタンは、なんでや!!
返せよ!

・宗教の項はだいたい知ってることが多かったので…

ようやく三分の二ほど読めました。
後、エトルリアの往事の生活と、言語なので
残りも楽しく読もうと思います。
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by mi-narai | 2014-12-29 15:49 | 2014年下半期の読書

『食の歴史Ⅰ』

●『大聖堂』
ケン・フォレットの原作、最近出た続き3冊は未読だけども、
先に出た3冊の方は大好きだったんですよね!

特に修道院長フィリップさんが!

なので、この春からBSで海外ドラマとして流すと聞いて嬉しいやら悲しいやら。

嬉しい理由…ドラマ化するほど人気なんだ…!と、自分のほかにもファンが一杯いることが分かって嬉しい。しかも、監督がリドリー・スコットだと…!?
悲しい理由…自宅にはBSが入らないからだ…ッ!


●トリニティ終わっちゃったよ~!


●服装の歴史、のエトルリアの項目のところに、著者が、
エトルリア人自身の資料がほとんど残ってないのでほとんど分からないんだけど
あえて言えば、的なことを但し書いた上で

(以下、P96より一部抜粋)
『あちこちの文化からつまみ食い的に選び取る折衷主義の人々であった、ということはいってもよいのではないかと思う。周知のように、そのような折衷的性格は、活動的で世界を股にかけて渡り歩く商人たちの民族、様々な文化を模倣しつつ創造する、自我欲求を過度に持たない民族の本質にも照応するものである』

なんて、続けてて、ちょっとときめいた。びば!エトルリア!


●商神好きの身としては、今年こそはえべっさんに行ってこようと思ったのですが、

テレビで見たあまりの人の多さにくじけました…(ヘタレなワタシを許して…)


食の歴史 (1)

J‐L.フランドラン / 藤原書店

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『食の歴史Ⅰ』
図書館で借りた本。
一番最初からエトルリアの項まで読んだ時点で3日延滞してたので泣く泣く返却。

いいの。
フェニキアとエトルリアが読みたかっただけだから!(負け犬)

では、例によって以下、読みながら思った事を箇条書きに

・寒い土地の方が狩りに向いてるというのは、言われて目から鱗が落ちました。
そ、そらそうだよな、寒いから大型動物が多いし、群れてるし…!!

・同じ釜の飯。
火を使って動物を加熱して食すという行動が集団性を人間に加味した、といった意見にも目から鱗が。
自分の食卓から相手を除外するというのは、もうホントに決定的に
喧嘩売るってことなのね…!越えられない壁がそこにはあるのね!!

・メソポタミアの宴会には、手順やしきたりが事細かに決められていたらしい。そうなんだ~

・エジプトの項に入って、いきなり料理のレパートリーが豪華になりました。
エジプト、豊かやわあ…(うっとり)
最近印欧語族以外の民族のほうにやたらときめきを感じます。

・ギリシア人やエトルリア人には、食事を取りながら酒を飲む習慣はなかったらしい。
酒を飲むのは一種神聖な、意味のある行動だったようです。
だから、わざわざ酒の神がいるのか。
その飲酒の特殊性が、ローマ時代頃になると大分薄れちゃったらしいのだけれども

そうか、だからリベルがあんなことに…(ちんつうなおももち)

・あらためて読むと、ギリシアの食事はパンが主流だったのだなあ。
肉類は、儀式の時とかの、特別仕様だったらしい。
ホメロスの英雄たちが肉ばっか食ってんのは、あれはまさしく『英雄』だからなのだなあ…

・マロネイア産の酒は甘くて美味しかったらしいよ!
てことは、アレか?
オデュッセウスがポリュペーモスにやったことって、
カルーアミルクとか女の子に飲ませて酔わせる大学生的なアレでソレか?

・エトルリアの項に入って、再び食糧事情が豊かになりました。
エトルリアは、肥沃な土地で有名だったらしいけども、
あほなローマ人には分からなかったかも知れんが
エトルリアの収穫量がローマ人たちのそれとは比較にならんほど多かったのは
土地の肥沃さに加えて、農具と灌漑と農法が周辺地域より格段にレベルが高かったからなんですよね。


エトルリアー!!好きじゃ――!!!!


多読
『Ideal Husbund』(レベル3)読了。
大好きなオスカー・ワイルドの「Idel Husbund」が原作の映画『理想の結婚』の簡略ノベライズ。
言い回しがひねってあって、映画見てなかったら分からなかったアレコレがいっぱいだったけど
ちゃんとハッピーエンドで読み終わって幸せな気分になりました。
ロード・ゴーリング、お幸せにー!


映画
「相棒」見てきました。

以下、がっつりネタバレとホモ語りなので畳みます。

ネタバレafo感想はこちら
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by mi-narai | 2011-01-13 23:39 | 2011年1月の読書

『遊女の対話』 『魔王』 『ギリシア悲劇全集Ⅰ』

ルキアノス『遊女の対話』読了。
これまたえっらい前に読み終わりすぎてほぼ忘れてますが、
なんとか思い返してみると、
途中の、似非魔法使いを語った段だったかに、
有名な『魔法使いの弟子』の原型があることにビックリしたことが記憶に残ってます。
(※わたしがぱっと思い出すのはポール・デュカスの交響的スケルツォですが、
ディズニーの方が有名かも。
これって、ゲーテがもとなんだ、ふーん(Wikiを見つつ))
この話ってこの昔からあったんだなあ!

楽しみにしてた解説も期待通りでした。
ペラい上に、当時にしては風刺と娯楽色の強い内容のこの本書にして
この解説の分厚さ。さすが高津先生です(惚れ惚れ)。


世界文学全集 (1)

ホメロス / 講談社


講談社のオデュッセイアとアルゴーナウティカが載ってる分を図書館で借りてみました。
オデュッセイアの本文の方は松平先生の訳だし、それなら岩波で読んだ事あるので
そこではなく巻末の解説を目当てに借りて読んだんけど、
読んでみたらこれまでどこかで読んだ事あるような内容だった…。

アルゴーナウティカのほうの解説は、岡道男先生でした。
作者のアポロニオスがたいした知識人で、師匠のカリマコスと対立して長編叙事詩を書いた事やら、
(※師匠は短い文章の中に技術の粋を集めた詩の形式を至上とする文学者だった)
吟唱詩人であり、当然耳でそれを聞く聴衆を対象として語り、
それまでの吟唱上の積み上げられた経験や素材、形式を使えた(その分制約も受けた)ホメロスと違って、
アポロニオスの場合は、他人が読む事前提に、アポロニオス個人の資質による工夫を凝らした
(=作品にアポロニオスの個性が強い)事やらがのっててこれは面白かったです。
主人公のイアソンに対しても好意的で、読んでて楽しかった。

アルゴーナウティカ(の元にあるアルゴー船の航海)の冒険譚とオデュッセイアの冒険譚は
どっちが先かというのはほんと読む本によって違うのですが、

どっちでもいいよ、別に。

でも、話を構成する成分が似てる事は確かなんですよね。航海民話の要素盛り沢山!


魔王 (講談社文庫)

伊坂 幸太郎 / 講談社


井坂幸太郎『魔王』
貸されたから読みました。
貸してくれた子が「おもんなかったで、これ」と言いながら貸してくれた一冊(笑)。
最初にそう言われていたので心構えが出来ており、さくっと読み始めて読み終わりました。
(字もでかいし、ロマンス小説以上に短時間で読み終わる井坂本)

…結局、だからどないやねん。

というのが読後の第一の感想。
個人的には前半の主人公の「うわ、この政治家うっさんくさッ!
なんで皆コイツの事そんな信じてんねん!!怖すぎ!!!」
という危機感には非常に共感でき、
そこまで言うほどつまらなくもなくそこそこ楽しかったのですが
なんというか、この作者の本を読んでいると
自分の陥りそうな悪い場所をこれでもかと見せ付けられてる気になって
ものすごい読んでて複雑な気持ちになります…。
妙にかっこつけてみたりとか、賢しげな事書いてみたりとか…嗚呼あああ
恥ずかしい!!!
(いやもちろん、相手はそれで食ってるプロですもの、そんなこと思うなんて
その方がおこがましいってのは重々承知ですヨ。)

…と反省しつつも、読後、アンチ井坂派の妹とのダメ出し大会が
超絶に盛り上がった事は追記しておきます。
井坂ファンの人、ほんとごめんなさい!
でも、周囲のアンチ井坂派の人よりは、わたし、素直に読んでると思うの!
貸された本、後2冊残ってるので、頑張って読みたいと思います。


アイスキュロス I ギリシア悲劇全集(1)

アイスキュロス / 岩波書店

スコア:


『ギリシア悲劇全集Ⅰ』
図書館で借りてみました。
岩波のハードカバーのアレです。
読んだ事のない断片集から借りようと思ったのですが、
一冊手にとってみたら巻末にそれぞれの訳者による解説があるではありませんか!
解説好きのわたくし、それに惹かれて1巻から借りるなどという暴挙に出ました。

1巻目はアイスキュロスのオレステイア三部作
『アガメムノーン』『コエーポロイ』『エウメニデス』
…ふふふ、解説、超絶楽しかったですわ…。
カッサンドラーとピュラデスをだんまり役だと観客に思い込ませておいて
不意に語り出させたときの衝撃を、うまく利用するアイスキュロスの手法
などがこれでもかと説明されてて、ものすごい面白かった。
つい本編も読みたくなってしまって、今遡って悲劇本編読んでるとこです。
まあ、もう一度くらいは通しで読んどくべきかなと思ってたからいいか。
(この後、朗読大会の場所指定、不参加者でもリクエストはOKらしいと聞き及び、
俄然読む気が湧いてきた見習い。現在コエーポロイの最後の辺り読み中です)


ところで、挟まってた小冊子に(こういう西洋古典系のハードカバーって
関連小冊子がよく挟まってますよね。)
「色んな人に尋ねてみました、あなたの好きなのはどの悲劇?」
てなアンケートも載ってて、それも楽しかった。
ソポクレスの『オイディプス王』と『アンティゴネー』は予想通り(?)根強い人気でしたが、
アイスキュロスの壮大さに惹かれる方も、
エウリピデスを強く推す方もいて、一言コメントにニマニマしてしまいました。
いやあ、この辺りは好みで分かれますよね~!
(かくいうわたしはきちんと読み込んでないのでコレが好き!と言い切るところまで到達してない)

そのコメントの中で
「トルコ語由来の単語にきりりと引き締まった現代ギリシア語に慣れた私には
古代ギリシア語は間延びして聞こえる。」
というのがあって


そうなのか!


と目から鱗が落ちました。
古代ギリシア語と現代ギリシア語とは連続したものとして考えてましたが
トルコ語とギリシア語については関連性を考えてなかったー!!
そりゃオスマン支配が長かったんだから影響受けてるはずですよね!
そっかー!(考えたらあたりまえです)
ちょっと現代ギリシア語に興味が湧きました(現金)。



DVD
ガキの使いやあらへんで、罰篇『笑ってはいけない高校』
ちょっと何も考えずに笑いたくなってさ。
まだ米沢守の事件簿もスーパーナチュラルシーズン4もスラムドッグミリオネアも
1週間貸し出しになってないし、急に思い立って借りてみました。
くちびる西高校ってネーミングからして既におかしい(笑)。
今回はまっちゃんが叩かれる回だったので、個人的に非常に楽しかった一作でした。
だんかーん!
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by mi-narai | 2009-11-16 21:55 | 2009年11月の読書

『エトルリア人』『比較言語学入門』『世界の言語入門』『古代ギリシアの同性愛』

読み終わった本が溜まってしまった…

ドミニク ブリケル著『エトルリア人-ローマの先住民族起源・文明・言語』読了。
言語に関しては、以前読んだ大英博物館叢書の『エトルリア語』の方が詳しいのですが
…『エトルリア語』にはエトルリア語は屈折語だと書いてあったのに
こっちの本には膠着語だと書いてあります…よ(単語に屈折はあるらしいけど)?
この本の方が新しいのだから今のところ膠着語である蓋然性のほうが高いと判断していいのかしら。
いや、前から膠着語っぽいよなと思ってたんだ、マジで(笑)

後、エトルリア語は有声音(=日本語で言うところの濁音)を持たないという音韻上の特徴を
説明する段で、今回はディオメデスが例に上げられてたんですが
(Dの音が多いから。エトルリア語にないOの音も使ってるし)

エトルリア語でディオメデスは「ティウミテ」なんだそうな。

ティウミテとウトステ……なんか可愛いなあ。

あとがきの平田先生の解説も、なかなか面白かったです。
久しぶりにツィラトとかプルトとかいった官職名を見ました。

ところで、ギリシア人がエトルリアの対岸に植民地を作ったのが8世紀頃で、
エトルリアの黄金期もその時期以降だから、
当然エトルリア人が海賊だという都市伝説(笑)が広まったのもそれ以降、
つまり、ディオニュソスが海賊に襲われて海賊がイルカに変わったというあの
エピソードが成立したのもそれ以降なのかしら。
とすると、ディオニュソスがギリシアに入ってきたのは比較的後からだという
学者先生方の意見はあながち間違いじゃないのだなあ
……などと妙なところで感心してしまいました。
いやまあエピソードなんて後からどんどん付け足されるから一概に言えないんですけどね~


高津春繁先生の『比較言語学入門』読了。
読み終わって随分時間が経ってしまったので、心に残ってることを箇条書きに書き出してみます。

・「コリントス」などといった「ントス」という音を含む地名の中にあるνθという要素が、
実は先住民の言語の古い形を残している
(=つまり、「コリントス」や「ラビリントス」といった単語は非ギリシア系)
と言う有名な事実がこの本に既に載ってます!
で、感心しながらふと思ったのですが
確か、エトルリア語も印欧語族進入前の古い地中海民族の言葉じゃなかったっけ。
→じゃあ、その「コリントス」系の古い言語ってのはエトルリア語と同系統だったりしないのかしら。
地理的にも近いからありえないことでもなさそうな気はするけど…多分違うんだろうな。

・エトルリア起源のローマ名も載ってる!
おおおお、初読時のわたしは一体どこに目をぉぉおおお!!(激しく後悔)

・比較言語学を行うためにはその言語を知悉しておかねばならない
→なんと高津先生はもともと言語学畑の人らしいです。 
最専門はギリシャ語の方言研究なのだとか。
どうも西洋古典文学の訳や辞典などでお目にかかることが多いから勝手に文学畑の人なのだと思ってました。
でも言われてみれば、古ギリシア語やろうと思えば古典を読み込むしかないもんな。納得納得。


世界の言語入門 (講談社現代新書)

黒田 龍之助 / 講談社

スコア:


黒田龍之助著『世界の言語入門』読了。
『比較言語学入門』が比較的硬めの本だったので、次の本を読む前の息抜きに読み始めて、
あっちゅう間に読み終えてしまいました。
90の言語について、2ページづつつれづれとつづられた言語の紹介本兼エッセイ集。
若干ムネムネ調。
時には作者の雑感で終わってる言語なんかもあるんだけど、
それでもスラブ語派の専門家である著者のこと、ところどころの鋭いツッコミにはどきっとします。
いや、面白かった。そして、いろんな言語を勉強したくなりました。
この本だけでもワタシが少しもかじってない全く知らない語族が
アフロ・アジアとオーストロネシアとニジェール・コンゴ、エスキモー・アリュート
ウラル、コーカサス、タイ・カダイ、ドラヴィダ、8個もあります!
語尾じゃなくて語頭が格変化するらしいニジェール・コンゴ語族とか、
んもう気になって仕方ありません!
読みやすいので誰にでも気軽におススメできる一冊。

あと、バルト3国のうちエストニアだけはフィン・ウゴル語派でフィンランド語と近いと知って、
だからエストニアとフィンランドは仲がいいのかと今更納得しました。


さらに息抜きに『週間世界の美術館No.29大英博物館②』を衝動買い。
表紙が例のペンテシレイアの首を刺すアキレウスだったからさ。
たいした記述がないのは百も承知なので純然たる観賞用です。
芸術の良し悪しがさっぱり分からないので美術館にはあまり興味はないのですが、
遺物は大好き☆博物館、いいよな~……。

そして、ボッティチェリが実はアテナも描いていた事を初めて知りました。


古代ギリシアの同性愛

K.J. ドーヴァー / 青土社

スコア:


K・J・ドーヴァー著『古代ギリシアの同性愛 新版』を読み始めました。
まだまだ序盤なんですが、本の最初にまとめて載ってる壷絵の写真。
写真に付されてる(おそらく著者による)解説がたまらんのです…!!!!

例1:「一つの衣に包まれた男と若者。多分性交中である」
いや、分からんやろ!

例2:「手ごたえのある少年を抱く若者」
手ごたえって一体その根拠は…

例3:「テセウスの恥毛の僅少な点に注意」
そこは注意すべきとこなんだね…

例4:「若者が他の若者の肛門に指をあてがう。多分、悪ふざけ」
カンチョー!(爆笑)

例5:「ヘラクレス。筋肉構造と性器の小ささに注意」
あ、こりゃ確かにちっちゃい。

例6:「異常に体毛の多い裸の男」
ほっといたれよーー!!!

ああもう、出勤電車の中で顔が笑っちゃって仕方なかったです。
どうしてくれよう、もう!
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by mi-narai | 2009-02-12 00:37 | 2009年2月の読書

『エトルリア人-ローマの先住民族起源・文明・言語』

もえると言えば、こないだ街角で見かけた何か↓

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萌えの彫像


先週の土曜日には近場の酒蔵の初しぼりに行ってきました。
甘酒もただ酒もただじゃない酒も飲んだ飲んだ!
いやあ、ひれ酒って美味しいですね~!
この辺りには珍しく雪もちらちらしてましたが、
それでも楽しかった♪


エトルリア人―ローマの先住民族起源・文明・言語 (文庫クセジュ 932) (文庫クセジュ 932)

ドミニク ブリケル / 白水社

スコア:


『比較言語学入門』をちょっと中断して
ドミニク ブリケル著『エトルリア人-ローマの先住民族起源・文明・言語』
読み進んでます。

(そうそう、これ、訳が平田先生かと思ってたら、訳者はもっと若い方で
平田先生は監修でした。訂正訂正。)

エトルリア起源問題を読んで、黄金期のエトルリアを読んで、衰退期を読んで
今、エトルリア語の部分です。
新書なので仕方ないですが、ページ数字数に制限があるためあまり細かいことまでは載っておらず、
大まかな流れのみになってしまってるのが残念です。
それでもちょこちょこと目新しいことが書いてあるのでウハウハしてます**

以下、特にふーんと思ったこと

・エトルリアの起源説について、真偽以前に、各説には提唱者の意図が反映
されていることを忘れてはならない→エトルリアを土着民とするよりリディア起源とする方が、
ギリシャ的には地位が高い。
エトルリア人小アジア起源説には、ローマのトロイア起源説みたいな、格式付与の意味がある。

・エトルリア人の宗教は聖典を持つ……→言われてみればそうだなあ。タゲス!

・伝承ではタルクィニウスの横暴にローマ市民が決起して彼を追い出した
→王政から共和政への移行という風に説明されてるけど、
実はアレは突発的なポルセンナの征服活動のとばっちりだった?
ポルセンナがローマに攻め込んでタルクィニウスを追い出し、その漁夫の利でローマは共和政に移行?
伝承ではポルセンナはタルクィニウスに味方してるけど実はタルクィニウスVSポルセンナ??

・エトルリア人ハーフ・タルクィニウスのローマ支配はエトルリア全体とは関係ない個人的な活動だけど、
ローマはそのおかげでエトルリアの高い文化などの影響を存分に享受できた。
(かくのごとく歴史部分で色々と楽しい記述が多かった記憶がある)

しかし、ローマ人の捕虜300人を広場で神に捧げたって史実には若干ビビり入りました。

残りの語学部分、楽しみだなあ☆



時代劇『浪速の華』
今週のも良かったです。
それゆけ商人!
「あきんどは武士のためにあるんやない!」の心の叫びに大いに共感したですョ。
(※ワタシは別に資本主義礼賛者というわけではないですョ
根っからの庶民なので登場人物のうち地位の高い方に共感しづらいだけなの)


DVD
『SuperNatural シーズン3』5巻
ほんま、C教徒って奴は…。
世界には白か黒かしかないんかい!
そらそう考えた方が簡単やろうけどな(楽しようとするな!)。
相手を悪いと決め付けて、決め付けたら最後根元を断つまでしつこく攻撃する態度が時々イラっときます。
…なーんて続きは見るんですが。
8割は面白いんですもの。
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by mi-narai | 2009-01-29 21:24 | 2009年1月の読書

雑記

神様ありがとう!!!

今日本屋に行ったら白水社クセジュ文庫から

『エトルリア人 ローマの先住民族 起源・文明・言語』

という本が出てました!何ナノ!?今日頑張ったからご褒美!?
めちゃめちゃ嬉しい!

待ちきれなくて帰りの電車で読み始めました。
訳者は例の平田先生です。(『エトルスキ国政の研究』では長い間お世話になりました)
でもって、近年の発掘結果に基づいて最新の情報が載ってるんだとか。
とりあえず、作者はエトルリア人=土着民説支持者らしい。
で、エトルリア語は印欧語が入ってきてあたりの言語を席捲する以前に
地中海で話されていた言語の流れをくんでいるのではないかと考えられているらしい(おお…!)。
というところまで読んだ。
もったいなくて舐めるようにじっくり読んでるのでなかなか進みませんが、楽しいです♪
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by mi-narai | 2009-01-26 22:46 | 2009年1月の読書

『エトルスキ国制の研究』 『グリムにおける魔女とユダヤ人』

平田隆一著『エトルスキ国制の研究』読了。

……な、長かった…(ばたり)。

岡先生の著書を読んだとき以来の燃えつき感です。
随分長いこと平田先生とお付き合いしていたのでお別れするのが寂しいくらい(嘘)。

先生のお陰でエトルリアの官職についてちょっとは詳しくなりました、サンキュー、サー!
(実生活に役立たねえ~!)


しかし、最後のページ開いてびっくりしましたよ、この本


13,000円


もするんですね。(1,300円の見間違いかと思った)
やっぱり一般に売れない本は高いのだなあ(笑)。


グリムにおける魔女とユダヤ人―メルヒェン・伝説・神話
奈倉 洋子 / / 鳥影社・ロゴス企画部
スコア選択: ★★★



奈倉洋子著『グリムにおける魔女とユダヤ人 メルヒェン・伝説・神話』を読み始めました。

すごいよー、すいすい読み進むよおかあさーん!

朝の電車の中で5分の2読み終えた時には我が目を疑いましたもの。
(『エトルスキ国制』とえらい違いだ・笑)
旧友にあったような気持ちで、リュティとかトンプソンとか懐かしいな~などと思いながら、
グリムの童話や伝説集に出現する魔法使いのおばあさんの傾向について楽しく読んでます。
さほど努力しないでも内容が理解できるって素晴らしい(笑)。
しかし、民話における魔女・女神に関する論文は多いけど、ユダヤ人について書いてある本は始めて見ました。
ユダヤ人部分は後半なので、楽しみに読もうと思います。



ロマンス小説6冊目読了。
これは現代モノ。
恋愛の他にドラッグや人身売買といった犯罪が絡んでて
それがスパイスになってて意外と面白かったですョ。
そして、それ以上に、ヒロインとヒーローの掛け合い漫才が
予想以上におかしくって。
電車の中でまたも怪しい人になってしまいました。
まさかロマンス小説読んでて吹きだしそうになるとは思わなかった。

次に読んだ7冊目はぺらかったのであっさり読了。
ソロソロもういいかなという気になってきた。



超絶30分時代劇『オトコマエ!』
なんとなく見てます。
逸馬は憧れの宿屋の女将ではなく、寺子屋の娘さんにもっと優しくすべき。

…と、ふつうに男女の恋愛にやきもきしつつ見ていたのに、
前回、主人公が自分の親友について語るときの台詞にやられました。
アンタたち…(げんなり)。


ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
ジョージー・ヘンリー / / ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
スコア選択: ★★★★



『ライオンと魔女』
いや、もちろん公開中に見たし、その後DVDでも見たんですが、
今回テレビで地上波初放送なのでまた見ました。

ピーターの勇姿を拝むためにな!

わたしと妹は姉妹揃ってピーターのファンなのです。
エドモンドも可愛いけどね。
もちろんスーザンとルーシーもカワイイ。
あの、美形でない普通っぽい顔が庶民ぽくて好きです。
相変わらず、小さい子が見ても大丈夫な安心設計。
裏に色々キリスト教的なアレコレはあれど、表向きは子供向けの、良心的なお話です。
原作を読んだときはさほど面白いと思わなかったんですが、
映画で見ると面白いので不思議です。やっぱりピーター効果?
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by mi-narai | 2008-05-20 21:51 | 2008年5月の読書

『エトルスキ国制の研究』 『トルコでわたしも考えた』

平田隆一著『エトルスキ国制の研究』

ポルセンナ王の項目が終わって、次メーゼンティウスに入りました。
いかん、そろそろ返却期限が迫ってきた!!

数日後、メーゼンティウス部分を読み終え、その他の資料の検討部分を読み終え、
ローマにおけるエトルスキ王政部分を頑張って読み終わり、やっと『王政から共和政へ』
(ローマの場合)まで辿り着きました。
この時点でまだ本の半分です。
返却期限までに読み終わるのは


無    理


…ということで、今日延長申請出してきた(敗北)。


延長申請したその足でしかも、さらに3冊本借りてるし。
ついでに寄った本屋でまた本を買ってるって、

わたしはあほか!むしろ病気かーーー!!!!
(こうして人の積読本というのはどんどん積み上がってゆくものなのである)


実は同時進行でロマンス小説その4を読み終わり、
ロマンス小説その5を読み進み中だったりします。
どっちも、ヒーローが押し出しが強すぎて鼻に付くけどヒロインはかわいい。
今度こそコレ読み終わったら読みかけのオーブリーの続き読もう…。


アップしないで居るうちに5冊目も読了。
最初のうちは面白かったのに最後までヒーローのことを好きになれないうちに終わってしまった…。
なのに、オーブリーと平行して6冊目に着手してるっていったいわたしはどういう了見なのか(自問)。
ええい、こうなったら胸やけがするまで読んでやるワイ!

オーブリーの方は、久々に途中から読み始めたら、ちょうど
島に残してきたドクターに後ろ髪惹かれつつ秘密めいた気持ちで艦に戻るシーンからでした。
そこに居ないドクターに心配事を胸の中で相談するシーンなどが続けざまに展開。
うっかりロマンス小説以上に胸やけしそうになりました。恐るべし英国海軍。


トルコで私も考えた 21世紀編 (クイーンズコミックス)
高橋 由佳利 / / 集英社
スコア選択: ★★★★



『トルコでわたしも考えた』

買うつもりはなかったのについ本屋で見かけて衝動買いしてしまいました。

トルコ人かわいいよ…

それと、ムスタファ・ケマル・パシャがトルコで敬愛されてるのは知ってたけど、
さすがにトルコ紙幣やコインのケマル・パシャの顔は美化されてるんだろうと
思ってたんです。それが、本当に美形だったらしい!(ビバ、ヒゲ美形)
で、久々にケマル・パシャの伝記などネットで探して読んでみたら、再度スゴイ人だなあという感慨が沸いてきました。
ものすごい個性の強い濃ゆい人なので、好みなわけではないはずなのですが、
(でも皮肉屋で、実務重視で、慎重で、現実的で、陰気で無口無表情、というのは可也いい感じ)
各国にむしられ滅亡の危機に瀕していたトルコを救ったことに関してはスゴイの一言につきます。
だって、ここんとこエトルリアとかローマとか、とにかくなすすべもなく滅んじゃう文明ばっかり読んでたじゃないですか。
オスマン帝国末期も、そういった内憂外患でどうしようもなくなって結局滅んじゃう流れの歴史なんです。
(列強に狙われつつ近代化を進めたって点では日本も同じですが、
中央の腐敗や、辺境のギリシアや中東やエジプトの離反ッぷりなど
そりゃもう日本の比じゃないですよ。近いだけにヨーロッパ列強からは
散々踏みつけられ、物欲しそうな目で見られるし)
でも、
ケマル・パシャはあんまり性格が強烈だから各所で煙たがられながらも、
滅亡しかけのトルコをそれでも諦めず、見放さず、


もちこたえたのですーー!!


この手腕!トルコ国民も「トルコの父」と敬愛するって!
そのケマル・パシャですが、日本の明治天皇をお手本にしようと思っていたらしいから
オドロキです。

ところで、分かってたことではあるのですが、しみじみトルコとギリシアの仲の悪さを
実感しました。オスマン帝国時代ギリシアは帝国の支配下にあったんだし、
どっちの気持ちも分からんでもないですが、
両国の血腥い報復合戦の話を聞くと心底恐ろしいです。
どっちも好きな国なのになあ…。

DVD
スターダスト スペシャル・コレクターズ・エディション
/ パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
スコア選択: ★★★



『スターダスト』
イギリスのとある壁に囲まれた村、その超えてはならない壁の向こうには異世界があった…てな話。
壁を越えて向こうの世界の女の子と恋に落ちた若者がいて、その若者と女の子の息子が主人公。
良くも悪くもこじんまりまとまった御伽噺風ファンタジーでした。
かるーい一作。
ちょっと主人公の顔が好みでないことを除けばめちゃめちゃ面白いわけじゃないけど
悪いわけでもなかった映画でした。
多分、主人公のお父さんの若い頃の役やってる青年が、カスピアン王子。
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by mi-narai | 2008-05-14 21:25 | 2008年5月の読書

『エトルスキ国制の研究』 『冬のライオン』

妹の首都方面出張中のかつての同僚がこのGWに関西に遊びに来るので、
妹は最寄のK市の案内をおおせつかったらしい。
パンとスウィーツの食べ歩きを計画してるらしく、どこがいいかと聞かれたんだけど…

ごめん、お姉ちゃん、そんな繊細な舌を持ってないの。
一定以上美味しいと、みんな同じに思えるのよ…(
特にケーキは)。

それに、パンは「ダン・マルシェ」と「PANIFICIO Sivelli」が好きなの…
(↑K市の繁華街からどちらも外れた場所にあり、観光には不向き)

選択肢が多いのも困りものです。首都方面の同僚の方には1週間くらい滞在して
毎日食べ歩いていただきたいくらいです。
(美味しいといわれる店の数が多いのですョ!周辺住民を太らせようという
国家権力の陰謀か!?きいぃ~ッ!)
妹が案内した店を気に入ってくれたら良いな☆(別にK市民じゃないんですが)


それはさておき、
平田隆一著『エトルスキ国制の研究』

ようやく国制に入りました。
「兎に角資料が少ないッ!!」という趣旨の序文をさらっと読んで、
いよいよ、まずは比較的文献資料の残っているウェイイの王政から。
なんか、筆者じゃなくても、手がかりが少なすぎて推測の幅が広すぎることに
やきもきしてしまいます。


数日後、ウェイイの王政部分を読み終わり、ポルセンナ王の部分に入りました。
ウェイイの王政部分でなんかもう、泣きそうになってしまった。
ローマにギリギリに近く、利害が対立して互いに食うか食われるかの熾烈な
攻防を繰り広げていたウェイイ、再三全エトルリア連盟に援軍を要請するのですが
色々と難癖を付けられてことごとく拒否られます。
ウェイイと同じような立場のカペーナやファレリイだけはウェイイを支持してくれるけど
他のエトルリア諸都市はそれぞれの利害から助けてくれません。
孤立無援のウェイイが不利な戦いをそれでも全都市あげて頑張ってる姿がなんだかさ。
ウェイイったら、何度も何度も全エトルリア諸都市から見捨てられたのに、最後まで
「きっと全エトルリアからの援軍が来る」って可能性を信じてたんですよ。
嗚呼…


DVD
冬のライオン〈デジタルニューマスター版〉[日本語字幕入り]
/ 東北新社
スコア選択: ★★★



『冬のライオン』
アンソニー・ホプキンスの若い頃の勇姿を拝みたくて借りてみました。
ざっとあらすじは読んだはずなのにすっかり忘れてて
「リチャードにジョンにヘンリー王にエレオノール・ダキテーヌ…
えっと、リチャード獅子心王が即位前の話なのかな…?
フィリップも出てくるし、このフィリップってリチャードと仲悪かった
フィリップ尊厳王…よね?」
などというおぼろげな推測のまま見初めて、見終わりました。
(後で確認したら、ちゃんとリチャード獅子心王であってました。
ほっ(胸をなでおろし))

ええと、みんな嘘と陰謀まみれです。

当人の前では良い事言っておいて、いないところでけちょんけちょんに貶すのって
人としてどうかと思うけど、それが政治なのですね。
なんか、余りにも証言が2転3転しすぎてどれが本当の気持ちなのかまだまだ分からないうちに
映画が終わってしまいました。
(特に王妃エレオノールとヘンリー王が。年かさの二人が一番役者!
登場人物の真意については何回も見直すときっと分かってくるのだろうなあ。)

ただ、リチャード獅子心王の裏切られたと思い知ったときの傷ついた顔には
はっとさせられた。胸の痛みがこっちにまで伝染しそうでした。
さすが、ホプキンス様ざます!
ちなみにヘンリー王がピーター・オトゥール、王妃がキャサリン・ヘプバーン、
美男子のフランス王フィリップがティモシー・ダルトンという
豪華キャスティングでした!
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by mi-narai | 2008-04-30 20:27 | 2008年4月の読書