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晴れ

ドーラ・ジェーン・ハンブリン著『エトルリアの興亡』読了。
4章が宗教についての章だったので、メンルウァについて書いてあるかと期待したのですが、あんまり書いてなかった。
それは残念でしたが、エトルリアの占い師の仕事や、方位を司る神を示した宗教学校の教材なんかが載ってて面白かったです。
なんか、エトルリアの占い師って、平安時代の陰陽師みたいなもんだったんですね~。確か、陰陽師の仕事も、なにか変事があるたびに呼び出されてそれがどんな意味を持ってるかを判じ、他は星を観察して一年の禍福を測ったりしてたと、なんかで読んだ気がするんですが、まさにそんな感じ。
雷が鳴ったといっては、ソレがどの神からのどういう意図を持ったメッセージなのかを方位盤にしたがって読み解き、鳥の腹を掻っ捌いては肝臓の具合で未来を占い、何か行事をするのに吉日を選ぶ、てなお仕事をしてたみたいです。
ギリシアにも鳥占いとか腸占いとかあったような気がするんですが、エトルリアの方がもっと、判じ方についてのマニュアルがあったような印象です。

エトルリア人は信心深かったようですが、確かに、ローマ人の信仰心とはこう、なんか違う気がしますョ。

次の章で、エトルリアの没落が話され、その次の章で執筆当時の最新の発掘技術などが語られてシメでした。

これまで漠然と5世紀以降はエトルリアVSローマの構図かと思っていましたが、
それには違いないんですが、厳密に言うと
エトルリアの都市AVSローマ
エトルリアの都市BVSローマ
エトルリアの都市CVSローマ

って感じです。
ウェイイやウォルシニーの話も出てきましたよ。
都市毎に自治があって特色も随分違うあたりはギリシアとよく似ているのですが
ギリシアのように骨肉合い争う都市間の争いがなかった代わりに、外来の勢力に対して一致団結することもなかったのは痛かったよなあ…。
エトルリアの勢力が弱まるにつれて、ネクロポリスの壁画から生気がなくなっていくのがどうにも痛々しかったです。
ローマの時にも言いましたが、栄えていた文明が衰退するのは寂しい…


続いて、

ヴェルナー・ケラー著『エトルリア ローマ帝国に栄光を奪われた民族』
平田隆一著『エトルスキ国制の研究』を平行して読み始めました。
どちらもまだまだ序盤ですが、どちらも面白そうなので、じっくり読み進み
たいと思います!

…と思っていた矢先に、返却期限が来てしまったので泣く泣く返却。
(県立図書館は遅延するとペナルティがつくからな…)
ひとまず今ターンは他の本を借り、次のターンで改めて借り直そうと思ってます。



『JANE』1巻~8巻 
『NULLALIVE』1巻~2巻 看完了!

昔読んだときは、ほんのりホモっちいなと思いつつ読んでましたが
今回未読部分を楽しく読むために既読の1巻から再読して、
ワタクシの認識が甘かったことを痛感いたしました。
えーと、コレ、ハードSFです☆
宙航理論が難しすぎますョ…
副長が説明するワープ理論など、ワタクシさっぱり理解できません…。
こういう時はあの名言、某シーフォート艦長の

「わたしはN波がまったく理解できない」

という艦長にあるまじき漢気を見習って、先へ進みたいと思います!
いや、でも、一番最初に読んだ数年前よりは、SFにも宇宙軍にも理解が及んでる自覚があります!
ワタシ、ちょっとは分かるようになってる…!!

一番最初の『天の光はすべて星』は、とっつきやすいようにという配慮か、
そこそこコメディタッチに描いてあって、読みやすいです。
でも、平行して、もっと根源的な、深い話題が語られていて、
…ああ、初読時のわたしは何を読んでいたのか
と自らを反省しました。
最初は完璧すぎて鼻持ちならない人に見えていた艦長も副長も、読み進むにつれて印象が変わってきました。
艦長は、見た目は美人だけど、ものすごい気さくないい人ですよ!
副長は、…ええと、女性だったら確実にツンデレだったのでは…(どんな印象だ)


次の『ケイロンの足跡』は8巻まで続く長い話です。
こっちはもっと展開の速いサスペンスタッチの話。
縦軸は、軍の新技術のテストを行っていたスターシップJANEが次々と起こる事故やハプニングにいかに対応するか、で、
その話だけでもはらはらするんですが、
その上、新技術と倫理の問題、人間関係や軍内部の陰謀なども絡めて描いてあって非常に読み応えのあるものになっています。
(とはいえ、SF初心者だからなあ。一般的なSFってひょっとしてみんなこんな感じなのかしら…??)
コレも面白かった。早く寝なければと思うのに、特に後半止まらなくて寝不足になってしまいました。

さらに続編の『NULLALIVE』。
これ、まだ途中なんですが、掲載誌がどうかなったらしくって
続きが一行に出ません。
こんな、こんなところでーーー!!!!

復刊ドットコムにでも頼み込みに行こうと思います!!


ところで、こないだ某方から「SFにギリシア神話は良く似合う」という大変含蓄のあるお言葉をいただいたのですが、
『JANE』シリーズを読んで実感いたしました。
SF、というか、科学が進むって、神話が実現するってことだもんなあ…。
ちなみに、『JANE』におけるギリシア神話要素は、物語のキーパーソンにおけるギリシア名でしょうか。
最初の『天の光はすべて星』は、
一世一代のプロポーズで、間違ってあろうことか艦長に申し込んでしまったうっかりさんの名前がゼウス・フォーマン、
ゼウス氏がほんとに申し込みたかった相手の名前がレーダ・ヴェルラでした。
(初読時は気づかなかったけど、これって…)
2話目の『ケイロンの足跡』はタイトルがそのものずばり、だし、
さりげに雇われ技師の女性にミス・アキルスが出てくるし。

それはそうと、ゼウス、かわいいよ、ゼウス!
大本のあいつとは全然違いますよ!
見た目も性格もどっちかというとヘパイストスですよ!
是非本屋(…かHP)で確認してニマニマしてください。
(公式サイトはこちら→http://www.sticca.net/comic_jane02.html
# by mi-narai | 2008-01-16 13:36 | 2008年1月の読書

晴れ

アネッテ・ラッチェ著『エトルリア文明 700年の歴史と文化』読了。
ところで、この本の訳者、ところどころ微妙に日本語が不自由だと思ってましたが
もともと薬剤師だったようですね。神薬大卒後、バイエル薬品に勤めてたらしいですよ。
(バイエルといえばアスピリン!)
それはさておき、後ろの方の「最新の発掘状況と調査結果」の項の
「考古学資料では、聖域北部地区では、ユノに相応するエトルリア神
レウコテアのかたわらにアポロを並べたと述べているのです」ってどういう意味なんだろう…。
ユノに相応するエトルリアの神って、ウニじゃないの??
文脈から考えて、冥界のユノー(つまりペルセポネー?)に相応する
エトルリアの神ってことだとしても、なんでそこでレウコテアの名前が出てるんだろう……
気になって仕方ありません。
一体どの考古学資料に載ってるのか、索引を書いておいてくれたらなあ。


エトルリアの興亡 (1977年)
タイムライフ社 / / タイムライフブックス
スコア選択: ★★★★



次にドーラ・ジェーン・ハンブリン著『エトルリアの興亡』を読み始めました。
ハードカバー且つ大判で、持ち歩きはけっして出来ない本。
しかも、出版年月日が原著が1977年という古い本です。
でも、これ、面白い!
情感たっぷりに描いてあるのでわたしのような素人には情景がうかべやすいのです。
(多分、編集はえらい大学の先生だけど、書いたドーラさんはフリーランスの記者だから、だろうなあ)
その上、けっこう細かいところまで記述してあって、写真も多くて、
今のところ一度も眠くなってません。
今、6章まであるうちの、

1章:永遠の微笑(ブルチの英雄たちへのたむけ)
2章:民族の起源と言語の謎

まで読み終わり、ちょうど

3章:享楽的な貴族の私生活
に入りかかったところです。

第1章でファレリイがやっぱりエトルリアの都市だったと判明しました!(良かった!)
ファレリイ・ウェテレスって、ラテン語での名前で、エトルリア語での名前はわかってないそうです。
ちなみに今の地名はチヴィタ・カステッラーナというそうな。

2章あたりの、「たかだか紀元前7世紀あたりの民族なんだから、本来なら
その言語も歴史も文学さえもっと分かってるはずなのに、歴史を通じて
エトルリアの痕跡が意図的もしくは意図せずに消されてしまったために
今もって色々と分からないことが多いのがとてももどかしい」という学者たちの嘆きには
とても共感してしまいました。
まだ地方都市だった頃のローマの良家の子弟って、エトルリアの文学を
ラテン語と、エトルリア語原典両方で勉強してたんだって!
…アタシだって読みたいーーー!!

続きを楽しみに読もうと思います!

ミステリアス 古代文明への旅 2
/ ポニーキャニオン
スコア選択: ★★★



エトルリアフィーバー中のワタクシ、TSUT●YAを訪れた折
『ミステリアス 古代文明への旅』の2巻を一緒に借りたのでございます。
だって、2巻って、「都市国家アテナイ」「エトルリア」が二つ一緒に入っていたのですもの!
どちらも、情報よりビジュアル重視で、アテナイの復元CGやエトルリアの
遺物なんかを映しながらざっと歴史を説明する流れだったんですが、
ひとまず心に残った点をメモっておきます。
「アテナイ」…アゴラを完全復元してるんだってね!
アタシ、パルテノンも見てみたいけど、それよりアゴラを歩きたい!!
ソクラテスが弟子たちと一緒に行ったり来たりした柱廊を歩きたーい!
(ミーハー)
「エトルリア」…最近イタリア人のDNA検査を全土で行ったんですって。
そうすると、三つの型に分かれたんだって。
そのうちの一つがトスカーナ地方に集中してて、これがエトルリア人の
遺伝子じゃないかと言われているそうな!!
言語学的にも、ciの発音があのあたりでは帯気的になってて、それは
エトルリア語の痕跡じゃないかと言われてるみたい!
なんだか嬉しいです!
あたりまえだけど、国がなくなったからといって住人まで一人残らず
消え去っちゃうわけじゃないもんなあ。


で、正月、妹と一緒に古代ローマ特集4時間番組を見てたんです。
ちょうどローマをおさらい中だったんで、あんまり目新しいことはなかったし、
エトルリア人に対する言及など皆無!!
しかも、ナレーションで「…と塩●さんは言っています」と言い過ぎ!
(どない言ってようと知らんちゅうねん!)

その塩●先生ですが、

カエサル好きすぎだろ!!(心の底からツッコミ)

エトルリアに関しては別に最初から詳しい言及があるとは
期待してなかったからいいんだけど、アウグストゥスに対してほとんどなかったのは悲しかったです。
もうカエサルはいいから、オクタヴィアヌスを出せーー!!
…でも、BBC製作の再現ドラマはとても良かったの。
元老院の制服(※制服違う)も見れたし、ハンニバルはかっこよかったし☆

で、節操なく宗教なんでもカモン!なローマを見つつ、妹と
「…ローマって、合理的よなあ…」
「この実務能力、素晴らしいよ…」
「…なんで今アレになってもたんやろ………」
(←大きなお世話)
などと呟きあっていたんですよ。
その時、脳裏に蘇るDNA分布図、および「エトルリアの興亡」に引用してあった
イギリス人作家D・H・ロレンスの一文
「今日のイタリア人はローマ的であるよりはなんとエトルリア人的であることか。
敏感で、控えめで、象徴や神秘を待ち望み、小さな事柄に心から喜ぶことが出来、
衝動的に激昂し、厳しさとか権力への生来の意思といったものを全く持たないのだ」


…まさか、あれはエトルリアクオリティなの!?
負けたと思わせといて、結局優性になったのはエトルリア遺伝子だったのか…??
# by mi-narai | 2008-01-11 01:39 | 2008年1月の読書

晴れ

折角なので正月ねたでもアップしてみようと思います。

1月3日のJR
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本屋へ行くために電車に乗ったら、車両に誰も乗ってませんでした。
貸切~☆(どんだけ田舎やねん)








12月31日の成果
この日は朝から一日御節作りに明け暮れてました。
(正確には、おせち料理を作る母のひたすら手伝い)
もう全部食べちゃったけど妹と二人で写真をとったのでアップアップ!
その1
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ひたすら数の子。
薄皮をむくのを手伝った。剥き終わる頃にはすっかり手際も良くなりました。

その2
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海老とブリ。
我が家のおせちには海鮮モノしかないわけでは断じて…
おかんが適当に焼いたもの達。

その3
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一番上のが、鶉卵とハムときゅうりを爪楊枝に刺しただけのもの。
右の黒いのは黒豆(生協で買った)。
下のピンクのはかまぼこ(これまた生協で買った)。
左のはスモークサーモンをかぶらの漬物で巻いただけのもの。
あんまり手のかかってない一段です。

その4
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三色なますとレンコンの酢の物。(これはスライスだけ手伝った)
酢の物好きの家族のために一段丸々酢の物です。
いくらなんでもやりすぎです。

その5
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煮しめ。
一箱丸々煮しめというビジュアルもものすごいですが、この時点で入りきれなかった分が
同じ分量ほどまだ鍋に残ってます。

その6
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大量の栗金団。妹と二人で作りました。
従妹ンちのはもっとべったりしたやつですが、うちのはほぼまんまさつま芋です。

その7
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大量の寒天。これもわたしと妹の力作。
なぜか我が家ではおせちには寒天と栗金団なのです。
今年は抹茶カンと牛乳カンとフルーツカンにしてみた。

3が日はこれで持たせる!
という、一家の主婦の強い決意の漂う品々です。

雑煮も地方によってかなり違うそうですが、
ちなみに我が家の雑煮は白味噌ベースの味噌汁に、具はニンジン、
こんにゃく、小芋、大根、鶏肉など適当。
単に豪華な味噌汁に餅を入れただけのものです。餅は勿論丸餅で。
# by mi-narai | 2008-01-05 23:41 | その他

晴れ

奈落の城 一柳和、2度目の受難
/ 日本一ソフトウェア
ISBN : B00118QGPS
スコア選択:

推理アドベンチャー『雨格子の館』の続編が発売されるそうで。
ちょっと楽しみです。


ローマ帝国 (岩波ジュニア新書)
青柳 正規 / / 岩波書店
ISBN : 4005004881
スコア選択: ※※※※

青柳正規著『ローマ帝国』読み始めました。
これまた岩波ジュニア文庫。子供向けです。

これ、めちゃめちゃ分かりやすいですよ!!

ダイジェストに簡単に書いてあるのでもっと踏み込んで知りたいむきには
物足りないでしょうが、ざっと俯瞰したい方にはおススメです!
わたしはこれまでのおさらいになってものすごく重宝してます!
今、カルタゴ戦争を終えてローマの版図が広がったとこまで読んだ。
いやあ、ローマの政治って面白いですねー!
続きが楽しみです。


真中まで読めました。
アウグストゥスの政治手腕の見事さに痺れました!
片腕であるアグリッパとのアレコレも気になるところですが
詩人たちのパトロンだったマエケナスがエトルリア系だったと聞いてこれにもウハウハ!
しかし、ほんとにうまくまとめてあるなあ…。
長い歴史を重要部分だけさらえてあるのに教科書ほど無味乾燥でもなく、
その上分かりやすい!青柳先生のローマに対する愛が感じられます!
今からあんまり興味のないローマ帝国の部分に突入しますが、
モチベーションを下げずに頑張って読みます!


…とかなんとか、日記をアップしないでいるうちに
読み終わってしまいました。
心配していたローマ帝国の部分も面白かった。
これまでぼんやりと聞き流していた各皇帝たちが、誰がどの時代の人かというのが
おぼろげに分かった気がします。
でも、前にギリシア文学系の本を読んでいた時にも思ったことだけど
栄えていた国が(それも洗練された高度な文明が)
勢いを失ってしまいには国が解体してしまうのを見るのは寂しいなあ…。
(いや、文化の面では東ローマ帝国(ビザンティン帝国)に引き継がれた部分も
多いんでしょうが。)

エトルリアについてはほとんど記述はありませんでしたが、面白かったです!


エトルリア文明―700年の歴史と文化
アネッテ ラッチェ / / 遊タイム出版
ISBN : 4860100018
スコア選択: ※※※

続いて、アネッテ・ラッチェ著『エトルリア文明 700年の歴史と文化』
読み始めました。
これまたもともと教科書用に書かれた本らしく、大筋だけざっと説明したような簡潔な本。
ページ数も少ないペラい冊子です。
今、歴史のところを読み終わって、文化面の説明に入った。
エトルリアはローマに比べて分かってることが少ないので、
先のジュニア文庫以上にあっさり風味なんですが、
土着のエトルリア人がオリエントとギリシアの影響を受けて
独自の文化を花開かせ、それをローマが継承し、そのあたりから
徐々に周囲との勢力争いに負けて(もともと都市国家郡で
軍事的に統一されてない分弱かったし)勢いをそがれ、紀元があける前には
ローマに完全に吸収され、言語も文化も殆ど消えてしまった、
(もっとも、言語は宗教言語としてもうちょっと生き延びたらしいけど)
という大体の流れは分かりました。
…これまた、寂しいなあ…。
残りの文化面、このいきおいのまま読んでしまおうと思います。
しかし、ファレリイって、エトルリアの都市だと思ってたけど、
…それで正しいのですよね?(誰に聞いてるんだよ)
いや、エトルリア主要12市の中にも入ってないし、
エトルリア史の中では殆ど言及がないから…
…ひょっとして、エトルリアじゃなくて、他のラテン民族の都市なのかしら……???
今後はそのあたりの解明を課題に読書に励もうと思います。


しかし、やっぱり通勤時間がないと読書量が減りますね~。
仕事が始まるのは嫌ですが、そのことはつくづく痛感します。


大奥 第3巻 (3) (ジェッツコミックス)
よしなが ふみ / / 白泉社
ISBN : 4592143035
スコア選択: ※※
『大奥』3巻
家光、男前過ぎです。


黒博物館スプリンガルド (モーニングKC)
藤田 和日郎 / / 講談社
ISBN : 4063726304
スコア選択: ※※※
『黒博物館 スプリンガルド』
新境地とか書いてあったからどんだけダークな話かと思っていましたが
普通に面白かった。


ヴィンランド・サガ 1 (1)
幸村 誠 / / 講談社
ISBN : 4063144232
スコア選択: ※※※
『ヴィンランド・サガ』3~5巻
おお、アシェラッドさんが実は…!!!
…という、秘密が判明した衝撃の4巻。

それにもまして、ちらっと出てきたアシェラッドさんの少年時代に
不肖見習い、ハートは鷲掴みです!

男前じゃないの!!
(今だって男前だけど)

その上、なんですか、5巻の最後!
わたしを萌え狂わせる気かーーー!!
アシェラッドさんの理想の上司論(ていうか、紫の上計画)にもお茶を吹くかと思いましたが、
アシェラッドさんの危機に馬に乗って駆けつけ
「指一本ふれたら殺す」とまで宣言する主人公にもこれまた吹くかと!!

…あー、いや、こんなことばっかり言ってますが、
物語も普通に面白いです。
力押しのバイキングの中で知略で生き延び、何かたくらんでる男、
…を父の敵として付けねらう主人公
…に多分将来心を開くであろうクヌート王子
(クヌートってデンマークとイングランドを支配した王様の名前じゃないの。
と、読者は分かっているので、クヌート王子が姫みたいでも驚きませんよ)
まだようやく動き始めたところなので今後の展開が楽しみです!
アルトリウスの名前も出てきたしな!
最初にアルトリウスとアンブロシウスを知ったのがサトクリフの『ともしびをかかげて』
だったので、どうもアルトリウスというとやんちゃな少年のイメージが強いのですが。
(アルトリウス(=アーサー)って語源は「熊」らしいよ。)

でも、血みどろでしょっちゅう指やら首やらが飛んでかなり痛そうなので、
ちょっとくらい萌えの力で軽減させてください。


DVD
SUPERNATURAL スーパーナチュラル (セカンド・シーズン) コレクターズ・ボックス1
/ ワーナー・ホーム・ビデオ
ISBN : B000OI1FES
スコア選択: ※※※
『スーパーナチュラル』シーズンⅡ 4巻~5巻
順調に見進んでます。
ああ、どんどんウィンチェスター兄が追い込まれてゆく…
そして、どんどんウィンチェスター兄弟がホモに間違われる率が高くなっていきます…。
途中の

兄「…俺、ゲイに見えるのかな」
弟「あからさまに男らしいからだろ」

…という、会話には笑ってしまうと共に思わず深く頷いてしまいました。
なるほど。
# by mi-narai | 2008-01-03 14:01 | 2008年1月の読書

晴れ

日曜は散髪、月曜は仕事、火曜に振休をもらったので、年賀状を書き上げて、残り時間で
県立図書館へ行ってまいりました。
以前来たのは学生時代だったけど…いつから図書カードでその場で借りれるように
なったの!?(驚愕)
(前は最寄の市立図書館から貸し出し申し込みをしないといけなかったのよ)
年の瀬でやることが多くて読む暇などないってのは分かってるのですが、
誘惑に勝てずとりあえず5冊ほど借りてみました。頑張れワタシ!
ところで、年末恒例の大掃除を我が家でもやっておるわけですが、
今年も200冊ほど趣味が変わったりしてもう読まなくなった漫画をアデュー致しました。
(ここ数年めっきりマンガ購入冊数は減ってたんですが(ホモ本を除いてな!)
フローは少なくてもストックが大きいのよ…。長年いらんことに金つこてるなあ…)

…年々シリアスで真面目なモノが去っていってお笑い系だけが残っていく気がする…


ところで、先日書いた無駄遣い二つのうちのもう一つはコレ


海の男達の歌
土気シビックウインドオーケストラ / / インディペンデントレーベル
ISBN : B00028G4E6
スコア選択: ※※※※

無駄遣いには違いないんですが、このCDも当たりでした!
表題作「海の男たちの歌」(海兵隊の依頼で作曲したらしい)と、
「伝説のアイルランド」「大地と水と火と空の歌」(これはネイティヴ・アメリカンが元ネタ)の、
R・W・スミスの曲が軒並み良かったのと、
ロングフォード・レジェンドも気に入ったので(ロングフォードって言ったら、
レンスターのミディールの丘があるとこじゃない!ひゃっほう)
もちろん、レスピーギの『アッピア街道の松』も大好きです!
最初小さく刻んでいた低音のリズムが、メロディーラインと一緒に徐々に大きくなってくるのって、
あれ、ローマの軍団兵の足音なんですよね!
(レスピーギのプログラムの注意書きに確かそんなようなことが書いてあった)
辺境の戦に勝ったローマの軍団がアッピア街道の向こうから近づいてくる姿が
ものすごく容易に想像できる曲で、大好きです!
でも、最初音が小さいからってボリューム上げてたら最後えらいことになるので要注意。


しかし、つくづくミーハーな曲の聞き方してるなあ、自分…。
# by mi-narai | 2007-12-27 00:04 | その他