OH、神よ!間違い発見です。
『ローマ建国史』でリーウィウスが言及してる(ていうか、リーウィウスの言及に対して、巻末の注釈で訳者の鈴木先生が言及している)某イタケ人と美貌の魔女の子供、3人ではなく 4人 でした。(ほんと、やりすぎだろ!!) #
by mi-narai
| 2008-02-18 07:39
| 2008年2月の読書
『ローマ建国史(上)』
ちゃんとした感想を書く暇がないので小ネタメモ。 ・ローマ関連の本を読んでると良く出てくるネタなんですが。、 イタリア半島の真中へんの西海岸あたりに、キルケーイイーかなんかいう岬があってさ。 そこが魔女キルケーの座ってことになっててさ。 なので、ラテン人の祖はオデュッセウスとキルケーの子だとか、 氏族の祖先がテレゴノス(やはりオデュッセウスとキルケーの子)などという言い伝えも ままあるわけです。 とうとうリーウィウスにもその伝説に関する言及がありましたよ。 リーウィウス説だと、オデュッセウスとキルケーには3人も息子がいたらしいよ。 (おいおい、やりすぎだろ、オデュッセウス) そんな伝説があること自体は純粋に面白いと思うのですが、 ……オデュッセウスとキルケーの子って、なんか、嫌な感じの子供っぽくありません? (二人のこう、悪巧みエキスがぎゅっと濃縮されてそうでさ…・) でも、確か、伝説ではディオメデスも戦後イタリアにおちついたそうだから、 オデュッセウスとディオメデスの子孫が半島を席捲!…と想像するとちょっと笑えます。 #
by mi-narai
| 2008-02-15 00:52
| 2008年2月の読書
あんまり長いので、本とDVDを分けました。
ガーディアン -ハンニバル戦記- / エスピーオー スコア選択: ★★★★ 『ガーディアン -ハンニバル戦記-』 正月にやってた4時間番組で使われてたBBC製作ドラマの完全版です。 TSU●AYAにあったので借りてみました。 さすが腐ってもBBC,ドラマというよりドキュメンタリー寄りなので、時代考証や前後関係の説明には信頼がもてます。 カルタゴの同盟都市を攻撃したローマの同盟都市に、カルタゴが攻撃を仕掛けたところからスタートする本作、互いに同盟都市援護の名目で対峙するローマとカルタゴの戦争に至る経緯や、政策等が分かりやすく説明されてます。 …面白かった。 軍を率いてストイックに戦い、 政敵の嫉妬のせいで孤立無援状態に放っておかれ、 挙句、スキピオ(息子)に敗れて逃走、 最後、毒をあおって死んでしまうというハンニバルのその恵まれなさに、 某ヘクトールを思い出して切なくなってしまいました。 今ハンニバル・バルカという名前を聞くと漏れなくときめく…(ぽっ)。 ところでさ、息子スキピオって、相当ハンニバルのこと好きだよな! 10年観察続けてとうとうハンニバルの戦術会得しきったってんだから。 ベオウルフ / エスピーオー スコア選択: ★★★ 『ベオウルフ』 ちょっと前まで放映してたアンジーの出てるアレ……ではなく、 個人的に贔屓にしているジェラルド・バトラー主演の方です。 随分前に親切な方に情報をいただいていたのですが、ようやくレンタルの棚に並んだので借りてみた。 アンジーが女神やってるやつの方がどんなのかは知らんが この映画は、(筋は、もともとが叙事詩だから、分かりやすく一本道なのですが)、 まず、風景が美しかった…。 (どこかで見たことがある、と思ったら『ワンダと巨像』でした) 登場人物の脳みそ筋肉必須の叙事詩の英雄にしては、主人公が知的な面差しで、常にこれで正しいか自問している風なのも好感が持てました。 主人公の敵としてでてくるトロルのグレンデルを、純真でまっすぐな精神の持ち主と描いてるところが、現代風解釈だなと思いました。ありがちっちゃありがちなんだけど、やっぱり武力を持つ人はそれを振るう前に一度は考えないとね。 これ、上の『ハンニバル戦記』と同じとこから発売されてるようなのですが、一体どこの映画なんだろう… 監督あからさまに北欧名だったし… 『ハンニバル』 上記の『ガーディアン』とはまた別のハンニバル。 某方のご厚意で鑑賞することができました、ありがとうございます! 『ガーディアン』の方が事実を良く調べた上でのドラマ仕立てになっていたのに対し、こちらはもっとドキュメンタリータッチ。 これもまた面白かった! 『ガーディアン』の方と重なる部分も勿論あったのですが、重なってない部分が、互いに補完しあってるようでとても興味深かったです。 ハンニバルのお父さんの名前はハミルカルで、バルカ家は軍人の一族だったのだなあ… (商業色の強いカルタゴではバルカ一族は浮いていた、というのも印象的でした) 商人とか、商業都市とか、商いの字がつくだけで心惹かれてしまうので、 なんか、カルタゴがものすごい好きになりましたよ! アラブ風の衣装も素敵だったわ~ でも、ハンニバルの支援要請への対応は酷すぎると思う。 ていうか、一丸となって対カルタゴ体制になってたローマの政策との対比で国のカラーの違いが浮き彫りになってるというか… (ほんと、ローマって、あの頃質実剛健な国だったんだなあ…) 最初見始めた時は 「…役者の顔って大事だわね…」(失礼☆)と思ったものですが、 後半に入ると、あのごつい熊さんみたいなハンニバルが素敵に思えてくるのだからどうしようもありません。 (だめよ、これ以上手を広げては…!!) ラッキー・ユー 特別版 / ワーナー・ホーム・ビデオ スコア選択: ★★★ 『ラッキー・ユー』 これは、TSUTA●Aでぼんやり準新作の棚をチェックしていた時に、恋愛もののコーナーにあったもの。 ちらっと目に入ったあらすじに 「相手の心理を読むことに長けた主人公が…」 といった一文があって、その、頭良さげな文句にまず興味を惹かれたんです。 で、手にとってじっくり読むと、更に気になるポイントが。 ①ギャンブルの話らしい。 →わたくし、シリアスなものはダメですが、『スティング』とか『マーヴェリック』などは好きなのです。 ②ヒロインがドリュー・バリモア →ドリューすきなんです!(でも、『ラブ・ソングができるまで』は普通だったなあ) で、よくよく見てみると 「主人公役に『ハルク』『ミュンヘン』のエリック・バナ」 とあったのです。 ふーん、そうか、エリック・バナ…エリック…えー!!エリックーー!? で、即借りた(単純です)。 (※蛇足ですが、エリック・バナはヘクトール役でわたしの心を虜にした男前なナイス・ガイなのです) 以下、忘れないうちにあらすじ。 ラスベガスで食ってるプロのポーカー・プレイヤー、ハック(これがエリック・バナ)。 彼はものすごく頭もいいし、相手の心理を読むのも上手いのに、同じくポーカー・プレイヤーである父へのわだかまりから、大成できないでいます。 今度開かれる世界ポーカー大会に出場予定のハックですが、父も出場すると聞き、気にしすぎるあまり日常のゲームで負けまくってしまいます。 そんな時に出会うのがヒロインのビリー(ドリュー)。明るくて正直で、曲がったことの大嫌いな 彼女と付き合ううちに、ようやくハックは父へのわだかまりを捨てることが出来たのでした。 …てな感じのまあ、オーソドックスな恋愛ものです。 もうちょっとコメディタッチかと思っていたら、意外と真面目なつくりだった。 で、このハックがまたダメな男でね~。 大会出場金まで使い込んじゃうわ、ビリーの金にまで手を出しちゃうわで踏んだり蹴ったりな人なんです。 でも、そんなダメ人間設定なのに、なんだか映画を見ている間中 ハックとヘタリアのドイツ が重なって重なってどうしようもありませんでした…(なんでだ…)。 こうして見ると、エリック・バナって、めちゃめちゃ絶世の美男というわけでもないのですね。 (いや、真面目そうな、好みの顔ではあるのですが。でも、彼確かコメディアンですよね) ものすごくかっこよく見えていたのは、ヘクトールだったからなのだなあ…。 こういう、もともとの容姿でなく、その後知った性格とか行動とかでどんどんかっこよく見えてくるパターンにワタシは本当に弱い…。 (↑同じようにオデュッセウス役のショーン・豆にもはまった前科持ちです) 小ネタ ・The Other Boleyn Girlではヘンリー7世役らしいよ。ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンセンと競演らしいよ。 ・その次のThe Time Traveler's Wifeの方が軽くて楽しい話っぽいなあ。 ・身長189センチらしい。高っ! ・お父さんがクロアチア人でお母さんがドイツ人らしい。 #
by mi-narai
| 2008-02-09 22:55
| 2008年2月の読書
今週はよう働いたなあ…
来週も繁忙期バリバリ継続予定なので、週末にまとめてアップしちゃいます。 松田治著『ローマ神話の発生』読了。 ほんとうに松田先生ゴメンナサイ。これからはちゃんと敬称付けて呼びます! ロムルスの神話の各要素(たとえば、なんで双子やねん、とか、乳をやるのは狼でないといかんのか、とか、兄弟殺しのモチーフはなんじゃ、とか)について、一つずつ丁寧に考察してあり、とても興味を持ちながら読み終わりました。 そんでもってやっぱりオウィディウス、リーウィウス、プルタルコス、ハリカルナッソルのディオニュシオスが参考文献として大流行ですよ。 他3人はともかく、ハリカルナッソルのディオニュシオスの訳本なんて日本に存在するのかしら… …やっぱり語学を勉強して原文、もしくは英語で読むべき…? ところで、松田先生の本を読んでると、どんどんマルスのイメージの 男前度 がアップしていくのですけれど! 最初ざざっとローマ神話をさらった時は、わりと明るいイメージ (ギリシア神話でいうならアンティロコスとか、アウトリュコスとかさ) だったのですが、原初の姿を読むにつれ、 「…実はこの神様、最初はもっとシリアス属性だったんじゃ…」という疑いが濃厚になってきました。 ディオメデスみたいな感じだったんかしら… (↑でも、自分のディオメデス観が一般とずれてる自覚がある…) 要一考。 ローマ建国史 上 (1) (岩波文庫 青 490-1) リーウィウス / / 岩波書店 スコア選択: ★★★★ 続けて満を持して上記でも出てきたリーウィウスの『ローマ建国史(上)』を 読み始めました。 確かこれって、まだ下巻が発売されてないのよね。 (頼みますよ、岩波さん!) まだまだ序盤で、遠い始祖アイネイアスから始まってようやくロムルスまで辿り着いたところです。 先に松田先生の本を読んだので、 「リーウィウスの記述ではこうなっているけど、現在の学説ではこうなって いるのだな」などと分かり、一人悦っとります! 後、しょっちゅうエトルリアについての言及があるのも嬉しいところ。 初読当時はさっぱり分からなかったけど『アエネーイス』にでてくる敵方のメーゼンティウスって、エトルリア人だったのね! (確か、あんまり暴虐なので市民に離反されて、追い出されてました。 アイネイアスは、その、ちょうど王不在の都市に出かけていってエトルリア人たちを見事援軍として味方につけてた) #
by mi-narai
| 2008-02-09 19:26
| 2008年2月の読書
『エリザベス ゴールデンエイジ』見たい!
ていうか、上映したら見に行く! ところで 水たまりにマントを差し出す逸話、 『恋に落ちたシェイクスピア』の方でも出てきたけど、 一体何のエピソードなんだ?と思ってたら、サー・ウォルター・ローリーの逸話なのですね。 確かローリーさんは女王に信頼されてたんだっけ…。 貢献度でいけばウォルシンガムもひけをとらないと思うのですが こっちは諜報活動なんかやってたせいか、嫌われてたのよね… 今回も、ウォルシンガムが裏で暗躍してくれることを期待してます! ところで、今リーウィウスを読み始めてるのですが ええー!!訳者の鈴木 一州先生って、亡くなられたの!? と知って少しくショックでした…。 先生、続きは……… #
by mi-narai
| 2008-02-07 18:31
| その他
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