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『中国の神話』 『リヴァイアサン』 『折れた竜骨』

年末にネットでお買い物をしたんだけど、年が明けて届いたものの消印が
片っぽが広島、片っぽが帯広になってて、超テンション上がった!
(遠くから何かが来るとすごい嬉しいな~!
これ、それぞれの地域の郵便局を経由してきたんだなぁ、と思うと感慨深い)
送って下さってありがとうございます!


初夢
なんかよう分からん夢をみました。
わたしは文学部にいるんだけど、理工学部がどうなってるのかしりたくてしりたくてたまらないの。
特に、コンピュータを扱ったり機械を作ったりする学部、情報工学部が。
で、ある日思いあまって突撃するわけ。
入り口入ったところで早くも職員らしき女の人に誰何されるんだけど、もうここは正直になろうと思って
「文学部のものですが、どうしてもこの学部が気になって、今日は見学にきました。
見て回ってもよろしいでしょうかッ!」
と頼み込んだら、割とあっさり許可が出ました。

中に入ったら、学生の7割が何故かケンタウロスだった。

で、わたしは驚きもせずに「ああ、昨今少子化で大学も生き残りをかけていろいろ変わった取り組みしてるもんな。確か、この大学、ケンタウロスの入学を受け入れる、ていうユニーク策打ち出してたわ」とか思い出すわけ。

しかし、何故情報工学科にケンタウロスが集まる結果に???

根っからの文系人間であるわたしには理系の学部が何をやっているのか想像がつかなかったようで、
研究室等は夢に出てこず、何故かそこでレクリエーション中のケンタウロスの一人に、
手作りパンを振る舞われたりしました。
それが、めっちゃ!うまかってん!!!外はぱりっとしてて、中はふわっふわやねん!
もちもち、じゃないねん。ふわふわやねん。ぱさぱさでもないねん。
あの感動をどうお伝えすれば…
、「おおお!!オラ、こんなうめぇもん食ったことねぇだ!」などと
たず役演じてるマヤちゃんみたいに感動してたら目が覚めた。
いったいなんだったのか…


大阪古墳ハイキング
半年ほど前の奈良古墳ハイキングに引き続き、大阪での古墳ハイキングも催されたので
素知らぬ顔で参加してきました。
たぶん、主催者にはまた妙なのが混ざってると思われてたに違いない…(ごめんなさい)
前回の奈良と違って、今回の大阪は、大きな古墳が多かったです。
ニントク天皇陵とか。ミサンザイ・ニサンザイ古墳とか。
前は人んちの畑とか人んちの庭とかに踏み込んで墳墓に上り、
中にまで入れる古墳の未発掘・放置ぶりが目立ちましたが、
さすがに今回ほどの大きな古墳になるとちゃんと観光地として囲われてて、
堀にも水が入ってて

THE古墳

という感じでした。
しかし「墓」扱いの古墳が多く、入り口に宮内庁の立て札が立ってて墳丘の中には入れなかった…。
後、堀の水、あれ、江戸時代にはため池として使われてたと聞いて、ずっこけそうになりました。
ま、まあ、水がためられそうな堀が目の前にあったら、使うよな。合理的ですよ。


第九
久々に生第九が聞きたくなって、行って参りました!
貧乏なわたしにしては大枚張り込んだんですが、その甲斐あってか
これまで聞いた第九の中で最も演奏が素敵でした。
そう!第九の最後の部分は庶民としてはがーっと盛り上がったまま
突き進んで高らかにファンファーレを響かせるように終わってほしいの!
小難しい曲の解釈はいいから、変にゆっくりひっぱったりしないで欲しいのよ!

値段は伊達じゃなかった…!!!

その前に見た佐渡ゆたかの第九番組で、
「ベートーベンは人の声でしか表現できないものがある、と考えて
第九の第4楽章に合唱を入れた」と聞きましたが、
歌詞や、和音からもたらされる重厚感、クライマックスへの盛り上がりを併せて、
全くその通りだ、とベートーベンの正しさを痛感しました。
あの合唱が入ったところで、感動で泣きそうになるもん、毎回。
一つ一つの音ってのは波長じゃないですか。
人間がそれをとらえる気管は鼓膜しかないとしても、物理的な影響を体を構成する
素粒子に及ぼしてないとは言い切れないじゃない。
あの、すごい数の楽器の、しかも全部が違う動きをしてる音と、
更にその上に、4部構成の人の声60人分くらいが加わって、
本当に、音を浴びている、という感じになるのですよ。
気持ち良かったー!!
やっぱり拡声器を使わないたぐいの楽器の演奏は生と録音じゃ全然違うよ!
劇場に直接行くのと録画を見るのじゃ全然違うみたいに、違うんですよ!!

また何か演奏会に行きたくなりました。
でも
・あまり金がかかるとつらい
・演奏会のプログラム曲をそれほど知らず、行く気にあんまりならない。
という二つの阻害要因が。曲の方は、わたしの不勉強が悪いのよね。
ストラヴィンスキーとか聞いてみるべき…??


映画
『SW エピソード7』
スターウォーズも行ってきたよ!
楽しかったです。
いろいろ前作をふまえての小技が利いてて、前作も好きな私は
にやにやしながら見てしまいました。
前作と言えば、正月辺りにやってた古い方のスターウォーズ見てると
毎回トンネルミッションがあるんですよね。
戦闘機で狭い通路くぐり抜けてターゲットに命中させ、
更にヒットエンドランで一目散に逃げないといけないアレ。
エスコンのすべてのトンネルに泣かされてきたへっぽこプレイヤーの身としては
「ああああ、いやだ、トンネルはもういやだ、あんなトンネル絶対無理」
と人事でなくガクブルしながら見ていたのですが、

エピソード7でもありましたよ、トンネルが!!!

今回は主人公サイドは、腕利きのパイロットがその難ミッションを軽々こなす様を
見ほれる側だったんですが、そちらの視点に立って初めて、

真のエースがどういうものかが分かりました…!!!

すっごいよ!!すっごいパイロットですよ、ダメロン!!
正確に敵だけをねらい打つ対地スキル、ミサイルの命中精度、なのに落ちないスピード、
追撃をスレスレ交わす飛行技術の絶技、どれをとっても神業ですよ!!!
レジスタンス一のパイロットと自称してもこれなら納得。
呼び捨てなど恐れ多い。これからは尊敬を込めてダメロン先輩と呼ばせていただきます。
今回一番感動したのは、なのでダメロン先輩の腕前に対して、なのでした。

いや、大筋の方も、楽しく見終わりましたよ。
結構謎が残ったままなので(主人公の出自とか)、
次のエピソードが待ち遠しいです。


テレビ
「プロファイラー」という番組の「ミケランジェロ」回、

ゲストが荒木先生だった…!!!

ミケランジェロもすごかったけど、荒木先生にすべてのインパクトを
持って行かれました。
先生は、紳士的な素敵な方でしたよ。



ここから本

カンナ 戸隠の殺皆 (講談社文庫)

高田 崇史 / 講談社

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高田崇著『カンナ 戸隠の殺皆』
お借りした本。第二段。
相変わらずのウザい歴史観なのです。
本気で言ってる風なのがいたたまれませんが、
この本はとんでも歴史ミステリーとしてかっとびっぷりを楽しむものだと思えば、まだ笑えるかな、と
最近達観してきました。
うん、あの発想は無かった(笑


中国の神話 (1980年) (中公文庫)

白川 静 / 中央公論社

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『中国の神話』
読み始めて随分立ちますが、まだ半分くらいまでしか進んでません。
タイトルの通り、中国の神話について書かれた本。
著者が漢字の研究や辞書で有名なあの白川先生です。
中国の神話を系列とか無視してズラズラ並べる子供向けのアレではなく、
亀甲占いの象形文字まで持ち出して、
中国の文字資料に現れる神や古王の伝承が、
どの系統の民族のいつ頃のどういった分野の神話なのかまでを
細かく検証して述べてある風の、大変読み応えのある一冊です。
面白い!
でも、進まない…
ええ、毎回言うように、漢字がネックなのです。
そんなに漢字苦手なら中国モノは読まなきゃいいのにと自分でも思うんですが、
世界中の神話を網羅したいという野望を持つ身としては
やはり中国神話も避けて通るわけにはいかんと言いますか…・

今回、特に理解の妨げになっているなと思う点は

・白川先生の使用する漢字の熟語に馴染みがなさ過ぎて、人物の名前なのか一般名詞なのか
はたまた古代中国の役職なのかがさっぱり分からない
・引用部分がまるまる漢文の書き下し文で、素養のない私には読みづらい
・日常使う漢字ではないまるで見覚えのない複雑な漢字が固有名詞などに当てられていて、
読み方が分からず、まるで絵を丸ごと覚えるような仕様になってて記憶力を試される

この3点です。

特に、最後の、漢字の読みが分からない、というのは、今回しみじみ思ったのですが、
意外に覚えにくさを助長させているものだなあと。
言葉はやはり発音と連動して記憶するものなのだな。
現代日本語の常用漢字ならだいたい読み方は調べたら分かるし、
読みの候補もそう多くないのですが、
ものが古代の中国語ですよ。現代中国語での読みなら見当はついても
当時はどう読まれてたかなんてまるきり分かんないですよ。
古代エジプトの王名をとりあえず母音にEを当てはめて借り読みしてるみたいに、
とりあえず日本語の音読みで覚えるしかないのか…
絶対そう発音していたわけないのになあ…

漢字の話はおいておいて、
感じたことを箇条書きに

・中国には神話がないと言われるけど、そうでもないらしい。
最初は、「状況はローマと似てるのかな。
歴史の方に神話的要素をぶっ込んじゃったというか」ほどに感じていましたが、
もちろんそういう要素はあるのですが、それだけでもなく、
流石に中国の方が初期ローマの何倍も広いだけあって、事情は更に複雑でした。

・当たり前だけど、中国大陸をいくつもの民族が席巻してたんだなあ。
で、それぞれが独自の神話体系を持ってて、移動や勢力争いで接触する度に
少しずつ影響を与えあってきた、と。

・それぞれ民族の洪水神話を考える段で、大体が龍タイプの水神を設定する中、
どっかの民族だけ、

魚人

だったのには吹きました。
シュール過ぎる…!!その発想は無かった!

・イ系の民族の、ゲイ(どちらも漢字が出てこない!!)の神話、
これもシュールで好きです、ほれ、太陽を射落とす男の話。
これに絡めて、かつてインでは、10個の太陽を設定し
この10個はすべて個々の性質と祭祀を持っていたんじゃないか、みたいな
説が語られてて、これまた想像もしてなかった説にときめきました。
10個の太陽が、かわるがわる順番に毎日上がってくるのって、
ちょっと面白いですね。
マジでその発想は無かった!


リヴァイアサン: クジラと蒸気機関 (ハヤカワ文庫SF)

スコット ウェスターフェルド / 早川書房

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ベヒモス―クラーケンと潜水艦― (ハヤカワ文庫SF)

スコット ウエスターフェルド / 早川書房

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ゴリアテ-ロリスと電磁兵器- (ハヤカワ文庫SF)

スコット ウエスターフェルド / 早川書房

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スコット・ウェスターフェルド著『リヴァイアサン』
『ベヒモス』
『ゴリアテ』
三部作。
面白かったです!!!
『白金の王冠』を読み終わった後は、これから何を楽しみに生きていけばいいんだろう
と本気で悩みましたが、
この本を読み始めてその悩みはあっという間に解消されました!!
1巻の最初の導入からワクワクしたよ!!

ジャンル的にはスチームパンクで、物語の始まりは1914年から。
そう、第一次世界大戦です。
あの発端になった、セルビア人青年に暗殺されたオーストリア大公夫妻に
実は息子がいたって設定で、
このオーストリア公子が主人公の一人、アレキサンダー(アレック)。
で、世界は産業革命に始まる工学技術を発展させていった人々の陣営(クランカー)と
ダーウィンに端を発する遺伝子工学を発展させていった人々の陣営(ダーウィニスト)に分かれて
縄張り争いをしているわけ。
ちなみに、オーストリアを含むドイツ側がクランカーサイド、
イギリスを中心に連合側がダーウィニスト陣営です。
クランカー側は、8本足の陸上戦艦はじめ、モビルスーツ的なモノを開発するところまで
技術開発が進んでいるし、
ダーウィニスト側は遺伝子操作した動物を機械の代わりに日常に取り入れ、
主に海洋生物を操作して航空機を創造してるの。
第一部のタイトルになった「リヴァイアサン」は
クジラをベースに何百という生物の遺伝子を複雑に組み合わせて作った
生きた飛行戦艦の名前で、
英国海軍はその空飛ぶクジラでクランカー側の機械と戦うのよ。
ちなみに、女の子であることを隠して英国空軍に入隊したディラン・シャープ、こと
デリンがもう一人の主人公なんですが、このデリンが本当にかっこよくって!!!

とにかく!
・追われる貴族の坊ちゃん
・意地悪な剣術師範
・空飛ぶクジラ
・男装の女の子(ただし、中身はヘルメス。すっごい頭の切れる士官候補生)
・英国海軍モノ(実際には空軍だけど、戦艦なので序列は海軍)
・美人女科学者
・2本足のレイバーを操縦
・激動する世界情勢
・若い二人の陣営を越えた友情
・クランカー側でいう機関長が、ダーウィニスト側では主任生物博士なんだぜ!
・ロシアの戦闘熊超こえぇ!!
・日本も出るぞ!
と、もう出てくるキーワードがすべからくすべてツボで(冒険活劇大好き!!)、
しかもジュブナイルなのでえげつないやりきれない描写はなく、全体的に清々しく、
淡いラブなんかもあったりして、
読んでる間もうほんと、楽しくて楽しくて!!
第1巻は、ほぼリヴァイアサンに乗船してる状態で話が進むんですが、
この生きた戦艦がまた、ね!!素敵でね!!
甲板作業してるとき、足の下でクジラの繊毛がわさわさ揺れんのよ!!
バラストはクジラの排泄する汚物だし(笑)。
攻撃手段としてのコウモリとか鷹とかがクジラの一画で飼われてたりするのよ。
最初は、クランカー側のメカメカしさが素敵だなと思ってたのに、
読み終わる頃には、クジラに首っ丈になってました。リヴァイアサン万歳!

あー、楽しかった!

ジブリの「ラピュタ」がお好きな方には問題なく楽しめると思います。
あんな感じの、ワクワクするテンポのいいスチームパンクですよ。
シータみたいな、女の子っぽい女の子はあんまり出てこないけどね。
(ディランが男前過ぎて、途中、男の子同士の友情的に燃えた。
2巻の途中で、二人は喧嘩するんだけど、ちょうど仲直りの部分読んでるときに、
出先だったので1ダイレクションの曲がかかってて、それがまさに
場面にマッチしてて、すごい盛り上がった!!!)


折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)

米澤 穂信 / 東京創元社

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米澤 穂信著『折れた竜骨』
お借りした本。
歴史ミステリーファンタジー風味。意外にちゃんと推理ものです。
最終的な犯人の処理とか、ちょっとご都合主義かなと思う箇所は無いこともないけど、
ジョン欠地王時代のイングランドの僻地の島という舞台設定や
魔法が存在するパラレルワールドというファンタジックな世界観が結構楽しく、
気軽にさくさく読みすすみました。
上巻の最初の辺りは4回ほど寝落ちしましたが、殺人が起こってから犯人捜すくだりは
普通に推理小説っぽく、面白かったです。
でも、一番盛り上がったのは、バイキングが攻めてきた辺りです。
(それ、推理関係ない。)
あんまり日本人作家の本は得意ではないけど、最後の犯人当ての辺りなど
ワクワクしながら読んでしまいました。

いや、後書きに、修道士カドフェルの名前が出てきたのをみつけた時が一番ワクワクしましたけどね!
作中の地の文で「モード女帝のすぐ後の時代」、って記述読んで、カドフェルを思い出してたけど、
意識して書いてたんか。そうかそうか。
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by mi-narai | 2016-01-24 22:30 | 2016年上半期の読書