<   2013年 05月 ( 4 )   > この月の画像一覧

映画『相棒 X-デイ』 『探偵はBARにいる2』 『ウォリスとエドワード』 『最強の二人』 

数日前の新聞に、欧州数か国でアンケートを取ってみた、みたいな記事があったんです。

対象の国は、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ギリシャ、スペイン、ハンガリー、チェコだったかな。
この国の人に、互いに、
信用できる国、信用できない国、傲慢な国、冷たい国
を選べと。
その回答が面白かったので、ちょっとメモっておきます。

イギリスの回答
信用できる国…ドイツ、信用できない国…フランス、傲慢な国…フランス、冷たい国…ドイツ
とりあえず、自分の名前を出さない奥ゆかしさはさすがです。

でも、ドイツとフランスの名前しかないよ…?
それに、他の国が経済破綻おこしそうな国を信用できない国に選んでるのに対して(除くギリシャ)
イギリスはまさかのフランスチョイス。なんなの?なんでそんなに気にしてるの!?
愛なの!?


フランスの回答
信用できる国…ドイツ、信用できない国…ギリシャ、傲慢な国…フランス、冷たい国…英国
傲慢な国に注目。自覚はあったんだ…。それともこれがエスプリってやつなのか?


ドイツの回答
信用できる国…ドイツ、信用できない国…ギリシャ、イタリア、傲慢な国…フランス、冷たい国…英国
最もわたしの印象と近い解答例がここに
(別にギリシャ、イタリアを信用できないとは思いませんが、 ユルそうだよなとは)。
しかし、自分で自分の事信用できるって言っちゃったよ…。
よく見れば、フランス人のイメージと大体同じでした。意外と価値観が一緒です、この仲良しさん!
後、イギリスとお互いに冷たい、と思ってるのが笑った。


イタリアの回答
信用できる国…ドイツ、信用できない国…イタリア、傲慢な国…ドイツ、冷たい国…ドイツ
信用できない国で、涙がちょちょぎれそうに。
いたりああああああああ!!!!
自虐されると慰めないと!ていう義務感に猛烈に駆られるやんか!!
それにしても、それ以外全部ドイツて、あんた、ドイツに頼りすぎですよ。
信用できるけど冷たいって思ってるってことは、もっと優しくしてほしいというメッセージなのか!?


ギリシャの回答
信用できる国…ギリシャ、信用できない国…ドイツ、傲慢な国…ドイツ、冷たい国…ドイツ
イタリアと逆に、おいこらーーー!!!と思ってしまったギリシャの回答。
ええもう、このくらいポジティヴになってみたいものですよ。
いっそ清々しい!
しかし、ドイツは財政再建策の件でえっらい恨まれてんな…。
(どっちの言い分も分かるけどなあ…)


以下、映画の感想。
そんなにネタバレてないけど、一応下げるだけ下げとく。




















































『相棒 X-デイ』
いたみんだらけの2時間。
至福の時でございました。
ああんもういたみんったら、99%がかわいらしさから成り立ってるんだから!
丁度、うきょうさんの相棒がミッチーからなりみやくんに変わる間の出来事で、
うきょうさんが有給とってロンドン旅行中、という時間軸の上で、
いたみ刑事がサイバー課のメガネ君と一緒に活躍する話だったのですが、
割とオールキャスト、フルメンバーが総出演する中、
燦然と今も心に輝くのは9割方がいたみんの様々なカワユらしい表情やら仕草だったといいます。(何故伝聞調)
(ちなみに残り1割は、かくた課長と監察官の珍しいツーショット)
熱き萌え魂を滾らせながら画面に食いついていたことは、隣で鑑賞していた母には内緒です。
(↑妹が遠くにいっちゃったもんだから仕方なく母と一緒に映画鑑賞していたのであります)
見終わった後、
「いやー、怖いな~」
「あんなんなったら預金がパーやで」
「でもマジで起きそうやんなあ」
などとガクブルしながら映画館を後にしました。



『探偵はBARにいる2』
これまた母と映画鑑賞してきました。
何故ならば!我ら母子はオノマチファンだからだッ!!!

というわけで、『1』を見てないくせに、『2』を見に行くという暴挙っぷり。
北海道のススキノの街を舞台にしたハードボイルドなアレコレ。
推理はほとんど出てこないので、ミステリーを期待して見ちゃだめだよ☆

主役のおおいずみさんは、ルパン三世的な役どころを好演していらっしゃいましたが、
個人的にはもうちょっと、もうちょっとだけ三枚目に近い方が好みです(お前の好みはどうでもいい)。
「こう行動してる俺、かっこいい」的な自意識が見えちゃうとねえ。
いや、そういう自意識が見えちゃうとこも、年若い男の子みたいでかわいいっちゃかわいいけども。
ハードボイルドって、そういうものだしな。
(とことんかっこつけるのが特色。我に返っちゃだめだ!自分に酔え!!)
相棒の高田役のまつださんは、なかなか良かった。
中の人じゃなく、役どころを、まるで本人のように見れました。
肝心のオノさんは、出番が思ったより多くなくて残念でしたが、
期待通りの安定感でした。
この人、ものすごい内面が読み取りやすい表情、見せるよな~。
見てる観客が強引にオノマチが演じている登場人物の感情に巻き込まれちゃうような。

以下、見終わった母と私の会話。
「おねえの人がガレッジセールのゴリやったねえ」
「最近お笑いの人、よう出てるよね」
「ほら、龍馬伝でも」
「ミヤサコ?」
「そうそう」
「ツカジとかもなあ。芸達者やんな」
「最後、オノマチコさんの泣き顔にやられたわぁ」
「もらい泣きしてもたよね」
「いっつももらい泣きしてまうのよねえ」
「せやけど、最後のオチ、『I棒』でようあるよな、ああいうの」
「そうやなあ」

以上。



久々に職場の人と二本立て映画見てきました。
今回は『ウォリスとエドワード』と『最強の二人』のセットだった。
いや、同僚の人が「王冠を捨てさせたウォリス・シンプソンンに興味がある」て言い張るからさ。
わたしは『最強の二人』が気になってたので。ちょうど需要と供給が合致したのですよ。


『ウォリスとエドワード』
20世紀最大のスキャンダル、
アメリカ人の人妻に横恋慕して王冠を蹴ったエドワードの話を、
横恋慕の相手、ウォリスの視点から描いた映画。
語り手は、現代のアメリカ人ウォリーで、
このウォリーの現状と、過去のウォリスの事件が交互に重なるように書かれてて、
最初は若干戸惑いました。

見終わった感想は、

ちょっと!!!
ウォリスの元旦那、アメリカ人のミスタ・シンプソンが気の毒すぎるやろ!!!!


・現代のウォリーの方の最終的な相手の人、ロシア系だと言ってたけど顔濃杉です。
最後の最後まで実はこいつは悪者なんじゃないかとはらはらしました。

・なんや、結局、ウォリーとウォリスは子ども出来ない繋がりで交感があったんか。
それとも全部ウォリーの妄想か?

最初の夫がダメすぎる…。

・ウォリスはプリンスを捕まえたけどそのせいで大変なことになった、でも添い遂げた。
ウォリーはウォリスのようにプリンスを捕まえる事を親兄弟に期待されてそうしたけど
うまくいかず、普通の人と幸せになった。
みたいな対照があるのかな。

・デイヴィッド(=エドワード皇太子)役の人、なんか見覚えがある、と思ってたら
お前、お前…

プリングス副長!!!

わたしの心の名作『マスター・アンド・コマンダー』で副官のミスタ・プリングス役をやってた
ジェームズ・ダーシーさんでした。
一介の士官から国王て、えらい出世やなあ!!

なんだかんだいって、結構楽しかったです。
あの時代のファッションとか小物もものすごくかわいらしかったしね。


『最強の二人』
わたし、この映画、好きかも。
あらすじ読んだ時点では、社会問題を見据えた、重い映画なのかな、と思ってたら、

コメディ

ですよ、これ。
笑わせて、泣かせて、スカッとさせてくれる、ものすごい気持ちのいい映画でした!
やるな、フランス人…!
ジェフリー・ディーヴァーのライムシリーズの主人公、リンカーン・ライムと同じく、
頚椎(?)の損傷で首から下が麻痺してしまった大富豪と、
彼を世話することになった下町出身の黒人の兄ちゃんの話。
なんと、これ、実話をもとにしてるらしい。
出自は違えど、この二人、なんか気が合って、
べたべたに友情を押し付けたりはしないんだけど、
相手のことが気に入ってんのは伝わってくる感じ。
大富豪は、わがままですぐに使用人を解雇する、という設定だけど、
この人、いい人だよ。大人ですよ。
あの黒人の兄ちゃんの悪乗りを、面白がって笑える度量がある
心の広い人ですよ。
また笑顔が素敵なの。
黒人兄ちゃんは兄ちゃんで、最初はちゃらんぽらんなダメ男かと思いきや
意外と面倒見のいい、人の痛みの分かる善良な人でした。
最後のあたりになると

「天使や…黒い天使がおる…!」

と思い始めてましたもの。
で、こういうヒューマンドラマにありがちな
最後は死にネタとか、そういう暗い落ちかと思ったらそうではなく、
ちゃんと二人とも無事でピンピンして終わるので、
その辺が心配な方は安心して見てください。

もうね。友情モノはほんと、やめてほしいんですよ。
のべつまくなし弱いんだってば!
そんな友情モノに弱い私が、友情にやられて良かった、と言ってるだけかも知れんので、
その辺は皆さん3割ほどさっぴいて考えてくださいね。
他の人が見てもそこまで良かったと思わんかも知らん保証はせんぞ。

パンフレット買って、読んだら、実際には
フランスの大富豪と、アルジェリア系のアラブ人(?)の話だった。
うん、わたしも、フランスの貧民層といえば、アルジェリア系じゃねえの?って
見ながら思ってた。やっぱりな。
黒人兄ちゃんが朗らかで明るくって素敵だったんで、文句はないんですが、
最初の通りアラブ系の配役でも良かったのに…。
(なんや?政治的もしくは宗教的な問題があったんか?)
と、ちょっと思ってしまいました。
[PR]
by mi-narai | 2013-05-26 16:15

見た夢の話

なんか、ディオメデスっぽい男の子とバスであてどもなく旅をさせられてる夢を見ました。

オデュッセイアの現代版、みたいな感じで、
わたしは中年のおっさん(またかよ!別に中年のおっさんになりたい願望があるわけでないぞ)で、
なんか、仕事関係か、上の偉い人に命令されたか、とにかく自分の好みとは全く違う理由で
きったない今にもエンスト起こしそうなバスに十数人いっしょくたに詰め込まれ、
少ない荷物持ってあてどなく町から町へ運ばれてるんです。
で、たまたま隣の席に座ってんのが、20代半ばくらいの、黒髪短髪の無表情なイケメンだったのさ。
夢の中で何の疑問もなく「あー、ディオメデスも同じバスかー」、と思ってた。
割とこっちに懐いててかわゆい。けど、そいつが犬の妖怪である事を自分は分かってる。
(自分の夢ながらなんちゅう荒唐無稽な…)
人間が犬に化けるんじゃなく、もともと犬で、犬が人間に化けてんの。
なので、よけいにこの若者には気を遣わなくて済むというか。

自分は、バスで連れまわされてるのも、なんかの罠じゃないかと疑ってて、
そのうち事故を装って消されるんじゃないかと思ってる。
バスに詰め込まれてんのは、上の人が邪魔に思ってる人員じゃないかと。
ある日、砂浜が広がる海辺でバスが止まって、トイレ休憩することになった。
「ちょっと、走ってくる」
奴は、無表情ながら、なんかワクワクした感じで言ってくるので、
はいはい、行って来いと送り出してやる。案の定、うれしそうに砂浜を走り回る相方。
と、バスの停まってる道路から砂浜へラインを踏み越えたとたん、
紫色のフィルターを通したみたいに、奴の姿が暗く見える。
よく観察したら、走り方も、周りの見えてない、酔っ払いの自転車みたいにふらふらした
おかしなものになってるし。
絶対道のこちらまで再度踏み越えようとしないし。
こりゃ、やばいな。これもトラップの一種か。異界にはまり込んで、自力で戻ってこれなくなったな、
と思って、近くを行きすぎる時を狙って、腕を掴んで引っ張り出してやった。
奴はきょとんとした顔で「あれ?俺、夢中になりすぎてた」などと言っておる。無自覚だったらしい。
犬が飼い主と浜辺で戯れるCMなど思い出し
「お前、ああいうとこ走んの、好きだもんなあ」というと、超いい笑顔で「うん」と。
だめだこいつは引っ掛かり易すぎる、俺がしっかりしないと。
と強烈に思う。
バスに戻って、貴重品を身につけるか(将来海におぼれそうな予感がする)、
バスに置いておくか(たぶん近いうちに炎上する)、
逃げ出す隙をどうやって突こうかとか、考えてるうちに目が覚めました。

相方のあいつ、可愛かったなあ。後、夢の中の自分は頭がいいという自覚があって、
あの万能感は気持ち良かった…!
(実際の自分はむしろ頭が良くないという自覚がある、ぜ…。
分からないことだらけだぜ!!…とほほ)
[PR]
by mi-narai | 2013-05-26 16:01 | その他

『「コーラン」を読む』 『死ねばいいのに』 『クリスマスのフロスト』

『コーラン』を読む (岩波現代文庫)

井筒 俊彦 / 岩波書店

スコア:


井筒俊彦著『「コーラン」を読む』読了。
ギリシャ神話とか、世界の神話を読みあさり、こないだ一神教の本も読み、
新約、旧約の内容もざっくりとはしってるのに、
コーランだけ知らんのも片手落ちかと思って。

この井筒先生、ものすごくよく名前を聞くお方ですが、
帯の部分の著者来歴を見たら、もう随分前にお亡くなりになってますね。
そうかあ…。

で、この本ですが。井筒先生が「コーランを読む」というタイトルで
10回の講義をなさった時の講義内容の記録本です。
一般向けにお話しなさっているため無知蒙昧なワタクシのような輩にも分かりやすい!
ええ!とっかかりは分かりやすい本でないとね!
まず、最初は、井筒先生がこれから講義で行おうと思っている
コーラン読解の方法の説明から始まっています。
それが文献学的というか、
大きなお話の流れを追う、コーランを物語と捉える読み方じゃなく、
語を一字とって、その語が当時のアラブ社会の中で、どういう意味をもっていたのか、
預言者ムハンマドはどういうつもりで言ったのか、
当時のアラブ人はどういうイマジネーションを働かせたのか、
コーランの世界観、みたいなことを、いちいち考えつつ深く掘り下げていく読み方です。
たとえば、イリアスだったら、「王」(バシレウスだっけ)の一言を考えてみるとしましょう、
日本人が普通王って聞いたら、頭に王冠かぶって白いひげでおなか出てて赤いマントかなんか羽織ってる
暢気な顔したおじさん思い浮かべない?
他、ルイ14世みたいな絶対君主とか、ローマ法王とかさ。
でもイリアスにおける「王」って言ったら、どっちかというと、都市を中心とした狭い範囲を領有する
領主の強力バージョン、みたいなもんじゃない、幾人もの王が並び立ってるしさ。
イタケ人なんかは他の領民に結構突き上げ食らってるし。
あんまり絶対的な権威がないというか。
だから、イリアスで「王」という語を見る時には、厳密には日本人の普通思い浮かべる王さまでなく、
当時のギリシャ人が想像してたところのイリアスの世界観における王を考えないといけないと。
死ぬということが当時のギリシャ人にとってはどういう感覚であったとか、
奴隷より低い根無し草の日雇い労働者になるのがどれほど心細いかとか。
そういった部分部分をイリアスの世界観に則して叙事詩の文脈を汲みながら読むように、
いちいち当時のアラブを考えながらコーランを読み解いていくわけ。

こんな感じでコーラン全部読み解いてたらきりがないので、
講義で読むのは開扉の章 わずか7行かそこらなんですが、
それでも本1冊分という凝縮ップリ。

これがね!
思ったより面白いんですよ!!

読むと決めたものの、きっと退屈なんだろうなと半分諦めながら本を開いたのに
嬉しい意味で予想を裏切られました!
上述のアプローチの仕方が好みなのと、
読んでいくうちにパーっと周りに当時のアラブ社会が色鮮やかに広がるような感じがして楽しいのと、
単純にアラビア語の語感が面白いのとで
毎日2ミリほどではあるものの、途中で眠ったりせずに確実に読み進めることが出来ました。

以下、心に思ったよしなしごとを箇条書きに
・アラビア語で良く聞く
「ビスミッラー」
これって、アラーの名においてって意味なのね。
「ビスミッラーアッラフマーニアッラヒーム」で
「慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において」て意味なんですが、
この、慈悲深く(略)って言葉、全くこのままのフレーズで
アラビアンナイトはじめアラブの本読んでたらしょっちゅう事あるごとに出てくるけど、
なんと最初にこう訳したのは井筒先生その人らしいですよ。

この人だったのか!!!

・神の本質の美しさ
イスラムにおける神の本質というのは、美しさ、光、優しさ、などだそうで。
もちろん、神には恐ろしい局面(ジャラール)もあるけど、本義は明るい面(ジャマール)なんだって。
なんとポジティブな希望にあふれた神象であることよと驚きました。いいんじゃない。

・コーランが書かれた文体を考えるにあたって、
当時のアラビアのシャーマニズムとかさらっと述べてあって
それがまた面白い!!
コーランの文体はサジュウ調という調子で書かれてるらしいんだけど、
これが一定の間隔で鳴らされるドラムの低い音を連想させる調子というか、
脚韻がものすごい踏んである文体らしいのですよ。
ホメロス大先生の六脚韻(ヘキサメトロンだっけ。うろ)って
なんか、詩人が美声で朗々と神に捧げる態で(まあ実際は聴衆に向かって)
叙事詩を歌い上げてるイメージなんですが、
このサジュウは全くそれと違う感じ。
当時のシャーマンは現地の言葉でカーヒンというらしいんですが 
いずれも一人ジンを持ってたんですって。で、そのジンに憑かれて予言をする。
どっちかというとピュティアとか、日本の狐憑きとかそっちに近い感じだったらしい。
そのジンに憑かれたカーヒンが、低い声で囁くように予言するその調子がサジュウ調なんだそうな。

今のトルコの歌とか、確かに韻踏んでるもんな、
伝統的にそういう傾向があるのかしら…

・現在イスラム社会における女性の地位の低さが方々で問題視されてますが、
ムハンマド自身は、意外にも女性に対して普通っぽい。
最初の奥さんハディージャさんってのが、だいぶ年上だけど、美人で気が強くて
肝っ玉の座った女傑で、ムハンマドはなんかあるとすぐこのハディージャさんのところに
駆けこんで泣きついてたみたい。
なんか、思ったより、コミカル、だな…。
(井筒先生の語り口のせいかもしれませんが)
ちょっとムハンマドに対する好感度が上がりました。
じゃあ、現代社会の問題は宗教ってより政治とか現地の慣習の方が比重が高いのかな…

・ムハンマドは商人で、クライシュという名門部族の出身というのは
世界史の教科書にも載ってたし知識としては知ってましたが、
今回この本読んで、ベドウィンとのメンタリティーの違いを痛感させられた気がします。
どちらかというと、慣習を重んじるそういった遊牧アラブの常識に
まっこうから対立し、イスラムのもとでの平等を推し進めようとしたっぽいです。
その根底には、砂漠を遊牧するのでなく、オアシスに定住して
神殿を中心に宗教生活を送っていた人々のメンタリティーがあるのだそうな。
それって要するに、メソポタミア系の神殿文学の世界だそうですよ。

「コーラン」の真ん中あたりには
アラビアの民間伝承っぽい話だって混じってるらしい。
洞窟で300百年眠ってしまった男たちの話とか
(浦島太朗とかオシアン系のアレ)、
モーセの滑稽話とか、二本ヅノのアレキサンダーの話とか。

ぼんやり分かってたけど、言われてみれば、確かに、
アッシリアもバビロニアもセム系だもんな。
あの神話体系の流れとか、民間伝承を引き継いでいると思うと
一気に興味がわいてきませんか?


文庫版 死ねばいいのに (講談社文庫)

京極 夏彦 / 講談社

スコア:


京極夏彦著『死ねばいいのに』読了。
借りた本です。
先だって、日本作家の本はすぐに読み終えちゃうけど、京極はそうでもないやろ、と
思ってたのですが、京極本もすぐに読み終えちゃった…。
同じ日本人が文章を書いているから読みやすいのでしょうかねえ…
(後、外国人はあまり改行しないイメージがある)
で、本の内容。
最初は、話を聞いて回るケンヤという若者が何回も「自分、馬鹿っすから」
みたいに言うのがウザく、また、聞かれてる人が悉くこのケンヤを
煩わしいと思ってるのが伝わってきて、イライラさせられるのですが、
最後の最後でやられました。

お前、そうやったんか…!

分かった!と思った瞬間、印象が逆転した。


クリスマスのフロスト (創元推理文庫)

R.D ウィングフィールド / 東京創元社

スコア:


R・D・ウィングフィールド著『クリスマスのフロスト』読了。
これまた一度読んだ本なんだけどまた読み返したくなってさ。
イギリスの地方都市が舞台なのは一緒だけど、
ダイヤモンドの方と違って、小さな事件が畳みかけるように
次々と起き、読んでるうちに

ああ~……やってもやっても仕事が終わらない…

という、社会人なら誰しも一度は(もしくは毎日)感じている
あの感じを味わえます。
ほら、前の仕事が終わらないうちに次の仕事、その次の仕事と
仕事が増え、どんどん手を出して、
ふと「あれ、なんか前の仕事終わってなかったような気がするけど
自分が何を忘れているのか思い出せないッ!」と我に返る、みたいな。
主人公も、全く推理力があるわけでない、くたびれた中年のおっさんで、
しかも、これが全然かっこよくない。
しかし、かっこつけが嫌いな私、このおじさん、割と好感触です。
自分がダメなことを自覚していらっさるので。
上司とか部下にこのタイプがいたら、ものすごく困るだろうなあとは思うんだけど、
それでもダメさ加減に深く、ふかあ~~~~く共感してしまうあたり、
自分も大概ダメ人間だなと読んでて半笑いになってしまいました。
いや、このくらい自分のダメップリを直視できる勇者にわたしもいつかなりたいものです。
頑張ります、フロスト先輩!
主人公フロスト警部の人となりは置いておいて、次々事件が起こり、ぐいぐい読ませる部分、
多彩な登場人物のキャラの立ち具合など、
流石ベテラン脚本家の書いた本だと唸らせられます。
なにより、そんなに深刻にならないし。深刻なシーンでもやりすぎるとわざとらしいじゃない。
デントン警察署のいかにも地方って感じの、ガチャガチャした雰囲気も結構好きで、
なかなか楽しく読み終わりました
[PR]
by mi-narai | 2013-05-06 20:43 | 2013年上半期の読書

夢の話

一つ目
わたしは例のうさぎさんで、大人のおじさんで、何か最近妖怪がらみで困ってる若いお嬢さんと知り合って、そのお嬢さんがまた知的な美人で、なんかしらんが当然のように「これはわたしがなんとかせねばならんな」とか思ってると、そんな夢を見ました。下心満載。でも下心無くても、女性の危機は救わねばらならんのです。そんな気持ちでした。

二つ目
今度は、自分のほうが、なんか妖精関係の呪いをかぶっちゃって、家から出られないという事態が発生してて、えらいこっちゃ、こら困ったなと思ってたら、通りがかった、その道に詳しい4人のお嬢さん方が、「大丈夫ですか?良かったら、なんとかしてあげますよ」と申し出てくれるという、なんともありがたくも嬉しい夢を見ました。何ナノいったい。

三つ目
なんか、ビルの屋上に、ものすごい暗くて重い呪いのかかってる祠みたいなのがあって、ほのぼのしてた上の二つの夢と違ってホラー調で、見てる自分もホラー調の夢だという自覚があって、一個何か間違えたら、確実に悲劇が起こる!という予感があるのです。なのに、なんでか、その呪いをとかなきゃならなくって、仕方が無いので下調べばっちりして、一言一句間違えないように祝詞をかんぺに書いて、ばあちゃん、おおおばちゃん引き連れて(なぜか呪いを解くメンバーがこの三人だった)やり遂げた。が、呪いは二重にかかってたらしく、もう一回、もっと強力な解呪を施さなきゃならん。一回でしまいだと思ってたので、そんな準備なんてしてなくて、なんとか続きの祝詞を祠の隅から探し出して読むんだけど、相手から邪魔してやろうというなんか禍々しい気配を感じるし、ばあちゃんとおおおばちゃんは、「あれー、こっちやで、お経こっちとちゃうの」「なんか、楽器が要るって。鈴ないし、まあええわ、このカンカン鳴らしとき」などと緊張感ないし、かといってあんまり時間かけてられないし、仕方が無いから空カン鳴らしながら祝詞を初見で読んだ。
間違えた。
まずい、と思ったけど、ここで心を弱くしたらつけこまれる!となぜか強烈に思い、「やり直します!」と力強く宣言して読み直すわたし。ちょうしっぱずれになぜかタンバリンをたたくばあちゃん。おばちゃんは数珠が絡まってると文句を言う。
ああああ、もう、だめだ、わたしこの祠から出られないんじゃ、と気が遠くなった辺りで目が覚めました。
起きてから
「グダグダやん!!」
ととりあえず自分に突っ込んでおいた。
なんだったの。
[PR]
by mi-narai | 2013-05-06 20:31 | その他