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『ハナシがうごく!』『蓬莱洞の研究』『日本ひとめぼれ』ほか

12月が終わる前に読書メモをば!


毒草師

高田 崇史 / 幻冬舎

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『QED』河童の話と毒草師の話
貸してもらったので読んだ本。
河童の話の方、犯人の人が可哀想過ぎるやろ…!
作者のこだわりとか、その犯人を歴史上の人物になぞらえたとか

そんなんはどうでもええんじゃ!

『毒草師』
これまでと語り手がかわり、探偵役も代わるのでちょっと目新しくて面白かったです。
(とはいえ、探偵役は相変わらずのパターンなんだけど。
こういう人物造詣が好きなのかな、この作者?)
語り手の青年が、探偵役の人に2回も「幸の薄そうな若者」とか言われてて笑った。



ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺 2 (笑酔亭梅寿謎解噺) (集英社文庫)

田中 啓文 / 集英社

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ハナシがはずむ! 笑酔亭梅寿謎解噺 3 (笑酔亭梅寿謎解噺) (集英社文庫)

田中 啓文 / 集英社

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ハナシがうごく! 笑酔亭梅寿謎解噺 4 (笑酔亭梅寿謎解噺)

田中 啓文 / 集英社

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田中啓文著『ハナシにならん!』
『ハナシがはずむ!』
『ハナシがうごく!』読了。

うっかり一気読みしてしまいました。
相変わらずの竜二と師匠のバイオレンスなやり取り(笑)をはさみつつ
竜二が新作落語に手を出したり、東西対決に巻き込まれたり、
地方に巡業に出てみたり、M1に出場してみたり。
1巻目よりも巻を追うにつれ面白くなってます!!
(1巻で挫折した人も、頑張って2巻目を読んでみてくれ)
でもってところどころ師弟愛なんかも垣間見え、笑いだけでない読みどころも充実。
(がっつり正面切って愛を謳うんでなく、ちらっと仄見える程度なのが
恥らいっちゅうか、奥ゆかしくって余計心に来るんじゃよ!!)
(しかし、3巻ラストの師匠の台詞には腹を抱えて笑った)
でもって、やはり読み終わると落語が聞いてみたくなる罠。
はやく5巻目が文庫化してくれないかと、首を長くして待つ次第であります!

江戸落語の若手ホープ、あぶ虎兄さんが超かっこイイよ!



蓬莱洞の研究 (講談社文庫)

田中 啓文 / 講談社

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邪馬台洞の研究 (講談社文庫)

田中 啓文 / 講談社

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田中啓文著『蓬莱洞の研究』
『邪馬台洞の研究』読了。
『ハナシ』シリーズが気に入ったので、別シリーズも古本屋で買い求めてみた。
こちらは、子供向けに書かれたシリーズです。
民族学研究会の高校生たちがとんでもない学園で色々荒唐無稽な事件に遭い、
漫画みたいな技を繰り出しつつ、底なしの胃袋に色んなものを詰め込みつつ、
最後の落ちもありえない方向で〆。
…みたいな、ぶっ飛んだ話なんだけども、作者も読者も、
冗談だとわかっててほら話を語ってるみたいな明るい雰囲気があって、
なんか、読み進むうちに楽しくなってきました。
登場人物たちも、あまり男子にもギャルに訴えない方向に個性的で、
(まず主人公がさばさばした色気より食い気の女の子で好感度大)
最初は、なんちゅう布陣で来るんやこの作者、やりすぎやろ、と思ってたんですが
ページが進むにつれ馴染んでしまいました。おそろしい。
とりあえず、次の1冊で終わる予定らしいので、続きも読みたいと思います。


進化しすぎた脳 (ブルーバックス)

池谷 裕二 / 講談社

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池谷祐二『進化しすぎた脳』大体読了。
妹がめっちゃおもしろかったと薦めるので読んでみました。
確かに!面白い!
脳に関してとりあえず判明しているような研究内容が簡単に説明してあって
(これも、著者が高校生に説明する形でかかれている)
分かりやすかったです。
…とはいえ、文系の私、途中で間が空くと、一体何のハナシをしていたのか
さっぱり理系の話題についていけなくなり(脳の神経系に作用する物質の話題とか、
物質名とそれがどう作用するかを次読んだときには綺麗サッパリ忘れている)
後ちょっとというところで辛くなって辞めました。
大体読んだから良しとしとく。


日本ひとめぼれ―ユダヤ系作家の生活と意見 (同時代ライブラリー (292))

ロジャー・パルバース / 岩波書店

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ロジャー・パルバース著『日本ひとめぼれ』
今読み中。
本当は、同じ著者の最近の『もし、日本という国がなかったら』という本が
気になってたんですが、まだ出始めすぎて図書館に入っていないので、
以前の本である本書の方を借りてみました。
(ていうか、母の貸し出し分で借りてもらった。ペナルティ中の私)
もう15年上前に出された本。ひとめぼれと書かれている割には苦言が多いぞロジャー。
けどまあ、欧米人に言われたら
「なにえらそうに上から目線で語っとんじゃ、ああ?お前に日本の何が分かるねん」などと
腹を立てていたかもしれないことも、作者がユダヤ系ということでさほど気にならないあたり
わたしも現金ですね。(だってヘブライ語はセム語族だし。や、まあ今は色々混ざってるんでしょうけど)
作者は、徹底的に弱者が虐げられるべきではない、という平等の精神によって立っていて、
日本人として耳がいたい部分もたくさんあるけど、男女間の不均等に関しては
作者の意見は全くそのとおりだと思います!!(握り拳)
後、ユーモアに関しては、
常々思うんだけどさ。アメリカのジョークに笑わないのは、日本人にユーモア精神が
ないからじゃなくて、単純に

お も ろ な い か ら

やでな、あれ。大雑把過ぎるやろ、ネタが。
後、権力者を批判してジョークのネタにする事が日本では少ないというのは、まあそらそうなんだけど、
一般に相手をこきおろす種類の笑いは悪口とか悪意と紙一重で
悪意が勝つと笑いより不快感の方が先に来ちゃって微妙なんですよね。
(だから芸人のネタには自虐とか、不快感を帳消しにする相方のツッコミがあるのだと)
その辺は、どの程度まで面の皮が厚いか、批判に耐え得るか、みたいなところとも連動してて
国民性もあるのかなあ…(ユダヤ人て、タフそう)。
とりあえず続きを読みます。

これってバブル崩壊直後の本なので、最近出た『もし』の方とも読み比べてみたい。
早く図書館に入る事を願ってます。


多読
貸し出し禁止がまだ解けないので手持ちの『アボンリーへの道』のノベライズを読み中。
大好きな『アレックに乾杯』の回。
今回も分からない単語頻出で、妄想力が鍛えられます…!
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by mi-narai | 2011-12-30 16:34 | 2011年12月の読書

雑記

たまたま秘密の県●ショーを見てたんだけど


4枚切りと8枚切りの食パンの存在をはじめて知った…!


生まれてこの方5枚と6枚しか売ってませんよ…!?
田舎だから!?田舎だからなの!?
(→売り場面積が狭くて極端な厚さのものを置くスペースがない)

他のところでは売っているものなのでしょうか…。
なんかショック…
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by mi-narai | 2011-12-29 22:12 | その他

『くじけそうな時の臨床哲学』 『ハナシがちがう!』 『氷姫』

もう12月だけど、11月に読んだ本なので11月の読書に入れときます。


くじけそうな時の臨床哲学クリニック (ちくま学芸文庫)

鷲田 清一 / 筑摩書房

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鷲田清一先生著『くじけそうな時の臨床哲学』読了。
いや、ちょっとくじけそうな時なので。職場の人間関係でな…。

ソレはさておき内容ですが、奇しくも前回読んだ『街場の現代思想』と同じように
周囲の悩みに著者が答える、という形式をとっていたのですが、
さすが、内田本の時に感じたような胡散臭さは清ちゃん(勝手にちゃん付け)の本にはありませんよ…!
もうちょっと相談者に寄り添ってる感じですよ。

清ちゃん…(ぽわわん)

化粧とかファッションの事については
「いや、清ちゃん、女の人そこまでいちいち意味付けしてお洒落してへんし!!」
とは思いましたけども。
なかなか楽しく読み終えました。


ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺 (笑酔亭梅寿謎解噺) (集英社文庫)

田中 啓文 / 集英社

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田中啓文著『ハナシがちがう!』読了。
本屋で何度も見るのでほんのちょっとだけ気になってたんですけど、別に買う気はなかったんです。
でも、古本屋で100円で見つけてしまったので☆

主人公の竜二は金髪トサカ頭の不良少年で、両親が居ずに親戚の家をたらいまわしにされた挙句、
心配した担任教師に落語の師匠の下へ弟子として無理やり放り込まれる、という話の導入部。

いちおうミステリーの部類に入りますが、トリックとか解決部分とかはものすごいあっさりテイスト、
そこに期待をして読んだ人はガッカリすると思います。
でも、主人公が徐々に落語の魅力に目覚めて、師匠に反発と尊敬という相反する気持ちを持ったり、
意地悪な兄弟子に意地悪されたり、師匠の破天荒っぷりだとか、
芸人世界の裏側だとか、色々他に心を惹かれる要素があって
(まったく落語なんてしたことないのにこの子、天才っぽいし。
これからどんな落語家になっていくのか、ものすごく楽しみ♪)
読んでてくすっと笑ったり、全くそんな風に見えない師匠の意外な人情にほろっときたり、
なかなか面白かったです。
読み終わって不覚にも、あの乱暴で下品でもうめちゃくちゃな師匠の事が好きになってる
自分に気付くという…。
わたしは全く古典落語に不案内なのですが、それでも落語が聞いてみたくなりました!
とりあえず、続きも読んでみるつもり。


氷姫 エリカ&パトリック事件簿 (エリカ&パトリック事件簿) (集英社文庫)

カミラ・レックバリ / 集英社

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カミラ・レックバリ著『氷姫』読了。
なんかの賞をとってたのでこれまた古本屋で買ってみた。
こっちは北欧の小さな村で起こった殺人事件のはなし。
通常のミステリーの場合主人公はたまたま巻き込まれたり警察関係者だったりして、
事件と関っていくのですが、この物語の場合、主人公は被害者の幼馴染み、
がっつり関係者です。
物的証拠を集めてトリックを見破る、というのではなく、
関係者の心理や互いの人間関係に切り込んでいって、各自の隠している秘密を少しずつ暴いていき、
動機の方面から真相に迫る、という手法。
なので、心理的な面に重点を置いて書かれています。
いや、大体のミステリーってぶっちゃけ人事じゃないですか、
それが自分の住んでる村とかで事件が起こったらこんな感じだろうな、
というものすごい臨場感に溢れてました。
そこかしこでひそひそ噂話されてる感じとか、同じ人についてでもそれぞれの印象がちょっとずつ
違ってたりとか、ああ、こういうことって日常生活でままあるよな、みたいな。
主人公サイドの個人的な事情とか、恋愛模様とか(一晩で5回て、すげえな北欧の30代…!)も
同時進行してて読み応えあったっす。
後、北欧の生活ってこんなんなんやな~。みたいな興味もそこそこ満足させてもらえて

うん、面白かった!

これまた、続きを探して読んでみるつもりです。
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by mi-narai | 2011-12-11 19:36 | 2011年11月の読書