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『遊女の対話』 『魔王』 『ギリシア悲劇全集Ⅰ』

ルキアノス『遊女の対話』読了。
これまたえっらい前に読み終わりすぎてほぼ忘れてますが、
なんとか思い返してみると、
途中の、似非魔法使いを語った段だったかに、
有名な『魔法使いの弟子』の原型があることにビックリしたことが記憶に残ってます。
(※わたしがぱっと思い出すのはポール・デュカスの交響的スケルツォですが、
ディズニーの方が有名かも。
これって、ゲーテがもとなんだ、ふーん(Wikiを見つつ))
この話ってこの昔からあったんだなあ!

楽しみにしてた解説も期待通りでした。
ペラい上に、当時にしては風刺と娯楽色の強い内容のこの本書にして
この解説の分厚さ。さすが高津先生です(惚れ惚れ)。


世界文学全集 (1)

ホメロス / 講談社


講談社のオデュッセイアとアルゴーナウティカが載ってる分を図書館で借りてみました。
オデュッセイアの本文の方は松平先生の訳だし、それなら岩波で読んだ事あるので
そこではなく巻末の解説を目当てに借りて読んだんけど、
読んでみたらこれまでどこかで読んだ事あるような内容だった…。

アルゴーナウティカのほうの解説は、岡道男先生でした。
作者のアポロニオスがたいした知識人で、師匠のカリマコスと対立して長編叙事詩を書いた事やら、
(※師匠は短い文章の中に技術の粋を集めた詩の形式を至上とする文学者だった)
吟唱詩人であり、当然耳でそれを聞く聴衆を対象として語り、
それまでの吟唱上の積み上げられた経験や素材、形式を使えた(その分制約も受けた)ホメロスと違って、
アポロニオスの場合は、他人が読む事前提に、アポロニオス個人の資質による工夫を凝らした
(=作品にアポロニオスの個性が強い)事やらがのっててこれは面白かったです。
主人公のイアソンに対しても好意的で、読んでて楽しかった。

アルゴーナウティカ(の元にあるアルゴー船の航海)の冒険譚とオデュッセイアの冒険譚は
どっちが先かというのはほんと読む本によって違うのですが、

どっちでもいいよ、別に。

でも、話を構成する成分が似てる事は確かなんですよね。航海民話の要素盛り沢山!


魔王 (講談社文庫)

伊坂 幸太郎 / 講談社


井坂幸太郎『魔王』
貸されたから読みました。
貸してくれた子が「おもんなかったで、これ」と言いながら貸してくれた一冊(笑)。
最初にそう言われていたので心構えが出来ており、さくっと読み始めて読み終わりました。
(字もでかいし、ロマンス小説以上に短時間で読み終わる井坂本)

…結局、だからどないやねん。

というのが読後の第一の感想。
個人的には前半の主人公の「うわ、この政治家うっさんくさッ!
なんで皆コイツの事そんな信じてんねん!!怖すぎ!!!」
という危機感には非常に共感でき、
そこまで言うほどつまらなくもなくそこそこ楽しかったのですが
なんというか、この作者の本を読んでいると
自分の陥りそうな悪い場所をこれでもかと見せ付けられてる気になって
ものすごい読んでて複雑な気持ちになります…。
妙にかっこつけてみたりとか、賢しげな事書いてみたりとか…嗚呼あああ
恥ずかしい!!!
(いやもちろん、相手はそれで食ってるプロですもの、そんなこと思うなんて
その方がおこがましいってのは重々承知ですヨ。)

…と反省しつつも、読後、アンチ井坂派の妹とのダメ出し大会が
超絶に盛り上がった事は追記しておきます。
井坂ファンの人、ほんとごめんなさい!
でも、周囲のアンチ井坂派の人よりは、わたし、素直に読んでると思うの!
貸された本、後2冊残ってるので、頑張って読みたいと思います。


アイスキュロス I ギリシア悲劇全集(1)

アイスキュロス / 岩波書店

スコア:


『ギリシア悲劇全集Ⅰ』
図書館で借りてみました。
岩波のハードカバーのアレです。
読んだ事のない断片集から借りようと思ったのですが、
一冊手にとってみたら巻末にそれぞれの訳者による解説があるではありませんか!
解説好きのわたくし、それに惹かれて1巻から借りるなどという暴挙に出ました。

1巻目はアイスキュロスのオレステイア三部作
『アガメムノーン』『コエーポロイ』『エウメニデス』
…ふふふ、解説、超絶楽しかったですわ…。
カッサンドラーとピュラデスをだんまり役だと観客に思い込ませておいて
不意に語り出させたときの衝撃を、うまく利用するアイスキュロスの手法
などがこれでもかと説明されてて、ものすごい面白かった。
つい本編も読みたくなってしまって、今遡って悲劇本編読んでるとこです。
まあ、もう一度くらいは通しで読んどくべきかなと思ってたからいいか。
(この後、朗読大会の場所指定、不参加者でもリクエストはOKらしいと聞き及び、
俄然読む気が湧いてきた見習い。現在コエーポロイの最後の辺り読み中です)


ところで、挟まってた小冊子に(こういう西洋古典系のハードカバーって
関連小冊子がよく挟まってますよね。)
「色んな人に尋ねてみました、あなたの好きなのはどの悲劇?」
てなアンケートも載ってて、それも楽しかった。
ソポクレスの『オイディプス王』と『アンティゴネー』は予想通り(?)根強い人気でしたが、
アイスキュロスの壮大さに惹かれる方も、
エウリピデスを強く推す方もいて、一言コメントにニマニマしてしまいました。
いやあ、この辺りは好みで分かれますよね~!
(かくいうわたしはきちんと読み込んでないのでコレが好き!と言い切るところまで到達してない)

そのコメントの中で
「トルコ語由来の単語にきりりと引き締まった現代ギリシア語に慣れた私には
古代ギリシア語は間延びして聞こえる。」
というのがあって


そうなのか!


と目から鱗が落ちました。
古代ギリシア語と現代ギリシア語とは連続したものとして考えてましたが
トルコ語とギリシア語については関連性を考えてなかったー!!
そりゃオスマン支配が長かったんだから影響受けてるはずですよね!
そっかー!(考えたらあたりまえです)
ちょっと現代ギリシア語に興味が湧きました(現金)。



DVD
ガキの使いやあらへんで、罰篇『笑ってはいけない高校』
ちょっと何も考えずに笑いたくなってさ。
まだ米沢守の事件簿もスーパーナチュラルシーズン4もスラムドッグミリオネアも
1週間貸し出しになってないし、急に思い立って借りてみました。
くちびる西高校ってネーミングからして既におかしい(笑)。
今回はまっちゃんが叩かれる回だったので、個人的に非常に楽しかった一作でした。
だんかーん!
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by mi-narai | 2009-11-16 21:55 | 2009年11月の読書

トルコ料理リベンジ

先々週の日曜日、お友達の仕事の関係で予定が取りやめになったわたくし、
出かける気でいたので急遽妹を口説き落としてランチを食べにK市まで赴きました。
せっかくなので、前回行ったトルコ料理の店に行って、
ヨーグルト掛け焼き肉の味を確認し、ついでにバクラヴァにも挑戦してこようと思っていたのに、
なんとはるばるたどり着いてみればその店は定休日。

何たる悲劇!!

すでにトルコ料理を食べる気満々になっていた我々姉妹は諦めきれず、
その場で近場の別のトルコ料理の店を急遽検索(携帯って便利だな~)。

すると、なんとK市には駅周辺のごく狭い範囲に4~5軒もトルコ料理の店が乱立している事実を発見
(私信:是非全てを回りましょう!要様!)。


一体どうしたんだK市!?(ちなみにギリシア料理は1店舗しかないぞ)


この市、異国情緒を売りにしてるとこあるから、わりと各国料理揃ってますが
それにしてもこのせっまい地域にその数は多すぎないか?
などと不思議に思ってたら、関係ないけどこんなものを発見しました。
あ、そうなのね。盛り上がるといいなあ♪

それはさておき、その狭い地域のトルコ料理店のうち、1店は最初の休業日の店、
もう1店も休店日、3店目は妹が、昼休みにランチ食べに行った事がある、というから、
4店目の今現在開業してて妹も行ったことのない店を目ざす事にしました。

…超近かった
(ハンズの筋を東にちょっと行ったところのビルの、上の方の階ッス(ローカル情報))

ランチセットがあったからそれを頼んでみましたヨ。



この店は、トルコ人の店主が一人で料理を作っているようなのですが、
この店主、知り合いが来るたびにカウンターから出てきて立ち話。
超いい笑顔で話に花を咲かせてます。
別に料理が出てくるのがそれで遅れるという事もなかったので、
こういうのってトルコ人らしさなのかなあ、と微笑ましく眺めてました。
人懐こいってのもあるだろうけど、確か大学時代のトルコ語の先生が人付き合いにおける
礼儀正しさについてトルコはよりアジア的、てな事をおっしゃっておられた気がするので、
そのせいもあるのかも。
知り合いをスルーするのは礼儀に反する事でもあるのですよ、多分…


後、奥さんが日本人なのか、味が前の店より日本人向けにマイルドな気がしました。

妹曰く、「ダシやで、お姉ちゃん。全てのうまみはダシのおかげやで。
もてはやされてるけど西洋料理、味が単調でつまらん。
やっぱりアジア圏の料理が一番美味しいと思う」

この意見には、生まれ育って慣れ親しんだ味が一番、という習性と、
後、我々年齢的にこってり系の料理が辛くなっt(げふげふ)
色々思うところもあったのですが、大人しく黙っといた。
どのみち我々、なんだかんだいって味音痴ですから!
なんでも美味しいですヨ!

以下、ランチセット+今度こそ頼んでみたバクラヴァ
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豆のスープ
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サラダ
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チャイ

※なんとわたくし、空腹の余りメインディッシュを撮り忘れるという
あるまじきポカをやらかしてしまいました。
スープで煮込んだ鶏肉でしたよ。あっさり風味で鶏肉はよく煮込まれて
ほろほろで、肉料理なのに重くなくランチに最適!

ヨーグルト掛け焼き肉のような衝撃的な美味しさはなくとも、
ごくごくふつーに美味しかったです。

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…なので、強烈な甘さを予想して頼んだバクラヴァも、
思ったより普通だった…
(いや、勿論、甘くはあったのですが…。シロップ漬けナッツパイ的な)


違う!わたしの求めているのはこの程度のパンチではない!!!


物足りなかったわたし、嫌がる妹を引き連れ、
その後南京町のトルコアイス(ドンドルマ)を食べに行きました。
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アイスは普通に美味しいんだよなあ…


どうも、最初にロクムを食った時の衝撃が純化されて残ってんのか、
日本人的にはそんなに美味しいと思えないのにあの激甘さを体験しないと
トルコスイーツを食べた気にならないのです…
(わたしは見た、チャイを頼んだトルコ人の髭のおっさんがチャイバルダック
(写真のチャイ専用の容器。高さ8センチくらいしかない小さい入れ物)に
何気ない顔で角砂糖を3つ入れるのを…。例えオーダーしたコーヒーに
砂糖袋が五つ六つついてても驚かないぜ!

思えばトルコ料理、そんな激烈に美味しいと思った事あまりないのに
少し時間がたつとまた食べたくなってしまいます。

恐ろしい子…(白目)。

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by mi-narai | 2009-11-15 11:27 | その他

今日のビックリ

昨日だかおとついだか、新聞でレヴィ=ストロースの訃報を読んだんですが
亡くなられたという事実よりも、


この人、まだ生きてたんやーーー!!!


…というところでびっくりしました…。
なんとなく一昔前の偉大な人、というイメージだったからさ…。
100歳まで長生きされたとか。大往生ですね。
ご冥福をお祈りします。
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by mi-narai | 2009-11-07 10:55 | その他

『セクシィ古文!』 『遊女の対話』

高橋哲雄著『アイルランド歴史紀行』読了。
作中に出てくる、昔の日本人が描いたアイルランドへ行こう、という詩が
可愛かった。


セクシィ古文! (ナレッジエンタ読本 8)

田中貴子×田中圭一 / メディアファクトリー


田中貴子、田中圭一共著『セクシィ古文!』読了。
これまた職場の同僚に貸してもらった本。
面白かったよー!

電車の中では読めない感じでしたが。

古文の中のものすっごいくだらない下ネタなんかがからっと明るく紹介してあって、
個人的には健康的でいいなあと思いながら楽しく読んだのですが、
別の同僚(井坂好きでむらかみはるきファンの人)に面白かったというと
「…あの本、どうかと思う。わたしは読まない。好きではない」と全否定されてしまいました。
ああなるほど、こういう反応する人もいるんだなあ
(※どっちかというとこういう反応の方が一般女性のテンプレートな気も)
と、目から鱗が落ちる気持ちでした。
その子の反応が興味深くて内心ニマニマしてしまったのですが(悪趣味)、
BLがダメな人とかもこんな感じで嫌悪感を示すのだろうなあと思うと、
自分が平気だからとあまりおおっぴらにするのも良くないのかなと
(や、もちろん実生活でわざわざ吹聴して回ったりはしませんが)若干反省もした一件でした。
若干だけだけどな。


遊女の対話 他三篇 (岩波文庫 赤 111-2)

ルーキアーノス / 岩波書店

スコア:


ルキアノス『遊女の対話』途中。
神々の対話も買ってるはずなんだけど、昔に買いすぎて積読本の山に埋もれちゃってます。
というわけで、比較的上のほうに積んであるこちらから読み始めました。
対話編だから読みやすいな~。
庶民の生活が仄見えてちょっと楽しい。

後、嘘吐きを非難する対話のところで、オデュッセウスの嘘は肯定されてて
「それはええんや」とちょっと吃驚しました。
(ルキアノスは、神話や迷信が我慢ならない人だったのね。
だから『神々の対話』がああなっとるのか、と妙に納得。風刺や批判なのか)
ぺらい本なのでひと息に読み終わる予定です。
巻末の解説が今から楽しみで楽しみで!
(楽しみなので先に読んだりせずに最後にとっておきます)


土曜にいきなりヅカ好きの友達に宝塚に誘われて、
行って来ました『ラストプレイ』。
ポスターとか話のあらすじを読んでものすごいシリアスな話を
そうぞうしてたら、意外にコミカルな筋立てで、面白かった!
いい意味で裏切られました。


『相棒』
新シリーズ、…なんか、みっちーも意外といいんじゃない…?
亀山君の時は、亀山君の方が右京さんを嫌ってる風でしたが、
今回は、積極的な神戸君に、右京さんがどん引きしてる風なのが
なんか面白い(笑)。
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by mi-narai | 2009-11-03 20:57 | 2009年11月の読書