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『ギリシア・ローマ神話物語』 『気流の鳴る音』 『ブーリン家の姉妹』

ネットで本を注文したら、『エトルリアの歴史』を頼んだのになぜか
『アインシュタインfor Biginers』がきやがりました。何故だ!



黄さんという方の編集した『ギリシア・ローマ神話物語』アウリスを出航したあたりまで読み進む。
黄さんは、悲劇の『イピゲネイア』を参考にしているのだと思うけど

アガメムノン可哀想だよ!!!

ギリシア全軍のために自分の可愛い娘を差し出さねばならないはめになった
親父の葛藤や板ばさみの苦悩などが読んでてツライ。
でもってここでのアキレウスはひたすらさわやか。
イピゲネイアは可憐で凛々しく潔癖です。

毎回、このエピソードを読むたびに「アルテミスのバカ~~~」と思うのですが
今回ふと、アルテミスの思惑など思いついてしまった。

アポロン、アレスとともに小アジア系の女神であるアルテミスは当然トロイアに肩入れする側じゃないですか。
だから、アルテミスはギリシア軍の出航を阻止しようと総大将のアガメムノンに
難癖つけたって線も考えられると思ってさ。
アガメムノンが娘を可愛がってることも知ってるから、これで出兵を断念するだろうと期待したのに、
まさかのアガメムノンの決断。
そらアルテミスもイピゲネイアが気の毒になるって。

とはいえ、"イピゲネイア"ってアルテミスの異名だとどこかで聞いたことがあって、
ホメロスではアガメムノンの娘は別の名前だったし、
なんか、裏にアルテミスがらみの別の伝承があるんだろうなあ、とも思う。知らんけど。


気流の鳴る音―交響するコミューン (ちくま学芸文庫)
真木 悠介 / / 筑摩書房
スコア選択: ★★★★



真木悠介著『気流の鳴る音 交響するコミューン』を読み始めました。
妹が「おもしろかったで」と貸してくれて、1年くらい経った本。
さすがに読んで返さねば、と一念発起してページをめくったのですが、確かに面白い!
著者いわく、彼がやりたいのは
<コミューン論を問題意識とし、文化人類学・民俗学を素材とする、比較社会学>
なんだそうで、時々哲学っぽい小難しい話など入ってきちんと理解できてるか
自分でもやや不安ですが、おおむねにやにやしながら読んでます。
ソレが正しい、と思うことについて、ほんとうに正しいのかと常に問いかける姿勢には
とても共感できます。
そういや、ソクラテス大先生にもそんなところがあったなあ…。
今、インディアンの呪術師とその弟子のやりとりなど追いつつ「世界を止める」ことについて考察中。
楽しい。


TV
『ローマ発掘緊急中継』とか言うのを見てしまった。
…なんか、目新しい情報があるかと思って見てたのにあんまり無くってがっかり…。
そして、途中ではさまれてたミニドラマの家族の名前はどうやって決めたんだろうとか
そんな些細なことばかり気になってました。


DVD
『フットボールアワー08 ドレキグラム』
新作コント集。面白かった。
演歌の花道と人魚が特に良かったです。


映画
『ブーリン家の姉妹』
先々週のレディースデーに見てきました。
さほどネタばれはしてないけど、一応下げときます。























全体の雰囲気としては大体想像していたとおりでした。『エリザベス』的な感じ。
筋立てに関しては、アン・ブーリンがヘンリーとどうこうなった経緯について
初めて知ったのでその点は興味深かったです。
ですが、もともと知ってたとはいえ、死刑のシーンは見るのが辛かった。
(見終わった後、一緒に見た友達との間で『斬首!』がブームを引き起こした)
後、もっと姉妹の確執がどろどろに描かれてるのかと思ったら、
意外とアンもメアリーもどちらにも好感が持てるように描かれてて好印象でした。
ヘンリーがイマイチだった分、ライバルであることよりも強く、姉妹である二人が結末に来てて
ちょっと救われた。

ヘンリーに対しては、ごめん、わたしのヘンリーのイメージって『イ/ブの息/子たち』のてんてん眉毛なの…。
それに比べたら(←比べる時点で終わってる)魅力的には描かれてたと思う。
でも、意味の無い愚かなことだとは分かっていながら、
ついヘクトールと比べてしまって、心の端っこの方でがっかりしてしまいました。
仕方ない、ヘクトールはほんとうに良い男ですもの。
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by mi-narai | 2008-11-26 23:51 | 2008年11月の読書

雑記

こないだ読んだ『天下無賊』が実は2005年の中国のお正月映画『イノセントワールド』の原作だと昨日知ったばかりなのですが、今その映画についてググってなんとワタシのイチオシの登場人物のポー兄さんをこれまたワタシのイチオシの俳優さんアンディが演じていると知って大興奮!!うわあ、超見たい!でもあらすじを読んだら原作とはちょっと設定を変えてあるみたいだし(原作のポー兄さんはヒゲ面の大男だし、ケンちゃんを守るリー姉さんを静観してるだけで、ポー兄さん自身がケンちゃんの現金を狙ってるわけじゃなかったはず…)どうなんでしょう、原作をけっこう気に入ってるだけに映画を見たらがっかりしそうな気もします。悩ましいわ。
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by mi-narai | 2008-11-23 20:40 | その他

『ギリシア・ローマ神話物語』

仕事帰りに本屋に寄って本を買いつつふと思ったことには


「わたし、死ぬまでに買った本全部読めるんかしら…」


これは流石に大げさですが、積読本がとんでもないほど溜まってきたのも事実。
来週1週間は余暇を全て読書につぎ込む読書週間にしようかしらとも思いましたが
読書だけに時間をつぎ込むとその分他が溜まってしまいます。かといって満遍なく
片付けたらいつもとかわらんやないかああいったいどないしたらええねん


などと真面目に考えてる自分をほんとうにあほだと思いました。



久米さんという方の書いた本読了。
途中あの国(とあの国の人々)に対して本気で戦々恐々としましたが
(日本が到底適いそうに無いんだもん。適わないのはいいんだけど
うまくお付き合いできるかどうかのあたりから不安になってさ…)
最後は、やはりどの国にも良い人もいれば悪い人もいるのだから
思うほど違うわけではないのだなあ。とちょっと救われました。
面白かったです。



黄さんという方の編集した『ギリシア・ローマ神話物語』を読み始めました。
日本と同じようにギ・ロ神話が自国文化ではない中国、
その中国人が編集した本ではどんな風に神話が紹介されてんのかな~
という他愛無い興味です。
ビギナーのためのギリシア・ローマ神話なので、
天地開闢、ゼウスの支配確立あたりから順を追って書いてあるんですが
やっぱり一番興味のあるところから読まないとな!
てなわけで、トロイア戦争の部分から読み始めてます。
さすが史書の歴史の長い中国、
とりあえずトロイアが建国されたあたりからトロイア戦争に入ってますですよ。
で、次にラオメドンの時代にポセイドンによって城壁が築かれた話が来てます。
このあたりはまだ割りと原本であるポメロスやギリシアの伝承に忠実です。

が!ヘレネー誘拐あたりに入ると、原作のニュアンスとは若干の開きが出てきました!
まず、パリスが理知的で好意的に描かれてます!
でもって、スパルタに行ったのは、父親の命で伯母のヘシオネーを
テラモン(大アイアースとテウクロスの父)から奪回するために
サラミスに行く途中に寄ったことになってますよ。

⇒ちょうどその時スパルタではメネラオスが留守にしていて、
パリスを迎えたのはヘレネーだった。
そこで大々的に一目ぼれする二人。
彼女こそがアプロディーテが約束した美女だ、と直感し、
父親に命じられた使命など頭から吹っ飛んでしまうパリス。
やはり同じように恋に落ちたヘレネーはメネラオスへの罪悪感を抱きつつ
熱情に抗えず手に手をとって逃避行!
しかし、パリス、このときメネラオスの財宝を餌に同行の兵士たちに
自分たちの味方に付くよう買収することも忘れません。ちゃっかり。
その後、どこかの島で数年間(!)、ハネムーンを楽しむパリスとヘレネー。

その間、二人の出奔を知ったメネラオスあーんどアガメムノンは大激怒!
ギリシア中に援軍を募りつつもトロイアに平和的に返還要求を出しても見ます。
が、まだこの時若い二人はハネムーン中。トロイア人は誰も二人のいきさつなど知りません。
全く寝耳に水にそんなことを言われたプリアモスは
「そうか、パリスはサラミスでテラモンに大敗したのだな。
だからギリシア勢は図に乗ってこちらに示威行為を仕掛けてきているのだ」
と誤解してしまいます。深まる溝!戦争まで秒読み!

このあたり、最初は
おいおい一応初心者向けの入門書でこんな原作と違うこと
書いてていいのか?これじゃ創作だろうよ。

と思ってたのですが、段々つじつま合わせの見事さが快感になってきました。
うまい!

パリスとヘレネーの前になぜかネレウスが現れて今後のトロイアの滅亡を
予言したりする、意味がよく分からない箇所もあるのですが
(ひょっとしてほんとにそんな伝承がどこかに残ってるのか知らん)
おおむね面白いです。
続きは他の本と平行しつつぼちぼち読もうと思います。

DVD
『BONES シーズン1』6巻

『ローズマリー&タイム』5巻
母と娘の回は良かったな。ローラの旦那はカスざます!
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by mi-narai | 2008-11-23 20:24 | 2008年11月の読書

雑記

蘇州の月餅は聞仲(←あの聞仲)を奉るためのお供え物が発祥らしいですよ。

そんなどうでもいい情報はさておき『ジルオールインフィニット プラス』
が来月25日に発売されるらしい。
PS2版のPSPへの移植だと思ったからこれまで興味なかったんですが
追加キャラクター見たらちょっと良さそうだった。
元無限のソウルの持ち主と元魔人ってどうよ!
これでPSPでさえなければ買ってたかもしれないのに…

いや、25日過ぎて他人のレビュー見て良さそうだったら考えるかも。
(かなり本気)
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by mi-narai | 2008-11-13 23:24 | その他

『メタモルフォーシス』 他

アントニーヌス・リーベラーリス著『メタモルフォーシス』読了。
途中、テウクロスが異母兄の大アイアースのあだ討ちをしなかったから
サラミスから追い出された、って話が載ってたんですが、
コレを読んでふと、オデュッセウスの放浪の10年間は冷却期間だったのかなと。
あいつ方々で恨み買ってたからな。
ギリシアに直帰してたらかえって命を落としてたかもしれないじゃないですか。
そのあたりも見越しての放置策だとしたら、…アテナ様お見事です!


久米さんという方の書いた本を読み始めました。
一応語学本なんだけど、文法や語彙よりその国の雰囲気など面白おかしく
エッセイ風に書いてあります。

全編大阪弁で!

(だから借りた)
でも、この国の言葉を勉強していると思われるのは不本意なのでタイトルは書きません。
どうせやるならトルコ語か古語(ギリシア・ラテン語)がやりたいですよ!
それ以前に、アタシ、ひとつとしてマスターした外国語なんて無いですよ!
あえて言うなら標準語くらいですよ!(※ソレ、外国語違う)
(でも、この不本意な言葉、読んでるうちになんか気持ちよくなってきました)


DVD
『ガキの使いやあらへんで』5巻
笑ってはいけない旅館の回。
笑せる側(仕掛け側)の行動はあからさまで

「おもろないねん!!」

と腹が立ちそうなものすごいばかばかしいネタばかりなのですが
『笑ってはいけない』という条件がつくだけで我慢できないほど可笑しくなります。
でもって、ソレを見て必死に笑いをこらえているメンバーの姿が数倍可笑しい。
あいかわらずまっちゃんはかわいらしかったですよ。
浴衣を割ってのぞく素足などもう、もう…


『BONES シーズン1』5巻
クリスマスに研究所に隔離される羽目になるという話が入っていたのですが、
いかにもクリスマスを大事に語る登場人物たちに「…そんなクリスマスが大事か?」
などと違和感を感じるわたしは日本人。
でも、「クリスマスに仕事かよー」とは思わなくても、
正月の3が日に仕事が入ってたらやっぱりがっかりするんですよね。
欧米人にとってクリスマスに仕事が入る、というのはそういう感じなのかしら。
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by mi-narai | 2008-11-10 23:20 | 2008年11月の読書

『ホメーロスの英雄叙事詩』 『メタモルフォーシス』

ホメーロスの英雄叙事詩 (1966年) (岩波新書)
高津 春繁 / / 岩波書店
スコア選択: ★★★★



高津春繁著『ホメーロスの英雄叙事詩』読了。
以前古本屋で105円で買った本。今回新幹線の中で読み終わりました。
これまでいろんな本で断片的に読んだホメーロス大先生のアレコレについて
(たとえば、ホメロス伝についてだとか、ホメロス問題だとか、両叙事詩の
成立はいつだとか、叙事詩の世界と実際の歴史との開きだとか、
理想化されたホメーロスの世界はどういったものだとか)
ぎゅっとまとめて書いてある感じの本でした。
おお、こりゃ便利。コレ一冊あれば大体網羅できちゃいそうです。
とはいえ、刊行年月日が1966年なのでそれ以降の研究については当然
言及されていないのですが。
楽しく読み終わりました。特に高津先生は統一論支持派らしいから
その観点で書いてあるのが。
(ワタシも統一論もしくは百歩譲って分析派でも新の方を支持しますもん)
あー。高津先生の比較言語学も読みたい。


後クレイパスのロマンス小説一冊読み終えた。めずらしくコンテンポラリー。


アントニーヌス・リーベラーリス著『メタモルフォーシス』3分の2ほどまで進んだ。
注釈がやたら詳しいのと、このアントニーヌスでしか見ないような伝承が
思ったより多いのが面白いのとで進むことは進むけど、字が小さいから時々眠くもなります。
以下、「へー」と思った伝承メモ。

・白鳥になったキュクノスの話、傲慢な難題を出しては愛を試す姫とその姫に求婚している騎士
の話みたいでした。キュクノス=姫 ピューリオス=騎士(おホモだち…)
でもって、最後、愛想尽かした騎士に無視されて傷ついて身投げってどうなのよ…

・テイレシアース(テーバイの良くあたる占い師。オデュッセウスもお世話になりました)が盲目になった理由、ヘラを怒らせたから、というものの他に、アテナの水浴びを見たから、というのもあるらしい。

・ポセイドンとアポロンが子供を孕ませる話が多いなあ。コレ自体は意外でもなんでもないんですが、ゼウスより名前の出てくる回数が多いのは意外。

・ヘルメスがアポロンの牛を盗んだ時の話。ちょうどアポロンが美少年に見とれていた隙をついて盗んだって小話が載ってて笑いました。

・悲劇で有名なイピゲネイアが実はヘレネーとテセウスの間に生まれた娘だという説が載っていてビックリしました。アントニーヌスだけの説かと思ったら、注釈に
「まあ一般にはクリュタイムネストラーの娘ってことになってるけど、当時そういう説もあった」
みたいに書かれててさらにビックリ。テセウス、犯罪ですよ。
ちなみに、その説によるとアキレウスは死して後「白い島」でイピゲネイアと結婚したんだって。


DVD
『BONES シーズン1』4巻
死刑囚の冤罪を晴らす回、まさかの大どんでん返し+主人公の初ヌードで色々と印象深い回でした。

『ローズマリー&タイム』4巻
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by mi-narai | 2008-11-05 23:27 | 2008年11月の読書

雑記

パックのワインを見つけたので買い求めてみました。
デザインがかわいいなあと思ったらおフランス産。

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先だっては遥か東の地で色々とお世話になりました。かるくお礼など述べようとしたらちょっとながくなったので、別の場所においときました。(在2003年3月ページ)
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by mi-narai | 2008-11-03 22:51 | その他