カテゴリ:2014年下半期の読書( 5 )

『要塞島の死』 『エトルリア学』

要塞島の死 (創元推理文庫)

レーナ・レヘトライネン / 東京創元社

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レーナ・レヘトライネン著『要塞島の死』
自称小柄(身長165センチ)な女刑事マリア・カッリオシリーズの3作目。
前回、妊娠10ヶ月目くらいだった主人公、今作では子供がもう
1歳になってます。

ちょうど、1年の育児休暇が終わって仕事に復帰したところからスタート。
やっぱり育休とか女性が働くことについて伝統的な価値観との対立とか
保守的な男性陣からの反発があったんだな、とか
相変わらず、フィンランドの子育て、すげぇな…(授乳中も酒飲んでるぜ!)とか、
北欧の小説は男女関係が赤裸々だよな、とか、
サウナの登場率半端ねぇ!とか、
フィンランドの名前が面白すぎる!とか、
読みながら本編とは関係ない所に色々ツッコミましたが、
本篇も意外と面白かったですよ。
ヘルシンキ沖の小さな島で起こった事故が発端となって、
エコ実業家一家の内情、社長の死、同僚の問題、いろんな要素が絡まって
終盤は一気に事件の解決へ。
今回、犯人は割と早めに察しがついたんですが、この小説の肝はトリックでなく、
犯人像に迫る推理に主人公の日常とかその時その時考えたこととかが肉薄して
なんか、主人公の目を通して自分もそこにいるような臨場感があるところだと思います。
疲れて帰ってきてまとわりつく子供にイラっとする自分に凹んだり、
旦那以外の男性にときめいて「や、まあ、鑑賞するだけだしいっか」と思ったり、
昔の自分を思い返して穴に入りたいような羞恥心を感じたり、
わりと等身大のヒロインですよ。

今回も楽しく読み終わりました。続きはよ!


妖奇庵夜話 人魚を喰らう者 (角川ホラー文庫)

榎田 ユウリ / KADOKAWA/角川書店

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榎田ユウリ『妖奇庵夜話 人魚を喰らう者』
借りたので読みました。
BLっぽいラノベ第3弾。流石に3冊目になると登場人物にも慣れてきて
結構楽しく読み終わりました。
またお前か!とか
なぜBLで書かなかったー!とか
いろいろツッコミどころはありますが、とりあえず脇田が可愛いから良い。


QED 伊勢の曙光 (講談社文庫)

高田 崇史 / 講談社

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QED最終巻。これもお借りしたもの。
とうとうQEDシリーズも最終巻ですよ。
相変わらずこの作者の民族学的考察にはツッコミどころ満載ですが
語り手の奈々ちゃんと探偵役のタタルさんがうまくいったから全て許します。
ここまで長かったなぁ…


エトルリア学

マッシモ パロッティーノ / 同成社

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『エトルリア学』
たまたま本屋で発売されているのを見つけてしまったのが運の尽き、
買いましたとも!当然ですとも!!だってエトルリアだもの!!!
1冊まるまるエトルリアについて書いてある本なんて、しかも啓蒙書じゃなくて
ちゃんとした学術書なんて、そうそうないですよ!
これは買うしかないじゃない!
そんなわけで、買って、大事にカバーを2重にかけて、今現在舐めるように読破中。
本当にまじめに学術的に書いてあって、しかも半世紀前のイタリア人の
学者先生の著作なので、語り口がものすごく回りくどく、
その上、概説書と違って、一つの説を述べるにしても、その説の根拠、別の反論、
説がどう推移したか、とか、丁寧過ぎるくらい掘り下げて書いてあって
ぶっちゃけ、読みにくいことこの上ないんですが、

でも超楽しい!

ずーっとエトルリアについて書いてあるよ!(当たり前です)
やはり、一番最初は起源問題が来て、その後いろいろな切り口から
エトルリア問題を眺める構成になっています。

以下、思ったことを箇条書きに。

・歴史時代
うっかりエトルリアでひとくくりにしがちですが、よくよく考えると1000年近く長いスパンがあるんだから
そりゃ前期と後期じゃ文化の様相も社会制度も違うよね。
エトルリアといってもいつの時代か、ということをちゃんと考慮に入れないとな、
と反省しました。

・地理の項
ギリシャ諸都市やマヤ諸都市みたいにその都市ごとに行政も別なら大分カラーも違いますよ。
エトルリア、とその地域を指して呼ぶ言葉はあれど
ゆるーくまとまってるだけなんですよね。
各々の都市のことが書かれてて楽しいな~。
(ここにははっきりファレリィはエトルリアの影響下にあるファリスキ人の町って書いてある)
ウォルシニィ問題も書いてあった。現オルヴィエートと現ボルセーナのどっちだったかで
イタリア人歴史家の間にも論争があったんだって。
日本だって飛鳥以前の都の場所とかものすごいざっくりだもんなぁ…
そりゃわかんないよね。
ヤマタイ論争的なものがイタリアにもあったのかと思うと妙に親近感。

・出土地や、出土品を所蔵している美術館の紹介にも頁が裂かれてて、大変に有り難い。
地元のトスカーナに数多くそれ系の美術館があるのはいいとして、
ルーブルと、大英とメトロポリタンは、なんでや!!
返せよ!

・宗教の項はだいたい知ってることが多かったので…

ようやく三分の二ほど読めました。
後、エトルリアの往事の生活と、言語なので
残りも楽しく読もうと思います。
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by mi-narai | 2014-12-29 15:49 | 2014年下半期の読書

『100分de名著 アラビアンナイト』 『ゴッサムの神々』 『鍋奉行犯科帳』

朝ドラ、まだ見てます。
ここ一月ほどのまっさんの安定のダメっぷり。
それはさておき、かもいのたいしょうです!
相変わらずでてくると漏れなくときめきます。
中の人は別段好きでも嫌いでもないんだけど、たいしょうは好きだ!


フーケ
小さい頃からずっと身近にあったのにこのたび倒産しちゃったのよ!!
悲しい…
ふつうに美味しいケーキ屋さんだったのですが。
甘さ控えめでお値段も控えめでけっこう好きだったのになあ…


エジプト展行きました。
相変わらず、最寄りの博物館はエジプト展が多いな!(喜
女王と女神を特集してあったけど、あれ、メトロポリタンが発掘したんが
ハトシェプスト女王関連の施設だったからなのね。
しかし、エジプトとか中国とか、メソポタミアなんかの展示を見に行くと時間感覚狂いますね!
前500年がまだ最近とか思っちゃうってどうよ。
日本じゃまだ歴史時代にもなってねえよ!
一緒に行ったお茶友達と、「ちょ、カバ!カバ女神…!!」
と、やたらカバに興奮してしまいました。


ヘルメスソース
大阪でヘルメスソースというソースを作っていることを発見してびっくりしました。
ホームページで製品をみたら、マジでラベルがケーリュケイオン!


『アラビアンナイト』 2013年11月 (100分 de 名著)

NHK出版

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薄い本シリーズで、『100分de名著 アラビアンナイト』西尾哲夫著
読了。
いや、アラビアンナイト回、テレビでも見たんですけど、解説をちゃんと読みたくって
テキストも買ったんですよ。N○Kさんに踊らされています。

面白いですよ。
アラビアンナイトの変遷の歴史から、内容から見る当時のイスラム世界の国際性とか、
ぺらい冊子なのに大事なところはきちんと抑えてある感じです。
作中の料理とか女性像とか全ての項目が楽しかった~!
中でも強く「そうだなあ」と思った事が三つあって、
一つ目は、アラビアンナイトと日本の読者についての指摘。
日本人、というかわたしにとってアラビアンナイトは
日常から最もかけ離れたエキゾチックなおとぎ話なんですが
地理的にも遠いし実際のアラブ世界を熟知しているわけでもないし、
その上日本に入ってきたアラビアンナイトはいったん西欧人の手で編集されたものなので
アラビアンナイトに対する理解が表層的なものにとどまっているんですよね。
そのことが後書きで指摘してあって、「そうなんだよなあ…」と思いました。
アラビアンナイトで創作する場合、個々のパーツだけ借りて
神髄は無視、みたいなことになっちゃうよなあ。別に面白けりゃそれでいいんだけどさ、
なんとなく、ごめんねアルフ・ライラ・ワ・ライラ、という気になってしまったもので。

二つ目は、アラビアンナイトにおいて良心とか、勧善懲悪とかは大して重要視されておらず、
相手との丁々発止の化かしあいなんかが拍手喝采を浴びる、て段が
いかにも民間説話の流れで良いよなあ、と思ったこと。
個人的に、清廉さとか、忠心といった武士的価値観より、どれだけ機転を利かせるかとか、
とんちが回るかとか、賢さと気っぷのよさで乗り切る商人的価値観の方が好きなもので。

三つ目は、物語の効用について。
物語には作者の意志とか意見とか伝えたいこととかなくていいねん。
読んでる人が勝手に好きなように解釈して勝手に開眼するから、という作者の意見に共感した。
つねづね、文学作品を読まない理由として、作者に対して
「なんかえらそうやな、お前に教えてもらわんでも大事なことは自分で考えるからええわい」、
と思ってしまっていたからという、ものごっつアホいあれなんですけどね。
哲学の場合は、誰かが「これはこうじゃないかな!!」と思ったことをストレートに言ってるのを
横で聞かせてもらってる感じで面白いんですけども。
いや、まあ、いわゆる食わず嫌い、なんだろうなあ。
文学を読む為のリテラシーをいつか身につけたいものです。
いやほんとに。


ゴッサムの神々<上> (ニューヨーク最初の警官) (創元推理文庫)

リンジー・フェイ / 東京創元社

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ゴッサムの神々<下> (ニューヨーク最初の警官) (創元推理文庫)

リンジー・フェイ / 東京創元社

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リンジー・フェイ著『ゴッサムの神々』(前)(後)
表紙の絵が気になってたところ、ちょうど古本屋でみつけたので買ってみた2冊(前後篇)。
「ニューヨーク最初の刑事の話」と帯とあらすじに乗ってたので、
ロンドンのボウ・ストリートの取り手とか、ヤードの話っぽいのを想像してたら

ニューヨークの刑事生活は遥かにサバイバルだった…!

ニューヨークって、他のアメリカの都市より、警察の設置が遅かったんですってね。
この頃、東海岸にはどんどんアイルランドから移民が雪崩れ込んでる時期で、
どこでも移民は安い労働力として搾り取られて極貧生活なんだけど、そのせいで
そのアイルランド人と黒人は先に住んでた白人たちにものすごい蔑まれてたりして、
アイルランド人と黒人の居住区は鬼のように治安も悪く、
その上、カトリックのアイルランド人たちとプロテスタントの他の白人たちの間に
誤解と偏見に基づく深い憎悪の応酬があったり、

いやー、この都市で生き抜くのって、大変だな~

と読者にしみじみ思わせるカオスっぷりですよ。
で、主人公は郊外で育ったアメリカ人なんだけど、
幼いころ火事で両親を亡くし、若干道を踏み外しかけてる豪快な兄ちゃんと家族二人
けなげに生き抜いてきて、好きな女の子もいたりして、
バーテンとして働きながら結婚資金溜めてたら、
今度は自分のアパート一帯が火事で焼けちゃって、タンス預金も全部パーで、
プロポーズどころか明日の生活の糧にも事欠く感じになっちゃって、
そんな時に放蕩兄貴の口利きで、新たに新設されたニューヨーク市警の巡査に採用される、
という、のっけから怒涛の前振りです。
最初は、思い出と現在とが混ざり合ったような書き口だったり、兄貴の描写が
とんでもなかったりで「しまった、これ、失敗したかな」と心配しましたが、
その巡査になった主人公が、血まみれの少女を拾った辺りから面白くなってきた!
そこから明るみに出る連続猟奇殺人、
その傍ら、主人公の片思いの娘さんとのあれこれや、
ダメ兄貴だとばかり思ってた兄貴との兄弟ならではのやりとりが挟まれたりし、
結局最後まで飽きずに読んでしまいました☆
いや、意外と面白かった。
バーテンダー時代に培った主人公の観察眼が遺憾なく発揮されるのは気持ち良かったし、
推理の行きついた先の犯人あての部分も、スピード感があって引き込まれました。
治安が悪くてごちゃごちゃしてるけど生命力に充ち溢れたこゆい世界とか、
アウトローな感じとか、ゴシックホラー的な猟奇殺人とか、
兄と弟の葛藤&和解といった人間ドラマがお好きな方にはおススメです。
主人公も理性的で素敵ですが、わたし、強烈な兄貴が結構好きかも。


禁欲のヨーロッパ - 修道院の起源 (中公新書)

佐藤 彰一 / 中央公論新社

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佐藤彰一著『禁欲のヨーロッパ - 修道院の起源』
これも修道士の生活が知りたくて読み始めたんだけど、そう言った事はまったく出てきませんでした…(どーん)
しかし、起源、と銘打ってあるだけあって、キリスト教が始まる前のギリシア・ローマ時代の結婚観とか、倫理観とか、
異教徒の信仰形態とか、ローマが崩壊していく様子とか、民族・歴史的な背景部分の説明が
ものすごく面白かった!!
ゲルマン人とか、今のフランスあたりにいたケルト人とかって、
キリスト教に改宗して聖人崇拝が始まる前は、
場所、とくに水場に対する信仰があったんだって!
ギリシャやエトルリアでも神殿に直してほしい患部奉納して怪我・病気の治癒を祈願したり、
完治祝いにまた神殿詣で行ったりしてたけど、
ゲルマン人かケルト人かどっちか忘れたけど、ローマの周辺部族は、そう言った奉納物を
泉とか池とか、水場に捧げたんだそうな。あと、硬貨を放り投げたり。

トレドの泉はここからか…!!

と目から鱗でした。
後、修道士たちの煩悩を切り捨てようと四苦八苦する様子が、なんちゅうか笑いを誘う…
(いや、本人たちものすごい真面目にやってるんですけどね)
極端すぎるだろ、とは思いますが、確かに性犯罪を考えると極端に走りたくなる気持ちは分かる。


鍋奉行犯科帳 (集英社文庫)

田中 啓文 / 集英社

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『鍋奉行犯科帳』
最初はたるいなぁと思いながら読んでましたが、登場人物に慣れてきたあたりから
面白くなってきました。
語り手は、若い兄ちゃんなんだけど、探偵役はその上司の型破りなお奉行様。
大食漢でデブでワガママ放題で困った人なんだけど、
食に関してはものすごい真摯なんですよ。(いや、奉行としてそれはどうか、とは思うけど)
そのほかにも、主人公周りの人々、芸者上がりの美人の母上とか、目端の利く手下とか、
主人公にやたら迫ってくる三味線の師匠とか、
逆に主人公が淡い思いを寄せている道場の娘さんとか、
レギュラーメンバーになじめばこちらのもの。
後、滅多になく江戸時代の大阪が舞台なので、そのあたりの風俗も面白い。
江戸は北町奉行所と南町奉行所があって、それとは別に火付け盗賊改めがいるけど、
大阪は西町奉行所と東町奉行所なんですね。
町人が強いから武士が割とないがしろにされがちな感じが、よく出てますよ。
あ、いつものダジャレなノリは健在ですが、エロとグロはないので安心してください。
思いの外ふつうに時代小説なので、こっちが拍子抜けするくらい。


道頓堀の大ダコ (集英社文庫)

田中 啓文 / 集英社

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『大鍋奉行犯科帳 道頓堀の大ダコ』
1巻目でメンバーになじんだ読者には、安定の続編。
お奉行様の個性が段々愛おしくなってきます。しかし良く食うな、この親父。
2巻目は、若干トリッキーな仕掛けとか、ネタで大幅にファンタジー感が倍増してますが
それでもそこそこ面白かったです。
明るい時代物を読みたい方におすすめ。
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by mi-narai | 2014-11-30 16:40 | 2014年下半期の読書

『エピジェネティクス』 『民話の世界』 『昔話のフォークロア』

好きだった某NH・Kの『妄想日本料理』って番組がまた始まったので先週から
楽しく見てるんですが、

…ちくしょう、こんな時間に放送するなよ、腹減った…


エピジェネティクス――新しい生命像をえがく (岩波新書)

仲野 徹 / 岩波書店

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仲野徹著『エピジェネティクス』読了。
大した理由もなく、なんとなく本屋で表紙買いしましたが、
その後各所(新聞の日曜の書評とか)で薦められてて、
ちょっと自分の先見の明を褒めたくなった一冊。

結論から言えば、大変面白かった!

物語的な面白さではなく、。
去年重力の話を理解できたときみたいな

そうやったんか!!!

という驚きが、大変に心地よかったです。

えー、しかし、もう5回くらい言ってるような気がしますが、本当にわたくし文系脳でして
しかも高校の時生物取ってなかったし、第2章の「エビジェネティクスの分子基礎」の部分は
進みが超絶のろかった…。毎日それこそ30ページずつ位しか読めませんでした。
(著者は一般の読者向けにきわめて簡略化して書いてくださってるというのに!)
でも、ここを読みとばすと後々分からんようになるし、絶対理解せねば!!と決意して
頑張って読んだよ!久しぶりに理科の教科書開いてテスト前に詰め込んでる気になりました。
…ちょっと面白かった…(マゾか)。

おかげ様で、これまで聞いても何のことかさっぱり分からず、
ちんぷんかんぷんだった単語、
ヒストンテールとかコアクチベータとか
クロマチン繊維とか、リボゾームとか、メッセンジャーRNAとか、
プロモーター領域とか、メチル化がなんでそんなに頻繁に出てくるかとか、
そんなことが

やっと、やっと分かりました(ハレルヤ―)!!!

まさに「そうやったんか」。これで次からはもうちょっと理解しながら発生学分野のアレコレが
聞けます(その時までに忘れてなければな)。

とりあえず、ざっくり言えば、遺伝情報として受け継がれるのはDNAに書かれてるもののみで、
その遺伝子情報についての学問が、ジェネティクス(遺伝学)。
遺伝子情報そのものじゃなくて、その発現の仕方(どの部分をプッシュして、どの部分をスルーするか)に
関わる研究がエピジェネティクスの領域みたい。
著者の説明によると、とりあえず紙媒体の本があるとするじゃない、内容は今更書き変わらないんだけど
付箋を貼ったり、下線引いたり、上から塗りつぶしたりして読み手の印象を操作することは出来る。
本の内容が遺伝子だとすると、付箋を貼ったり塗りつぶしたりするのがエピジェネティクスなんだって。
付箋を取ったり、塗りつぶしを消したりできるのと一緒で、
変更不可能な遺伝子と違ってエピジェネティックな状態は変更可能なのだそう。
(具体的には、遺伝子が転写される時にヒストンや塩基の中のシトシンがアセチルやメチルで修飾されて
転写を抑制したり逆に活性化したりするのよ)
たとえば、妊娠中に母親が飢餓状態に陥ると、胎児は飢餓状態に備えて燃費のいい身体になるよう
プログラムされるらしいんだけど、このしくみもエピジェネティクスで説明できるらしい。
面白いなあ。
遺伝子が分かれば生命活動はほぼ全部分かると思われてたのに、
さらにその情報の発現の仕方、濃淡によって実際の状態は随分変わってくると分かって来て
(エピジェネティクスの発展は1990年代に大幅に伸びたそうなんで分かりだしたんつい最近です)
ますます複雑な迷路に迷い込んだ心地です。
けど、遺伝子の突然変異で発症した病気は直すのが困難だけど、
エピジェネティクス状態を改善すれば治る病気は、それより希望がもてそうじゃない?
更なる発展を望む!ていうか、今ものすごい熱い分野らしいから、わたしが望まなくても
勝手に発展するでしょうけども!

以下、雑感。

・実験で遺伝子の不活性化とか、ちょっとした変化を調べる時に使ってる方法が
今までもうさっぱりわかんなかったんだけど、
今回説明してもらってこれまたほんのちょっとだけ理解に近付きましたよ…!
シーケンサーが何かも分かった…!!

…ということを嬉しそうにお茶友達に言ったら、
「ああ、シーケンスって塩基配列のことですもんね(それを読むからシーケンサー)」
とあっさり言われ、
そうか、やっぱ理系の人には(お茶友達は生物化学畑出身の人)常識なんか、と
目から鱗が落ちる思いがしました。

・「ゲノム」という単語について。
本の最後のあたり、179ページにさらっと
「オーム(ome)とは、「すべて」とか「完全」を表すギリシャ語の接尾辞である。女王バチの発生に
関して、DNAメチル化の総体であるメチロームを例にとって紹介したように(以下略)」とあったんですが
ようやくここで鈍いわたしも気づきました。
ちょっとまって、メチル化の総体がメチロームってことは、じゃあ、ゲノムは……
遺伝子(gene)と上述のギリシャ語接尾辞omeで「genome」か!!!
鈍くて済みません。

・ラットの実験で、生まれてすぐ適切な世話をされた赤ん坊は、ストレス受容体のエピジェネティックな状態が
色々変化して(中略)、成体になってもストレスに強いままなんだそうな。
これって人間にも適応可なのかしら。
まあ、こんなのなくても赤ちゃんは可愛がられるべきですけども。


民話の世界 (講談社学術文庫)

松谷 みよ子 / 講談社

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松谷みよ子著『民話の世界』
半自叙伝的な、著者による民話についての話。
子供時代の思い出から民話との出会いなどを、各地の民話など織り交ぜながら書いていらっさいます。

すごいよー!!
すいすい読めるよーーー!!!


あー、楽。
それに、わたし、龍の子太郎もまえがみ太郎も大好きだったんですよ、
その二つの童話が出来た当時の話など読んでて燃えたぎりました。
著者は東京の生まれで(御両親は石川の方だったようですが)、小さい頃昔話を
してもらったことがなかったそう。ハイカラなお家の子だったようです。
それを読んで、「わたし、ハニーに昔話してもろたで!!」とちょっと得意になりました。いえー。
その後、戦時中に疎開した話とかあって、その時滞在した信州の風景が根っこにあって、
長じて民話収集の道へ進むことになったらしいのですが、
また松谷みよ子さんの語り口が巧みなものだから、
著者が感じた民話への興味とか興奮とかがこちらにも伝わってきて、
あの、『日常のすぐ隣りに異界があったことに今やっと気づいた!うっわ、すっごい!』みたいな
ときめきに感染し、思わず民話全集とか借りて読みそうになりました。読みませんが。
こういった民話って、日本だともちろん日本特有の諸々の素材で成り立ってるんだけど、これがギリシャだと
ギリシャ神話関連の逸話がきっといっぱいあるんだろうなあ(今は正教会関連の方が多いか?)。
きちんと系統だって考えるには、あまりにも玉石混交すぎて
どれをどうより分けるとか、比較研究とか鬼のようにしまくらないといけないだろうけどな。
萌えに到達するまでが長すぎて到底自らチャレンジしようとは思えませんが、
きっとバイタリティあふれる全国の同志たちが頑張ってくれるだろうから
わたしはその成果を待ちます(他力本願)
しかし、大変さを少しでも想像すると、
それをマジでやってたレヴィ=ストロース先生の偉大さを痛感するなあ。

閑話休題。みよ子先生はまず信州の民話を収集なさったわけですが、信州の辺りって
洪水の記憶が物語に散見されるんですってね。昔から川の氾濫や山崩れの多い土地だったようで、
そうすると竜とか蛇とか、水と関係する登場人物がたくさん出てくるハナシが多くなるみたい。
自分の住まっておる地域はむしろ雨が降らなくて鬼のようにため池がある土地なので
そうするとどんな民話が多いのかな、と、郷土に対する興味も湧いてきました。


空襲警報 (ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス)

コニー・ウィリス / 早川書房

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コニー・ウィリス著『空襲警報』
この人の前回読んだ、史学科の学生が過去に実習としてタイムスリップする話
(『ドゥームズデイ・ブック』)が好きで買ったんだけど、
この一冊にはところどころあんまり好みじゃない話が交じってました。
後、ちょっと読みづらい。訳か?訳があかんのか??
本人がホラーのつもりで書いた短編が後味悪いだけでまったく怖くなかったりね。
日本人の描写があんまりなげやりだったりね(まぁ、これはしゃーないけど。
ていうか、あんなどうでもいいような小道具として出すくらいなら日本人を出さんといてくれ。
後東京の地下鉄をdisるのはやめろ。)

あとがきを読むと、初期のシリアスな短編を集めたものらしく、
長編でコメディSFもあるらしいので、そっちに期待することにしました。


昔話のコスモロジー―ひとと動物との婚姻譚 (講談社学術文庫)

小沢 俊夫 / 講談社

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小澤俊夫著『昔話のコスモロジー』
これまた、「あれ?読んだっけ?読んでなかったっけ?」と訝りながら読み始めましたが、
大丈夫!読んだことないやつでした。良かったー!
グリム兄弟とか、マックス・リュティとか、アールネ・トムソンとか聞くと落ち着く。

この本では主に、昔話の中でも、異類婚姻譚について比較考察されており、
それがなかなか面白かった。
常々日本の昔話の場合動物の正体は動物だよなと思ってましたが
(西欧の場合は、魔法を掛けられて人間が動物になってるのであって、
正体はあくまで人間だったりするじゃない)
そんなようなことがもっと踏み込んで書いてありました。
広くアジア(それも中国のような高文明社会でなく、もっと辺境地)やオセアニアでは、
人間と動物の垣根が低いというか、動物VS人間というより、人間も動物の中の一種と見ているというか。
日本は、動物は動物主体であるのは他のアジア諸国と変わらないけど、
人間との婚姻となると拒否反応が激しいのだそうで。
確かに、正体がばれたら、去るんだよな。動物の嫁さんは。
信仰形態の変化もあろうけど(もともと信仰の対象であった動物が、仏教の伝来やら他の要素もあって
時代が下ってそうでもなくなった。
結婚は自分と同等もしくは格上のもの(たとえば神)とかとだと出来るけど、格下とは出来んってことよね。世知辛い)
人口密度の問題とか、日本人の大多数が牧畜や狩猟民ではなく、農耕民族だったというところも理由の一つじゃないかなあ。
周りが人間ばっかりで、人間社会にどっぷりつかっとったら、
いくら昔話でも「動物と結婚?いやいや待て待てないやろそりゃ」と土壇場で我に返るかもしらん。
これが荒野の一軒家にぽつんと住んでたりしたらまた変わるかも知れないじゃない。
ワタリガラスファンの私としては、北東アジアの、動物と人間の行き来が可能というか、
ほぼ等価値の世界観が好きだなあ。
西欧はキリスト教の影響が激しすぎますが、結婚してハッピーエンドとか、素朴な勧善懲悪系が多くて
あれはあれで好きです。
(後、キリスト教の影響を被る前は、他の地域と似たような、もっと動物と人間の位置が近い世界観を
持ってたんかもしれんな、とも思った)
日本のは、別れの余韻を味わうような、奥さんが去って行っちゃって終わり、みたいな話が多くて
そんなん寂しいやん…。
いやまあ、どこにドラマの主題を置くかの問題なんだけどさ。
著者の、日本の昔話における異類婚姻譚は、自然界と人間との関わり方に主眼を置いてて、
西洋のそれは人間同士のドラマに主眼を置いてる、西欧において自然界と人間との関わりを語るのは
昔話でなく伝説の役目、という考察も興味深かったです。
日本の場合島国だし、その昔は村社会だったし、
他所からの侵入に、昔話の担い手たちは大変に敏感だったのだそうで。
来訪神とかまれびととかその辺りとも関わってきそうな話ですね。


アンドレ・ヨレス著
『メールヒェンの起源』
聖人伝のあたり(まだ1章です)で挫折しかけ。
だいぶ昔の人だし構造主義蔓延より前の話だし仕方ないっちゃ仕方ないけど
著者がキリスト教が好き過ぎて読んでてつらい…・
ちょっと、他に読みたい本が出てきたので一時棚上げを決意。また後でな~。


修道院にみるヨーロッパの心 (世界史リブレット)

朝倉 文市 / 山川出版社

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朝倉文市著『修道院に見るヨーロッパの心』
山川世界史リブレットのぺらいやつ。
具体的な修道士の生活が知りたかったんだけども、
修道院の成り立ちの方に主眼が置かれてて肩すかし…。
でもまあ、シトー派の日課と修道院平面図なんかが載ってたのは嬉しかったです。
後、やっぱどこも組織になると上の方は腐るもんやなと。
そういう腐敗に対抗して内部から清貧に立ち戻ろうとする動きが出てくるのは面白い。
せやけど、櫛も持ち込み厳禁て、髪くらい梳かそうよ…(不潔に見えるやん…)。





映画
『るろうに剣心 京都大火篇』
第1作を見に行ったので、同じ人とネタとして見にいきました。
相変わらず、アクションはすばらしい…!
後、伊勢谷ゆうすけがかっこいい。
かみきりゅうのすけくんがそれっぽい。
しかし、話をいろいろ端折ったりしたせいで、しのもりあおしがただのおかしな人になってるな。
前回、全視聴者を脱力させた江口斉藤の牙突が今回はでてなくて、そこに一番ほっとしました。
斉藤さんは美しいイメージのままそっとして置いて欲しい…
(なんでえぐち…)

『るろうに剣心 伝説の最後編』
だいたい楽しみましたが、ところどころツッコミ所が。
伊勢谷はかっこ良かったです…けど、…。
アクションは相変わらず素晴らしかったです。
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by mi-narai | 2014-10-19 00:06 | 2014年下半期の読書

『イスラーム思想史』 『イブン・ジュバイルとイブン・バットゥータ』 あとゲーム

ロクム菓子はトルコの菓子である。
わたしはギリシャ神話好き腐女子ではありますが、
この一点は譲れませんよ!
後、こっちは別に譲れるけど、
ウーゾのことはラク酒だと思っています。


科学 2014年 07月号 [雑誌]

岩波書店

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『2014 科学 7月号』
いや、この号『愛と性の科学』だったからさ。つい図書館で見つけて手に取っちゃったのよ。
だって、章タイトルちょっと上げてみると
「親子の愛と絆の脳科学」
「恋の分子生物学」
「イルカが「夢精」?」
「「越境する性」の生物学」
「愛は戦いである」

……
面白そうなんですもの!!
相変わらず理系の素養がないので、詳しい物質名とか細胞の状態とか言われてもよう分からんが、
哺乳類の幼児と成体間の感情形成の謎とか、オスメスの間に利害の不一致が生じてそれが
エスカレートした場合の話だとか、雌雄同体の生物だと対立が激化する傾向にあるだとか、
なんか色々面白かったです。
性、と書くとついエロい想像をしがちですが、ここまで大真面目に科学的見地から
語られると、むしろ学問的興味の方が克つなあ…。

あと、真ん中らへんに、連載エッセイらしき音楽の話が載ってて
それがまた面白かったです。
そういえば、ピアノってオクターブを均等に割り振ってるから
本当に美しい和音からは少しずれてるとかそういうはなし、
昔どこかで聞いた気がしますよ。


イスラーム思想史 (中公文庫)

井筒 俊彦 / 中央公論社

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井筒俊彦著『イスラーム思想史』
読了。

古本屋で見つけて買いました。
井筒先生の御本だったので!
で、読み始めて、内容の難しさに寝落ち数回…

いや、井筒先生はまったく悪くないんですよ。
分かりやすく、かつ美しい日本語で説明なさってらっしゃるんですが、
イスラム神学&哲学が難解なのですよ…
アホなわたしの頭脳を恨む…。
とりあえず、
第1章は『イスラーム神学』
ざっくり思想史の流れをガザーリーの登場まで説明し、
第2章で神秘主義(スーフィズム)
第3章でスコラ哲学(東方)、
次にようやくガザーリーによるスコラ哲学批判、
その後、第4章で西方スコラ哲学と続きます。

以下、その折々で思ったことなど。

・冒頭の、アラブ人の聴覚と視覚における感受性の豊かさについて。
見たものと聞いたものに対する鋭敏な感性について、井筒先生が説明していらっさるのですが
それが、魔法の筆で描きだしたビビッドで瑞々しい美の世界が一面に広がるさまを見る心地
なのでございますよ。
『よく見、よく聞く』男がアラブでは立派とみなされたらしい。
毎回井筒先生の著作を拝読すると、アラビア語の語感の美しさにも目がくらみます。
前のイブン・ジュバイルの旅行記読んだ時も
クレタがイクリーティーシャ、ヒポクラテスがブクラーティースに変化するのを読んで
なんて美しいんだろうと感心したものですが、
文章も美しいよね。
「アラーの他に神はなし」、も、原語では
「ラー・イラーハ・イラー・アッラー」
ですよ。
めっちゃ韻踏んでるやん!!
いや、わたしは日本語も大好きだし、北京語の歌うような抑揚も美しいと思うし、
明るく響くラテン諸語も、重々しい感じのドイツ語も、なんか可愛く感じてしまう東南アジア諸語も
大好きですが。トルコ語は膠着語でなんだか親近感。


言語ついでに。
本の性質上、アラブ名が山ほど出てくるんですが、
じわじわ分かってきましたよ。もともとイブンが「~の息子」、アブーが「~の父」ってのは
知ってましたが、アルは、あれか、名前の後ろにつづけて、その名前を修飾する要素なんかな。
アル・ディーンとかアッシッディークとかは「敬虔な」的な宗教関連の二つ名っぽいし、
アル・ガザーリーとか、アル・バスターミーとかは、「~出身の」ってことなのね。
サラディン、の時も思ったけど、アヴィケンナとかアヴェロエスとか、ラテン語化されたアラブ名は
確実に元のイブン・スィーナーとか、イブン・ルシドの方がかっこいいのになあ。
と思うのは私だけでしょうか。

・イスラム神学の正統派のながれとか、井筒先生はすらすら説明なさってるけど
(おまけに、それをさらに学びたい場合の文献も紹介して下さってる)
これ、ものすごい量の原著読んで、研究書も読んでるってことやんな…。すっごいな。

・おそらくムハンマドさんの想定を超えた勢いでイスラムは周辺に拡大したのだと思う。
コーランに規定されていなかった諸々の問題に立ち向かうために深い思想に分け入ったのが
イスラム神学のはしり、という説明は大変わかりやすかったです。

・しかし、学説の中身に踏み込むと、途端に理解がつらくなると言う…おバカな読者でごめんなさい。
第一質量たるアラーから流出した形相がどうたら(新プラトン主義につらなる流出論)、て言われても
あんまりその辺の詳しいとこには興味がないので…(ならなんでこの本読んだし)
いや、しかし、10世紀にも入ってないのに、そういった哲学用語がすでに生み出されてたってのには
驚きました。
ちゃんと、そういった哲学上の特殊な概念を表すアラビア語表現があるんですよ!凄いよ!

・スーフィズム
キリスト教の修道士の影響のほかに、インド哲学の影響もあったらしい。
くるくる回るアレがまっさきに頭に浮かんでしまいますが、実際の活動はもっとラディカルだったようです。
そんなイメージを受けました。
なんか、感触的には密教とか、修験道とか、小乗仏教的な、
個人的に修行して悟りを開くアレと似てるなと思いました。
大乗仏教のような大衆的なものではないなと。

・スコラ哲学
こちらは、版図が広がったおかげで古代ギリシャの哲学者たちの著作にふれ、
それがとり込まれて発展したイスラムにおけるスコラ哲学。

ちょ、ギリシャ語、めっちゃ翻訳されとる…!!

いや、バグダードに翻訳の館とかあったのは知ってましたよ。
でも、その言語能力の高さに魂げたよ…!
逐語訳でなく、
ちょうど内田本で読んだ、ソシュールのいうところの内包する意味内容の食い違いを
きちんと理解した上で、ギリシャ語の原著が言い表そうとしていたのとほぼ同じ意味を
アラビア語の読者が理解できるように訳してあるんだって!!すごいですね!!!

けど、アリストテレスはともかく、プラトンは、プラトンの著書その物じゃなくて
新プラトン主義の著書が多く訳されたみたいで、ソクラテス先生の素晴らしさの啓蒙には
あまり役立ってなさげ…(そこ、心配するとこか?)。

・流出論とか、第一原因がどうとか、難しいなあ…。

・スコラ哲学者たちは、理性信望者で、哲学>神学と定義したから時々神学側から反撃食らってたらしい。

・イブン・スィーナーの説を真っ向からやりこめたのが、アル・ガザーリーらしい。

・それにしても、イブン・スィーナーにしても、イスラムの大哲学者は同時に大医学者で
あることが多いんですってね。
なんか、分かる気がする。物理学の最新研究とか聞いていると哲学的だなあと思う事って
多々あるもん。こう、考え方に情緒がまったく絡まない感じがさ。

・最後、西方(つまりスペインの)スコラ哲学で、『思想史』は終わります。
あとがきによると、それで漸く13世紀のイスラム思想史までをざっと見た、くらいなんだって。
400P以上もあるのに、イスラム思想はそれ以降が本番らしい(ちょ、前振り、長ッ!)。
その本番を学ぶためには前史も知っておかねばならぬ、とこの著作をものされたとか。
基礎的な本のつもりなので、その分野でのトップの思想家しか紹介してないし、
その思想もさわりだけの説明らしい。
これで。
すっげーな、イスラム思想史!奥深い!!
この本が出版されたのは1975年なので、それから多少は変わったかもしれませんが
当時イスラム思想史というものは、元著が訳されもせずに放置されており、未発見の宝が
そこらじゅうにざくざう埋まってる状態だったんだそうな。
中世哲学方面に進みたい研究者の人は、イスラムと絡めたら競合する相手がいなくて
良いかもしれませんよ!雇ってくれる大学も少なそうですが。
(それ以前に、アラビア語学ばないといけないけど)


イブン・ジュバイルとイブン・バットゥータ―イスラーム世界の交通と旅 (世界史リブレット人)

家島 彦一 / 山川出版社

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家島彦一著『イブン・ジュバイルとイブン・バットゥータ』読了。
世界人物リブレットとかあの、小冊子スタイルの本。
イスラムづいてる内に続けて読んどきました。
イブン・ジュバイルさんもイブン・バットゥータさんも、どちらも著名な旅人ですね。
特に後者は世界史の教科書にも載ってる有名人です。『三大陸周遊記』書いた人。
前者の方も、これ以降のお手本になった紀行文を書かれた、大変なビッグ・ネームです。
タイトルから分かるように、旅する上でのイスラムのネットワークと、
紀行文学(リフラ)の位置づけ、その歴史などについて書かれた冊子です。

特に前半の旅の部分が面白かった!!
各国の王によって組織された公的な大巡礼団(ラクブ)や、巡礼の作法について書かれてて、
どうしてわたしはもっと早くこの本を見つけなかったのかと小一時間(以下略)。
後、リフラは、今でいう旅行案内書、地球の歩○方的な読まれ方をしていたらしくって、
その位置づけがちょっと面白かった。
国を越えて、手引書片手に巡礼の旅が出来た時代もあったんだなぁ…
(なんで今こうなった…。民族主義があかんのか?やっぱり欧米のせいか?)


妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず (角川ホラー文庫)

榎田 ユウリ / 角川書店

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榎田ユウリ著『妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず』読了。
友人が50円で買った本。借りたので読みました。
うん、ラノベ。
ラノベ特有のかっこつけとか鼻につく言い回しとかはもちろんあるんですけども、
でも意外と面白かったですよ。
狂言回しの脇坂くんがいい味出してて、わたしの中で
脇坂×一課のエリートという図式が出来上がりました。
(※自重しなさいよ)


妖奇庵夜話 空蝉の少年 (角川ホラー文庫)

榎田 ユウリ / 角川書店

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榎田ユウリ著『妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず』読了。

2冊目。
相変わらずラノベ。
いっその事ホモ展開すればいいのに、と思いながら読みました。



ドラマDVD
『アボンリーへの道』SEASON1
シーズン1,2買っちゃった。
一番見たかった回、シーズン2の『フェリシティの初恋』まで妹と二人で見ました。
改めて見直すと、いいドラマだなぁ…。
『赤毛のアン』と同じ作者の原作のドラマ化だから、『アン』の方で出てきた登場人物も
何人か出てきたりしてます。マニラとか、リンド夫人とか。
時系列的には、アンが結婚してグリーン・ゲイブルズにはもう住んでないくらいの時期です。
雰囲気は『大草原の小さな家』と似てるけど、こちらの方が穏やかです。別に開拓地じゃないからかしら。
あんまり危険はないし、外から訪れる客も少ない。その分村の中の出来事はなんでも筒抜けです。
このドラマ、全体的にアットホームでノスタルジックで、健全で、時々うるっとさせられるんですよね。
主人公は、都会のモントリオールから母方の親戚を頼ってやってきたセーラという小学生くらいの女の子。
でも、わたしが好きなのは、そのセーラを預かることになったローズコテージの主人、へティです。
オールドミスで学校の先生なんだけど、どうしようもないくらい意地っ張りですぐに威張り散らすし、
嫌みは言うし、時々どうしようもないくらい耐えられない人なんだけど、好きなんですよ。
母方の女性が母も祖母もこのタイプでさ。
世間には2種類の母親がいて、よく出来た賢母タイプとダメおかんタイプ。
うちのおかんは確実に後者なんだけども。
デリカシーがなくって何故一番言ってはいけないことを言ってはいけないタイミングで言っちゃうかな
みたいなとこがあって、とりあえず嫌味言うのがデフォルトだし、
気が弱いくせに自覚がなくって去勢張っちゃうとことかね。
謝るのがクソ苦手なとことかね。愛情表現下手糞だしね。
時々ほんとに「もうー!!!」って腹が立つんだけど、
でも、ものすごい愛情深い、いい人なんですよ。
善良さは全ての欠点を凌駕するよね。むしろその欠点が愛おしくなりますよね。
そんな感じで、へティが時々見せるセーラへの愛に、大概やられちゃって鼻水啜る羽目になるのでした。



以下、金色のコルダのプレイメモを折りたたんで載せときます。

ゲームメモに格納する前
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by mi-narai | 2014-09-07 17:13 | 2014年下半期の読書

『寝ながら学べる構造主義』 『トロイアの歌』

トロイアついでにもういっちょ。
こないだ『無双ORICHI』に無双繋がりで『TROY無双』アキレウスがゲスト出演している、
という情報をいただいたわたくし、
とりあえず、どの無双オロチなのかを探すことにしました。
(光○さんはいい加減同じソフトをちょっとずつ付け足して新たに出す戦略を
改めていただきたい…)
でまあ、『無双OROCHI2』であるというのは割とすぐに付きとめられたのですが、
次に、他のキャラは出てないのかなってのが気になって。
結果、『TROY』からはアキレウスだけだったんだけど、
アキレウスと仲のいいキャラクターの欄に
だっき、ネメア、毛利元就、呂布ってあってさ。
すっかりギリシャ脳になっていたわたくし、このネメアってのも
ギリシャ神話のヘラクレス関連の人かな、くらいに考えてた。
で、今度はネメアが誰かちゃんと突きとめようと思って、
何のゲームからのゲスト出演か確認したらZill O'llて…

ネメア様ーーーー!!!???

あのネメア様だった!!(だいこうふん)
や、ジルオールやったことない人には分かんなくって申し訳ないんだけど、
だって、だってあのネメア様ですよ!?(しつこい)
仕えてる王様に12個も無理難題押しつけられたりとか、来歴はヘラクレスを下敷きにしてるけど、
モデルとは似ても似つかない、ストイックでいぶし銀の男前ですよ!
(苦労しすぎて、実は20代なのに40歳くらいにしか見えないんだけどな。ロッベンさん現象…)
ハァハァ…ネメア様とアキレウスの共闘…だと…(ごくり)
そんなん買うしかないやんけ…(○栄さんへのお布施決定)

どうせだったらパリス(弓攻撃が秀逸)とツェラシェル(単なるわたしの趣味)も
参戦させてくれたらよかったのにさ。
ゼネテスはいらん。



某●HKの100分DE名著、今のファーブル回が意外と面白くて見てるんですが、
こないだファーブルさん、女子生徒におしべとめしべと授粉の仕組みを説明して、

教職を失ってた…!!!

ええええええ!???

(や、まあ、そういう時代だったんでしょうが)
ていうか、いちいちおしべとめしべにまで色々妄想しちゃう当時のおフランス人の
ムッツリエロ度がすげぇなと思ったのでした。




やさしい死神 (創元推理文庫)

大倉 崇裕 / 東京創元社

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大倉崇裕著『やさしい死神』読了。
これも読み終わるまでに数回寝落ちしましたが、
慣れて来たのか、寝落ち回数は若干少なめでした。
再び落語にまつわる推理短編集。
人情話のいくつかにはほろりとした。
後、主人公の緑さんの労働条件がきつそうで、
人ごとながら心配。


つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない (角川文庫)

河野 裕 / 角川書店

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河野裕著『つれづれ、北野坂探偵舎 1』読了。
お借りしたので読みました。
ラノベっぽく、若干感傷的な、推理イロもの。
でもそこまで嫌らしくもなくそこそこ読みやすく、
なんというか、角川っぽいよなあ。この手の小説。みたいな。
舞台が北野である必然性が全くないように思うのですがどうなのでしょう。
北野っぽい感じもないし、神戸弁でもないしな。
幽霊が見えること前提で話が進んだり、
かっこつけようつけようとしてる言い回しが鼻につきますが
漫画原作的な軽い読み物だと思って読めば我慢もできます。
いっそ、表紙絵の秀先生が漫画化してくれればいいのに。


寝ながら学べる構造主義 (文春新書)

内田 樹 / 文藝春秋

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内田樹著『寝ながら学べる構造主義』読了。
妹が読んでたからその後借りました。
毎度のことながらこの人の本はさらっさら読めるな!!
二日で読み終わってしまいました。
でも、普通に面白かったですよ。
いつもの、専門外の著者が専門外の読者向けに書いた
分かりやすい入門書、みたいな。
説明は、構造主義の萌芽から、ソシュール、
四人の大家(フーコー、バルト、レヴィ=ストロース先生、ラカン)と進み、
どのように言説が展開していったか、それぞれの持論、などが
大変内田流に噛み砕いて説明してあります。
清ちゃん(鷲田清一先生)の著書を読んだ時も
自分が盤石の価値観だと思ってた真面目な事は良いことだという常識は
実はそれほど確固としたものではないかもしれん、とい気付かされ、
軽いスリルとときめきを感じましたが、構造主義の言いたいことも大体そんな感じで、
特にレヴィ=ストロース先生のおっしゃりたいことには大変感銘を受けました、
非西欧人にだって言い分はあるんよ!と。
そうなんですよ、価値観なんてどれが優れてるとか優劣の問題じゃないよね!
(…と相対化しようとする時点ですでに構造主義に冒されてるわけですが)
さらに遡って、ソシュールの、そもそもの発想の逆転、
ものがあるからそれに名前を付けるんじゃなく、名前を付けて初めて
その物がどこまでの範囲をカバーするかを規定するという考え方も、
深く納得しました。
同じものを指す言葉でも言語によって範囲が違う=翻訳の難しさ
というのは前々から言われていたことですが
(作中では、日本語で言うところの『羊』が引き合いに出されてました。
フランス語では「ムートン」で生きてる羊も食用羊も同じ語で指すけど
英語では食用は「マトン」、生きてるやつは「シープ」と分けられてる、
同じ語だと思って油断してたら意外と意味範囲がずれていて、
実は話者は全く違うものを想定しているかもしれないよ、という話)
それより抽象物の名づけがな。名付けた途端、本当は付随しているのに
看過されてしまう部分ってあるじゃない。
今の自分の気分を問われて「楽しい」といい切っちゃった時点で
そうでない部分を切り捨てているというか。
本当はちょっとだるい部分もあって、覚めた部分もあって、全く別のことに気を取られてる部分も
悲しく思ってる部分もあったりするのに。
自分をどんな人間か言い表すのも、同じく難しいと思う、のでわたしはそもそも言い表さない主義ですよ。
いや、対外的にこうですよ、とはいうけど(そう思っといて欲しいので。
あんまり期待されても困るので大抵赤裸々にダメな部分を告白します)、
自分の中で規定はしないよ。
名前を付けるって難しい。無理やり便宜上付けられた名前(名詞)と、
どうしたって勢い正確には表現できない未完成な言語というツールで
人間はコミュニケーションしてるわけですけども
(まあ、言葉がないと不便でしゃーないしな。)
どうあがいても真に正しくは物事を言い表すことはできないんだけれど、
だからこそ、より一層面白いのではないかなどと
まったく構造主義とは関係のない感想を持ったりしたのでした。
意味範囲の切り取り方で民族の特徴とか出てて、それがまた!
このへんもっと掘り下げて知りたいわあ。

とりあえず、構造主義の専門書はおろか、この本さえ読む暇のないお忙しい方は、
巻末あとがきの、内田先生の
「レヴィ=ストロースは要するに「みんな仲良くしようね」と言っており、
バルトは「ことばづかいで人は決まる」と言っており、ラカンは「大人になれよ」と
言っており、フーコーは「私はバカが嫌いだ」と言っているのでした。」(P200 )

という超絶簡略化されたまとめだけ心に刻んでおけばいいと思います。
フーコーさんが素敵すぎる…!!


トロイアの歌―ギリシア神話物語

コリーン マクロウ / 日本放送出版協会

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コリーン・マクロウ著『トロイアの歌』
読了。
随分前に古本屋で見つけて、積んでおかれた一冊。
今回折角某G様とトロイアトークが出来るチャンスとあって、
急遽読破することにしました。
ハードカバーな上、一ページが上下2段に組んであって、
文章量はすごかったですが、最後まで飽きずにぐいぐい読めちゃいました。
個人的には、すごい楽しんだんだけども、
これを何も知らないまっさらな状態のトロイア初心者に
入門編として差し出せるかというと、ちょっと難しい。
作者は理系の人らしく、事実の核に創作で肉付けした叙事詩という形式を
更に歴史的背景の中に置き換えようとし過ぎて、若干やりすぎてるというか。
現代人の視点が入りすぎちゃってるというか。
良く出来た二次創作・現パロみたいな感じになっちゃってて、
やはり、「これを読む前に原作の方を一読した方がもっと面白く読めますよ」、と
ホメロスをまず薦めたくなっちゃうというか。
というわけで、わたしの中の位置づけとしては「トロイア戦争風ファンタジー」です。
でも、物語としては、面白かったんです。
ツッコミどころは多々あれど、
戦争に至る経緯に両陣営の思惑、その後の展開などが割と無理なく組み立てられてて
読んでる間コリーンワールドに浸りました。


…ていうか、ぶっちゃけちゃっていいでしょうか。

腐女子的に大変美味しゅうございました!!!

これは、是非ともヘスティア様に捧げるべき…!!!


以下、登場人物に対する雑感

・アキレウスとヘクトール
珍しく、そんなに心に残らないなんということのないアキレウス象だったなあ。あら意外。
いや、彼って良くも悪くも印象深く描かれてる事が多いからさ。普通だった。
ヘクトールも、
最初出てきた時はいいかな、と思ったんですが

途中でアンドロマケーにひどいこと言ったからだいぶ点数下がった。


・パリス
三十路!
長男!

という驚愕の設定を引っさげて登場。
でも、中身は通常のパリスたんだったので読者はひと安心。
個人的にはもっとダメダメでもいい。

・アガメムノン
安定のアガメムノン。カワユらしかったですよ。
イタケ人との関係性だけでわたしはもう満足です。
頭が上がらん感じが大変に美味しゅうございました。

・メネラオス
なんで毎回毎回この人だけこんなに…!!!
と思ってしまう酷い描かれっぷりNO,1のメネラオス。
今回も酷かった。

・パトロクロス
たいへんに良いホモでしたが、最後ノンケの恋人が女に走っちゃって
ものすごい気の毒なことに。
メネラオスと双璧でわたしの同情をかっさらっていきました。
成仏してくれい。

・ヘレネー
すんごい女くさいヘレネーでした。
でも、ヘレネーさんだけはホメロスよりこの人間臭さが好きかも。

・オデュッセウス
ファンとしては、頭脳派に描かれてたのでそれだけでもう満足です。
若干の違和感はもちろんあるのですが、あるのが普通というか、
こんなもんこんなもん、と違和感に安心するというか
登場回数が多いだけでも御の字だよ!
おまけにディオメデスと仲良くって、奥さんのことを愛してるなら
何を文句を言う必要がありましょう。十分です。

・ディオメデス
可愛かった。
いや、ディオメデスが可愛いのはデフォルトなので今更特記すべきことではないですが。
ちょ、自分のことを熱い男とか言っちゃうって!!どういうこと!?
おばちゃん色々妄想するよ!?
途中、トロイア側に密偵に行く時、いろいろ宝ぶんどっときながら、アガメムノンには
それを伏せて「オデュッセウスを手伝えるだけで満足です」とかさらっと嘘つくとこが
めちゃめちゃ可愛かった。
もう可愛いところしか思い浮かばない。

・ネストール
ネストールは可愛くなかった。
でも、頭のまわるじいさんだったのでこれはこれで美味しくいただいた。

・アイアース
パリスと逆に若い!でもこの若いアイアースは良かったですよ。

・ポリュダマス
伝聞でしか出てこないが、頭がいいらしい描写があったのでいいことにする。

・パラメデス
いつの間にか名前を見なくなりました。なんやったの…

・アイネイアス
この本における徳川家康的存在。でも最後はなぜか捕虜になって終わってしまうという。残念。

・プリアモス
じじい、正気に戻れ。

・ヘラクレス先輩
いつでもどこでもハイクオリティな突き抜けっぷり。ご立派です。

・ブリセイス
パトロクロスからアキレウスを奪った恋敵。
という印象しかない自分を小一時間問い詰めたいと思います。

・ネオプトレモス
これまた印象薄い。

・ピロクテーテース
世にも珍しいオデュッセウスを罵らないピロクテーテース。
彼のシーンは割と明るめなので、なというか座敷わらしのような存在じゃった…。

コリーンさんとは、作品とか人物の好みの傾向は違うんだけど、
たぶんこの人イタケ人とアルゴス王子のこと好きだよな、
というのはひしひし伝わってきました。
あ、多分、作者はアキレウスのことも好きだと思う。
トロイア側は全員微妙な味付けだったなぁ。



河野裕著『つれづれ、北野坂探偵舎 2』
これまたお借りしたので読みました。
相変わらずさらっさら読めます。
ラノベ調。いちいちかっこつけててイライラしますが
割と読み進んじゃうのは、それなりに面白いんだろうか(何故疑問形。知らんがな)。
いや、今回、シナリオの謎のあたりは面白かったけど、
最後のその謎を解決するくだりは、 なんやそれ、 と思ってしまった。
いや、そういう結末だろうとは思ってたけど、最初に煽り過ぎやろ。
大山鳴動してネズミ一匹、感が半端ない。


多読
「アボンリーへの道」の「アレックに乾杯」の回
(現代は、Family Rivalyだっけな。そんなん)読み終えました。
ぼんやり、好きな回のノベライズを買ったってことは覚えてたけど、
ドラマの内容まで詳しく覚えてなかったんです。
でも、読んでるうちに思い出した。そうそう、こんな話だった!!
アボンリーへの道は毎回ハートフルな方向で決着してて
なんともカナダっぽいというか、こういう地味だけど堅実で誠実なの、大好きです。
職場で昼休みに読んでたんですが、英語だからよう分からん分勝手に妄想しちゃって
あまりのいい話に滂沱してしまいましたよ年取ると涙腺が緩んで仕方ない。
(幸い、誰にも見られずに済みました)
DVDちゃんとシーズン7まで出てるんですよね。
お気に入りのガス・パイクが登場するシーズン2まで勢いで注文してしまいました。
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by mi-narai | 2014-07-27 17:01 | 2014年下半期の読書