カテゴリ:2008年2月の読書( 8 )

『リストランテの夜』他

堤抄子の『アダ戦記』1/2/3巻、『エルナ・サーガ2』3・5巻飛ばして7巻まで読了。
シリアスでした。
この人の絵も話も、基本的には好きなんですが、
なんで、読む話読む話で世界がたいてい滅びるんだろうねえ…。
ドミノ倒しのように登場人物が死んでいくし…。
大体、脇役好きなので、好きな人から死んでいくんですよネ☆
なんだかんだいって引き込まれて読んだし面白かったけど、
仕事で疲れて帰ってきたときには向かない本だと思いました。



DVD
『スーパーナチュラル』シーズンⅡ 8巻9巻
久々に続きを見ました。
いやあ、古巣に帰ってきた気持ちですよ~。
美人の姉ちゃんが出てくる回で、珍しく兄貴がツンケンしてると思ったら
最後のオチで納得した。

『キャットウーマン』テレビでやっていたので。
すみません、ちょっと「ドロンジョ様」と思ってしまいました。
娯楽作品なのでなんも考えんと素直に楽しみました。
美人でスリムでスタイルのいいおねえちゃんはいつ見ても良いものです。

リストランテの夜
/ パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
スコア選択: ★★



『リストランテの夜』
イタリアからアメリカに移民してきた兄弟の話。
料理の腕は最高だけど、男一徹職人魂を保持するせいで妥協を知らず、
無知で無礼なアメリカ人客といつもトラブってしまう兄と、
一生懸命兄を盛り立てて店を繁盛させようと奔走するのに
上記のような兄のせいで一行に上手くいかず、資金繰りがマジでやばいせいで
付き合ってる彼女にプロポーズも出来ない弟が
たった一回のチャンスに賭ける、という筋。
アメリカ映画じゃないから、めちゃめちゃ庶民くさくて
淡々としてます。なんとなく寅さんを思い出した。
で、「え、…え?えええっ!?ここで終わり!?」というところで終わってます。
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by mi-narai | 2008-02-27 20:52 | 2008年2月の読書

『ローマ建国史(上)』 『エトルリア』 『黄金の羅針盤』

忙しい時期が終わっておちつきました!


リーウィウスの『ローマ建国史(上)』
王政が終わって共和制に入りました。
ローマ視点で描かれてるから仕方ないんだけど、エトルリア側が必要以上に
悪く描かれているのがちょっと悲しい…(特に王政末期あたり)。
エトルリア人の書いた史書も残ってれば良かったのに、と思わずにはいられません。
タナクィルは素敵だと思うけど、ルクレティアはお高くとまってる気がしてしまうの…。
とはいえ、本自体に関しては、リーウィウスさんの文章は、なんだか御伽噺を読んでるみたいで
面白いし、注釈も細かくて二度おいしいんですけどね!
とりあえず、続きを読みます!


本の感想を書き損ねているうちに読了。
この巻は前468年までしか載ってないんだけど、
この頃のローマって、対外的には周辺勢力との小競り合いを延々続けてるのですね。
強力なライバルとガチンコ勝負なんじゃなくて
昨日はサビニ人、今日はウォルスキー人、明日はエトルリア人、みたいに
次々入れ替わり立ち代り対立したり手を組んだり。
それでも勝率高いから、ローマの軍隊って強かったんだなあ…
(ていうか、負けてたらローマは滅亡してるか。そりゃそうか)
ちなみに、ローマ内部では、元老院内で勢力争いしたり、
平民と貴族が対立したり。なかなか生々しくて面白いです。

あと、、執政官の名前に対する巻末の注釈を読んでいてびっくりしました。
エトルリア系の王が追放されてからも、要職にけっこうエトルリア系の
人間がついていたのですね~。

訳者の鈴木先生がなくなったとはいえ、早く続き出してくれないかなあ!

エトルリア―ローマ帝国に栄光を奪われた民族
ヴェルナー ケラー / / 佑学社
スコア選択: ★★★★



平行して、ヴェルナー・ケラー著
『エトルリア ローマ帝国に栄光を奪われた民族』を読み始めました。
一度借りたけど、返却期限が来て返した本。今度こそ読みきるぞー!
これは、真面目な研究書というよりは、ちょっと軽めなエトルリア紹介本です。
とはいえ、まずは地中海の動向をクレタ文明の発展から書いてくれるという親切さ。
やっとヴィッラ・ノーヴァ人の項目を過ぎてエトルリアの都市国家に入ったところで、まだまだ序盤。
楽しみに読みます。

数日後、もうちょっと読み進む。
この作者はエトルリア=リュディアからの移民説をとっているのだなあ。
今、ルキウス・タルクィニウス王の業績のところまで進みました。
作者がエトルリアに傾倒しまくってるので話半分に読まないといけないんだけど、
ロムルスもヌマもトゥッリウス・ホスティリウスもアンクス・マルキウスもけして
ローマ王じゃなくて、ローマ村落の首長であって、
ローマを都市に育て上げ王と呼べる地位に就いた最初の人はエトルリア人のタルクィニウスだ
という主張を展開していて、ちょっとワクワクします。

黄金の羅針盤Âライラの冒険シリーズ〈1〉
フィリップ・プルマン / / 新潮社
スコア選択: ★★★★



フィリップ・ブルマン著『ライラの冒険1 黄金の羅針盤』読み始めました。
…時流に乗っかってとか、そういういのじゃないんです。
もともと児童文学好きのワタクシ、ライラの冒険は発売したその月に実は買ってたんです。
もう何年も前の話です。
その頃はハリー・ポッターが流行るか流行らないか位の頃で
児童文学が文庫化するなんて思いもよらなかったからハードカバーで買ったんですよ!
でも、例によって他の本を優先して読んでるうちになんかしらんが、児童文学がブームになって
次々といろいろが映画化され、とうとうライラの冒険まで映画化…
友人Tに映画を見に行こうと誘われてるので、
なんとしてもコレはそれまでに読んでおかねば!と。慌てて読み始めた次第です。
全く、買っておきながら積んで置かれている本のなんと多いことよ…
(実は『精霊の守人』シリーズも、もう10年ほども前に買って読んでたりするのでした…
読んだ当事は普通に面白かったけど、ここまで騒ぐほどじゃないと思ったんだけどなあ…)

まだ最初だけど、主人公はおてんばで鼻っ柱の強そうな女の子です。
舞台は、なんとなく、スチームパンクの香りがする…。
古き良き蒸気の時代、みたいな。空には飛行機じゃなくて飛行船ですよきっと。
また、訳も、安易にカタカナを使わない古風な訳で、
ちょっとレトロなのも作品の雰囲気にあってていいと思います。
さあ、大急ぎで読みきらねば(字が大きいからさくさく読み進めそう)!
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by mi-narai | 2008-02-26 20:25 | 2008年2月の読書

読書じゃないけど

ゲームといえば、滅多にいかない職場近くのTSUTAYAで
『Ace Combat 5』と『Ace Combat Zero』のサントラがあるのを
みつけてしまいました。
思わず即借りしてしまった。
エースコンバット5 オリジナルサウンドトラック
ゲーム・ミュージック / / キングレコード
スコア選択: ★★★★



エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー オリジナル・サウンドトラック
ゲーム・ミュージック / / キング
スコア選択: ★★★★


『エースコンバット ゼロ』の、フラメンコ調の曲が好きなのです。特にオープニング曲の
『Zero』がぴか一で素晴らしい。

「あいつのことか
ああ 知っている
話せば長い
そう 古い話だ

知ってるか?
エースは3つに分けられる
強さを求める奴
プライドに生きる奴
戦況を読める奴
この3つだ

あいつは―」


という、初代僚機パイロットの台詞がそらで聞こえちゃいます。
ところで、途中、やけに聞き覚えのある曲があると思ったら、曲名が

『Glatisant』

……難しくて30回はやり直したあのミッションのBGM曲でした。くっ…

『エースコンバット5』の方は未プレイなのですが(はっはっは、積みゲーの山に埋もれておる)、
トラックの最後のあたりに入ってる『The Unsung War』という曲がやたらと
かっちょ良くって!
ラテン語で何か歌詞が入ってるのですが、その歌詞に
Razgriz
という人名(?)らしきものが出てくるんです。
サイトに行って調べてみたら、
ラーズグリーズというのは、AC5のゲーム内で語られる、
御伽話に出てくる北の海からやって来る悪魔なんだって。
元ネタは北欧神話のワルキューレの一人で、計画を潰す者、目論見を阻む者と
言う意味らしい。
『ゼロ』の方はアーサー王物語から要素をとってたけど、『5』は北欧神話かあ、と
俄然やる気になりました。
他にも、潜水空母の名前にシンファクシ、リムファクシ、飛行隊の隊名に
オヴニル、グラーバクってついてたりもするらしいです。
いやまあ『ゼロ』でも主人公の隊の名前、ガルム隊なんですけどね。

確かナポレオン戦争の頃にも『アガメムノン』とかいう戦艦があったはずだし、
やはり、ミリタリーものに神話は欠かせないスパイスなのね…
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by mi-narai | 2008-02-20 20:27 | 2008年2月の読書

訂正

OH、神よ!間違い発見です。
『ローマ建国史』でリーウィウスが言及してる(ていうか、リーウィウスの言及に対して、巻末の注釈で訳者の鈴木先生が言及している)某イタケ人と美貌の魔女の子供、3人ではなく

4人

でした。(ほんと、やりすぎだろ!!)
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by mi-narai | 2008-02-18 07:39 | 2008年2月の読書

『ローマ建国史(上)』

『ローマ建国史(上)』
ちゃんとした感想を書く暇がないので小ネタメモ。

・ローマ関連の本を読んでると良く出てくるネタなんですが。、
イタリア半島の真中へんの西海岸あたりに、キルケーイイーかなんかいう岬があってさ。
そこが魔女キルケーの座ってことになっててさ。
なので、ラテン人の祖はオデュッセウスとキルケーの子だとか、
氏族の祖先がテレゴノス(やはりオデュッセウスとキルケーの子)などという言い伝えも
ままあるわけです。
とうとうリーウィウスにもその伝説に関する言及がありましたよ。
リーウィウス説だと、オデュッセウスとキルケーには3人も息子がいたらしいよ。
(おいおい、やりすぎだろ、オデュッセウス)
そんな伝説があること自体は純粋に面白いと思うのですが、

……オデュッセウスとキルケーの子って、なんか、嫌な感じの子供っぽくありません?

(二人のこう、悪巧みエキスがぎゅっと濃縮されてそうでさ…・)

でも、確か、伝説ではディオメデスも戦後イタリアにおちついたそうだから、
オデュッセウスとディオメデスの子孫が半島を席捲!…と想像するとちょっと笑えます。
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by mi-narai | 2008-02-15 00:52 | 2008年2月の読書

『ガーディアン』『ベオウルフ』『ハンニバル』『ラッキー・ユー』

あんまり長いので、本とDVDを分けました。

ガーディアン -ハンニバル戦記-
/ エスピーオー
スコア選択: ★★★★



『ガーディアン -ハンニバル戦記-』
正月にやってた4時間番組で使われてたBBC製作ドラマの完全版です。
TSU●AYAにあったので借りてみました。
さすが腐ってもBBC,ドラマというよりドキュメンタリー寄りなので、時代考証や前後関係の説明には信頼がもてます。
カルタゴの同盟都市を攻撃したローマの同盟都市に、カルタゴが攻撃を仕掛けたところからスタートする本作、互いに同盟都市援護の名目で対峙するローマとカルタゴの戦争に至る経緯や、政策等が分かりやすく説明されてます。

…面白かった。

軍を率いてストイックに戦い、
政敵の嫉妬のせいで孤立無援状態に放っておかれ、
挙句、スキピオ(息子)に敗れて逃走、
最後、毒をあおって死んでしまうというハンニバルのその恵まれなさに、
某ヘクトールを思い出して切なくなってしまいました。
今ハンニバル・バルカという名前を聞くと漏れなくときめく…(ぽっ)。

ところでさ、息子スキピオって、相当ハンニバルのこと好きだよな!
10年観察続けてとうとうハンニバルの戦術会得しきったってんだから。


ベオウルフ
/ エスピーオー
スコア選択: ★★★



『ベオウルフ』
ちょっと前まで放映してたアンジーの出てるアレ……ではなく、
個人的に贔屓にしているジェラルド・バトラー主演の方です。
随分前に親切な方に情報をいただいていたのですが、ようやくレンタルの棚に並んだので借りてみた。

アンジーが女神やってるやつの方がどんなのかは知らんが
この映画は、(筋は、もともとが叙事詩だから、分かりやすく一本道なのですが)、
まず、風景が美しかった…。
(どこかで見たことがある、と思ったら『ワンダと巨像』でした)
登場人物の脳みそ筋肉必須の叙事詩の英雄にしては、主人公が知的な面差しで、常にこれで正しいか自問している風なのも好感が持てました。
主人公の敵としてでてくるトロルのグレンデルを、純真でまっすぐな精神の持ち主と描いてるところが、現代風解釈だなと思いました。ありがちっちゃありがちなんだけど、やっぱり武力を持つ人はそれを振るう前に一度は考えないとね。
これ、上の『ハンニバル戦記』と同じとこから発売されてるようなのですが、一体どこの映画なんだろう…
監督あからさまに北欧名だったし…



『ハンニバル』
上記の『ガーディアン』とはまた別のハンニバル。
某方のご厚意で鑑賞することができました、ありがとうございます!
『ガーディアン』の方が事実を良く調べた上でのドラマ仕立てになっていたのに対し、こちらはもっとドキュメンタリータッチ。
これもまた面白かった!
『ガーディアン』の方と重なる部分も勿論あったのですが、重なってない部分が、互いに補完しあってるようでとても興味深かったです。
ハンニバルのお父さんの名前はハミルカルで、バルカ家は軍人の一族だったのだなあ…
(商業色の強いカルタゴではバルカ一族は浮いていた、というのも印象的でした)
商人とか、商業都市とか、商いの字がつくだけで心惹かれてしまうので、
なんか、カルタゴがものすごい好きになりましたよ!
アラブ風の衣装も素敵だったわ~
でも、ハンニバルの支援要請への対応は酷すぎると思う。
ていうか、一丸となって対カルタゴ体制になってたローマの政策との対比で国のカラーの違いが浮き彫りになってるというか…
(ほんと、ローマって、あの頃質実剛健な国だったんだなあ…)

最初見始めた時は
「…役者の顔って大事だわね…」(失礼☆)と思ったものですが、
後半に入ると、あのごつい熊さんみたいなハンニバルが素敵に思えてくるのだからどうしようもありません。
(だめよ、これ以上手を広げては…!!)


ラッキー・ユー 特別版
/ ワーナー・ホーム・ビデオ
スコア選択: ★★★



『ラッキー・ユー』
これは、TSUTA●Aでぼんやり準新作の棚をチェックしていた時に、恋愛もののコーナーにあったもの。
ちらっと目に入ったあらすじに
「相手の心理を読むことに長けた主人公が…」
といった一文があって、その、頭良さげな文句にまず興味を惹かれたんです。
で、手にとってじっくり読むと、更に気になるポイントが。
①ギャンブルの話らしい。
 →わたくし、シリアスなものはダメですが、『スティング』とか『マーヴェリック』などは好きなのです。
②ヒロインがドリュー・バリモア
 →ドリューすきなんです!(でも、『ラブ・ソングができるまで』は普通だったなあ)

で、よくよく見てみると

「主人公役に『ハルク』『ミュンヘン』のエリック・バナ」

とあったのです。
ふーん、そうか、エリック・バナ…エリックえー!!エリックーー!?
で、即借りた(単純です)。
(※蛇足ですが、エリック・バナはヘクトール役でわたしの心を虜にした男前なナイス・ガイなのです)

以下、忘れないうちにあらすじ。
ラスベガスで食ってるプロのポーカー・プレイヤー、ハック(これがエリック・バナ)。
彼はものすごく頭もいいし、相手の心理を読むのも上手いのに、同じくポーカー・プレイヤーである父へのわだかまりから、大成できないでいます。
今度開かれる世界ポーカー大会に出場予定のハックですが、父も出場すると聞き、気にしすぎるあまり日常のゲームで負けまくってしまいます。
そんな時に出会うのがヒロインのビリー(ドリュー)。明るくて正直で、曲がったことの大嫌いな
彼女と付き合ううちに、ようやくハックは父へのわだかまりを捨てることが出来たのでした。


…てな感じのまあ、オーソドックスな恋愛ものです。
もうちょっとコメディタッチかと思っていたら、意外と真面目なつくりだった。
で、このハックがまたダメな男でね~。
大会出場金まで使い込んじゃうわ、ビリーの金にまで手を出しちゃうわで踏んだり蹴ったりな人なんです。
でも、そんなダメ人間設定なのに、なんだか映画を見ている間中
ハックとヘタリアのドイツ  が重なって重なってどうしようもありませんでした…(なんでだ…)。

こうして見ると、エリック・バナって、めちゃめちゃ絶世の美男というわけでもないのですね。
(いや、真面目そうな、好みの顔ではあるのですが。でも、彼確かコメディアンですよね)
ものすごくかっこよく見えていたのは、ヘクトールだったからなのだなあ…。
こういう、もともとの容姿でなく、その後知った性格とか行動とかでどんどんかっこよく見えてくるパターンにワタシは本当に弱い…。
(↑同じようにオデュッセウス役のショーン・豆にもはまった前科持ちです)

小ネタ
・The Other Boleyn Girlではヘンリー7世役らしいよ。ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンセンと競演らしいよ。

・その次のThe Time Traveler's Wifeの方が軽くて楽しい話っぽいなあ。

・身長189センチらしい。高っ!

・お父さんがクロアチア人でお母さんがドイツ人らしい。
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by mi-narai | 2008-02-09 22:55 | 2008年2月の読書

『ローマ神話の発生』『ローマ建国史(上)』

今週はよう働いたなあ…
来週も繁忙期バリバリ継続予定なので、週末にまとめてアップしちゃいます。


松田治著『ローマ神話の発生』読了。
ほんとうに松田先生ゴメンナサイ。これからはちゃんと敬称付けて呼びます!
ロムルスの神話の各要素(たとえば、なんで双子やねん、とか、乳をやるのは狼でないといかんのか、とか、兄弟殺しのモチーフはなんじゃ、とか)について、一つずつ丁寧に考察してあり、とても興味を持ちながら読み終わりました。
そんでもってやっぱりオウィディウス、リーウィウス、プルタルコス、ハリカルナッソルのディオニュシオスが参考文献として大流行ですよ。
他3人はともかく、ハリカルナッソルのディオニュシオスの訳本なんて日本に存在するのかしら…
…やっぱり語学を勉強して原文、もしくは英語で読むべき…?

ところで、松田先生の本を読んでると、どんどんマルスのイメージの

男前度

がアップしていくのですけれど!
最初ざざっとローマ神話をさらった時は、わりと明るいイメージ
(ギリシア神話でいうならアンティロコスとか、アウトリュコスとかさ)
だったのですが、原初の姿を読むにつれ、
「…実はこの神様、最初はもっとシリアス属性だったんじゃ…」という疑いが濃厚になってきました。
ディオメデスみたいな感じだったんかしら…
(↑でも、自分のディオメデス観が一般とずれてる自覚がある…)
要一考。

ローマ建国史 上 (1) (岩波文庫 青 490-1)
リーウィウス / / 岩波書店
スコア選択: ★★★★



続けて満を持して上記でも出てきたリーウィウスの『ローマ建国史(上)』
読み始めました。
確かこれって、まだ下巻が発売されてないのよね。
(頼みますよ、岩波さん!)
まだまだ序盤で、遠い始祖アイネイアスから始まってようやくロムルスまで辿り着いたところです。
先に松田先生の本を読んだので、
「リーウィウスの記述ではこうなっているけど、現在の学説ではこうなって
いるのだな」などと分かり、一人悦っとります!
後、しょっちゅうエトルリアについての言及があるのも嬉しいところ。
初読当時はさっぱり分からなかったけど『アエネーイス』にでてくる敵方のメーゼンティウスって、エトルリア人だったのね!
(確か、あんまり暴虐なので市民に離反されて、追い出されてました。
アイネイアスは、その、ちょうど王不在の都市に出かけていってエトルリア人たちを見事援軍として味方につけてた)
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by mi-narai | 2008-02-09 19:26 | 2008年2月の読書

『ローマと地中海世界の展開』 『エトルリア語』 『ローマ神話の発生』

新聞で
ギリシャの首相か誰かが、キプロス問題をもうちょっと考えれ!という条件付で
トルコのEU加入を支持した、という記事をちょっと前に読みました。
…仲が悪いと思ってたら意外とあんた達…(くすっ)

浅香正監修『ローマと地中海世界の展開』
あんまり興味のない論文もあるなかで、ポンペイの住宅事情やローマにおけるエリートコースなど
なかなか興味を引くものもちらほらあります。
頂点まで辿り着こうと思ったら、軍務についといた方が良かったみたい。
聖書外典と女性聖人の話もあって、キリスト教にはさほど興味がないながらも面白かった。
ギリシアの重装歩兵に関する考察も、大変面白く読めました。
今、ようやくこの本を借りた目的の論文
「ハトレンク銘とエトルスキの女性」まで辿り着いた。

数日後、読書メモを書き損ねているうちに読了。

エトルリア語 (大英博物館双書―失われた文字を読む)
ラリッサ ボンファンテ / / 學藝書林
スコア選択: ★★★★



続けて『大英博物館双書失われた文字を読む6 エトルリア語』読み始め、数日後、読了。
エトルリア語文法の本だけど、エトルリア語解読の現状や、どういった資料を使って読み解くか、
その資料にはどういった文体が多いか、も説明してあり、いきおい読み終えると
エトルリア文明についても概観できるようになっていて、一粒で2度美味しい仕様となってました。
面白かった!
エトルリア語は印欧語族ではないけど、屈折語ではあるのだなあ。
(動詞の変化覚えるのめんどくさいんよ…)
でも、エトルリア語ってカワイイですよ。
母音がア、エ、イ、ウの4つしかないし、有声破裂音、日本語でいうところの濁音にあたる、G,B,Dなんかも
発音しなかったから、他言語から語彙を借用する時はそれぞれK,P,Tに置き換えられたんだって。
だから、「オデュッセウス」なんてエトルリア語じゃ「Uthste(ウトステ)」ですよ。
誰じゃそりゃ(笑)。
また、文字も、フェニキア文字→ギリシアアルファベット→エトルリアアルファベット→
ラテンアルファベットの順で蔓延したから、今のアルファベットになったという流れがよく分かった。
ぶっちゃけ、英語に慣れた日本人にとってギリシャ語のアルファベットって、読みづらいやン!
ギリシャ語からさほど発音に差があるわけじゃなさそうなラテン語に入るのに
なんであんなに読みが変わっちゃったんだろうと思ってたら、一旦エトルリア語を経由したからなのね~。

ところで、本を読み終えてまたも先の日記に書いたことが嘘かもしれないと判明したので告白。

フェルナン・ブローデルさんはエトルリアのマリス(マリシュ)が古イタリア起源、ようするに
ラテン人のマルスからきてる、みたいな書き方してたけど、
読むとやっぱりマリシュとマルスは別物っぽい。
(そもそもマルスにあたるエトルリアの神は前出のとおりラランらしいし)
マリシュって130年生きて何回か生まれなおしたとか、
ヘルクレ(=ヘラクレス)とメネルウァの子供だとかいろいろ伝説があったらしいです。

メネルウァ(エトルリアにおけるミネルウァ)さんといえば、
これまで「メンルウァ」と書いてたんですが、
どうもメネルウァ、から発音の推移で母音が抜けてメンルウァになったらしいので
古い形を採用してこれからはメネルウァと書く事にします(決意)!

そのメネルウァさんですが、やはりフェルナン(←馴れ馴れしい)はエトルリア起源といってるんだけど、
どうもエトルリア語って、i音をe音と混同する傾向にあったから
(例:アキレウス→アケレorアキレ どっちでもオッケー!)
ミネルウァ、がエトルリアに入ってメネルウァになったぽいよなあ…
(まあ、起源がどっちでも、ローマよりもエトルリアの方が信仰は盛んだったっぽいから
結局ミネルウァさんはエトルリア寄りの女神だと認識してるんですが)

(小ネタメモ)
エトルリア主要都市のうち唯一海に面していたポプローニアですが、
ポプローニアはローマ名で、エトルリア名はププルナ、もしくはフフルナ。
ディオニュソスに当たるエトルリアの神フフルンスと名前が良く似てるなと思ってたら、
アテナとアテナイ、みたいな感じで神の名を冠した都市だったらしい。

ローマ神話の発生―ロムルスとレムスの物語 (1980年)
松田 治 / / 社会思想社
スコア選択: ★★★★



更に続いて松田●著『ローマ神話の発生』を読み始めました。
苦手な松田本なので、読むかどうしようか迷いに迷ったのですが、
きっと日本語が厳しいのは翻訳の時だけよ!と自分に言い聞かせ、手にとってみました。
いや、ごめん、アタシが悪かった!
面白いです!(日本語も普通です)
ローマの建国神話(要するにロムルスの話)関連について丹念に書いてある本。
まだ序盤ですが、ワクワクしながら読んでます。
どうも、ロムルスという名前もエトルリア語から来てるっぽいですよ!
ローマをほじくると、必ずエトルリアの影があるよなあ…
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by mi-narai | 2008-02-05 19:37 | 2008年2月の読書