カテゴリ:2009年2月の読書( 3 )

『古代ギリシアの同性愛 新版』 『光車よ、回れ!』

K・J・ドーヴァー著『古代ギリシアの同性愛 新版』
今日の備忘メモ。
・当時リバは有り得無かった(えっ、それだけかよ!)

翌日の備忘メモ
・受けて側の立場は仕手側の立場より低く、屈辱的であり
その立場に立って快楽を得たり、自分から進んで金銭を得たりすることは社会的地位を棒に振るも同じ

…と考えられていたということは良く分かった。
とはいえ、実際にどうだったかというより、他人からどう思われてたか、が
この場合当然キャリアにとっては重要だったらしいんだけど。
結局女性側=立場下 ってことだよな、と思うと、やはり腹立たしいです。
腕力勝負の世界は女性の方が圧倒的に不利なんだよなあ…

それはさておき、おばちゃんさらっと読み飛ばしちゃってますが、
結構エグイ表現とか用語とか出てくるので、成人前のお嬢さん方はこの本を読まないほうがいいと思います。
これまで読んだ中で1ページ内に「ス●タ」がこれほど頻出した本はなかった…。

更に翌日の備忘メモ
今読んでいるところでは「ペ●ス」が頻出してますよ。
大真面目に理想とされたその形、長さなどが考察され中。
また、ソレとは別に壷に書き込まれた文句や落書きなど見てると
「アホだな~、こいつら」などと笑ってしまいます(主に共感の意味で)。
どうでもいいような日常などが垣間見えると、それまで理想化して遠く感じていた
古典期ギリシアが急に身近に感じて楽しいなあ。


光車よ、まわれ! (ピュアフル文庫)

天沢 退二郎 / ジャイブ


天沢退二郎著『光車よ、まわれ!』再読中。
耳慣れない出版社から、挿絵を沢山入れたバージョンが再販されててさ。
あとがきを読んだら、前のバージョンに少し手を加えてあって、これで定本にする、
とあったので、つい買ってしまったのです。

小学6年生の主人公一郎が、級友3人がいつの間にか化け物に変わっているのを
知ってしまったシーンから物語りは始まります。
外を豪雨が吹き荒れている時の、教室の静けさや、
後ろのドアを押しつぶさんばかりに膨張して見える3人の化け物、
水溜りからさかさまにのぞく顔、捕まえようと伸びる黒い手、など

まだちょっとしか読んでないけど気持ち悪いよーー!!

この気持ち悪さが病みつきになるのですよね…。
そして、化け物が気持ち悪ければ悪いほど、謎の光車(光る三つの車輪)が鮮烈に光を放つわけです。

化け物に立ち向かうのは、やっぱり小学生たちで、
昭和のカオリがする町並みや、秘密基地、子供にしか分からない決まりごとなんかがこれまた楽しい。
さっさか読んでしまおうと思います!

翌日さっさか読了。
途中がサスペンスタッチなので止まらなかった…。
結末はわりとあっさり目で、前回読んだ時も同じような気持ちになったことを思い出しましたが、
それでも、この本は少し時間がたってもナカナカ読んだ時の雰囲気が色あせないのがすごいところ。



DVD
ガキの使いやあらへんで、罰編の笑ってはいけない温泉旅館を借りてみました。

……面白かった…**

でも、個人的にはまっちゃんが叩かれるシチュエーションが一番楽しいな☆
(今回は罰ゲームには加わってなかったの)


『あいつはママのボーイフレンド』
メグ・ライアンとアントニオ・バンデラス主演の娯楽映画。
借りた時に何を考えていたのか思い出せません。
でも、テンポのいいラブコメなので特に拒否反応もなく楽しく見終わりました。
特に、おかんの濡れ場を監視しなきゃならなくなったFBI息子の苦悩が
可笑しかった(笑
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by mi-narai | 2009-02-26 22:59 | 2009年2月の読書

『古代ギリシアの同性愛 新版』 『TheROME』

K・J・ドーヴァー著『古代ギリシアの同性愛 新版』もうちょっと読み進む。
今、政権争いの一環として売春で訴えられたアテナイ市民の裁判のあたり。

翻訳だから余計にそうなのかもしれないのですが、
もともとさほど読解力のないワタクシの事、ぼんやりしながら読んでいると
「…あれ?えっと今何の話してたっけ」と分からなくなることもしばしば。
(というか、ちょうど今「だから何の話なん???」状態です。ほんまもんのアホです)
でも!何の話か分からなくても、大真面目にアルカイック期~(主に)古典期~ヘレニズム期~ローマ期の
ギリシア人が同性愛についてどう考えていたか当時の文献資料から読み解こうとしている
大真面目な本だということは分かってるので良しとしましょう。
日本にも衆道はあったし、別段宗教的な戒律が厳しいわけではないので
当時のギリシア人が男→若い男方向で懸想するのをごくナチュラルに認めてたと知っても
「ふ~ん」としか思わないのですが、確かにキリスト教徒の学者(男性なら見なかったことにしたくなるのかもなあ。

これまた、自由恋愛は良くても金銭が絡むと法律違反だとか、
アテナイ在住外国人は、ほんと法から除外されてるよなとか、
裁判でのお互いの手の内を読んでの罠の張り合いとか、
ギリシア語の恋や愛に関連する動詞は、女性相手にも稚児相手にも同様に使われてたとか、
詩におけるほのめかしの数々とか
付随して語られるアレコレが意外と面白いです。

後、ヘレニズム期以降、アプロディーテとエロスの分担が
アプロディーテ…男性→女性
エロス…男性→青少年

となってるとあったのも面白かった。

次の章からは頑張って「今何のことについて話しているのか」という大局を踏まえつつ
読むように心がけたいと思います。


DVD
『SuperNatural シーズン3』7巻
後もうちょっとでディーンが死んでしまう!
…この話、どうやって決着つけるんだろうなあ…。

8巻。これで「完」のはずなんですが

何この終わり方!!!!!

製作者側が続きを作ることを意図していたならまだいい、ほんとうに
これで終わりなんだったら、アタシ許さなくってよ!
んもう!こんなことなら見るんじゃなかった!大変遺憾です!


ザ・ローマ 帝国の興亡 DVD-BOX

ポニーキャニオン

スコア:


『TheROME』2巻
『ROME』の続きも見ないといけないんですが、これはあのドラマとは別の、BBC製作の歴史再現ドラマです。
(2年ほど前の正月の塩野御大関連,カエサル大好きローマ番組で使われてたアレです)

古代ローマ史を、6人の人物にスポットを当てることによって
よりダイナミックに読み解こうという試みの元、大真面目に作られた番組で
全6話。
1巻が1・2話でカエサルとネロ、
3巻の5・6話はローマ帝国の滅亡関連だったのですが、
「カエサルはもういい」「滅亡編は悲しくなりそう」という理由で
2巻のグラックスの改革と、ユダヤ戦争の回を借りてきました。

「グラックスの改革」
おお、主人公のグラックス役がジェームズ・ダーシーです!
ミスタ・プリングス!(C・マスコマ)
真面目で正義感の強い若者が正義を貫こうとして周囲に阻まれて
軌道を狂わせて行くのが見ていていたたまれなかったのですが
まさかの結末に見習いそんないたたまれなさを吹き飛ばされました。
ああ持ってくるかー。やるな、BBC…
時代考証もしっかりしていて、元老院の制服(※制服じゃありません)から
当時の兵士の鎧までにやりとする箇所が満載でした。
ケルト人との和平の誓いにも、ちゃんとお決まりのあの手順が踏まれてたのも良かった。
(石を放り投げて「もし誓いを破ったら自分もこうして破滅する」とか言うアレ)
結婚式の時の花嫁の結い髪を頭の上へ巻き上げた髪型もにやりとしました。

「ユダヤ戦争」
こっちはウェスパシアヌス(後の皇帝)が息子と協力してユダヤ人の叛乱を抑える話。
ほぼ8割が埃っぽくて暑苦しいユダヤの地舞台で、ずーっと戦争描写なんですが
グラックスが純粋な(つまり、反面世知が分からず青臭くもある)若者で視聴者をひやひやさせた分、
こっちの親子は世慣れた感じで安定感があり、見ている方も安心でした。
ユダヤとローマという文化の違いも際立っていて、全然期待してなかったのに面白かった!
ちょっとこの親子が好きになりました。
ちなみに、「ユダヤ戦記」の作者フラウィウス・ヨセフスも出てきますよ。

どちらも、物語性やドラマ性重視というよりは、
歴史をドラマの形式で分かりやすく語ったという面が強いので
純然たる娯楽を求めて見ると面白くないかもしれませんが、
わたしはドキュメンタリーの方が好きなのでこれはこれで満足です!
拾い物した感じでお得感倍増です。
ずっと前に借りたやはりBBC製作のハンニバル再現ドラマとまとめて手元においておきたいわぁ☆
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by mi-narai | 2009-02-18 23:52 | 2009年2月の読書

『エトルリア人』『比較言語学入門』『世界の言語入門』『古代ギリシアの同性愛』

読み終わった本が溜まってしまった…

ドミニク ブリケル著『エトルリア人-ローマの先住民族起源・文明・言語』読了。
言語に関しては、以前読んだ大英博物館叢書の『エトルリア語』の方が詳しいのですが
…『エトルリア語』にはエトルリア語は屈折語だと書いてあったのに
こっちの本には膠着語だと書いてあります…よ(単語に屈折はあるらしいけど)?
この本の方が新しいのだから今のところ膠着語である蓋然性のほうが高いと判断していいのかしら。
いや、前から膠着語っぽいよなと思ってたんだ、マジで(笑)

後、エトルリア語は有声音(=日本語で言うところの濁音)を持たないという音韻上の特徴を
説明する段で、今回はディオメデスが例に上げられてたんですが
(Dの音が多いから。エトルリア語にないOの音も使ってるし)

エトルリア語でディオメデスは「ティウミテ」なんだそうな。

ティウミテとウトステ……なんか可愛いなあ。

あとがきの平田先生の解説も、なかなか面白かったです。
久しぶりにツィラトとかプルトとかいった官職名を見ました。

ところで、ギリシア人がエトルリアの対岸に植民地を作ったのが8世紀頃で、
エトルリアの黄金期もその時期以降だから、
当然エトルリア人が海賊だという都市伝説(笑)が広まったのもそれ以降、
つまり、ディオニュソスが海賊に襲われて海賊がイルカに変わったというあの
エピソードが成立したのもそれ以降なのかしら。
とすると、ディオニュソスがギリシアに入ってきたのは比較的後からだという
学者先生方の意見はあながち間違いじゃないのだなあ
……などと妙なところで感心してしまいました。
いやまあエピソードなんて後からどんどん付け足されるから一概に言えないんですけどね~


高津春繁先生の『比較言語学入門』読了。
読み終わって随分時間が経ってしまったので、心に残ってることを箇条書きに書き出してみます。

・「コリントス」などといった「ントス」という音を含む地名の中にあるνθという要素が、
実は先住民の言語の古い形を残している
(=つまり、「コリントス」や「ラビリントス」といった単語は非ギリシア系)
と言う有名な事実がこの本に既に載ってます!
で、感心しながらふと思ったのですが
確か、エトルリア語も印欧語族進入前の古い地中海民族の言葉じゃなかったっけ。
→じゃあ、その「コリントス」系の古い言語ってのはエトルリア語と同系統だったりしないのかしら。
地理的にも近いからありえないことでもなさそうな気はするけど…多分違うんだろうな。

・エトルリア起源のローマ名も載ってる!
おおおお、初読時のわたしは一体どこに目をぉぉおおお!!(激しく後悔)

・比較言語学を行うためにはその言語を知悉しておかねばならない
→なんと高津先生はもともと言語学畑の人らしいです。 
最専門はギリシャ語の方言研究なのだとか。
どうも西洋古典文学の訳や辞典などでお目にかかることが多いから勝手に文学畑の人なのだと思ってました。
でも言われてみれば、古ギリシア語やろうと思えば古典を読み込むしかないもんな。納得納得。


世界の言語入門 (講談社現代新書)

黒田 龍之助 / 講談社

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黒田龍之助著『世界の言語入門』読了。
『比較言語学入門』が比較的硬めの本だったので、次の本を読む前の息抜きに読み始めて、
あっちゅう間に読み終えてしまいました。
90の言語について、2ページづつつれづれとつづられた言語の紹介本兼エッセイ集。
若干ムネムネ調。
時には作者の雑感で終わってる言語なんかもあるんだけど、
それでもスラブ語派の専門家である著者のこと、ところどころの鋭いツッコミにはどきっとします。
いや、面白かった。そして、いろんな言語を勉強したくなりました。
この本だけでもワタシが少しもかじってない全く知らない語族が
アフロ・アジアとオーストロネシアとニジェール・コンゴ、エスキモー・アリュート
ウラル、コーカサス、タイ・カダイ、ドラヴィダ、8個もあります!
語尾じゃなくて語頭が格変化するらしいニジェール・コンゴ語族とか、
んもう気になって仕方ありません!
読みやすいので誰にでも気軽におススメできる一冊。

あと、バルト3国のうちエストニアだけはフィン・ウゴル語派でフィンランド語と近いと知って、
だからエストニアとフィンランドは仲がいいのかと今更納得しました。


さらに息抜きに『週間世界の美術館No.29大英博物館②』を衝動買い。
表紙が例のペンテシレイアの首を刺すアキレウスだったからさ。
たいした記述がないのは百も承知なので純然たる観賞用です。
芸術の良し悪しがさっぱり分からないので美術館にはあまり興味はないのですが、
遺物は大好き☆博物館、いいよな~……。

そして、ボッティチェリが実はアテナも描いていた事を初めて知りました。


古代ギリシアの同性愛

K.J. ドーヴァー / 青土社

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K・J・ドーヴァー著『古代ギリシアの同性愛 新版』を読み始めました。
まだまだ序盤なんですが、本の最初にまとめて載ってる壷絵の写真。
写真に付されてる(おそらく著者による)解説がたまらんのです…!!!!

例1:「一つの衣に包まれた男と若者。多分性交中である」
いや、分からんやろ!

例2:「手ごたえのある少年を抱く若者」
手ごたえって一体その根拠は…

例3:「テセウスの恥毛の僅少な点に注意」
そこは注意すべきとこなんだね…

例4:「若者が他の若者の肛門に指をあてがう。多分、悪ふざけ」
カンチョー!(爆笑)

例5:「ヘラクレス。筋肉構造と性器の小ささに注意」
あ、こりゃ確かにちっちゃい。

例6:「異常に体毛の多い裸の男」
ほっといたれよーー!!!

ああもう、出勤電車の中で顔が笑っちゃって仕方なかったです。
どうしてくれよう、もう!
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by mi-narai | 2009-02-12 00:37 | 2009年2月の読書