カテゴリ:2008年8月の読書( 7 )

『恋愛指南』

オウィディウス著『恋愛指南』
次、女性の口説き方、ならびに、落とした女性との仲を長持ちさせる方法の段に
入りました。
最初はテーマである「女性の落とし方」というのが、
どうにも男性視点で好きではなかったのですが
蓋を開けてみるとなんか、一生懸命で可愛くなってきた。
オウィ先生、本気が冗談か分かりませんが

兎に角押せ!マメになれ!褒めろ!彼女に尽くせ!

みたいな事を力いっぱい書いてるんですもの。
「女性はみんな自分には愛される価値があると思ってる」
「いやよいやよも好きのうちだ!」
みたいな言い切りも、女性をバカにしているというよりは
「だから、怖がらずにガンガンアタックしろ!かっこ悪くなるのを
恐れてちゃなんにもならないぞ!頑張れ!」
というエールだと思うんです。
現代日本でも、男性側が振られるのが怖くて積極的になれない、みたいな
悩みが良く言われるのですが、
オウィ先生の書きっぷりをみていると、昔のローマでも案外そうだったんだなあ
などと思えて可笑しいです。
ちょっと前に読んだBL小説『美男の達人』で出てくる美男塾でも
同じようなことがレクチャーされてたのを思い出しました(笑)。
いや、あのBLも面白かった(BL以外の部分が)。


翌日読了。
女性の口説き方、長続きさせる秘訣、などは2章までで終わって
3章は、逆に女性に向けての、いかに男の心を掴むかの指南でした。

読み終わっての感想は、

……オウィ先生、師匠と呼んでもいいですか……?


いや、もともとオウィ先生のことは好きでしたが、
恋愛に対する姿勢に共感できる部分が多くってさ。
こう、欠点を努力で補おうという姿勢とか、女性観とか。明るい態度とか。
もし自分が男だったら、アタシもやっぱり
『愛する女性が狂態を晒してもうダメという目をしている』のが見たーい☆

それはともかく、ちょこちょこ挟まれるギリシア神話エピソードの中に
トロイア関連の名前も出てくるんだけど、アキレウスがちらっと出てくる箇所が
なぜかエロい
んだ…。
(その直前のヘクトールのたった数行の記述にも、散々妄想させられたけど)

読みながら赤くなったりにやけそうになったり、気持ち悪い人になりかけました。
最初から最後まで面白く読んだけど、通勤電車で読むべき本ではなかった…。
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by mi-narai | 2008-08-31 17:26 | 2008年8月の読書

『ロロ・キドゥルの箱』 『ニッポンの評判』 『恋愛指南』、他

鷲田清一著『「待つ」ということ 』読了。



中島 成久著『ロロ・キドゥルの箱―ジャワの性・神話・政治』
第1章はいかに近現代ジャワで神話がまだ色濃く信じられていて
政治に利用されてきたか、というような筋立てでした。
1960年代の共産党がらみの騒動があまりに血腥くてどうしようかと思いました。
でも、カリスマ性のあるスルタンの行動を追うのはすごく楽しかった。

第2章の、厄落とし劇の段に入りました。
日本でも折に触れてそれなりに民俗行事があるので、厄落としのために儀式があったりすることには
違和感がないのですが、厄落としの縁起がこれまた血腥いのがジャワクオリティ…。
インドと中国の間に挟まれ、イスラムの影響も受けてる地域なので、
インド文化のジャワ化の様相なんかはとても面白いです。
2章に入ってより民俗チックになってきたので、読むのが楽しい。



シャンナ・スウェンドソン著『㈱魔法製作所 おせっかいなゴッドマザー』読了。
当たり前なんだけど、主人公視点過ぎて個人的に物足りない…

ロッドの恋愛模様をもうちょっと詳しく教えてくれーー!(心の叫び)

主人公がばたばたしてるうちに、脇キャラはいつの間にかくっついてるんですもん。
脇キャラが目当てのわたしのような少数派読者は痒いところに手が届かなくて
じりじりするんですよ!

……スピンオフで書いてくれないかなあ。書いてくれないよネ…



今井 佐緒里著『ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート』読了。
さらっと読み終えました。とりとめもなく思ったことメモ。

・トルコ人はやっぱり素敵です。(欲目)

・意外と倹約家のオランダ人。思えば長い付き合いですよね!(江戸時代からだもん)

・あと、フィンランド人、思ってたより態度がでかくてビックリです。
(いやまあ、著者の主観だからコレばかりを信用は出来ませんが)

・フィンランド人で「おいおい」と思ったわたしですが、イギリス人の段で
「おい待たんかい!」とさらにツッコむ声を大にしてしまいました。
イギリスの場合レポートを書かれた方が他のレポート著者に比べて年配であることも
その一因であるかもしれないのですが、
イギリスの地で日本人であることがいかにつらく苦しいかという例がたくさん載っていて
うっかりイギリス人に殺意を覚えかけました。いかんいかん。

・その後に続くフランスレポートがうってかわって日本人に好意的なフランス人について
多く書かれた物だったので、これまたうっかり惚れそうになりました。いかんいかん。

人の体験話として面白く聞くのはいいけど、全体的なことをこの程度の数の話から判断しては
いけませんよね!
反面、自分が日本人以外の人と接するときは数を頼みに強く出たりしないで、
謙虚で誠実であらねばならぬなあ、などと珍しく真面目に思いましたですはい気をつけます。



恋愛指南―アルス・アマトリア (岩波文庫 赤 120-3)
オウィディウス / / 岩波書店
スコア選択: ★★★★



オウィディウス著『恋愛指南』読み始めました。
まずは後書きから。
この著書は、オウィ先生によって書かれた恋愛に関する教科書なのですが、
一種のハウツー本であり、パロディ本でもあり、本自体がオウィ先生による
冗談みたいなものであるらしいです。
本の各所で、先行する真面目な先輩方の真面目な文学作品をパロってあるようで、
当時のローマ人は当然それを全て承知の上で「オウィディウスめ、やるな」
にやにやしながら読んでいたようです。
大体、恋の技法を手ほどきしてやろう、という本の設定自体が当時の文学の世界では
目新しいじゃないですか。真面目な教訓詩の体裁で、このふざけた主題!
オウィ先生のこういう人をくったところ、大好きです!

本文は3部に分かれていて、
・いかに目当ての女を見つけるか
・口説く手練手管
・長続きさせる方法
という構成らしい。
今、女を漁るにはこういう場所がいいんじゃないか?というオウィ先生の提案を
拝聴しているところです。

「やっぱ男はあんまり手入れしすぎるもんじゃないよな。自然にしてる方が男らしくて
好感度高いもんだぜ。でも!清潔さは別!これだけは気をつけるように!
女の子にとっちゃここははずしちゃならないポイントだからな」

「暗い場所、酒の席じゃ、大体どんな子も可愛く見えるからな。品定めは昼にしとけ」

などなど、今の日本人が読んでも「ははあ、まあ、そうかもなあ」と笑ってしまうような
提言が並んでて、読んでて面白い。
ところどころ挟まれてるギリシア神話ネタも、その場面を生き生きと描く筆致がすばらしくて
つい引き込まれてしまいます。
アマゾンレビュー読むと、さらにきわどいシーンとかもあるみたいだし、
続きが楽しみです!
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by mi-narai | 2008-08-28 22:04 | 2008年8月の読書

『ロロ・キドゥルの箱』 『㈱魔法製作所 おせっかいなゴッドマザー』

この日曜、京都の国際マンガミュージアムというところで開催している
『少女マンガパワー』展を見に行ってきました。
こんな酔狂に付き合ってくれた中村師匠、どうもありがとうございます!
初期の頃の少女マンガかも、母方の叔母の影響でかなりの確立で知ってるんですが
お目当てはそこではなく、よしながふみさんと今市子さんの原画でした。

今市子先生のカラーのなんと美しいことよ…

(さすがに原稿展示は『百鬼夜行抄』のみでBL関係はなかったけど)


しかしこんなミュージアムが京都に出来ているということがビックリ。
日本文化なら古いものから新しいものまで取り揃えますよ!
…という京都府の意気込みに感嘆いたしました。
大人500円の入館料で一日館内に納められた膨大なマンガ読み放題なので
暇なときに行くにはいいかも。

ついでにお茶に「都路理」に寄ったんですが、
相変わらずスゴイ込み具合ですね、あの店は…。


ロロ・キドゥルの箱―ジャワの性・神話・政治
中島 成久 / / 風響社
スコア選択: ★★★★



中島 成久著『ロロ・キドゥルの箱―ジャワの性・神話・政治』読み始めました。
時々思い出したように東南アジアの歴史とか神話って読みたくなりません?
そういうわけで、手にとってみたこの本。
神話そのものでなく、神話と政治の関係といった歴史・政治史も色濃く反映した本でした。
コレはこれで面白い。

ロロ・キドゥルって、ジャワの南の海に住む美貌の女神なんですって。
その女神が王権と結びついて今でも信じられてるあたり、
さすがに周囲を海に囲まれてる国だけあるなあ、と妙に感心しました。
同じく周囲が海の日本はそうでもない気がするんですが…
(どうなんでしょう。わたしが知らないだけで、実は日本でも海神信仰は
盛んなのかしら…。住吉くらいしか知らんなあ)
後、ジャワ語の語感が素敵です。
まだまだ序盤なので楽しみに続きを読みます。



おせっかいなゴッドマザー (創元推理文庫 F ス 5-3 (株)魔法製作所)
シャンナ・スウェンドソン / / 東京創元社
スコア選択: ★★★★



シャンナ・スウェンドソン著『㈱魔法製作所 おせっかいなゴッドマザー』
創元推理文庫から出てるロマンティックファンタジーの第3弾。
ファンタジーの振りをしてますが、どちらかというとロマンス寄りだと思います。
友人に「今回ロッドにもいい人が現れる予感☆」という情報を聞き、
居ても立ってもいられなくなって読み始めてしまいました。
(※ロッドは、主人公ケイティの片思いの相手の幼馴染。
あんまりハンサムじゃないんだけど、いい人なんだ!)
まだ序盤なんですが、前の巻でようやくオーウェンと両思いになれた主人公ケイティ、
今度はクリスマスに彼の家に行くことになって大慌て。
(やっぱりアメリカでも相手のご両親に会うのは一大イベントなのですね。)
これまたまだまだ序盤なので、早くロッドが出てこないかなーと期待しつつ
読み進みたいと思います。
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by mi-narai | 2008-08-25 22:01 | 2008年8月の読書

『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』 『この恋はめっちゃ本気』 『「待つ」ということ 』


日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)
内山 節 / / 講談社
スコア選択: ★★


内山 節著『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』読了。
妹がある日「お姉ちゃん、コレ買った?」と持ってきたのがこの本。
「買ってへんけど、買うかどうか迷っててん!」
「やと思った。かぶらんで良かった。読む?」
という流れで貸してもらいました。
…なんというか、どういう位置づけに持ってくればいいのか悩む本です。
もっと民俗学的観点から書かれてるのかと思って読んでみればそうでもない。
著者は歴史哲学というか、民衆の意識からたどる歴史、みたいなものを目指してるような気がします。
しかし、簡単な日本語で書いてあるに関わらず読んでる間中眠くて仕方がない本でもありました…。
とりあえず、1960年代を境に狐に騙される日本人がいなくなった、という事実は良く分かった。


この恋はめっちゃ本気 (白泉社花丸文庫)
長江 堤 / / 白泉社
スコア選択: ★★★★



長江堤著『この恋はめっちゃ本気』読了。
前々から一度読んでみたくて探していた本著を幸運にも古本屋で探し当てたワタクシ、
ほくほくしながら読んでみました。
まずは後書きを読んで作者が生粋の関東人であることを確認。
(親戚が大阪に多いのでこういった話を書くに至った経緯も一緒に確認)
その事実を踏まえた上で読み始め、明るいコメディだったのであっという間に読み終えました。

以下、あらすじ紹介
同じ会社の東京支社の同じ部署に勤める篤樹と敬一郎は恋人同士、同じ部屋をシェアまでしてる
熱々の二人である。
(BL小説なので、なんでわざわざ男同士で恋人だという事実がスルーされてんだとか
そういった瑣末なことには突っ込んではいけません。BLはファンタジーなのです)
大阪の実家から呼び戻され、一足先にお盆休みをとった敬一郎の帰りを今か今かと待ちわびる
篤樹。そんな篤樹の耳に、「大阪が独立した」というとんでもニュースが飛び込んでくる。
現にその頃大阪では祝☆独立のお祭り騒ぎが繰り広げられていたのだが、
東京では「ヨシモトの新手のジョークか?」としらけムード。
(このあたりの温度差がいかにもありそうで笑っちゃった)
だが、西日本の各県が大阪側に寝返りだし、大阪勢力圏とその他の境界に検問がもうけられ
自由な通行が阻害され始めるに至って、大阪が本気であることを関東側も認めざるを得なくなり、
関東勢も慌て始める。

…それはいいとして、すっかり独立騒ぎにノリノリな敬一郎、
篤樹からの「大阪と俺とどっちが大事なんだよ!」という電話に
「大阪にきまっとるやろ、ボケ!」と即ツッコミで返してしまう。
敬一郎の方は、ボケツッコミの習慣から反射的にそう返してしまったに過ぎないのだが、
そんな関西人の習性など分からない篤樹は本気でそれに傷つく(当たり前です)。
入る深い亀裂。一体二人の若者の恋の行方は!?

…などという冗談8割のあらすじが前半の1篇。
後半は前半で出てきた上司達の恋が成就するまでの素敵なお話になってました。
いや、この後半のおそらく40の大台には乗ってるはずのおじさん二人のラビュに大いに
萌えてしまいました。いいものですね、素直になれない大人って。
大筋の大阪独立については
「兵庫は大阪につくだろうけど、政令指定都市神戸は京都と一緒にごねると思うよ?」とか
(はっはっは、関西ってばまとまりがありませんよね~。みんなテンでバラバラ)
「愛知は東京寄りじゃないかしら…」とか
「関東人の目から見ると大阪の人はこんなにバカっぽいのかしら…」とか
(意外とその裏で冷徹な計算が働いてたりもしますよ?ものすごい素なこともあるけど)
細かいツッコミはありますが、おおむね面白かったので気にしないことにしときます。


「待つ」ということ (角川選書)
鷲田 清一 / / 角川学芸出版
スコア選択: ★★★★



鷲田清一著『「待つ」ということ 』読み始めました。
『哲学個人授業-<殺し文句>から入る哲学入門』が面白かったので、もうちょっと鷲田先生の
本を読んでみたくなったのです。
本の装丁や帯を見た感じでは、エッセイ本のように思ったのですが、
ふたを開けてみれば「待つ」という一件単純で簡単なことに関するとてもとても奥深い
考察が少しずつ角度を変えながら述べられた、真面目な哲学本でした。
途中から考察が深すぎてワタシのようなあんぽんたんにはついていくのがやっとの状態に
なってしまうのと、
読みながら「待つ」間の期待や不安といったあのじりじりする感情を思い出しちゃって
胸苦しい気持ちになってしまうのが困ったテンなのですが、
それでも面白い、読み応えのある一冊です。買ってよかった。
真ん中を越えたあたりで、介護の現場を通して「待つ」ということの姿が述べられているのですが
ばあさんを思い出してそれもまた苦しかった。
父方の婆さんはいい加減高齢なので当然それなりに呆けてんですが、呆け特有の困った症状
(人に物を盗まれたと言い張ったりとか、ありもしない話を捏造したりだとか)も持ってて、
これまでわたしはそんなばあさんの強情さに若干腹を立ててたんです。
(亡きはにーが穏やかで心の強い優しい人だったので余計に)
しかし、このたび、本を読んでそれらの諸症状が、呆けつつある老人が自分をなんとか
保とうとするギリギリの防衛手段なのだと分かり、ものすごく反省しました。
ワタシが悪かった。ゴメン!

しかし、著者名確認するためにAmaz●nでチェックしたんだけど、
書評がオール☆5つになってたのにはビックリ。さすが権威だなあ。



ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート (新潮新書 276)
/ 新潮社
ISBN : 4106102765
スコア選択: ※※


今井 佐緒里著『ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート』読み始めました。

……人間、疲れてるときに本屋へ行ってはいけません……。

正常な判断力が失われているせいで普段なら買わないような高額な本やおバカ本を買ってしまうからです。
これは、そんな状態で本屋に行った挙句、疲れた頭でも読めるようなごくごく軽い本を
チョイスした結果うっかりまかり間違って購入してしまったそんな1冊です。
大変に分かりやすいタイトルが全てを説明しているので内容については割愛。
相手の評判を気にするなんて、愚かしいことだと分かっていても、
それでもつい気になりますよね~この手の本って!出版社に乗せられた!(がくり)
3分の1ほどさらさらっと読みました。

一般の日本人への好感はおおむね諸先輩方の努力の賜物だと思います。
「アピール下手でも正直で誠実に相手に接すれば意外と分かる人は分かってくれるものなのだなあ」
と大いに安堵しましたが、
でも、日本のエロアニメやAVを見て日本人女性を都合よく解釈するのだけはやめといた方が
いいと思います。
ほほほほ、バカね、現実が甘くないからフィクションには夢をみるんじゃないの。
(アニメやAV女優の女性像が一般日本女性像と同じなわけないだろ!!)
……まったく、男って奴は……(ブツブツ)



映画
『ダークナイト』
最近良くテレビで予告を見かける映画です。
顔にメイク施したピエロみたいな悪役、てっきりジャック・ニコルソンみたいな
中堅どころの俳優さんがやってるのかと思ったら

故ヒース・レジャーらしい!!

ええー!そうなんだ!とびっくりした一件でした。
ブロ山での役どころといいチャレンジ精神旺盛ないい役者さんだったのになあ…
見に行くつもりはありませんが、びっくり加減がでかかったのでとりあえずメモ。

『幸せの1ページ』
ジョディ・フォスター主演のハートフル・コメディ。
これも最初知ったときは「ふーん」くらいの印象だったのですが
ジェラルド・バトラーがちょっと出演していると知って俄然興味が出てきました。
これは気が向けば見に行くかも。
※ジェラルド・バトラーとは
…「300」や「オペラ座の怪人」に出演してるナイスガイなスコティッシュである。
個人的には上記2映画以外の出演作の方が男前度が高いと思う。
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by mi-narai | 2008-08-19 22:40 | 2008年8月の読書

『歴史2』 『銀の枝』

ポリュビオスの『歴史2』
7章の終わりまで読み進みました。
カンネーの戦いがカルタゴの勝利で終わったことを受けての、周辺諸国の動向。
以下、心に残ったことを箇条書きに。

・どうもマケドニアの若くてしっかり者の君主ピリッポス王が変節しちゃったらしくて
かなり残念です。いい感じの王様だったのになあ…。

・国政の部分で、どの制度を採用していても最盛期を過ぎると後は堕落して腐敗すると書いてあるのを読んで
妙に納得してしまいました。

・カルタゴがローマに勝って、多くの都市がローマの同盟を破棄して離反した、そのなかにはカプアもあった
とあって、まるでカプアが機を見て乗り換えた裏切り者みたいに描いてあるんですが
……カプアってもともとエトルリアの都市じゃなかったっけ?
その後サベリ人(ウロ)に占拠された後ローマの保護下に入ったらしいけどさ。
そりゃ離反もするって!(…と、ものすごく弁護したい気持ちに駆られました)

翌日、読了。
巻末の8章に、シュラクサエの攻防の様子が載ってました。
漫画の『ヘウレーカ』に出てきたラケダイモン人のダミッポス君と
アルキメデス先生が出てきましたよ。
ていうか、アルキメデスの兵器、すげー!
彼の考案した防衛用兵器の数々、そこだけなんか歴史書じゃなくてファンタジーみたい!
ありえないような大掛かりな兵器ですよ!
そりゃ漫画に描いてビジュアル化したくなるって!
そして、そのアルキメデスの能力を看破して、兵器を作らせる気にさせた前王ヒエロンの偉大さを
思い知りました。


銀の枝 (岩波少年文庫 580)
ローズマリ・サトクリフ / / 岩波書店
スコア選択: ★★★★



ローズマリー・サトクリフの『銀の枝』読み始めました。
時代は『第9軍団のワシ』のマーカス・フラビウス・アクイラと
『ともしびをかかげて』のアクイラの中間くらいの年代、
この家系の二人の青年が主人公です。
数代前にブリテンを離れた分家の子孫ジャスティンが語り手で、
彼が父祖の地ブリテンに、見習い軍医として赴任してくるところから始まります。
そこで、やはり軍人になっていた同じ家系のフラビウスと偶然出会い、
ただいま順調に友情を育み中。
『ともしびをかかげて』でアクイラの実家はブリテン南部で農場を切り盛りしてたんですが、
誰が農場を切り開いたんかと思っていたら、どうやら初代のマーカスだったらしいことがこの本で判明!
そうか、やっぱりコティアと結婚して、退役年金で農場もらったんだなー!
前の主人公のことが先祖の話として出てくると、なんか得した気分で嬉しかったです。
まだまだ序盤なのでこれからを楽しみに読みます!
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by mi-narai | 2008-08-15 22:36 | 2008年8月の読書

『歴史2』

ポリュビオスの『歴史2』再び借りてきました。
前回の続き、第6章の『ローマ国制についての考察』のあたりから読み始めました。
国制の種類から始まって、ポリュビオス先生の見解やら、それが戦時においていかにすぐれているかの
具体例までこまごまと述べてあります。
さすがに暗記は出来ませんが、ローマ軍団の徴兵方法の詳細から、
野営地の配置までの記述は面白いです。


この間に、2冊ほどロマンス小説も読了。
もう何冊目か覚えてない…。


テレビでやっていたので『どろろ』見ました。
最初に出てきたクモの魍魎の動きがとっても素敵でした。
主役はわりとどうでもいいかしr(げふげふ、すみません)。
あんまりその辺の演技力には期待せずに見てたので…。
(うまいんかうまないんかよう分からん)
大河の小松タテワキ役の彼が弟役で出てて
「おお、役柄が違えばちゃんとしっかりして見えるよ!」と思ったのが
一番印象に残ったことでした。


今日電車に広島か岡山辺りの方言の女の子がいて、超絶にかわゆらしかったです。
薄々自分には方言萌え属性があるんじゃないかとは思ってたけど予想以上のときめきっぷりに自分で驚きましたホント。
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by mi-narai | 2008-08-07 22:34 | 2008年8月の読書

『ともしびをかかげて(下)』 『トルコとは何か』 その他雑記

ローズマリー・サトクリフの『ともしびをかかげて(下)』読了。

終わってしまった………。

終わった後、お話の雰囲気から中々抜け出せず、電車を降りて自転車飛ばして家に帰り着くまで
ものすごい夢うつつにぼんやり過ごしてしまいました。
(ご安心を。この本、読後感の大層爽やかな本でした。
なので、気持ちよく余韻に浸らせてもらいました)

面白かった。

おもしろかったー!などと明るく言い切れる面白さではなく、
なんというか、ずしりと心を揺さぶられる深く重い感動でした。
 
高校生の時に初めて図書館で借りて読んだときも、勿論面白いと思ったのですが、
果たして今よりもっと頭の軽い小娘だった当時のわたしは
ちゃんと内容をかみ締めながら読めていたのかしらん。
以前分かっていたよりももっと深い部分で理解できるようになっている気がします。

良い本は何度読んでも面白い所以はコレかー!
児童文学なので字も大きいし、ものすごくあっさり目に書いてあるのにこのしっかりした骨子と
物語の密度はどうよ。
久々に心の底から面白かったです。

いやまあ、前にも書いたように、わたしとこの著者の相性がいいだけなのかもしれないんですけどね!



『トルコとは何か』
皆様、真面目にトルコについて研究してらっしゃる方や造詣の深い方ばかりなので、
「これまでミーハーにトルコ素敵ー♪なんて浮かれててスミマセン」
という気持ちになってきた。
そうね、そろそろ憧れだけでなくもうちょっと真面目なお付き合いに移行するべきよね。


なんだかんだいいながら翌日読了。
日本とトルコの関係など語った後、ノーベル賞作家のオルハン・パムクの文学についての
特集に随分ページが割いてありました。
途端に内容の理解が難しくなってしまった…うむむ、文学はよう分からん…。
折角オルハン・パムクさん本人の論文も掲載されてるのに、訳がまずくてものすごくよみにくかったです。
ええ、わたしの読解力がないせいではありませんとも。
訳が悪いのよ訳が(責任転嫁)。

巻末にトルコ史年表と、歴代スルタンの簡単な説明が載ってるのが嬉しかったです。
オルハン・パムクさんのオルハンって、第2代スルタンから名付けられたんですってよ。

ところで、トルコじゃ今現政府が憲法裁判所で審理され中らしいじゃないですか。
もし検察からあがったこの訴訟が受理されたら政党解散なんだって。↓

トルコ憲法裁判所、与党AKP解党訴訟の審理開始

どうなるのかしら…

トルコといえば!!
そうそう!
トルコの腹踊りの画像をワタクシ、Uチューブ で見つけてしまいました!
てことで、メモ。
けっこういろんなバージョンがあるらしいのですが、わたしの見たものに近かったもの。↓

アーシュクマーシュク



この秋コーエ●さんから発売予定の『采配のゆくえ』というDS用のソフトがちょっと気になります。
関が原の合戦が舞台、主人公は石田光成なのに、ゲームのカテゴリーは

合戦アドベンチャー


ですよ。なんじゃい、合戦アドベンチャーって(笑)。
開発画面見たら、みっちゃんが誰かをものすごく熱く説得してた(大笑い)。
一体どんなゲームなのか、ああ、気になる。


気になるものといえば、「関西広域連合」
順調に行けば来年夏には発足らしい。
2府4県(京都大阪、滋賀和歌山奈良兵庫)に福井、三重、徳島、あーんど土壇場で鳥取が参加
してるらしい。
道州制が導入される前に、自主的に地方自治の権限委譲の受け皿を作っとこうという
思惑もあるらしいですが、この記事を知った妹とワタシ、思わず

「もう、これは関西独立するしかないんちゃう!?」
「独立国家関西、いい響きやわ…」

などとアホな会話を交わしてしまいました。
まあこれは冗談ですが、本気で道州制を導入して
将来の税収入の減少に合わせて無駄を減らして地域を活性化させるつもりなら、
大きく地域ごとにくくるだけでこれまでの都道府県制と同じ枠組みの中央から押し付けられた
道州制ではダメで、
もうここは独立するくらいの覚悟と気合いで、
こっちから地方に都合のいい道州制を中央に叩きつけるくらいのイキオイでないと
いかん気もします。
なんで、関西広域連合がうまくいけばいいなあ、と思います。
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by mi-narai | 2008-08-01 22:49 | 2008年8月の読書