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『ロロ・キドゥルの箱』 『花と緑のふしぎ』 『ギリシア・ローマ世界における他者』

中島 成久著『ロロ・キドゥルの箱―ジャワの性・神話・政治』読了。
4章の日・月食の話の次は、5章は「スケルト」の話。
スケルトというのは、厄払いをしてもらわないといけないカテゴリーに入っている人の総称です。
二人姉妹とか、二人兄弟とか、すり鉢を壊した人とか、色々条件があって、
その条件に当てはまる人は、人食いの神様ブトロ・コロに食べられちゃうんだって。
そうならないように、ルワタンという厄払い劇をプロの人に演じてもらって、
「真の知識」に開眼しないといけないんだって。

外からこういう風習を除き見るのはとても好きですが、
自分が暮らしていたら、ちょっと大変だろうなあ、と思いました。
わたし、めちゃめちゃスケルトに当てはまってるやん。
ルワタン上映中は寝てはならぬという約束事さえ守れそうにないですし。

それはさておき、面白かった。
ギリシア神話では既に「神話」として整えられてるような伝承が
泥臭いまま残ってたりするのが特に面白かったです。


花と緑のふしぎ―おどろき?と発見!の
/ 神戸新聞総合出版センター
ISBN : 4343004791
スコア選択: ※※※



『おどろき?と発見!の花と緑のふしぎ 田中修×道上洋三』読了。
またも職場の上司がただでくれたので。
田中先生とラジオの司会者「おはようパーソナリティ」の道上洋三の
対談形式で書かれてます。同上のラジオ番組での対話の採録のようです。
内容に関しては、他の本で読んだネタが重複していた部分もあって
まあ、読みやすかった。
なんか、だんだん植物関連のトリビアが増えていきますよ…。
(トマトの種は、ぬるぬる部分をきれいに洗って乾かしてから植えたら
芽が出るそうですよ!!
あと、イチゴの種は、あのつぶつぶの中にさらに小さなのが入ってんだって!!
マツタケ菌はナガイモが好きらしいよ!!)


ギリシア・ローマ世界における他者
/ 彩流社
ISBN : 4882028271
スコア選択: ※※※※



次のまじめな本として、
地中海文化を語る会編『ギリシア・ローマ世界における他者』を読み始めました。
タイトルにもなっている大きなテーマをめぐって、各著者が自分のフィールドで
展開する論文を集めたもの。
最近、ギリシアとは関係ない本ばかり読んでたので、
なんとなく古巣に戻ってきたような気持ちです。
1の『<ダイモーン>の顕現』
2の『「オデュッセイア」におけるフェニキア人』
3の『ギリシア悲劇にみるギリシア的なものと非ギリシア的なもの』
4の『「バッカイ」における<他者>』
まで読み進んだ。
いやあ、自分のわかる話題を読むのって楽ですね!
苦もなくスイスイ読めますよ~。

いろんな研究者が集められてる一冊なので、
悲劇や叙事詩についての解釈が、各人まちまちなんですが
わたしは専門家でもなんでもないので、ものすごく人事で面白くその解釈の違いを読んでます。
オイディプスの目をつぶす行為ひとつにしろまあ千差万別なこと。

後、改めてアイスキュロスの時代はアテナイの民主主義の夜明けだったんだなあと。
社会的背景を踏まえた上で悲劇を読むと面白さ倍増です。

続きも楽しみに読もうと思いますが、
惜しむらくは、もうちょっとローマ関連の論文が多かったら良かったのにな…。


『デイ・アフター』
こないだテレビでやってたイギリス映画。
ロバート・カーライルが好きなので何の気なしに見てましたが、面白かった。
どえらい嵐のせいでロンドンが水没する話でした。
あまり災害ものやパニックものは怖くて見ないのですが
一度見始めると、ちゃんと災害が納まるところまで見ないと気持ち悪くって
つい最後まで鑑賞。
しかしロバート・カーライルはなんで出る役出る役で離婚してたり
家族とうまくいってなかったりするんかしら…
(あの普通に悲しそうな顔が悪いんか?)
ポワロ役をしていたデビッド・スーシェがちょっと慎重だけど、
良心的な副首相役をしていて、これもまた嬉しかったです。
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by mi-narai | 2008-09-17 22:56 | 2008年9月の読書
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