ヴェルナー・ケラー著
『エトルリア ローマ帝国に栄光を奪われた民族』 エトルリアがとうとうローマに併合されてしまいました。 併合される直前に周辺諸国と手を組んで対ローマ戦線を張るんだけどさ。 あの栄えあるエトルリアが周辺氏族と手を組むだなんて(落涙)。 その上、エトルリア人の畑は何度も何度も焼き討ちに会うし何万も殺されるし ホント心の痛む記述が続いて辛い。 唯一スカッとしたのが、ギリシアのピュロス王がローマに勝った戦争と、 ハンニバルのくだりくらいかしら。 でも、併合してからの、エトルリア人のローマに対する経済的な嫌がらせには にやっとしてしまいました。 武力よりもこういうやり方の方が得意そうですよ、エトルリア人。もっとやるといい。 残り後30ページほどなので今日中に読みきってしまうつもりです。 週をまたいで読了。 最後の章、「エトルリアの遺産」でシメでした。 ルネサンスの担い手はエトルリア人の子孫だ、…というのはファンタジーだと思うけど、 そうだといいなあ、としみじみと思いました。夢を見たいですよ。 純粋な学術書じゃなくて、この著者、多分、ドイツにおける塩○七●みたいな 感じの人なんだと思うんだけど、その分さすがに文章は読みやい。 そして、作者の情感がこもってる分、読んでて楽しかったです。 (もしワタシがアンチエトルリア、親ローマ派だったら、全編イライラしたろうがな) 神秘の短剣―ライラの冒険シリーズ〈2〉 (ライラの冒険シリーズ (2)) フィリップ プルマン / / 新潮社 スコア選択: ★★★★ フィリップ・プルマン著『ライラの冒険2 神秘の短剣』読み始めました。 今度はライラはこの世界の少年ウィルと出会ってます。 ライラがかなりきっつい性格の少女であるのに対して (ワタクシの想像するヘラ様のご幼少のみぎりはきっとこんなの) ウィル少年は、お母さん思いのしっかりものの真面目な子です。 ふたりの性格の違いがはっきりしてるのが、殺人に対する考え方でしょう。 冒頭でウィル少年は正当防衛で男を突き飛ばした弾みに、 打ち所が悪くてその男が死んじゃうんですが ウィル少年は「どうしよう、僕は人殺しだ、もうここには帰れない」と思うのです。 対してウィル少年が「人殺し」だと真理計を使って知ったライラ、真っ先に思ったのが 「人殺しは仲間にするに値する」 すげえ!! なんか、この肝のすわり具合に妙に感動してしまいました。 早く続きを読まなきゃ! DVD プレステージ コレクターズ・エディション / ギャガ・コミュニケーションズ スコア選択: ★★★ 『プレステージ』 二人のマジシャンが互いのライバル心で蹴落としあう話(身も蓋もねえ)。 この紹介ではアレなので以下、Ama○onに載ってたストーリー紹介 <ストーリー> 2人の天才マジシャン、アンジャー(ヒュー・ジャックマン)とボーデン(クリスチャン・ベール)はライバルとしてしのぎを削りあう2人だったが、ある舞台でのマジック中、アンジャーが水槽からの脱出に失敗し、ボーデンの目の前で溺死する。翌日、ボーデンは殺人の罪で逮捕され、死刑を宣告される。ボーデンはそこに恐るべきトリックの存在を感じる。これはアンジャーが仕掛けた史上最大のイリュージョンではないのか-。やがて明らかになる驚愕の真実とは? 舞台はヴィクトリア朝ロンドンで、原作はなぜかファンタジー系の文庫から 出てたりするのです。コレは見るしか。と思って借りました。 ヒュー・ジャックマンびいきなので見終わった後は2時間ほどは憤慨してたんですが、 一晩空けて落ち着いて考えるにつけ、まあ、あの結末でいいかと。 (二人のマジシャンの瞬間移動トリック、素人の私でさえ途中でどっちも 推測できるくらい、分かりやすすぎじゃい!でもおかげで、話もすんなり理解できたし) また、レビューなど読むとあの装置はなかろう、という批判も多いのですが、 トリックでなくて装置に頼った時点でアンジャーは負けだったのよ、マジシャンとしては。 でも、ライバルのボーデンに勝ちたい、という嫉妬心と、 観客の驚く顔が見たい、という麻薬のような欲望に負けたのよね、ととりあえずは理解 してます。 どこかのレビューで読んで、あの装置自体じゃなくて、使用による弊害に対する処置に トリックがある、という意見にもナルホドなと思ったし。 でも、もう一度見るとまた憤慨しそうなので、今度は原作を読んでみようと思います。
by mi-narai
| 2008-03-10 21:27
| 2008年3月の読書
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