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『ローマと地中海世界の展開』 『エトルリア語』 『ローマ神話の発生』

新聞で
ギリシャの首相か誰かが、キプロス問題をもうちょっと考えれ!という条件付で
トルコのEU加入を支持した、という記事をちょっと前に読みました。
…仲が悪いと思ってたら意外とあんた達…(くすっ)

浅香正監修『ローマと地中海世界の展開』
あんまり興味のない論文もあるなかで、ポンペイの住宅事情やローマにおけるエリートコースなど
なかなか興味を引くものもちらほらあります。
頂点まで辿り着こうと思ったら、軍務についといた方が良かったみたい。
聖書外典と女性聖人の話もあって、キリスト教にはさほど興味がないながらも面白かった。
ギリシアの重装歩兵に関する考察も、大変面白く読めました。
今、ようやくこの本を借りた目的の論文
「ハトレンク銘とエトルスキの女性」まで辿り着いた。

数日後、読書メモを書き損ねているうちに読了。

エトルリア語 (大英博物館双書―失われた文字を読む)
ラリッサ ボンファンテ / / 學藝書林
スコア選択: ★★★★



続けて『大英博物館双書失われた文字を読む6 エトルリア語』読み始め、数日後、読了。
エトルリア語文法の本だけど、エトルリア語解読の現状や、どういった資料を使って読み解くか、
その資料にはどういった文体が多いか、も説明してあり、いきおい読み終えると
エトルリア文明についても概観できるようになっていて、一粒で2度美味しい仕様となってました。
面白かった!
エトルリア語は印欧語族ではないけど、屈折語ではあるのだなあ。
(動詞の変化覚えるのめんどくさいんよ…)
でも、エトルリア語ってカワイイですよ。
母音がア、エ、イ、ウの4つしかないし、有声破裂音、日本語でいうところの濁音にあたる、G,B,Dなんかも
発音しなかったから、他言語から語彙を借用する時はそれぞれK,P,Tに置き換えられたんだって。
だから、「オデュッセウス」なんてエトルリア語じゃ「Uthste(ウトステ)」ですよ。
誰じゃそりゃ(笑)。
また、文字も、フェニキア文字→ギリシアアルファベット→エトルリアアルファベット→
ラテンアルファベットの順で蔓延したから、今のアルファベットになったという流れがよく分かった。
ぶっちゃけ、英語に慣れた日本人にとってギリシャ語のアルファベットって、読みづらいやン!
ギリシャ語からさほど発音に差があるわけじゃなさそうなラテン語に入るのに
なんであんなに読みが変わっちゃったんだろうと思ってたら、一旦エトルリア語を経由したからなのね~。

ところで、本を読み終えてまたも先の日記に書いたことが嘘かもしれないと判明したので告白。

フェルナン・ブローデルさんはエトルリアのマリス(マリシュ)が古イタリア起源、ようするに
ラテン人のマルスからきてる、みたいな書き方してたけど、
読むとやっぱりマリシュとマルスは別物っぽい。
(そもそもマルスにあたるエトルリアの神は前出のとおりラランらしいし)
マリシュって130年生きて何回か生まれなおしたとか、
ヘルクレ(=ヘラクレス)とメネルウァの子供だとかいろいろ伝説があったらしいです。

メネルウァ(エトルリアにおけるミネルウァ)さんといえば、
これまで「メンルウァ」と書いてたんですが、
どうもメネルウァ、から発音の推移で母音が抜けてメンルウァになったらしいので
古い形を採用してこれからはメネルウァと書く事にします(決意)!

そのメネルウァさんですが、やはりフェルナン(←馴れ馴れしい)はエトルリア起源といってるんだけど、
どうもエトルリア語って、i音をe音と混同する傾向にあったから
(例:アキレウス→アケレorアキレ どっちでもオッケー!)
ミネルウァ、がエトルリアに入ってメネルウァになったぽいよなあ…
(まあ、起源がどっちでも、ローマよりもエトルリアの方が信仰は盛んだったっぽいから
結局ミネルウァさんはエトルリア寄りの女神だと認識してるんですが)

(小ネタメモ)
エトルリア主要都市のうち唯一海に面していたポプローニアですが、
ポプローニアはローマ名で、エトルリア名はププルナ、もしくはフフルナ。
ディオニュソスに当たるエトルリアの神フフルンスと名前が良く似てるなと思ってたら、
アテナとアテナイ、みたいな感じで神の名を冠した都市だったらしい。

ローマ神話の発生―ロムルスとレムスの物語 (1980年)
松田 治 / / 社会思想社
スコア選択: ★★★★



更に続いて松田●著『ローマ神話の発生』を読み始めました。
苦手な松田本なので、読むかどうしようか迷いに迷ったのですが、
きっと日本語が厳しいのは翻訳の時だけよ!と自分に言い聞かせ、手にとってみました。
いや、ごめん、アタシが悪かった!
面白いです!(日本語も普通です)
ローマの建国神話(要するにロムルスの話)関連について丹念に書いてある本。
まだ序盤ですが、ワクワクしながら読んでます。
どうも、ロムルスという名前もエトルリア語から来てるっぽいですよ!
ローマをほじくると、必ずエトルリアの影があるよなあ…
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by mi-narai | 2008-02-05 19:37 | 2008年2月の読書
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