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『人間・始皇帝』『ミス・エルズワースと不機嫌な隣人』

テレビ

「数学白熱教室」
2回目、3回目と4回目。
2回目…今日は数論の話でしたよ!
整数、分数、有理数、無理数の話から始まって、方程式の解のハナシまで。
ガロアさんの生涯に吃驚しました。
20才で重大な数学的証明を書き残した翌日に決闘で命を落とすとか、
衝撃的すぎるでしょ!!
で、一応理系だった父に「ガロアって知ってる?」と尋ねると
さも当たり前のように「うん、知ってる」と言われたのでこれにも吃驚しました。
そうか、そんなに有名人か。

3回目…調和解析と数論のつながりの話。
残念ながらチャイコフスキーは出てきませんでしたが、
先生の興奮につられてこっちまで
「えっ、すっげ、なんでそこでつながんの!?」とときめいてしまいました。
数論における解の個数が、調和解析においては美しい図形で表せるなんて!
これも、もっと研究が進むとどうしてなのかが分かってくるのかな。
再三言うように数学的素養のないわたしには、うすらぼんやりした輪郭追うだけで精一杯ですよ。
最後のあたり、ちょっと場を和ませるためか、先生は毎回数学的偉人の生き様とかを説明なさるんですが、
そこで一人の日本人研究者に言及なさってて、その最後に切なくなってしまった。
まさか自殺してたとは…
で、その自殺を言及した研究仲間の悔恨の言葉にやられた。

4回目…物理学と数学とのつながりの件。
最新物理学における素粒子の数と数学の群のつながりの話。
そもそもSU(3)とかSO(3)とか、もうそっから分からん。
(群の名前らしい)
でも、その群と素粒子の数に関係があると聞いて、やっぱり「マジかー!」と吃驚してしまいました。
なんやろう、数学って、概論の最たるものやねんから、こうイデア的なのかしら。
それがそれぞれの分野に投射されて色んな形で立ち現れるのかな。
なんにせよ、クォークの種類とか(アップとかダウンとか)、
聞く回数が増えるにつけだんだん耳に馴染んできたぞう!

わたしには難しい授業でしたが、最後まで聞き終えられたのは、やはり先生の顔が
ものすごい好みだったからかもしれません。眼福でした♪
(いや、もちろん講義内容も面白かったよ!!)

次回は行動経済学っぽいのでまた見てみようかと思います。


「アメリカン・プリンセス」
ダウントン・アビー枠でやってたので、単発ドラマかと思って見てみたら、ドキュメンタリーでした。
ダウントン・アビーの伯爵家のお母様、コーラさんのモデルにもなった、
破産し掛けたイギリス貴族たちの救いの女神、持参金付きのアメリカ娘たちの話。
いや、このネタ、ロマンス小説でよくあるので、ロマンスファンには今更なのですが
改めて、チャーチルの母ちゃんもそんなアメリカ娘だったらしいとか、
目新しい情報が面白かったですよ。
しかし、イギリスが作ってるドキュメンタリーだからだろうけど、
ちょっとイギリス貴族側に甘すぎないか?
ニューヨークのオランダ系上流階級の皆さん方も人でなしですが、
イギリスの世襲貴族どもときたら

クソ

ですよ!!とくに跡継ぎのバカぼんの醜態は耐え難い。
ほんま、後ろ頭ハリセンで思いっきりどつき回したい誘惑に狩られて止みませんでした。
アメリカ娘のお父さんは、割と叩き上げの商人が多いんだけど、
そのお父さんたちの娘婿に対するいらだちに一番共感しました。



ここから本

人間・始皇帝 (岩波新書)

鶴間 和幸 / 岩波書店

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鶴間 和幸著『人間・始皇帝』
読み終わりマシたー!
ちょっと前にアジア巨大遺跡で始皇帝陵を見たから読みたくなって。
中国史が苦手なわたしが興味を持つなんて滅多にないことなので
この機会を逃すまじ!と頑張りました。
で、読み始めて案の定、4ページ毎に訪れる睡魔のことですよ。
歴史は面白いんです。そのおもしろさを上回って

中国語の名前がつらい…

漢字がどれも同じに見えるねん…。
いや、それでいうならわたしは日本史も苦手ですけどね!!!
国名はすべからく漢字一文字、人の名前も二、三文字なので
余計に覚えづらい上に、読み方に馴染みがないからさ。
以下、思ったことを箇条書きに。

・とりあえず、戦国時代秦は一番西の端っこ、楚は南っかわ、
斉は東の海沿い、趙は真ん中辺、という大体の位置関係と、
呂不違、とか李斯とか、宰相の名前と、
趙正が13歳で即位したってことと、その政策なんかは分かった!

・でもって、つくづく、中国は広いなあ、と感心しました。
この時期、戦国7国くらいに分かれてるけど、地図で見たら小さいけど、
日本地図と比較すると吃驚するよね。

・で、国が分かれてた割に、結構他の国の優秀な人材を登用してたりするんだなとも。

・作中ちらっと中国の星座の話も出てきたけど、これまた興味深かったです。
始皇帝の崩御あたりの天変地異に絡めてなんですけどね。
28宿を4で割って、それぞれ方位を司る四神になるとか、ちょっと面白いですよね!
青竜の頭の星、目の星、胸の星、腰の星、とかあんの。
方角に神々が配されてるあたり、ちょっとエトルリアを思い出します。

・神といえば、斉の行ってた祭事も面白かった。
天神に始まる各種神を、国の方々で祭ってたんだって。
シユウは軍神ポジションですよ。
ジョフクが東方の蓬莱を探して旅立ったのもこの時期ですよ。

・妹に、このすぐ後に項羽と劉邦の時代がくるで、と聞いて、
いつもバラバラに考えてたこの二つの時代がこんな近かったんか、という自明の理にも
改めてびっくりしました。
やりだしたら、面白いんだろうな~中国史も!(やらんがな!)

とりあえず、読み終わる頃には始皇帝にほんのちょっぴり親近感が芽生えてますYo。
意外に楽しめた♪


こなもん屋うま子 大阪グルメ総選挙 (実業之日本社文庫)

田中 啓文 / 実業之日本社

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『こなもん屋うま子 大阪グルメ総選挙』
大阪市長であるあの人っぽい登場人物が出てきます。
この人だけは、毎回うま子の店を捜し当てることができる特別枠。
ちょっとあからさま過ぎるかな。
でも、あの人の印象としてはそんな感じよな。とも思いました。


カンナ 奥州の覇者 (講談社文庫)

高田崇史 / 講談社

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高田崇著『カンナ 奥州の覇者』
お借りした本。
いい加減、作者の恨み節がウザい。
主人公もそんなに悪くないし、仲間の一人が裏切り者というサスペンスも悪くないのに
著者の押しつけがましい歴史観がすべてを台無しに。
ほんと、これさえなけりゃなぁ…(※それがこの作者のウリです)


ミス・エルズワースと不機嫌な隣人 (ハヤカワ文庫 FT コ 4-1)

メアリ・ロビネット・コワル / 早川書房

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メアリ・ロビネット・コワル著『ミス・エルズワースと不機嫌な隣人』
一応ファンタジーに分類される本で、魔法が出てきますが、
別に魔法で人を殺すわけでも戦うわけでもありません。
舞台は19世紀イギリス、出てくるのは地方の中産階級の人々、魔法はそんなのどかな背景の中、
絵画やピアノといった女性のたしなみのひとつといった位置づけです。
主人公は、そこそこ良いお家の長女で、あんまり容姿に恵まれてないけど、
魔法の技に長けてて良識があって落ち着いたオールドミス、
下に美人だけど衝動的な妹がいて、最近性格の不一致から姉妹関係がぎくしゃくしてます。
で、お隣の常識人の領主にほのかな思いを寄せてたり、妹とはからずもライバルになっちゃったり、
妹とお互いに羨ましがってたのが判明したり、
細やかな情感の描写とともに、物語は展開していくわけですが、

うん、オースティンみたいでした。

上品なロマンス小説っていうか。
魔法は、ロマンスの割と大きなキーポイントなんだけど、やっぱり一貫して手業の一つでしかないというか、
すごい変化球な魔法の使い方でした。
主人公と相手役の人のくっつくくだりがちょっと唐突でしたが、
わたし、すごく楽しんで読みました!
その人とくっついて欲しかったんだ~!!
面白かったです。


落ちこぼれネクロマンサーと死せる美女 落ちこぼれネクロマンサー・シリーズ (創元推理文庫)

メラニー・カード / 東京創元社

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落ちこぼれネクロマンサーと黒魔術の館 落ちこぼれネクロマンサー・シリーズ (創元推理文庫)

メラニー・カード / 東京創元社

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メラニー・カード著『落ちこぼれネクロマンサーと死せる美女』
ちょっとした気の迷いで買っちゃった本。
普段、オカルトもグロいのも苦手で読まないのに(恐がりなので)
なんか、多分その時疲れてたんでしょうね、ふらふら買っちゃったの。
まあ、買ったので読んでみた。
異世界ファンタジー。19世紀の西洋程度の科学は発達してそうだけど、
魔法があるせいで、医学における外科手術が法律違反になっちゃってる世界。
主人公は高名なネクロマンサーの家系に生まれたけど、医者になりたくって、
医学の道を志すも、手術が公にできないから墓場を掘って死体を解剖しようとして
軽犯罪で捕まったことがあるという若干情けないたぐいの前科持ちです。
この気弱で善人の主人公が、金に困って
15分だけ死者を蘇らせるネクロマンサーの術を、死んだばかりの金持ちの娘に
掛けたところから話は始まります。
このお嬢様が実は裏社会のボスの娘で腕利きの殺し屋で、その裏社会の軋轢やら、
ブラックなネクロマンサーの呪術やら、町を牛耳る為の陰謀に、
お人好しの主人公が巻き込まれてえらい大変な目に遭う、という筋です。
まぁまぁ。
サスペンス度合いがハード過ぎてちょっとしんどいのと、
(血と死体と裏切りがいっぱい出てくるよー)
最初は主人公が美女にバカにされっぱなしでストレスがたまるのですが、
読後感は意外に悪くありません。主人公は一貫して良い奴だし。
なので、面白いか面白くないかと言われたら、割と面白かったです。
でも、先に読んだ炎と茨の王女とか、ミス・エルズワースとどっちが好きかと言われたら
王女とミス・エルズワースかなあ。この辺は個人の好みだと思います。
ちなみに2巻目の『落ちこぼれネクロマンサーと黒魔術の館』も読んだんだぜ!
(だって、買ってあったんだもの)
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by mi-narai | 2015-12-31 15:37 | 2015年下半期の読書
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