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雑記、『ヴァイオリン職人の探求と推理』『植物はすごい 七不思議編』『こなもん屋うま子』

「トロイラスとクレシダ」また見に行っちゃった。
演出上の変更とかは別になかったんだけど、より慣れて間の取り方とかが巧くなってた気がします。
前回はアガメムノンにハァハァしながら見ましたが、今回はアキレウスから目の離せませんでした。

かわいいわ、あの子…。抱き起こしてあげたくなっちゃう

という、マヤちゃん演じるヘレンケラーを目の当たりにしたお客さんのようなことを
胸に思いつつアキレウスを愛でてしまいました。
アガメムノンは相変わらずスマートかつジェントリーで素敵だったわよ!
終幕後、脚本家と役者数人によるアフタートーク(楽屋裏話)みたいなのが企画されてて、
思いがけずそれも聞けて(主役の子、役柄は好みじゃないけど、
役者さん本人は礼儀正しいいい子だったので好感度アップしました)
なんだかお得感いっぱいの2度目でした。楽しかったです、押忍!


神戸どうぶつ王国
新聞に夏休み期間の土日と盆の間だけ夜間も開けて夜の動物たちを満喫してもらう企画やってるって
書いてあったのでまったく気のすすまなそうなお茶友を無理矢理誘って突撃してみました。
だって!
ハシビロコウさんが来たんだもの!
これは行くしかッ!
夕方の6時過ぎに入園、すでに辺りは暗くなり掛けてます。
あんまり煌々と電気つけすぎると動物たちの体内時計が狂うからか、ライトは最小に押さえてある
…のはいいんですが、薄暗い上に放し飼いなのでうっかりするとその辺を歩いてるちびっちい動物を踏んづけそうに。
いや~、意外に楽しかった!
狭いし、動物園ほど数も種類も多くないけど、ほぼ放し飼いのフリーダムさはいいかも。
気をつけてないとオオハシに糞を落とされちゃったりするんだぞう!
花鳥園だったときは鳥オンリーだったのが、4つ足の動物も増えて、よりお子さま向けに。
夜だというのに、小さいお友達で案外にぎわってました。
放し飼いっていっても、ちゃんと飼育員のお兄さんお姉さんが付いててくれるので安心です。
(糞もこまめに掃除してくれる)
お茶友は実は動物苦手だったらしく
「ちょっとさわってみて、これ、もっふもふやで!」と進めても
「だが断る!」
と断固拒否されましたが。
急に突進してくるカピバラに3回も飛び上がってたしな…(なんか、すまん)。

わたし、犬と猫とウサギとモルモットとカピバラとなんやようわからんでかいネズミとカンガルーとリクガメさわったよ~!
思う存分モフってやりましたよ!
リクガメの足は、イグアナの背中と似ていました。
カピバラは案外毛が固くて、畳の表面撫でてる感じ。
カンガルーが一番気持ちよかった!!もっふもふよ!
しかし、カピバラは近くで見るとけっこうでかいですね。
お茶友ほどではないけど、走ってこられたときにはわたしも大概ビビりました。
ちなみに、さわりはしませんでしたが、ハシビロコウゾーンも放し飼いッス。
夜だったので流石に寝る準備に入っていらっしゃいましたが、昼でも動かんしなあの鳥。
誘導役のお兄さんにコアなハシビロコウファンの話とか聞けて楽しかったです。
今度は昼間に行こう!と心に決めました。
池の魚(NOT餌)を食べちゃうハシビロコウ先輩が見たい…!


ここからテレビ
放送90周年記念番組の「経世済民の男 高橋是清」、見ちゃった。
思ってたより軟派寄りの人に書かれてて、
これまでのイメージをぶちこわされました!良い意味で!
面白かった…!
ぜんぜん期待してなかったのに面白かった!
次は小林一三なのでこれまた楽しみです!
ちなみに、サイトに行ってよくよく見てみたら、
高橋是清が東京局、小林一三が大阪局、松永安左エ門が名古屋局制作みたい。
カラーの違いにも注目したいと思います。


「昔話裁判」白雪姫の回
これまた気になってたのをみちゃった。
15分なんですが、大まじめに弁護側と検事側に分かれて殺人未遂の罪でお后を裁いてますがな。
その上弁護人の主張によると、すべてはお后に恨みを抱く白雪姫と王子の陰謀だったりして、
それぞれそれっぽく証人尋問があって
確かに、最後まで見終わると、どっちが正しいのか全く分からん感じに。
結論を視聴者に投げて番組は終わるんだけど、確かにシュールでした。。


ヴァイオリン職人の探求と推理 (創元推理文庫)

ポール・アダム / 東京創元社

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ポール・アダム著『ヴァイオリン職人の探求と推理』『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密』
前々から気になってたミステリー。
舞台はイタリアですが、書いてるのは多分イギリス人です。
主人公(探偵役)は、まさしくイタリアはクレモナに住むヴァイオリン職人のジョヴァンニさん(推定60歳)、
腕のいい職人で、ヴァイオリンを自作する傍ら、修理も手がけます。
趣味は近所の友人たちとの弦楽4重奏セッション。
その手足となるワトスン役は、4重奏でチェロ担当の地元警察の刑事さん。
(やたら長い名前の地元民で、ぐ、 グァスタフェステ ? なんか、こんな名前だった。)
『ヴァイオリン職人の探求と推理』では、のっけに、主人公の幼なじみにして親友のアントニオが殺されます。
名前の長い刑事と生前の彼の足取りを追う内、
幻のヴァイオリンの存在が浮上し、殺人事件の真相とヴァイオリンの謎が平行して進む筋。
以下、思ったことメモ。

・まず、殺された友人と主人公の友情が良かった。
50年来ずーっと友達、って良いよなあ…。
良いときも悪いときも同じ時間を共有してきたその蓄積に憧れます。羨ましい…。
彼のことを思い出すときの主人公の心情に過剰に感情移入しちゃったよ。
老いも若きも関係なくわたしはのべつまくなし友情に弱い。

・主人公が初老なので、落ち着いていて良い。
酸いも甘いもかぎ分けた良識ある大人ななので、各所での落ち着きが光ります。
こんな安定した常識的な探偵役も珍しい。

・やたらとヴァイオリンの知識に詳しくなります。
ストラディヴァリとグァルネリ、アマティの音色の違いなんか初めて知ったわ!

・かつてクレモナに天才ヴァイオリン職人が生まれたのは、たまたま天才が出現したのではなく、
職人としての積み重ねに加え、そう出来る環境のたまものだ、
つまり、若い頃からヴァイオリン作り一筋にひたすらいそしみ、
それをこつこつと何十年も続け、またそうして生きていける環境があったからだという指摘になんか納得した。

・音楽っていいよね、と随所で思う仕掛け。
主人公がセッションしてるのがすごい楽しそうなんだもん!

・ヴァイオリンの行方を追う辺りは歴史ミステリっぽくてそれも面白かった。
(しかし、イギリスのクダリは要ったか、あれ)

・ヴァイオリン・ディーラーが悪どすぎるw

・最近のミステリには定番、主人公のほのかなラブもあるぞ!
(もうお年なんで、おだやか~な友人づきあい、程度ですが)

全体的に見て、面白かったです!
たいてい洋ものミステリー読んでると、途中の微細な描写でダレるんですが、
意外にこの本それがなかった。ミレニアムとかアメリカのサスペンスものみたいに
力業でせかされるようにページをめくる、みたいな激しい切迫感はないけど、
普通に続きを楽しみに読み進めることが出来ました。
ようし、次!

ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密 (創元推理文庫)

ポール・アダム / 東京創元社

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『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密』
こっちは、パガニーニの残したかもしれない楽譜の探求の話。殺人事件もあるぞ!
主人公は、弦楽器のことに関しては玄人だけど捜査に関しては一般人な素人ので
グァスタフェステ(多分)刑事の邪魔をしたり出しゃばったりしないのが好感度高いです。
今回は、シャイで感受性の強い青年演奏家とか、「大砲」と呼ばれる
グァルネリ・デル・ジェスの名器など、素敵なアイテムも山盛りだくさん!
読み終わる頃には、ミステリーを読んだ満足とともに、
やたらパガニーニの生涯に詳しくなってること請け合いです。
2作目も面白く、出来れば続きも出版してほしいけど、
必ずヴァイオリン関連の音楽的な探求が絡むからネタが続くか心配です。


望郷 (角川文庫)

森 瑤子 / KADOKAWA/角川書店

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森遙子著『望郷』
職場の同僚から貸してもらった本です。日本人作者の本なのでサクサク読み終わりました。
なかなか面白かった。
前半は、若草物語、みたいな感じで、欧米の女性作家の書いた小説っぽい内容で進み、
後半は竹鶴政孝と結婚してからの日本での苦難の話。
主人公と妹の軋轢も書かれていましたが、わたし、妹の気持ちも分かるわぁ…。


植物はすごい 七不思議篇 (中公新書)

田中 修 / 中央公論新社

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田中修先生著『植物はすごい 七不思議編』
またもチャーミングすぎる職場の上司にもらったもの。
今回は、7つのメジャー植物を選び、それについて7つの不思議に答える、という趣向のもの。
とはいえ、7つの不思議といっても、さすがに途中ネタがなかったんか、
力業で「これも不思議といえるでしょう」的にねじ込んでるのもありますが。
その辺りの田中先生の意外な強引さを楽しむのもまた一興です。
今回は、対象植物に対するまじめな疑問も小ネタも全部ひとところにぶっ込んでるのでまとまりが良く、
知識としてちゃんと記憶に定着しそうな感触。
意外に知らなかったネタとか混じってて、楽しく読めました。
田中先生のご本の読みやすさは、長年子ども電話相談室でちびっこ相手に分かりやすく伝えようと
心砕いてきた実績があるからなのだなあ、と今更実感。
簡単すぎるなんて思ってごめんなさい!


こなもん屋うま子 (実業之日本社文庫)

田中 啓文 / 実業之日本社

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田中啓文の『こなもん屋うま子』読了。
古本屋で200円ほどで売ってたので買ってみた、ネタ小説。
でもこの作者は真面目な推理ものより、このくらい色物の方が面白い。
蘇我野馬子っていうけったいな名前の強烈なおばはんが、
イルカっていう女の子と二人できったない粉モンの店やってるという設定がまず胡散臭い
そこへ客が訪れて、という毎回同じ形式の導入部が語られ、
簡単な日常系推理が繰り広げられるという筋なのですが、
なにより

料理がおいしそう…!

鍋奉行の時も美味しそうやなあ、と思ったけど、今回は現代物で料理が想像しやすいので余計に。
読んでて唾が沸きます。
毎回、舞台は天満だったり、天神橋筋だったり、梅田だったり
(大阪の地理が分からんのでそれがどこかはさっぱりですが)し、
出てくる粉モンも、お好み焼きからたこ焼き、おうどん、ラーメン、ピッツァまでさまざまですが
そのどれもがほんとに美味しそうなのです。
後謎のおばはん馬子ですが、これまたデリカシーないわぶよぶよだわきっついわ、
インパクト抜群、本当にこの作者はこういうダメ人間を魅力的に描くよなあ、
読み終わる頃にはすっかり馬子さんにも馴染んでます。
冗談で買ったのに、意外と楽しめた本でした。


ばけもの好む中将 参 天狗の神隠し (集英社文庫)

瀬川 貴次 / 集英社

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瀬川貴次著『ばけもの好む中将3 天狗の神隠し』
またもお借りしたので。
これもさらっと読めて面白かったですよ!
とうとう1番目のお姉ちゃんまで登場した。
主人公の12人いるお姉さんたちは、居すぎて誰が誰かよう分からんことになってます。
4の姉上が魔性の女で
10の姉上が謎の多い家出娘で
11の姉上が出仕中、
8の姉上は帝の嫁、
後学者の嫁と、尼と、こないだ浮気されてたのと
夫と一緒に地方転勤に行ってんのと、
伊勢神宮に行ってんのと、
強烈な1の姉上と、
…えーと、これで何人だ。

とりあえず、探偵役の中将が今回も素敵だったので何もかも良しとします。
こきでんの女御は琵琶盗人とくっつけばいいのになあ。
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by mi-narai | 2015-09-06 22:00 | 2015年下半期の読書
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