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『悪の引用句辞典』 『言霊とは何か』 『悪女入門』 「神の数式」

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M○Sの等身大超大型巨人の首を見にわざわざ大阪まで行ってまいりました。
あほです。見習いです。
毎度のことですが、大阪が無駄に都会でビビる…。
駅周辺がものすごいスマートでスタイリッシュなんですよ…。
田舎者のわたしなどビビりまくりです。
でもって

阪神百貨店のデパ地下は天国…!!

でした。楽園はここにあったんや…


伊勢神宮―東アジアのアマテラス (中公新書)

千田 稔 / 中央公論新社

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千田 稔著『伊勢神宮』
ざっくり読んだけどなんか、どうしよう、あんまり記憶に残ってません…。
一番残ってるのは、前書きにあった生姜板の下り…
(いや、著者が子供のころ、お伊勢参りに行った大人に土産によく貰ってたと。)
あ、海路東国への重要拠点が伊勢だというのは覚えてます。
最初の辺りの古代の伊勢神宮の変遷は割と面白く読んだのですが、
途中からの、伊勢神宮が国家神道につながるまでのみちすじは
ほんとうにさっくり読みとばしてしましまいた。
江戸中期の人の、中国とインドの神話を迷妄と片付けて、やたら
日本神話を持ち上げる姿勢には辟易といたしましたが。
江戸期の日本人は、いったい自分を何さまだと思っていたのか…。 
いやいや、日本神話もほかと変わらんからね。


悪の引用句辞典 - マキアヴェリ、シェイクスピア、吉本隆明かく語りき (中公新書)

鹿島 茂 / 中央公論新社

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鹿島茂著『悪の引用句辞典』読了。

著者はどうやら仏文学が専門の人みたい。
とりあえず、序文で、文学作品の上手な引用は教養人には欠かせないステータスだぜ!
みたいな前振りがあって、その後おもむろに
有名人の名言→それに対する著者の解説
という順序で60人ほどの偉人のお言葉を紹介するという流れになっています。
浅く広く知識をさらえた、あっさり目の本なのかな、と割と軽い気持ちで読み始めたのですが、
これまた、予想外に

面白かった。

最近、面白い本によく当たります。日ごろの行いでしょうか(ぬけぬけ)。
それにしても、なんでしょう、仏文学者って仏文学やってるうちに辛辣にでもなるんでしょうか。
他の仏文学者の本でもツケツケ物を言ってるイメージがあったのですが、
この本もご多分に漏れず、著者の語調がきっつい!
でもそのツッコんだ物言いが大層面白いのです。
普段一般人が思ってても言えないことをズバッと言ってくれちゃってる感じ。
以下、雑感

・とはいえ、著者は、若者に対してはちょっと厳しすぎると思いますよ。
確かに現代の若者の劣化は(主にお年を召した方から)叫ばれてて、その根底には
ネットなどの生活環境・教育環境の変化のせいで共感力が減じてしまったのではないか
という懸念があると思うんだけど、
お年寄りたちは忘れてるんです。

どの時代でも若者はアホだと言うことを…!

今若者を批判しているお年寄りもかつては馬鹿者だったはず。
思い出補正で美化されてんですよ。当時のお年寄りも当時の若者の事を
「ほんまあいつら…」と思ってたと思いますよ。
経験値が圧倒的に低いんやから、生きた年数の少ない人が物知らんのはしゃあないやん。
まあ、若いからな、の一言で愚かな振る舞いが許されるのは
ほんの一時期だけですけどね。
そらわたしも、若者の世間が狭いことからくる無礼さや浅薄さを見ると
イラっとしますが、自分のアホ時代を割合鮮明に覚えているので
強くは言えないという、ね…。
ていうか、年とってなお未だにあほなわしのようなもんこそ
非難を受けねばならんのでh…(Oh…。自滅ネタ)

・ユウェナリスの「お前の鼻が気にくわん」という一文に吹いた。
ゴロが良いわ~!


・教育された女性の割合が高いと社会が安定する、という意見。
なんか、妙に納得しました。
共感力の問題でしょうか。脳の構造上男性より女性の方が共感力が高いらしいし。
(子育てするのが長年女性の役割だったのならならそうなのかもしれんな。
男性は逆に多少はテストテトロンがないと困るだろうし)
そういう共感力の高い人間が社会に多いと安定するという事でしょうか。
他者への共感値が高いと確かにあんまりひどいことがしづらいですもんね。
日本は同調圧力が半端ないという弊害はありますが、
共感しやすい社会だなとは思うので、
災害時の冷静さはその辺りから来るのかしらと想像したりしました。
日本は男尊女卑社会だといわれるけど、プライベートな部分では割合ゆるいと思います。
日本人男性優しい人も多いですよね。
(いや、家庭における役割分担的な部分は別ですよ。
そこについては言いたいことは山ほどありますとも!)
でも公的な部分があからさまに男尊女卑かなとは思う。
女性の力を有効活用とか今の政権が言ってるけど、
よう知りもせんおっさんが女性が働くにはどうするのがいいんだろうって想像しながら
政策立てるよりも、実際働いてる女性がこうした方が自分はやりやすいって
スタンスで決めちゃった方が手っ取り早いんじゃねえの、と思ったり。
それができないのは政治家に女性が少なかったり企業の上の方に女性が少なかったり
するからなのかな、と短絡的に考えると、やっぱもうちょっと女性の社会進出が
しやすい方が、いいのよねえ…、などとしみじみ思った次第であります。
知らんけど。


言霊とは何か - 古代日本人の信仰を読み解く (中公新書)

佐佐木 隆 / 中央公論新社

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佐々木隆著『言霊とは何か』読了。
そのものズバリ好きなテーマだったので買ってみた。
読んでみた。
なんとなく、言葉自体に力が宿って、話したことが実現するのが言霊かと思っていたら
(書いたことによって確定する中国式と対照的)
著者の主張は、

言葉を発したことによってその言葉を実現させる力を持っているのは神のみで、
(神が発した言葉は実現する)人間が実現させようと思って言葉を発した場合(=言上げ)は、
言葉自体の力でなく、その言葉を聞いた神がそれ実現させているのである。
昔の日本人の言霊意識はそんな感じだったっぽい。
でも、江戸後期だか明治だかに右寄りの人が、
言霊信仰を新たに打ち立てちゃって、今みたいな
言葉が独立して力を持ってる、みたいなイメージが出来上がっちゃった。

というもの。
この辺りの学説にはそんなに詳しくないので、
著者の主張が正しいのかとんでもなのか良く分かりません。
でも、これまでぼんやり日本の言霊信仰って独特だなあと思っていたけど、
根底にあるのが人間の祈りを神が聞届けるスタイルなんだったら、
別に他の地域の神話とあんまり変わんないな(なーんだ)と思いました。
ギリシャ神話でも、神が一度口に出した言葉は変更不可能だったもんな。
とはいえ、古代の日本人にとって言葉にして話すことは今以上に重大で、
ちょっとした失言が神を怒らせてえらい目にあったりする話が残ってたりするのは
興味深かったです。
ていうか、昔のギリシャも日本も文字使用以前は考えを具体的に表明するには
声に出して言うしかなかったんだから、涜紳も祈りも話し言葉と結びつくよな。
そらそうだ。


悪女入門 ファム・ファタル恋愛論 (講談社現代新書)

鹿島 茂 / 講談社

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鹿島茂著『悪女入門』読了。
新幹線の中で読み終わった1冊。
先に読んだ『悪の引用句辞典』が面白かったので同じ著者の者を買い求めてみました。
話題が多岐に及んでいた先の作品に比べ、流石に本作はタイトル通り、
フランス文学、及び男女の色恋に限定されていますが、それでも面白く読めました!
そもそも紹介されているフランス文学って男性の著作じゃないですか、なので
悪女の形成もあからさまに男性目線で
「ほんまお前ら毎回こんな感じやな。女性を侮るのもええ加減にせえよ」と
その点に関しては半ば腹立ち、半ば呆れながら眺めていたのですが、…しゃあないか。
それはお互い様ですよね。男性諸兄も女性視点の男性像について色々文句もあろうから
その辺りは大人になって互いに生暖かく見守ることとしましょう。
各文学作品の作中のファム・ファタル(命取りになり得る魅力を備えた運命の女)
について吟味し、男性登場人物との相性を語り、こういった悪女になるための指南という
形をとりながら、読んでいる内にその作品のあらすじを知り、自分も
読んだ気になるという鹿島マジック。
かる~い読み口でありながら文学世界に浸れ、なかなか面白かったです!


NHK「神の数式」1部、2部見ました。以下雑感

Theory of Everything

・物理の世界は美しいですね…。
アインシュタインも真実は単純で美しいはず、と思ってたみたいだし、
物理学はそういう所をめざす傾向があるのかしらん。
全く理数には疎いけど、ぼんやり、その美の片鱗を感じると心が震えますね胸熱!

・朝永さん、かっけー…!!!

・対象性の崩れの概念が理解しづらいよ…。
理論では完璧でも、実際の実像はそうはならない、って
なんだか、現実とイデアの関係みたいですね。
それにしてもカンペキな美しさは破れる定めにあるのですね。

・で、重さは、みっしりその辺を埋め尽くしたヒッグス粒子に
邪魔されて電子やなんやが通りにくくなってる状態か!!
前回物理本読んで書いてあったことが、
やっともうちょっと理解できた気がする!!!
あ、でもまだ重力は標準理論に含まれてないのか。
含まれてると思い込んでました。失敗失敗。
(理解の程が狭いということがバレバレですね☆)

・物理学者はこんなことを考え続けて良く発狂しないなと思ってましたが、
発狂する人もいるらしい。
やっぱりそうか!

・映像で見ると、重力が周囲に及ぼす影響についてもものすごい分かりやすかった。
特にブラックホール!
そうか!めちゃめちゃ重たいとああなるのだな!
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by mi-narai | 2013-10-26 14:10 | 2013年下半期の読書
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