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『マホメット』 『フルーツひとつばなし』 『福家警部補の挨拶』

今週も更新がままならず大変遺憾に…すいません、各種締め切りにガクブルする毎日です。
(別にサイトを維持する熱が冷めたとか、そういうのじゃないので安心してください。別に誰も心配しとらんか。そうかそうか)
10月いっぱいくらいは追いまくられておぶおぶしてると思いますが、隙を見て更新も頑張る所存です!(ハデスさんのアレ、早くきっちり描いてしまいたいよ~。でも、G様の企画の方、もう描くのが楽しゅうて楽しゅうて。スミマセン、オノレの欲望に負けまくってます。掛けた時間と仕事量がまったく比例してませんが。描いちゃ消し描いちゃ消しして1日丸まる描いても下書き2ページほどしか出来上がらんてどういうことだーーー!!!!ああああああ間に合うのか自分~~~同じ時間くらいちまちま色も塗って、HPの更新はその合間なんじゃよ~~~!!!!)

雑談ついでに


B州弁

河内弁と並んでガラが悪い、下品などと評される方言です。
(念のため、それでもやっぱり愛着がありますし、好きですよ)
とはいえ、中途半端な田舎に住んでいるのでわたし自身は方言の浸透具合も微妙ですが。
喋っても全く迫力ありません。ふつうです。
もっとガチガチのB州弁話者だったら口げんか強かったかもしれないのに残念…。
由緒正しいB州弁を使用する人も少なくなる中、わたくし、とうとうリアルで

めんだ(基本形:めぐ 意味:壊す ちなみに自動形は「めげる」になると思われる)

を聞きましたよ、皆さん!!おおおおお、まだこれを使用する話者が残ってたのですね!
見習い、感激!!

や、なんのことはない、隣の祖母なんですけどね。
こないだ、母と畑の作物と動物の話してて、イノシシやシカは悪いことするよな、みたいな流れで

ばあさま「クマやったら南瓜めんで食べるんとちゃうの」
おかん「いや、流石に熊は出えへんて。見たことないし」
※最近居住県でツキノワグマの目撃情報が増えたという新聞記事を受けて。

という会話が。

そういやばあちゃん、しょっちゅう「~やさかい」とか、「つんだかつんだか」とか、
大層な言葉使うよなあ。貴重や…
亡くなったハニー(享年93歳)は同じ県内とはいえ全く違う方言だったのですが
(AIの母音がEに変化したり。ちょっと江戸っ子言葉みたいだった。
音調は明らかに関東風なんだけど関西弁的な語尾もあり…。
関西弁だったら、あんたもうやったんか?になるところを
おめぇ、もうしたけぇ?的な変化をする感じ。
おそらく、日本海側の鳥取の言葉に近いんじゃないかなあれはと勝手に想像する)
なんで録音しておかなかったのかな、わたしは…。



マホメット (講談社学術文庫)

井筒 俊彦 / 講談社

スコア:


井筒俊彦著『マホメット』
最初は和辻哲郎の『風土』を読もうとしてたんですよ。
でも、語り口が哲学書っぽい感じの分かりづらさでですね…。
寒さを感じる、ということについて、「寒さ」を感じるとはいえ
「寒さ」というのは概念で本当は寒気がそこだけまとまってあったりするわけではなく、
人間が寒い場所に出て「さむっ」と能動的に感じてこそ寒いと認識するわけで、
要するに、人の有りようには周囲の環境が切っても切り離せないわけ。
人間というのは個人的な面も社会的な面も含めて人間なのであって、
同じように時間的なものだけでなく空間的なものも含めてこそ
こうなんていうかな人間社会の特徴っぽいもんは捉えられないんじゃないか

とか、そう言ったような事を10ページくらいかけてもって回った言い回しで
(まあ、正確に言い表そうとするとどうしてもそうなるんだろうけど)
くどくどと説明するもんだから、
読解力のあんまりない私は、著者の意図が正確に掴めてるかどうか
自信がないうえ、噛み砕いて理解するのがつらく、……

哲郎…ごめんなさい、わたしにはあなたは高嶺の花…

なんか、そんな気持ちになって、読むのはもっと先に延期しました。
もうちょっと気力が充実してる時にな~!
ごめん、今寝不足やねん。

そんなわけで、口直しに井筒先生の薄っぺらいこの本を手に取ったわけです。
書かれたのは昭和初期(「マホメット」という呼び名からも察せられますでしょ)
前書きで、ご自身も「いや~。若い頃の本だから読み返すと懐かしいわ~」などと
仰っておられるほど昔の作品です。
これも哲郎本みたいに読みにくいんじゃねえかと一抹の不安がないでもなかったんですが、
読み始めてそんな不安は吹っ飛びました。
面白い!小説みたいですよ!
確かに荒削りで、だいぶ主観的かもしれませんが、
却って若かりし先生のアラブ世界に対する情熱の迸りが感じられて、心地よいです。
井筒先生の御本とは相性いいんかなあ。これまでまだはずれがないです。
半分ほど読んだので、続きも楽しみに読みます!


数日後、読了。
最後まで面白かった!
マホメットの伝記ではあるけれども、まず、マホメットの生きた時代背景から説明し、
その後、彼の業績の意義とか、そういったことに踏み込んでいくので、
大変読み応え有りました。
ギリシア神話にしろこういった半伝説化した有名人の伝記にしろ、
真実も伝聞もすべて同列にひとくくりにまとめて全てを網羅するような書き方が
いまいち好きでないので、伝聞をなるべく排し、客観的に見つつも
ご自身の情熱を傾けて書いておられる井筒先生の筆致が大変好ましく思われました。
いや、神話の場合は神話事態がすでに長い年月の間の伝説の集大成な感もあるから
厳密に時代背景考えるの、難しいだろうけどさ。でもなるべく考えたいのさー。
閑話休題、本書の内容は、以前に読んだ『「コーラン」を読む』&「イスラーム文化」と
若干かぶってる面はあったんだけども、なら読まなくていいかというと逆で
補完し合っていて理解が深まる感じです。
今回目新しかったのは、最初はムハンマドさんが、
けっこうユダヤ教徒やキリスト教徒に親近感かんじてらっしゃったみたいだということと(いがーい)、
イスラム以前、ジャーヒリーヤ(無道時代)のアラブは多神教の世界だったんだけど、
カーバ神殿にはアラーの他多数の神々が祭られてて、
なかでも人気の女神はマナートと、アッラートと、アル・ウッザーだったらしいということでしょうか。
一神教以前の中東の神話体系はめちゃめちゃ気になるところなのでつい神々の名前が出てきたら反応してしまう…

わたしのアホ感想はさしおいても、ぺらいし、その割に奥深いし、何より読みやすいので
おすすめです。



フルーツひとつばなし おいしい果実たちの「秘密」 (講談社現代新書)

田中 修 / 講談社

スコア:


田中修著『フルーツひとつばなし』読了。

おお、面白かったよ!
これまた職場の京都弁の超絶かわゆらしい上司にいただいた一冊。
いつももらってばかりで済みません。
まず、なんといっても美味しそうな写真につられます。
写真を侮ってはいかんよ。
わたしは、自分が作りもしないくせに写真があまりに美味しそうだったという理由で
洋菓子の本を2冊も買った前科者ですよ。
一つのフルーツにつき4ページくらいにわたって説明してあって、
ざっくりした来歴も面白いし、栄養分とか、
生物学的な掛け合わせや遺伝の小話もまた面白く、
わくわくしつつさくさく次へ次へと読み進んでしまいました。
いちご、りんご、みかん等の超メジャーどころの他
チェリモアとか、ドリアンといったマイナーなフルーツも載ってますよ。
(日本で手に入るフルーツに限定されてはいますけど)
なんか、やたらと果物を食べたくなる一冊。
それにしても、バラ科の果物って多いんですね…。
後、みかんの種類の多さにびっくりした。
原産地とか、学名もちゃんと載ってて、
学名見てけっこう笑っちゃいました。
アケビのラテン語名「アケビア」って!


福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)

大倉 崇裕 / 東京創元社

スコア:


大倉崇裕著『福家警部補の挨拶』読了。

なんとなく、本屋で見つけて買ったもの。
短編数編が入ってるものですが、意外と面白かったですよ!
刑事コロンボ方式で最初に犯人が分かっていて、探偵(この場合福家警部補)が
証拠を地道に集めて犯人の犯行を証明していく流れで一貫して書かれてます。
しかし、今時の子にはふるはたにんざぶろうって言った方が通じるのか…?
(あれだって、コロンボを踏襲したんだろうに)
探偵役の福家警部補は、小柄でメガネの女性で、落ち着いた人当たりのいい人だけど
犯罪捜査に関してはものすごいタフ。
アクはないけど、好感度は割と高いですよ。
なかなか面白かったので続きも買ってみる予定。



高田崇史著『QED諏訪の神霊』『QED出雲神伝説』読了。
貸してもらったので急いで読みました。
いつもどおりかな~。
タタルさんと奈々ちゃんが早くくっつけばいいのにとじりじりしてます。
今回は日本神話がメインでそのあたりは面白かったけども
作者の神話のとらえ方はいまいち好きではありません浅いわ!(←えらそう)
しかし長く続いたこのシリーズもあと一冊かあ…。



ヤマ/ト21/99が面白い。
わたしにしては珍しく、アニメ(巨人とコレ)を毎週見てますが、
(巨人の方もハラハラドキドキ(※主に悪い予感で)しながら楽しく見てます。
10子さんとはジャン好き仲間だもんね!本屋なんかの特設コーナーでは
大抵ジャンがいじられてて笑いをこらえるのに必死ですよ。
腐った姐御たちに大人気なのは兵長ですけども。
でもわたしはエレリよりはエルリ…(どうでもいい))
巨人は青春ビルドゥングスロマンっぽい要素もあるけど、
やまとは

なんか、ワーキングものっぽいよな…

などと。わくわく海軍ライフ。あんまりみんな若くない。
主要登場人物は若いけど学生っぽくない。新入社員っぽい。
ちゃんと社会人の自覚があって組織で動いてるって感じがします。安心の安定感。
海軍って要素も大きいんでしょうが。
(艦の運用は人手がいるからどうしても統制がいかにとれてるかが肝に…艦長は神なのだ!)
後、おっさん率が異様に高いのもちょうたのしいです。
素直にかっけー!!!と思うのはO田艦長ですが、
一番のかわいこちゃんはひこざえもん、
一番のきれいどころはですらー総統だと思う。
総統閣下を拝見しておりますと、なんと申しますか


ムラムラします(C・近藤勲)



アタシ、やっとポセイドンを前にしたアポロンの気持ちが分かった…!(※分からんでいい)

いやー、しかし、前回の水葬のシーンとか、マスコマ思い出したよ~!
艦長が戦死者一人づつの役職と名前読み上げて、祈り捧げてから、船べりから海に滑り落とすんだよね。
うちゅうせんかんやま/とって第二次世界大戦あたりの雰囲気が色濃く残ってるじゃないですか。
やっぱり、日本海軍は英国海軍に学んだから、そのあたりの風習も引き継いでるのかなあ、などと
ニヤニヤしてしまいました(シリアスなシーンで何を考えておるのか)。
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by mi-narai | 2013-09-01 23:11 | 2013年下半期の読書
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