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『ユダヤ教の誕生』 『歴史人口学の世界』 『暗い迷宮』

4大陸選手権の前のヨーロッパ選手権で、わたしの一押しのフェルナンデス君、
優勝したらしいじゃないですか!
おめでとう~!


ユダヤ教の誕生――「一神教」成立の謎 (講談社学術文庫)

荒井 章三 / 講談社

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『一神教の誕生』じゃなくて、『ユダヤ教の誕生』でした。
あまり聖書関連に興味があるわけではないのですが、
常々「なんで一神教になってしもたん…?」とは思っていたので、
なんとなく買い求めてみた。
わたしがちょうど知りたかった辺り、もともとローカルな神だったはずのヤハウェが
どのようにして「主神」でなく「唯一神」になったかが、歴史をひも解きつつ描かれてます。
そうか、もともと遊牧民の神だったから、決まった位置に祭られてるんじゃなく、
遊牧する部族民と一緒に移動する神だったのだな…。なんだか納得しました。
その後変転するユダヤ人の歴史とともに、他宗教の影響を受けたり、
逆に影響を受けすぎないように他宗教の神を否定してみたり、
自分たちが権力者から逃れた民だった経緯から神の前での平等を説く傾向が強かったり、
王国が出来て中央集権が進むと神の権力も強まったり、

いろいろ面白かったです。
その宗教を行っている人々の、周囲の状況や地形や社会習慣が結構宗教の方にも反映する、
ということですよね。
レヴィ=ストロースの『アスディワル武勲詩』を思い出した。
後、別段、アニミズム→多神教→一神教という流れが普遍なわけじゃないよな
(一神教が高度な最終形態というわけではない)
と分かって、すっきりしました。
毎回言ってるような気がしますが、
わたし、ムハンマドの教えは知らないからスルーするとして、
イエスの言ってる事ってけして嫌いじゃないんですよ。
でも、作者があとがきに書いている「一神教の非寛容さ」に関しては
大いに肯かざるを得ないのであります。
他宗教に非寛容である事って、自分の宗教への熱心さの裏返しであって、
そうすることのメリットもなんとなくわかるんですけどね~。



歴史人口学の世界 (岩波現代文庫)

速水 融 / 岩波書店

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速水融著『歴史人口学の世界』
歴史人口学がどういうものであるか、という第1章。
その方法、それを使ってどういうことが分かるのか、という風に
歴史人口学について書いてある、入門書のような本です。
なんとなくその場の気分で買ってみたけど、なかなか興味深いですよコレ。
日本の宗教改帳とか、西欧の教会の台帳から、庶民の家族を復元して、
そこから統計を出したり、当時の下々の生活を推し量ったりしてます。
面白い!
それにしても、昔の日本人て多産だったのだなあ…
その分、乳幼児死亡率も出産時の女性の死亡率も高かったんだけども…。

ああ、後、都市生活者が増えると人口が停滞する、というのは、なんか
目からうろこでした。
書いてある理由に納得したのは覚えてるけど、理由がなんだったか
いまおもいだせない…(ダメじゃん!)

数日後、読了。
日本て、連続した人口統計資料が残ってる世界的にも珍しい地域らしい。
日本で歴史人口学を勉強する方は幸せです!
でも、ものすごく手間がかかるのですよ。
そういった悲喜こもごもが語られていて、読むのは大変だけどなかなか楽しかったです。



高田崇『カンナ』シリーズ2冊目読了。
ほんと、日本人作家の推理物はあっという間に読み終えちゃうな~(※京極以外)!
あんまり早く読み終えるので、なんだか自分の読書スピードがものすごく上がったように錯覚してしまいます。
まあ、叙述があっさりしてるということかもしれんが。
天草四郎関連の謎と、神父と殺人事件と殺人じゃない事件の話。
主人公と友達の友情が素朴でなんだかかわゆらしかった。



暗い迷宮 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ピーター ラヴゼイ / 早川書房

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ピーター・ラヴゼイ著『暗い迷宮』読了。
今度は、記憶喪失もの。
ほんと、毎回毎回目先を変えてくるなあ、ラヴゼイ。
この辺りになると、登場人物にも慣れ、各々の性格もつかめ、安心して読み進むことができます。
でもって、毎度のことながら、今回も犯人が分かりませんでした…!
大体、犯人よりも、脇役として出てきたエイダという女性が強烈過ぎて、すべてがふっとんだ。
なんか、誰かに似てる似てると思ったら、マツ●・デラックスさんでした。
最後の落ちがひそかにお気に入り☆


『ケルトの白馬/ケルトとローマの息子』も読み終わりましたが、これの感想は次回に回す。






私信:先日は旅先でお世話になりまして、皆様ありがとうございました。
楽しかったー!当分わたし、がんばれます!






私用で珍しくそんなに間をおかずに首都方面へ出かけていたのですが、
その際妹夫婦宅にお邪魔しまして(読んで字のごとく邪魔しにな)。
毎回ツマガリの焼き菓子を所望されるのですが、今回は指定が無かったので
時期的なこともあり、モンロワールのチョコを持参した。
それはさておき、前回、妹のやつ、朝ごはん用に
「お姉ちゃんに近所のパン屋のレベルの低さを思い知ってもらお、思て」←大概失礼
などと嘯いて、菓子パンを買ってきよったのですよ。
あれは絶対朝食を準備するのが面倒だったからに違いないああ違いない。
いや、パン屋のために弁解しますと、菓子パンは、全くまずくは無かったですよ。
確かにほっぺが落ちるほどおいしい!というわけではありませんでしたが、普通に
納得できるお味でございました。
妹夫婦と分け合って味見しつつ

「僕はこれ、普通にいけますよ」
「ちょっと懐かしい味やんなあ」
「なんか、一昔前は実家周りのパン屋も大体こんな味やったよな」

などと言いつつ結構美味しくいただいたわけです。
そんな前回の経験を踏まえ、今回妹は
「前は微妙なパン屋やったから、今回はヴィド○ランスにした」(←相変わらず失礼)と
見覚えのある袋のパンを朝食用に買ってました。

お前はそんなに朝食を用意するのが(以下略)。

ヴィドフ○ンスは実家の近所でもそこそこ見かけるチェーン店で
まあ、味は確認済みや、と思って安心して食べ始めたのですが

「…あれ?こんな味やっけ」
「…お姉ちゃんもそう思った?」


なんか、記憶にあるパンの味と違う…
買って二日目ということがネックだったのか、
あからさまに口の中の水分を吸い取るパサパサの生地、可もなく不可もないトッピング…

「ちょっと!手ぇ抜いとるんとちゃうの!それとも質、下がった!?」
「やっぱそうやんな!(地元で)仕事してるとき何回かお昼ごはんに食べたけど、こんな味じゃ
なかったもん」
「ヴィド、あんたはもっとがんばれる子…!」

などとたいそう盛り上がったのでメモ。
結局、二日目だったからなのか、本当に味が地域で違うのか、店の味自体が落ちたのか
未だに分かりません。そのうち職場の辺りのヴィドで買ってみ…てもいいけど
同じ金を出すならもっと美味しいパン屋で買いたいぜ!

後で、
「実はアレは政府の指導が入っているのかも知れんな。パン食が増えると小麦粉が足りなくなるし
ただでさえ米が過剰気味なんだから、わざとパンをまずくして米を食わそうという
政府と地方組織の密約があるに違いない。地元の辺りの特にやり手のK市などは、
洋風を観光の売りにしているところがあるから、袖の下を渡して美味しく作ってもいいという
許可を得ているのだ。そうにちがいない」
などと楽しく妄想しました。
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by mi-narai | 2013-02-18 11:16 | 2013年上半期の読書
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