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『トルコ狂乱』 『月読』 『古事記の起源』 『甘栗とエルムと金貨』その他

まず、ゴーゴーカレーが超絶美味かった件。
送っていただいたご当地カレーなんですけどね。
何の気なしに休みの日の昼間に食べて

これがまたなんともいえないこくで!
美味かったのよー!!!

E川件は美味いもの王国ですね…!



レンタルチャットという簡易かつ便利なものがこの世にはある、
と初めて知った見習い●○才の冬。
毎年年賀状は12月25日を過ぎてからやっつけ仕事で書き上げるのですが、
毎回酷い出来だと嘆いているものの

今回は本当に酷い仕上がりになりました。

自分で自分にガッカリです。
んもう!

後数時間で今年が終わってしまうので、その前に
読んだ本の一言感想だけでもアップしてしまいます!急げ!!


トルコ狂乱 オスマン帝国崩壊とアタテュルクの戦争

トゥルグット・オザクマン / 三一書房

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トゥルグット・オザクマン著『トルコ狂乱』
読み終わりましたーー!!!!
アタシ、何ヵ月掛って読んだんだろ…。
いやね、面白くないわけじゃなかったんですよ。むしろ、面白かったですよ!!
けど、こんなに長く掛ったのは
①本が分厚すぎて通勤時間に読めなかったから(最も大きな理由)
 →文庫に直したら7冊くらいにはなるのではないかと思う。
②短いエピソードを無数に重ねて大きな歴史の流れを書いてあるので、
どこでもいつでも読み止められる。という安心感から、
少し読んでは止め、を繰り返してしまったから
(一つのエピソードにつき、長くて2ページ、短くて数行)

第1次世界大戦後、セーブル条約の結ばれた後のトルコを舞台に、
トルコの国土を三分割してやろうとする英・仏・伊、
英の後押しでいにしえの大ギリシャの復活をもくろむギリシャに対して、
(→希「イズミル、エフェソスはわしのもんじゃー!」)
かつかつの財政を押して、拠点を置いた内陸部のアンカラ中心に
抵抗するトルコ人たちの姿をえがいた大作でした。
長くなるのでざっくり感想は箇条書きに。

・トルコ人作家なので、なんらかのバイアスがかかっているかもしれませんが、

ケマル・パシャ超かっこいいよ…!

・イギリス、悪者だよ…!
・フランスとイタリアは通常運転だよ…!
(イタリア=時流に乗っかってみたけどあんまりやる気なし
フランス=折を見てイギリスの敵に回る)
・意外とトルコとロシアはお行儀よくお付き合いしてるな。
・日本の戦争ものってあんまり読んだことないけど、暗いイメージじゃないですか。
トルコは、どこか明るいよ。
みんなで一丸となってわーっとやってる感じです。
残虐行為は割と行われてたみたいですが。(トルコ人もギリシャ人もお互いにな)
・一応トルコの直接戦っている相手はギリシャなんだけど、本当の敵はその後ろにいるイギリスで、
実際のところ、トルコもギリシャもどっちも貧乏チックで後進国で立場はとんとんなんですよ。
なので、途中ギリシャがちょっと気の毒になってきました。
・最後は、全くの大団円で、絵に描いたような『弱者が頑張って強者を打ち負かす』、という結末なので、
すっかりトルコ人目線で本書を読んでいたワタクシ、
「ざまあみやがれってんでぃ!
見たか、帝国主義がいつまでもまかり通るとおもうなよ!」
などと、鼻息荒く思いました。乙女らしくない感想で相済みません。
ついでに、全国の大英帝国好きのお嬢さんお姉さん方にもすみません。
いや、ああいう悪役っぽいところが当時の大英帝国のお素敵なところじゃないですか、ね!


月読 (文春文庫)

太田 忠司 / 文藝春秋

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落下する花―“月読” (文春文庫)

太田 忠司 / 文藝春秋

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太田忠司著『月読』『落下する花』読了。
パラレル世界での推理物。
人が死ぬと、何かメルヘンな印がその近くにあらわれる、という並行世界での話。
その変な印(月しらべ)から、死者の最後の心の声を読み取ることのできる
能力者(月読)が今回の探偵役です。
まあ、最後の声と言っても、ほんとに単に最後に思ってた事にすぎないので、
立った一言「壁が汚れてる」だったりするわけ。
なので、結局、殺人事件を解決するのは探偵の推理力なのだった…。
ならそんな不思議設定いらんじゃないかと思わんでもないですが、
なかなか静謐な世界観が心地よく、思ったより面白かったですよ。


古事記の起源―新しい古代像をもとめて (中公新書)

工藤 隆 / 中央公論新社

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工藤隆著『古事記の起源』読了。
前述の『古事記誕生』があまりに好みだったので、遡って前著も買い求めてみました。
読み終わってからだいぶ時間がたってしまい、当時の雑感が抜け落ちてしまったので、
ぼんやり覚えていることを箇条書きに。

歌うということについて。
なんか開眼した。
「歌う→語る」が
「非日常&ハレの日→日常&ケの日」
と対応してんだな。
なんとなく、『神話が歌われるのは当然である』、と読み終わると
思い込まされているというマジックです。
確かに、普通に喋るより、歌ったり特別なリズムに乗せたりした方がより特別って感じがする。
神に捧げるなら日常と同じではいかんよな。
面白かった!!
『古事記誕生』の方で取り上げられていたエピソードと
違う部分が取り上げられてたのも嬉しいところです。
太古、神話の原型ってこんなのだったのかもなあ、と想像が膨らみました。
ギリシャ神話とかイーリアスとかは、残ってるものはもう大分
ていうかほぼ、文学作品だったり、変質したりしてるものだもんなあ。
まあ、わたしはイーリアスの文学作品としてのエンタメ完成度合いをこよなく愛しているわけですけども。


甘栗と金貨とエルム (角川文庫)

太田 忠司 / 角川書店(角川グループパブリッシング)

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甘栗と戦車とシロノワール (角川文庫)

太田 忠司 / 角川書店(角川グループパブリッシング)

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太田忠司著『甘栗とエルムと金貨』『甘栗と戦車とシロノワール』読了。
今回はハードボイルド。
主人公が高校生で、でも、寡黙ないい子で、なんだか清清しかった。
なかなか面白かったですヨ。
無愛想な依頼人との奇妙な友情が生まれる二作目『シロノワール』の方が
なんとなく好きです。
後、舞台が名古屋なので、名古屋の町並みや美味しそうなものがたくさんでてきてそれも面白い。
まあ、主人公が時々「これを食べられないなんて他地方の人は可哀想」と
作中でいうのは大きなお世話だと思いましたけども。
こういうご当地愛は微笑ましですけどね~。



……主人公の友達の直哉は絶対主人公のことが好きだと思うナ。
ひそかにホモ認定。



王妃の離婚 (集英社文庫)

佐藤 賢一 / 集英社

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佐藤賢一『王妃の離婚』読了。
何度も読んだ本なのですが、人に貸す前に再読しました。
読んでていかにこいつの文章が癖があるかを思い出した。
エロシーンが、妙に下品、ちゅうか、全体的にシモいっス。
わたしはわりと平気ですが、女の子には貸しづらい…。
でも途中、ちょうど読者が「こうなってほしい」、と期待する箇所でそれを裏切らない展開があったり、
最後がとても清清しかったりして、
下品な箇所を読んで感じた不快感とか、
こいつの女性観は一方的すぎると思って苛立った記憶が、
帳消しになるという不思議。読後感は爽やかでした。
結局、最後まで読むと、面白かった、と思うのだよなあ…。


オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

アガサ クリスティー / 早川書房

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アガサ・クリスティー『オリエント急行の殺人』読了。
これまた人に貸す前に再読。古典中の古典です。
山本やよいさんの新訳で読んだらまあ、読みやすいのなんの。
面白かったよー!
これと、誰もいなくなった、と、エヴァンズ、と、abcはほんと
推理小説のトリックの元祖だよなあ…
クリスティは偉大ですね。


二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

デイヴィッド・ゴードン / 早川書房

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『二流小説家』読了。
普通に面白かったですが、そこまで絶賛されるほどかと言われると…。
でも、ミステリー部分より、ちょっと気弱だけど善人な主人公の小説家の
その性格付けとか、売れない小説家としての立ち位置とか、
楽しみとか、悲哀とか、そういうものの方にものすごい心揺さぶられました。
わたしのような大して対人が得意でないものっそいふっつーの一般人が
本を読むって、ほんとにこの小説家自身が思ってるような動機だよなあ
などと、頷いてしまった。


最後の刑事 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ピーター ラヴゼイ / 早川書房

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ピーター・ラヴゼイ著『最後の刑事』読了。
山本やよい訳つながりで。
これも大好きな本で、友達に貸す前に再読しました。
主人公のピーター・ダイヤモンドは
禿・デブ・頑固と三つ揃えの押し出しの強いおっさんなんだけど、
芯の部分がいい奴で、刑事魂持ってて、なんとも憎めないキャラなのです。
この作者、うまいんだよなあ。
他の推理物も高い評価を得てますが、わたしはこのダイヤモンド警視シリーズが好きかな。
イギリスの温泉地バースが舞台なのも目新しくていいです。
ダイヤモンドと奥さんのステファニーが仲良しなのもいい感じ。


単独捜査 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ピーター ラヴゼイ / 早川書房

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続けて『単独捜査』も読了。
今度は日本人の女の子が出てきて、アメリカ人と共同捜査したり
相撲取りがスポンサーになったり、なにかと国際的な一冊。
日本人としては、いろいろツッコミどころ満載なんだけど、
(関取より上の人気力士の名前で「山形」とかありえんて…。シンプルすぎるやろ)
なかなか面白かったですヨ。
でっかくて威圧的なダイヤモンドと、幼い少女ナオミとのふれあいが見所。

次、続けて『バースへの帰還』を読むつもり。
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by mi-narai | 2012-12-31 16:06 | 2012年11月・12月の読書
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