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『天岩屋戸の研究』 『アスディワル武勲詩』 『仮面の告白』『美徳のよろめき』 『トルコ狂乱』

ロジャー・パルバース著『日本ひとめぼれ』読了。
大体、はいはい、そうやな、と思って読めましたが、
ところどころものすごい腹の立つ記述もあったので、
絶対自分では買わないぜ(心狭ッ)。
でもまあ、読み応えは合ったので、ほんとに最近出た方の本も
読んでみたいです。図書館で借りてな!


天岩屋戸の研究 (講談社文庫)

田中 啓文 / 講談社

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田中啓文著『天岩屋戸の研究』読了。
シリーズ最終巻。
若干この作者の持ち味(であるらしい)エロでグロい感じが仄見えました。
子供向けの本でそれはどうなのか…。
でも、それにも関らず、おまけに相変わらずのアホいノリにも関らず、
ちゃんと最後は青春・ラブコメで締めるあたり、流石です。
3冊目がどぎついのであまり人にはオススメできない感じになってしまいましたが
個人的にはまあ、アリかな。
とりあえず、この人のミステリーにも手を出してみるつもりです。


アスディワル武勲詩 (ちくま学芸文庫)

クロード レヴィ=ストロース / 筑摩書房

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レヴィ=ストロース『アスディワル武勲詩』読了。
本屋を通り掛かったら出版されていたので購入してみた。
カナダ北西部の部族の神話を2つの川沿いで収拾し、比較したもの。
神話がその部族の生活とどう関ってるか、というか、
神話の各要素を取り出して、その対立項から部族の生活習慣や
居住地域がどう神話に影響してるかを読み解く手法が
ものすごく面白かったです!
短いから読みやすいし。
しかし、アスディワルの神話自体は、
「この男、大概やな…」と思った。


仮面の告白 (新潮文庫)

三島 由紀夫 / 新潮社

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美徳のよろめき (新潮文庫)

三島 由紀夫 / 新潮社

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三島由紀夫の
『仮面の告白』『美徳のよろめき』読了。
友達が古本屋で100円で買ったはいいけど
「…あかん。無理でした。何が言いたいか分からん」
と言ってバトンタッチしてきた本たち。
予め読みづらかった、という情報を得ていたため、心構えが出来ており、
そのおかげで思ったよりもスムーズに読み進む事が出来ました。
で、確かに、どっちも、主人公の心の動きが微に入り細を穿って書かれていて
(その上主人公はちょっとの事にものすごく心が揺れる)
よく三島レビューで聞く、『読んでて凄く疲れる』、というのは実感として分かりましたが、
でも思ってたより面白かった、の、です…。なんだか、意外。
自分には文学作品を読む能力が決定的に欠けておる、と思っていたので…。
これが文豪の実力か…!?
『仮面の告白』…男色の気のある主人公が、一生けんめい普通になろうと頑張って、
頑張って、頑張って、やっぱりあかんかった…という話。
つい主人公に引き込まれて一緒に心痛を感じてしまい、なかなか心休まりません。
開き直っちゃえよ!と何回思ったことか。
(でも開き直れない主人公はとてもリアルだとも思う)
『美徳のよろめき』…最初は主人公の節子さんがエキセントリックすぎて
ついていけない、と思ってたんですが、読み進むうち、どんどん変化するにも関らず、
もとの清潔感を失わない節子さんが興味深くなってきました。
で、けっこうワクワクしつつ読み終えた。
なんか面白かった。

他の三島作品を続けて読むか、と問われれば、微妙に躊躇してしまうのですが
それでも思ってたよりそこまで読むのが苦痛でもなくて、
忘れた頃に気が向けば読んでもいいかな、という気にはなりました。
この文学苦手なワタシが(笑)。


トルコ狂乱 オスマン帝国崩壊とアタテュルクの戦争

トゥルグット・オザクマン / 三一書房

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トゥルグット・オザクマン著『トルコ狂乱』
TVドラマで坂の上の雲を見終わって、なんかそんな感じの話が読みたくなって
以前に購入したままあまりの分厚さに(10㎝くらいある)積んで置かれていたこの本を
とうとう未読本の山から引っ張り出してきました。
20世紀初頭の、列強に分割統治される危機に直面しながら
なんとかソレを回避して独立を勝ち得たトルコについて書いてある本らしいとは
分かってたので、とりあえず、爽やかな読後感は期待できそうです。
(ちゃんと独立出来て終わる事は分かってるからな!)
ケマル・アタテュルクに対する興味もあり気合を入れて読み始めました。

とりあえず、序文部分の感想を書きます。

最初、序文で作者がこの物語を書くに至った経緯が書いてあり
(長い間掛けて資料を集めたらしい)、
その流れでちょろっと、トルコ国内でも独立については色々と意見があることなど
触れられていて、実に意外でした。
全トルコ国民が自分たちの努力で征服の憂き目に遭うことなく独立を
守った事を誇りに思ってるのかと思ってたらそうでもないみたい。
イスタンブルの皇帝と袂を分かったアンカラ政府に懐疑的な意見とか、
色々あるらしく(そんな本も出てるみたい)、
作者はそんな意見が大勢を占めるのも間違ってると思うし、
アタテュルクたち先人の尽力を知らずにいる若い人たちに本当のトルコ近代史を
知ってもらい、誇りを取り戻してもらうために書いたのだって。
(幕末の志士たちみたいに良くやったーて思われてるのかと思ってた。)
でもまあ、よく考えたら、そんなもんなの、かなあ…
近い歴史であろうと、まだまだハッキリしてない事はありますよね。
むしろ近い方が冷静に見れないというか。
日本人だって、太平洋戦争あたりの事に関してどれだけの人が当時の事情に詳しいのかと
問われれば答に窮するしなあ…(ワタシ含めて)。
アルメニア人虐殺問題とかにしても、お隣と色々歴史問題抱えてる日本人としても
なんか、そのあたり、人事じゃないよなあなどと思ったりしました。

後、トルコにも西欧コンプレックスがあって、
やたら欧米がキラキラしく見えてたりした事情も、なんかものすごい共感したわあ…。
(日本でも、日本語やめようか、て言い出す人もいたしね)
よくまあそんな土壌の中でアタテュルクは粘り強くトルコという国民性とか、
言葉とか、守りきったなあ…。

とりあえず、そんな風に、西欧列強に抵抗する非西欧人として、1920年代のトルコには
ものすごく共感があるのですが
(東で日本が足掻いてる時に西でトルコも頑張ってたんだなー、みたいな)
近隣諸国の方がコレを読むと、多分抗日とダブらせるんだろうなと思うと
なんとも複雑な気持ちに…なるけど、とりあえず、それはひとまずおいておいて
純粋に楽しみたいと思います。



『アンティキテラ』も読み始めました。
こっちはもうちょっと読み進んでから感想書きます。



多読
再びゼンダ城の囚人
今度は二つほどレベルを上げたので、書いてある字が小さくなりました…!
真中辺りの、成り行きで国王の身代わりをする事になって、
国王の婚約者フラヴィア姫に恋しちゃって、でも叶わないので
早く国王を助けに行こう、とゼンダ城へ向けて旅立ったあたりで期限が来て返却しました。
恋の行方も前回読んで分かっちゃってるからなあ…。他の本読もうかな。


『Marco Polo and the Silk Road』
流石に最近のレベルの上のほうの多読本が若干難しいので
(アレを難しいと言うとんでもなく英語能力の低いワタシ)
久々にレベル2の本を借りてみた。
上記の『ゼンダ城』の5分の1ほどしか字がありません。
なので、さらっと読み終わりましたよ~。
クビライ・ハンは器のでかい人物だぜ…
後、財産もなんもかも失って晩年牢に入れられた時に
旅の思い出を語ったのかと思ったら、
どこかと戦争中に捕虜になったときに牢の中で語ってたのか。
ちゃんと商人として一生を終えれたようで、ほっとしました。
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by mi-narai | 2012-02-05 23:49 | 2012年2月の読書
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