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『近代大阪経済史』 『オスは生きてるムダなのか』 『街場のマンガ論』

某N●Kの番組で、銀閣寺の本来の姿を予想してCGで再現してるのをたまたま見たんですが、

これがえっらい美しかったの!(白亜の寺ですぜ…)

しかも月見の館だと…!!
月を愛でて酒を飲むためにわざわざ作ったとか…(なんと風流な)

どっちかというと、月見で一杯いきたい派であるワタクシ、つくづく、
日本が月を見て気が狂うとか色々不吉なものを連想する西洋式の伝承を持つ国でなくて良かった!
と心から思った次第であります!

同じ事を虹に対しても最近思ったけども(笑)。
(綺麗なものを見てあんまり不吉な事を連想したくないよな~)

蛇足ですが、番組内で、銀閣寺の一階の4畳半の説明をするときにバックに流れてた都留さんの曲、
好きなんですよ~。(タイトルがこれまた『月をつくった男』)


近代大阪経済史 (大阪大学新世紀レクチャー)

阿部 武司 / 大阪大学出版会

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阿部武司著『近代大阪経済史』、半分くらい読んだ辺りで返却期限がきて泣く泣く返却。
いきなりなんで経済史かと思われるでしょうが、別に政治経済に興味があったわけじゃなくて、
某『●馬伝』に出てくる長崎商人があまりにカッコいいので、
もっと商人に浸りたくなっただけという(そんな他愛無い理由で借りました)。
しかし、この作者の方、大阪大学の教授だけど、東京出身の方なのね。
その分余計な感傷を交えずに事実だけ著しておられそうな気がするので期待大です。

最初は大阪商人の変遷(江戸時代あたりから戦前まで)から始まって、徐々に詳細に移るのですが、
幕末、大名が借金踏み倒したり、
維新後、政府に金を毟り取られたりしてダメージを受けたくだりを読んだ時には、
人事ながら腹が立ちました。権力の側ってのはなんで毎回こういうことを…!!!

しかしそれでもめげない大阪は素晴らしいです。
商都として発展して自分たちの事は自分たちでする気風の強かった大阪、
横浜・神戸の港が官費で整えられたのに対して、大阪港は地元が金出したらしい(スゲエ)!
これからも大阪さんには頑張っていただきたい!と思いました。
褒めすぎですか。褒めすぎですね。
どうもワタクシ2府には夢を見ていたいという願望がございまして…。

後、明治の大阪の発展に関った鹿児島の人、五代友厚(才助)はやっぱりかっこいいなあ☆


オスは生きてるムダなのか (角川選書)

池田 清彦 / 角川学芸出版

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池田清彦著『オスは生きてるムダなのか』 後もうちょっと。

この本、めっちゃおもろい!!

いきなり失礼しました。


以前読んで面白かった『生きる力、死ぬ能力』と同じ作者の新刊です。
しかもタイトルがコレ。
これはもう買うしかッ!

と、本屋で見つけて即レジに持っていった一冊。
期待を裏切らない面白さです。
具体例をあげつつ、性というしくみは、一体いつ誕生したのか。死の起源との関りは。
オスメスに分かれて生殖するとどういうメリットがあるのか。
メリットだけでなくデメリットは。
性の進化。人間の性決定。
などという根本的な疑問をひとつひとつ解き明かしていくんですが、
その過程が分かりやすく、かつエキサイティング!
「性」というものを生物学的に説明してあります。
例によって、理系に弱いわたしでも理解できるよう噛み砕いた易しい言葉で。(ありがたや)

以下、特に心に残った箇所を箇条書きで(毎回の事ですが、わたしの心に残るのは
大体本筋とはなれたどうでもいいことです)

・性があるのは生物としての多様性を増やして環境の変化に対応するため、
という説はこれまでいろんなところで聞いて知ってたんですが、
それに加えて減数分裂時に遺伝子の損傷を修復するためでもある、という意見には
目から鱗が落ちました。なるほどー!無駄のないように出来てんな~

・ネオテニー(幼形成熟)のはなし。
難しい話はようわからんが(各自本を読んで確認してくれい)
ざっくり言えば幼い外見で出産可能年齢になれるほどネオテニーが進んでいる。
そして、ネオテニーが進んでいる方が長生きであるらしい。
そう言われてもしっくり来なかったんですが、「東洋人はよりネオテニーが進んでいるので
そのことは東洋人の長寿の秘訣にも関ってるんじゃないか」という言葉には納得した。
「勝った…!」(笑)。

・死の起源の辺りの話は、『生きる力、死ぬ能力』で読んだような感じだった。

・オスが提供するのは情報だけで、基本生殖における主役はメスである、
というあたりも前に読んだ本を補強してる感じ。

・性的に激しい(※オス同士の争いが激しかったり)生物の方が
ペニスが大きいという叙述には笑ってしまった。
人間は他の生物(多分霊長類とか)と比較した場合、割合的には大きい方なんだそうですが、
これって国別平均も当てはまるのかしら(笑)

・途中で先生、
「オスは生きている無駄であるとわたしは思う」
と言い切っちゃっておられます(いいのか!?)。
…この箇所読んだ時にやにやしてものすごい気持ち悪い人になってしまった…


まだ5分の1ほど残ってる状態ですが、ここまで読み進んで

「ああああああ、オスじゃなくて良かったー!!!!」

と深く思いました。いやまあ人間の場合は男性より筋力が弱いせいで色々不便も有るんですけども。
でも、基本、生物として強いのはメスなんだなあ…(しみじみ)



数日後、読了。
残りの少しのページは、人における性の決定に付いてでした。
体の性の決定と脳の性の決定とか、ホルモンのどの成分がどう作用してるかとか。
面白かったよー!


街場のマンガ論

内田 樹 / 小学館クリエイティブ

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内田樹著『街場のマンガ論』読了。
さらさらーっと読めました。
この人の本、ていうか、この人、沢山本出し過ぎです。
言う事もイマイチ胡散臭い気がするし、面白いんだけど買ってたらキリがないので
よっぽど面白そうなもの以外は買わないことにしてるのですが

これはマンガ論だったので!

読み終えてこの本の趣旨を一言で言えと言われれば、

マンガ万歳!

でしょうか(略しすぎ)。

いやあ、マンガっていいですね!日本の文化ですね!
でも文化と祭りあげてしまうと自由さが失われるから、
ちょっと文学には足りないサブカルチャーと思われてるくらいが良いよね!

と読後しみじみ思うこと請け合い。
くっそー、今回もまたしてやられた感満載でした。
漢字とカナのハイブリッド文字である日本語を駆使する日本人だからこそ
ストーリー性を持ったマンガという一大コンテンツをここまで創りあげる事が出来た、
という論とか、
少女漫画を読解するには少女漫画リテラシーが必要、とかいう意見とか
面白かった!!
もちろん、「いや、お前の言っている事には同意できない」という部分も
半分ほどはあったのですが(BLについてとか)

でも、著者もガラスの仮面を全巻持ってるようだから
全てそれで許しちゃう!



多読
『King Arthur and the knight of the round table』(レベル2)
アーサー王について書いた本。
返却期限超過しちゃったので、アーサー王がグウィネヴィアと結婚して、
円卓の騎士たちがそれぞれ冒険して、
モルガン・ル=フェがアーサー王の邪魔をしたりする辺りで
返却してしまいました。


『Julius Caesar』(レベル2)
前回の侍本に引き続き、不親切なアメリカの出版社の本。
文章は簡単だけど副詞とか形容詞とか変に分かりづらくて

読みづれえよ!!!

ちくしょう、アメリカ人め…(涙目)。

もう途中で(三頭政治→各地を転戦して勝利→娘・ユリアの死に伴うポンペイウスとの蜜月の終焉辺り)
「カエサルさんの人生なんてどうでもいい!!!」という気分になり、
一番最後の
「こうして共和政ローマは終わり、ローマ帝国が始まりましたとさ」
という一文だけ読んで終わった事にして返却してやりました。
すまん、カエサルさん。恨むならアメリカ人を恨んでくれ。


『Long-ago stories of Japan』(レベル2)
こちらは日本の出版社が出した多読本。
うって代わって読みやすいです。

ありがとう、日本の出版社…。

桃太郎とかちかち山読み終えたところ。次は花さかじいさんです。
犬の名前がちゃんと ぽち じゃなくて しろ になってる
(※時代考証的にしろの方が正しいらしい)
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by mi-narai | 2010-10-17 22:43 | 2010年10月の読書
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