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『ギリシア悲劇全集Ⅰ』 『ギリシア悲劇全集2』 井坂本

うわーい、またもぐうたらしてるうちに溜まっちゃいましたよ~

では!さくさく行きますよ!


チルドレン (講談社文庫)

伊坂 幸太郎 / 講談社


井坂幸太郎『チルドレン』読了。
貸された井坂本通算4冊目。
これはそこそこ面白かったです。陣内がおもろい。


アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

伊坂 幸太郎 / 東京創元社


井坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』読了。
貸された井坂本5冊目。
なんども「鴨とアヒルの」と言い間違って「アヒルと鴨」と言いなおされました。
これはちょっとクサい系統の本だった。
ペット殺人の気持ち悪さで最後まで読んじゃったけど、
あまり好きな話ではないde…ほんといさかふぁんのひとごめん!!!
使いたい設定がまずあって、その設定を自然に見せるために後付けで伏線貼った感がアリアリで、
あーもう!
最後もあのオチはどうかと思いますよ。
ああ持ってくるならもっと掘り下げても良かったと思いますオカルト部分を。
ファンの人に喧嘩売るなんて怖いマネしたくないのでこのへんにしとこっと☆


『ギリシア悲劇全集Ⅰ』読了。
ものすっごい前に読み終えたのでものすっごいウロ…。
以下、パラパラと感想。

・知らせのラッパを吹く描写で、そのラッパが
「エトルスキのラッパ」
となってたのにときめきました。
注釈で、「当時エトルスキのラッパは名高かった」てな事が書いてあって、
「そうなんよ、エトルリア人は音楽好きだったのよ!」などと
勝ち誇ったように思ったことも覚えてます。

・アテナ様が、早々にオレステス贔屓を宣言なさってたのには笑ってしまいました。
でも、それを除けば、アレイオパゴスで裁判官を務めるアテナ様は
非常に公平で、公正で、…惚れるかと思いました。

・これまでオレステスが有罪か無罪かの投票で票が割れた事も不思議だったんですが、
エリニュスたちへのアテナ様のお言葉を聞いて、
あそこは同数でなければならんかったんだと納得。

・後、最後の辺り、郷土愛が高まるなぁ。
これを見てアテナイ人はアテナイ人たる自覚と誇りを持ったのだなあなどと感慨深かったです。


アイスキュロス II ギリシア悲劇全集(2)

岩波書店

スコア:


『ギリシア悲劇全集2』読了。
読書メモ書かずにもたもたしてるうちにこっちも読み終わっちゃいました。
この本は、『縛られたプロメテウス』『ペルサイ』『テーバイを攻める七人の将軍』『ヒケティディス』の4本立て。

『プロメテウス』
コーカサスの山にプロメテウスが縛り付けられる衝撃のシーンからスタートです。
(この箇所のヘパイストスはいい奴っすよ!いや、いつも彼はいい人ですけどね)
前々から各所で読んで知ってはいましたが、これって三部作の最初の作じゃないかって
言われてるんですよね。

えっらいとこで終わってます。

しかし、とりあえずわたしはプロメテウスさんにツッコミたい。
先に知る、という名のとおり、全部最初から知ってたんでしょうが!
愚痴言いすぎです!

…他にすることないから?(とりあえず愚痴ってんの?)

(や、まあ、最初に恨みMAXにしといた方が、その後の和解がドラマティック
だという作家の作戦は分かってるんですが)
これだけ読むとプロメテウス、めちゃめちゃ頑ななので、
これをゼウスがどうやって宥めるのか、ものすごく気になるところ。
続きが(まあ、三部作だったとしてですが)散逸しちゃったのが悔やまれます。
どっかから発掘されたミイラの包み紙で残ってたりしないのかちら…

『ペルサイ』(俗に言う『ペルシア人たち』)
アイスキュロスの残ってる作品の中では初期の作と言われてる、ペルシア戦争を題材にした話。

ところで、悲劇の上演って、アテナイ人の中で誰か金持ちで地位のある人が
世話人として金出したり、いろいろ手配したりスポンサー的役割を果たすって、
なんかで読んだ気がするんですが

この『ペルサイ』、世話人がかのペリクレスですって!?

しかもアイスキュロス、ペルシア戦争に従軍したのは知ってましたが
マラトンもサラミスもプラタイアも参加してたの!?
(※決定的な勝ち戦3つです)

そら愛国心も燃えるというものですヨ!
(この頃のアテナイと今日見たばかりの『坂の上の雲』の明治が重なるわあ…)

内容は、ペルシア側に立ったペルシア戦争の話なんですが、

『ペルサイ』もえっらいとこで終わってます…。


『テーバイを攻める七人の将軍』
ディオメデスのお父さんの時代の話。
話の内容も骨太で急流に流されるように進んでいって面白かったけど
それより注釈のアレコレに気をとられてしまった。
ところで、ディオメデスの父ちゃん、勇敢、ていうか、


……ひょっとして、あほ……?(言ってはならぬ事を…)


アテナ様は、絶対アレスをダブらせてたに違いないっスよ!


『ヒケティデス』嘆願する女たち
結婚を嫌ってエジプトから逃げてきた娘たち50人+その父親のダナオスの話。
この話で一番可哀想なのはアルゴス王ペラスゴスだと思います…(地獄の板ばさみ)
これも、『またもこんな所で終わってるーッ!』ってとこで終わってました。


なんというか、第2巻は「え!?ここで終わり!??」特集でした…。
続きが気になるのに、続きが残ってないなんて何たる不幸…
(ちくしょう、アイスキュロスめ、2500年越しの焦らしプレイかよ!)



灘五郷・SAKEプラザ2009に行って来ました。
灘五郷酒造組合主催の、
500円ぽっきりで軽いおつまみ付きで大吟醸、吟醸、純米酒、生絞り、
もひとつなんかのうちから3つ試飲させてくれるという
「お客さん持ってけどろぼー!」的なイベント。一応チャリティー。
めちゃめちゃ美味かったっスよ!
味音痴のワタクシにもわかる美味しさ(笑)。
会場のK市、ジャズも推進してるらしく、何故か会場でBGMに流れるジャズの生演奏。
トランペットはジャズもええのう、などとにやつきながら
自分の試飲分を飲み干し、飲みきれないという妹が残した試飲分も飲んでやり、
追加で熱燗(なんと一杯100円ですぜ!?)も飲んで
ものすごいへべれけになって帰りました。
でも楽しかったー!


『坂の上の雲』

第1回目の放映を見て

妹から原作が面白いと聞いてて、気にはなっていたのですが、
主演のMさんがイマイチ好かんあたりで見るかどうか迷い、結局見た一作。

面白かった!!

原作読みたくなりました!!
だって、この時代、東洋の黄色い猿と馬鹿にされてた日本が
もりもり力をつけて馬鹿呼ばわりした奴らに一矢報いる、という気分のいい時代ですぜ!?

ところで、作中で、日本が猿呼ばわりされたのは、外見もさることながら
必死で西洋の真似をしようとする姿を揶揄したのであろう、という
解説が入るんですが、

甘いな!
こっちは2000年近く模倣生活おくってんだぜ!



(逆にいえば、、近くに先進国が常にいて、
自分とこは2流の辺境国だという自覚が普通にあったから
自分より優れた技術だと判断したものをすんなり取り入れることに
抵抗がなかった、ともいえる。)

ああん、もう、早くバルチック艦隊撃破するとこが見たーい!!
ええワタクシ、帆船でなくても、船なら美味しくいただけましてよ!
アルディスは海戦なら何でも好き。
(その後の時代に、天狗になった日本が迷走する辺りは、
ペルシャ戦争に勝って増長したアテナイとかぶる…)


第2回目の放映を見て

かがわてるゆきは演技がうまいなあ…(若者には見えんが)
今回のエピソードの中では、主人公の置手紙を読むてるゆきのシーンが一番好きです。

後、当時の政府が、
陸軍はドイツ(プロイセン?)、
海軍はイギリス

に学んだことは、非常に正しいと思いました(笑)。
やはり海軍はイギリスですヨ!
セーラーに麦わら帽!カレーライスですヨ!



フィギュアスケート
GPファイナルは、もう、出てる選手どの人も上手でこの週末がっつり見入ってしまいました。
特に男子はどの子も皆かわいいなあ…。
しかし、思い返して一番印象に残ってるのが、
男子フリー演技での、ライサチェックのTIKUBIなあたり、
自分に猛省を促す必要性をヒシヒシと感じてます…
by mi-narai | 2009-12-08 00:03 | 2007年12月の読書
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