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『重力ピエロ』 『狼の民俗学』 『都市国家アテネ』 『魔法昔話の研究』他

映画『重力ピエロ』井坂幸太郎好きの友人が見たそうにしてたので行ってきました。
もともと自分で期待して見に行った映画ではなかったので期待はずれということもなかったけど
思ってたより気に入った、ということもなく、なんというか、想定内でした。
(もともと、ものすごく娯楽目的で映画を見てるところがあるので
わざわざ日常と近い映画を見たいとは思わないのですよ。
食わず嫌いは良くないとは思うのですが。
かといって、展開がご都合主義的すぎても興ざめなので、どのあたりを見るかのチョイスはなかなか難しい…)
途中で出てくるわたべあつろうの役がものすごいむかつくんですが、
最後の結末を考えると、あの役は誰が見てもむかつくように
もっていかないと展開に納得できないので、まあ仕方ない。
後、オートピペットとか、あれ恒温震とう槽じゃねえの?と思うような機械とか出てきてニマニマしちゃった。
文系のわたしには、あれらをどうやって使うのかまでは分からないのですが、
遺伝子の話だし理系の人にはニヤッとするアレコレが詰まってるのかも。
(誘ってくれた友達も、自分が大学の時やってた分野と近いから興味を持った、とか言ってたし)

も一つ、子役がものすごい成長後の役者と似てて、上手い子役見つけてきたなと感心しました。

なんというか、本筋と関係ないところばかり見てるなあ…


重力ピエロ (新潮文庫)

伊坂 幸太郎 / 新潮社

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井坂幸太郎著『重力ピエロ』読了。
見終わってから、原作の方も借りてきました。
文章は読みやすいのですが、若干会話が鼻につきます。
特に兄と弟の会話が。
(兄弟であんな持って回った言い方すんナ!)
どうもかっこつけ感知センサーが過敏反応しちゃって…
でも、貸してくれた友達が言ってたとおり親父は終始かっこよかったです。

しかしこれ、筋を知らずに読んだ方が良かったかも…。

先に映画を見ちゃったものだから
「ここはアレの伏線だな」
「普通に行くと無理が出るから、ここで理由付けして補強してやがるぜ…」
などと、いちいち作者の意図を類推しちゃって
面白いんだか面白くないんだかよく分かりませんでした…。


古代ギリシア遺跡事典

周藤 芳幸 / 東京堂出版

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周藤 芳幸 沢田 典子共著『古代ギリシア遺跡事典』読了。
(クレタ、ミュケーナイ、アテナイ部分のみ)
いや、これは最近アテナイづいてるんで、アテナイ市の概観をおさらいしたく
なっただけです。クレタ、ミュケーナイはついで。



同じように、もういちどギリシャ服のおさらいをしておこうと思って
(何回目のおさらいだ!大事なことさえ定期的に忘れ去る鳥頭です)
『服飾の世界史』を古代部分だけ読みました。
エジプト部分で、「ピラミッドは奴隷を使って建設された王の墓」なんていう
大時代的な記述があったので「ん?」と違和感を感じてよくよく見たら、
大昔に出版された本の復刻版だった…
まあ、ギリシャの服飾がここ数年の研究で大幅に見直されたって話も聞かないのでいい事にしました。

ところで、この本を著された先生、
ドレーパリー至上主義者です!ギリシャのキトーン、ヒマティオンを大絶賛ですよ!
(ローマのトーガは巻き方が規定されちゃっててお気に召さないらしい)

ここにも襞マニアが!!!


狼の民俗学―人獣交渉史の研究

菱川 晶子 / 東京大学出版会

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菱川 晶子著『狼の民俗学』読了。
図書館の新刊コーナーに並んでたので
「コーナーから下ろされて一般書架に配架されちゃったらどこにいったか分かんなくなる!!今借りねば!」
という、わけのわからん危機感に突き動かされて借りてみました。
日本に伝わる様々な狼像から、人と狼との関わりなどを読み解こうとした意欲作。
大陸の虎が日本に入って身近な狼にすりかわった、
狼は山の神の使い、もしくは神そのもの、という見解や、
時代が下るにつれ、変化する伝承の中での狼の位置付けなどが面白かった。


都市国家アテネ―ペリクレスと繁栄の時代 (「知の再発見」双書)

ピエール ブリュレ / 創元社

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ピエール・ブリュレ著『都市国家アテネ―ペリクレスと繁栄の時代』読了。
テミストクレス熱が冷めないうちに、もういっちょアテナイもの。
歴史関連の本は楽しいなあ♪
この作者のペリクレスへの入れ込みようも相まって読むのが快感でした。
しかし、この知の再発見シリーズ、さらっと読めすぎちゃうのが玉に瑕。。
もうちょっとペリクレスの男前さを堪能したいのに、と後ろ髪引かれつつ
あっさり読み終わってしまいました。


古代ローマ軍団大百科

エイドリアン ゴールズワーシー / 東洋書林

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エイドリアン・ゴールズワーシー著『古代ローマ軍団大百科』読みかけ。
これは、いつの日かサトクリフの『辺境のオオカミ』紹介ページを作るぞ、という
野望の元、辺境の砦の構造が知りたいという理由のみで図書館から借りてきました。
もう返却期限過ぎてるっちゅうねん。
大急ぎで読みたいと思います。


魔法昔話の研究 口承文芸学とは何か (講談社学術文庫)

V. プロップ / 講談社

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ウラジミール・プロップ『魔法昔話の研究』途中まで読みました。
これは別に読まないといけない理由なんてものはなく、単なる個人的な趣味です。
 
最初の、レヴィ=ストロースの批判に対する反証部分から、飛ばしてます、プロップ先生。
この二人、ソ連時代、鉄のカーテンが厳然としてあった頃の
西側と東側の人なので、そもそもお互い言葉足らずなんですよ。
普通なら、純粋に学説の違いやら見解の相違やらで意見を戦わせるところを
お互いの論文のみをたよりに

「あなたがああいっているのは、わたしのこの言葉を誤解したからだと思う。
わたしはこういう意味で言ったのであって、概ねあなたの意見には賛同できる」

この二人はそれ以前のところでじたじたしてる…!!!

(同じ国に生まれてたら、ものすごいいいライバルとして切磋琢磨しつつ
一時代を築けたんじゃないのか…?)

後、トロイア詩圏を考える時、勿論全時代のそれぞれのエピソードの学問的価値は
同じだと思うけど、それを全く同列に取り扱うことに関しては、ホメロス大先生信者としては
ちょっと避けたいかなとつねづね思っていた見習い、
プロップさんが、個々のプロットの歴史や成立過程を無視してはいかんよ、
無視したら形式主義に陥るよ
と言っているのに都合良く共感してしまいました。
(しかし、歴史や成立過程を調べるのはまた一苦労ですヨ)

今、昔話の異常誕生の個々の事例についてプロップ先生の意見を拝聴しているところ。
再三言うように歴史好きで、来歴やら成立過程やらがやたらと気になって仕方ない
見習い、言語にしても神話にしても、もちろん昔話にしても、
これこれこういう理由で現在のこういう形になったんじゃないか、
などという推論を聞くのがとても楽しいのです。
これまた概ねニマニマしつつ読んでます。
シンデレラが炉辺で生活してんのは、魔法昔話の伝統にのっとった由緒正しい形なんじゃないか!?と大興奮。


『プラトンの描いたソクラテス』なんか、思ってたのと違った…。


『パトレイバー』
全巻読破!
最初はどうかと思っていた内海さん、メロドラマ辺りからドキドキワクワクしつつ読みました。
終盤黒ちゃんがタケオさんを撃ち殺そうとした時にソレを止めた内海さんの台詞が一番のお気に入り。
わたしも大概メロドラマ体質です☆


続きで『じゃじゃ馬グルーミンUP』少しづつ借りてます。
早く悟さんとあぶみさんがくっつかないかちら。
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by mi-narai | 2009-06-30 23:18 | 2009年6月の読書
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