K・J・ドーヴァー著『古代ギリシアの同性愛 新版』もうちょっと読み進む。
今、政権争いの一環として売春で訴えられたアテナイ市民の裁判のあたり。 翻訳だから余計にそうなのかもしれないのですが、 もともとさほど読解力のないワタクシの事、ぼんやりしながら読んでいると 「…あれ?えっと今何の話してたっけ」と分からなくなることもしばしば。 (というか、ちょうど今「だから何の話なん???」状態です。ほんまもんのアホです) でも!何の話か分からなくても、大真面目にアルカイック期~(主に)古典期~ヘレニズム期~ローマ期の ギリシア人が同性愛についてどう考えていたか当時の文献資料から読み解こうとしている 大真面目な本だということは分かってるので良しとしましょう。 日本にも衆道はあったし、別段宗教的な戒律が厳しいわけではないので 当時のギリシア人が男→若い男方向で懸想するのをごくナチュラルに認めてたと知っても 「ふ~ん」としか思わないのですが、確かにキリスト教徒の学者(男性なら見なかったことにしたくなるのかもなあ。 これまた、自由恋愛は良くても金銭が絡むと法律違反だとか、 アテナイ在住外国人は、ほんと法から除外されてるよなとか、 裁判でのお互いの手の内を読んでの罠の張り合いとか、 ギリシア語の恋や愛に関連する動詞は、女性相手にも稚児相手にも同様に使われてたとか、 詩におけるほのめかしの数々とか 付随して語られるアレコレが意外と面白いです。 後、ヘレニズム期以降、アプロディーテとエロスの分担が アプロディーテ…男性→女性 エロス…男性→青少年 となってるとあったのも面白かった。 次の章からは頑張って「今何のことについて話しているのか」という大局を踏まえつつ 読むように心がけたいと思います。 DVD 『SuperNatural シーズン3』7巻 後もうちょっとでディーンが死んでしまう! …この話、どうやって決着つけるんだろうなあ…。 8巻。これで「完」のはずなんですが 何この終わり方!!!!! 製作者側が続きを作ることを意図していたならまだいい、ほんとうに これで終わりなんだったら、アタシ許さなくってよ! んもう!こんなことなら見るんじゃなかった!大変遺憾です! 『TheROME』2巻 『ROME』の続きも見ないといけないんですが、これはあのドラマとは別の、BBC製作の歴史再現ドラマです。 (2年ほど前の正月の塩野御大関連,カエサル大好きローマ番組で使われてたアレです) 古代ローマ史を、6人の人物にスポットを当てることによって よりダイナミックに読み解こうという試みの元、大真面目に作られた番組で 全6話。 1巻が1・2話でカエサルとネロ、 3巻の5・6話はローマ帝国の滅亡関連だったのですが、 「カエサルはもういい」「滅亡編は悲しくなりそう」という理由で 2巻のグラックスの改革と、ユダヤ戦争の回を借りてきました。 「グラックスの改革」 おお、主人公のグラックス役がジェームズ・ダーシーです! ミスタ・プリングス!(C・マスコマ) 真面目で正義感の強い若者が正義を貫こうとして周囲に阻まれて 軌道を狂わせて行くのが見ていていたたまれなかったのですが まさかの結末に見習いそんないたたまれなさを吹き飛ばされました。 ああ持ってくるかー。やるな、BBC… 時代考証もしっかりしていて、元老院の制服(※制服じゃありません)から 当時の兵士の鎧までにやりとする箇所が満載でした。 ケルト人との和平の誓いにも、ちゃんとお決まりのあの手順が踏まれてたのも良かった。 (石を放り投げて「もし誓いを破ったら自分もこうして破滅する」とか言うアレ) 結婚式の時の花嫁の結い髪を頭の上へ巻き上げた髪型もにやりとしました。 「ユダヤ戦争」 こっちはウェスパシアヌス(後の皇帝)が息子と協力してユダヤ人の叛乱を抑える話。 ほぼ8割が埃っぽくて暑苦しいユダヤの地舞台で、ずーっと戦争描写なんですが グラックスが純粋な(つまり、反面世知が分からず青臭くもある)若者で視聴者をひやひやさせた分、 こっちの親子は世慣れた感じで安定感があり、見ている方も安心でした。 ユダヤとローマという文化の違いも際立っていて、全然期待してなかったのに面白かった! ちょっとこの親子が好きになりました。 ちなみに、「ユダヤ戦記」の作者フラウィウス・ヨセフスも出てきますよ。 どちらも、物語性やドラマ性重視というよりは、 歴史をドラマの形式で分かりやすく語ったという面が強いので 純然たる娯楽を求めて見ると面白くないかもしれませんが、 わたしはドキュメンタリーの方が好きなのでこれはこれで満足です! 拾い物した感じでお得感倍増です。 ずっと前に借りたやはりBBC製作のハンニバル再現ドラマとまとめて手元においておきたいわぁ☆
by mi-narai
| 2009-02-18 23:52
| 2009年2月の読書
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