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『ホメーロスの英雄叙事詩』 『メタモルフォーシス』

ホメーロスの英雄叙事詩 (1966年) (岩波新書)
高津 春繁 / / 岩波書店
スコア選択: ★★★★



高津春繁著『ホメーロスの英雄叙事詩』読了。
以前古本屋で105円で買った本。今回新幹線の中で読み終わりました。
これまでいろんな本で断片的に読んだホメーロス大先生のアレコレについて
(たとえば、ホメロス伝についてだとか、ホメロス問題だとか、両叙事詩の
成立はいつだとか、叙事詩の世界と実際の歴史との開きだとか、
理想化されたホメーロスの世界はどういったものだとか)
ぎゅっとまとめて書いてある感じの本でした。
おお、こりゃ便利。コレ一冊あれば大体網羅できちゃいそうです。
とはいえ、刊行年月日が1966年なのでそれ以降の研究については当然
言及されていないのですが。
楽しく読み終わりました。特に高津先生は統一論支持派らしいから
その観点で書いてあるのが。
(ワタシも統一論もしくは百歩譲って分析派でも新の方を支持しますもん)
あー。高津先生の比較言語学も読みたい。


後クレイパスのロマンス小説一冊読み終えた。めずらしくコンテンポラリー。


アントニーヌス・リーベラーリス著『メタモルフォーシス』3分の2ほどまで進んだ。
注釈がやたら詳しいのと、このアントニーヌスでしか見ないような伝承が
思ったより多いのが面白いのとで進むことは進むけど、字が小さいから時々眠くもなります。
以下、「へー」と思った伝承メモ。

・白鳥になったキュクノスの話、傲慢な難題を出しては愛を試す姫とその姫に求婚している騎士
の話みたいでした。キュクノス=姫 ピューリオス=騎士(おホモだち…)
でもって、最後、愛想尽かした騎士に無視されて傷ついて身投げってどうなのよ…

・テイレシアース(テーバイの良くあたる占い師。オデュッセウスもお世話になりました)が盲目になった理由、ヘラを怒らせたから、というものの他に、アテナの水浴びを見たから、というのもあるらしい。

・ポセイドンとアポロンが子供を孕ませる話が多いなあ。コレ自体は意外でもなんでもないんですが、ゼウスより名前の出てくる回数が多いのは意外。

・ヘルメスがアポロンの牛を盗んだ時の話。ちょうどアポロンが美少年に見とれていた隙をついて盗んだって小話が載ってて笑いました。

・悲劇で有名なイピゲネイアが実はヘレネーとテセウスの間に生まれた娘だという説が載っていてビックリしました。アントニーヌスだけの説かと思ったら、注釈に
「まあ一般にはクリュタイムネストラーの娘ってことになってるけど、当時そういう説もあった」
みたいに書かれててさらにビックリ。テセウス、犯罪ですよ。
ちなみに、その説によるとアキレウスは死して後「白い島」でイピゲネイアと結婚したんだって。


DVD
『BONES シーズン1』4巻
死刑囚の冤罪を晴らす回、まさかの大どんでん返し+主人公の初ヌードで色々と印象深い回でした。

『ローズマリー&タイム』4巻
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by mi-narai | 2008-11-05 23:27 | 2008年11月の読書
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